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「JUMP FORCE」クローズドβテストインプレッション。原作再現で「ジャンプ」ゲームの雄となれるか
システムは伸び代があるも演出には光るモノあり
2018年10月30日 12:29
バンダイナムコエンターテインメントは10月12日より14日にかけて、4回にわたってプレイステーション 4/Xbox One要対戦アクション「JUMP FORCE」のクローズドβテストを実施した。
本作は「週刊少年ジャンプ」創刊50周年を記念して2019年に発売予定のタイトル。悟空にルフィ、ナルト、星矢――と、その長い歴史のなかで生まれたヒーローが入り乱れ、ニューヨークをはじめ様々な現実世界を舞台に3対3のバトルを繰り広げる。βテストではロビーで使用するアバター6種に加え、15名のキャラクターが使用可能だった。
今回はβテストということもあり、ゲームシステムにはまだ伸びしろが多い印象だった。しかし演出には目を見張るものがある。以下は2時間×2回をプレイしてみて気づいたもの。
アバター作成への期待
今回のβテストでは、「ドラゴンボール」、「ONE PIECE」、「NARUTO-ナルト-」それぞれをイメージした男女3種、計6種のアバターを選択してプレイした。このアバターはバトルでも使用可能で、必殺技も設定されている。クローズドβテストでは、プリセットされたキャラクターを選ぶ形だった。道着や忍装束、海賊の衣装と、各作品のキャラクターが纏うものがモチーフとなっている。
またロビーでは実際に近づいて話しかけられるキャラクターも存在。ゴンはもちろんだが、ナルトやサスケが意外に小さい。悟空は納得のガタイの良さ……など、アバターを基準とした背丈比べも楽しめた。
簡単な操作で楽しめるド派手演出。原作再現はばっちり
バトルでは□と△で攻撃、方向入力を合わせたり長押しすることでパターンが変化し、○で投げてR1+方向入力で回避、そしてR2+○/△/□/×で必殺技というように、単純なボタン操作で攻撃と移動を自由に行なえる。これに加えてL1で一気に距離を詰める「チェイス」が可能。溜め攻撃は隙が大きいが敵の攻撃ヒット時ののけぞりを無効化(ダメージは受ける)しつつ吹き飛ばしたり、大きく敵を硬直させられる。
そして必殺技。本テストで最大の魅力がこれだった。悟空のかめはめ波や超元気玉にはじまり、一護の月牙天衝、星矢のペガサス流星拳などなど、繰り出す必殺技がどれもこれも派手。カットインが挟まれる技は原作コミックのカメラワークやSEがしっかりと再現されている。エフェクトについても格好良さを意識しており、見応えがある。
加えて画面左上のキャラクターアイコン周囲に配置されたゲージを溜めて発動できる「覚醒」では、悟空やベジータは超サイヤ人に、星矢が射手座の黄金聖衣を纏うなど一部キャラクターが変身する。このほかにも攻撃技の強化、L2で行なえる仲間交代のクールタイム減少などのメリットがある――のだが、それ以上に面白いのが変身可能キャラクターの一部の技が変化する(悟空のかめはめ波がいわゆる”瞬間移動かめはめ波”となるなど)点。こういった細かな演出の変化は嬉しい。
戦いに傷はつきもの。バトルならではの衣装ダメージ
細かいところだが嬉しい演出、ダメージに応じたキズの表現や衣装の損傷だ。悟空の道着が破れ、一護の袖が取れてゴンが傷だらけになる。戸愚呂はサングラスが壊される。これがカットインにも当然現われるので、ボロボロの状態で戦う姿を再現できる。悟空の超元気玉を体力が減った状態で発動して魔人ブウ戦のラストを再現したり一護の真・斬月を再現するとか、そういう感じだ。
エリア移動で感じる戦いの激しさ
派手なバトルシーンを演出するもうひとつの表現として、エリア移動がある。
覚醒ゲージが50%以上の際に□溜めによるスマッシュから△溜めのヘビースマッシュと攻撃をつなげることで可能なエリア移動は、発動すると敵を建物やら岩肌やらに叩きつけてダイナミックな舞台転換が行なわれる。その後そのまま追撃が可能で、この激しさも「ジャンプ」らしい描写の雰囲気を感じられて面白い。
2019年の完成に期待
ということで、今回のβテストはその全体的な雰囲気を感じるためのものだったと思う。各作品でみられる迫力あるバトルシーンをどう動かすか、エフェクトを散らすか、格好良く見せるかといった点は把握できる。
ただゲームシステムはまだ十二分に成長の余地があった。たとえばダウン時の追撃で体力の大半を削ってしまえるとか、受け身を取った際の無敵時間が短いとか、通常攻撃のコンボと必殺技が繋げにくいとか。本稿をご覧になったテスト参加者の方々は、ぜひとも公式ページよりアンケートに回答して頂きたい。
©JUMP 50th Anniversary
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