ニュース

JeSUが「第18回アジア競技大会」代表選手の壮行会を開催

TGS2018では日本代表選考会を開催することも発表

8月9日 開催

会場:日本記者クラブ

日本eスポーツ連合の岡村秀樹会長

 日本eスポーツ連合(以下、JeSU)は8月9日に「第18回アジア競技大会 eスポーツ競技」の日本代表選手壮行会と、今後のJeSUの活動について発表した。

 まずはJeSUの会長である岡村秀樹氏があいさつに立ち、JeSUが設立されてから6カ月の活動を振り返りつつ、同団体がeスポーツの発展と選手の育成、社会通念上のルールに基づいて活動していることを認知されることを目的に、さまざまに努力してきたことを紹介。「国際団体がIOCに加盟したときには、日本のeスポーツを担える団体となるための基礎を築いていきたい」と語った。

 現在JeSUは119の選手・チームにプロライセンスを付与しているが、「今後認定タイトルが増えるとともに、多くの人にライセンスを取得してもらうことが必要」と語る岡村氏。今後は国際交流大会を含めて、さまざまな大会を企画するとのことだ。

 なおKDDI、サントリーホールディングス、ローソン、サードウェーブ、ビームス、インディードジャパンの6社がJeSUのオフィシャルスポンサーとして活動していくことも紹介された。加えて特別顧問として、リアルスポーツの団体から4名を招聘することも明らかになった。スポンサーについては「モノだけでなく精神的にも支援していただく」(岡村氏)という。

プロライセンスの付与状況
この6社がオフィシャルスポンサーとして活躍していく
特別顧問としてこの4名が就任

 なお今後の大会運営についてだが、「日本・サウジアラビアeスポーツ国際親善試合」を開催することも発表された。大会は2019年1月にサウジアラビアと日本の両国で開催。競技タイトルとしては「ウイニングイレブン 2019」、「鉄拳7」、「ストリートファイターV アーケードエディション」のほか2タイトルを予定。日本代表選手選考会は東京ゲームショウ2019の「e-Sports X」というイベントで行なわれる。

 このほか11月に台湾で行なわれる「第10回eスポーツワールドチャンピオンシップ」にも日本代表選手を派遣する。参加するのは「Counter-Strike: Global Offensive」、「鉄拳7」、「リーグ・オブ・レジェンド」の3タイトルだが、JeSUからは「Counter-Strike: Global Offensive」と「鉄拳7」について派遣する予定だ。「Counter-Strike: Global Offensive」は「GALLERIA GAMEMASTER CUP」で選考会が行なわれるほか、「鉄拳7」については「東京ゲームショウ2019」の「e-Sports X」で行なわれる。

e-Sport Xの概要

「第18回アジア競技大会」に参戦する3名が登場

 引き続いて「第18回アジア競技大会」に参戦する3名が登場しての壮行会が開催された。SOFIA選手(杉村直紀氏)とレバ選手(相原翼氏)は「ウイニングイレブン」で、赤坂哲郎選手(Tredsred)選手は「ハースストーン」での参戦となる。

 杉村選手は大学生だが、小学校2年生の頃にサッカーを見に行き興味を持ち、兄が「ウイニングイレブン」をプレイしていたのがきっかけでプレイし始めたのだとか。高校生の相原選手は父親が「ウイニングイレブン」を購入して、一緒にプレイしたのがスタートだ。赤坂選手は4年前から「ハースストーン」をプレイしているという。

 なお杉村選手は「PES LEAGUE」のヨーロッパラウンドで優勝しているほか、相原選手は世界大会でのベスト8という経歴。赤坂選手はアジア太平洋の大会で準優勝を果たしている。

「第18回アジア競技大会」に参加するSOFIA選手(杉村直紀氏)(左)、レバ選手(相原翼氏)(中)、赤坂哲郎選手(Tredsred)(右)
スポンサーロゴが刺しゅうで入れられている公式ユニフォーム

 「第18回アジア競技大会」に参加する抱負を聞かれて、杉村選手は「今年の世界大会で予選敗退して悔しい気持ちでいっぱい。これをジャカルタで晴らしていきたい。『ウイニングイレブン』は日本でも人気のゲームなので、その代表として恥じない戦いをしたい」。相原選手は「6月に東アジア予選では全勝で突破できたので、本戦でも力を発揮して、1番いい色のメダルを持って帰って、eスポーツの魅力を世間に伝えたい」。赤坂選手は「東アジア予選が厳しいグループだったので、それを突破して本戦に出られたのはうれしい。本選でも頑張っていきたい」と語った。