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Sengoku Gaming、直営eスポーツカフェ「SG.LAN」でオフラインイベントを開催

プロゲーマーと一緒に楽しめるアットホームなイベント

7月21日開催

会場:SG.LAN

 プロゲーミングチームSengoku Gamingは7月21日、福岡筑紫野市にあるSengoku Gaming直営のゲーミングカフェSG.LANにおいてオフラインイベント「Sengoku Gaming × MSI ゲーム大会 in SGLAN」を開催した。

 SG.LANは、既報の通り、6月10日に福岡筑紫野市にオープンしたSengoku Gaming直営のゲーミングカフェ。スタッフは、Sengoku Gamingの現役プロゲーマー達が務めており、プロゲーマーに会って話をしたり、初体験のゲームの遊び方を教えて貰うことができる。

 メディア向けお披露目会の後に行なわれたSengoku Gaming主催のオフラインイベントでは、Sengoku Gamingの象徴するプロチームである「レインボーシックス シージ」部門Sengoku Gaming Extasyのメンバー3人が参加し、遊び方を知らない人にレクチャーしたり、ハンディキャップを付けて対戦しプロの妙技を披露したり、5対5に1人ずつ入ってチーム戦の魅力を伝えたりなど、「レインボーシックス シージ」尽くしのイベントとなった。

【Sengoku Gaming Extasy】
手前にいるのが来場者
挨拶をするSengoku Gaming Extasyの選手達
Papilia選手
SuzuC選手
Aroer1na選手
コーチのOkamoto氏

 「レインボーシックス シージ」は2015年12月にリリースされてからすでに3年近くが経過しているが、eスポーツタイトルとして尻上がりに人気を集め、チームベースのオンラインFPSタイトルとして、「Counter-Strike: Global Offensive」や「オーバーウォッチ」に並ぶ人気を集めている。もともとゲームコンソールでブレイクしたタイトルということもあり、PCオンライン、Free to Playが当たり前になっている中国や韓国などのアジア地域ではeスポーツタイトルとしてそこまで人気がなく、アジアの中で日本が強いタイトルとなっている。

 日本では、野良連合やSCARZと共にSengoku Gamingが3強の一角を占めており、直近でも「レインボーシックス シージ」のパリメジャー APAC オフライン予選や、R6S Japanプロリーグ シーズン8などに出場。名実共に日本を代表するプロチームだ。

 今回イベントに参加したのは、Papilia選手、SuzuC選手、Aroer1na選手の3人。3人ともSengoku Gamingがチームとして借りている近隣のマンションに住んでおり、日中は自転車でSG.LANに出勤して交代制でSG.LANのスタッフとして勤務し、夜9時からはその日によって異なるチームと深夜1時頃まで練習を行なうという生活を送っている。

 「レインボーシックス シージ」は、アップデートの度に操作キャラクター「オペレーター」が追加され、その都度メタが変化する。「CSGO」のようにエイムと射撃が絶対的に求められるわけではないが、「League of Legends」の新チャンピオンのように、その都度新オペレーターを習熟し、かつメタの変化に対応する必要があり、見た目は純粋なFPSだが、実際にはFPSとMOBAをミックスさせたようなゲームデザインが特徴となっている。

 このためトレーニングは、練習試合の勝ち負けは無視して、オペレーターの習熟や、新マップの練習、新たなタクティクスの調整など、1回1回に明確な目的を設けて、全員でそれに取り組んでいるという。チームの方針としても、エイム力よりチーム力を重視し、味方へのカバーや連携、位置取りなどを繰り返しトレーニングで練習しているのだという。

 さて、オフラインイベントには、主に福岡から十数人のファンが詰めかけた。この日は福岡市内で、複数のeスポーツイベントが行なわれ、ファンが分散してしまったことから通常のイベントより人は少なめ。その代わり、1人1人に接客できる時間が増え、訪れたファンは濃密な時間を過ごすことができたようだ。

 イベントの内容は、選手3人、コーチ、SG.LAN店長の挨拶にはじまり、選手への質問コーナー、機材を提供しているMSIによるハードウェアの紹介コーナー、そしてメインイベントとなる対戦会と移っていった。

【MSIによるデモセッション】
SG.LANの機材を提供しているMSIからもデモセッションが行なわれた。来場者は若い学生たちが多く、興味津々の様子だった

 対戦会では、ハンドガンのみ、キーボードとマウスを逆にして操作、DPI感度を通常の3倍、マウスとキーボードを別々の選手が操作する“二人羽織”など、ユニークなハンデを付けた状態で2対2での対戦を繰り返し行なった。今回で「レインボーシックス シージ」のイベントは3回目ということだが、選手も来場者も手慣れたもので、全員が場の雰囲気を楽しんでいる。まさにファンイベントだ。

 筆者は主にSengoku Gaming ExtasyのエースPapilia選手の動きを後ろから見ていたが、トッププロらしい立ち回りで、見ているだけで楽しめた。小刻みに高速リーンを繰り返しながら射撃を繰り返し、敵にほとんど姿を見せないまま一方的に倒していく。敵の位置を察知すると、次の敵の出現位置を予測して先読み射撃したり、急に突出して壁に潜む敵を倒したりなど、縦横無尽に戦場を暴れ回り、プロの腕を存分に見せつけていた。

【2対2のハンデ戦】
Papilia選手はキーボードを縦に配置して操作するスタイル。ハンデ戦でも彼の勢いが止まることはなかった
キツいと連呼していたのがDPI感度3倍。操作感がまったく変わってしまうためなかなか当てられなかったようだ
二人羽織は2人の感覚が合わずなかなか敵を仕留められず
「レインボーシックス シージ」が初体験だという高校生にはAroer1na選手が付きっきりで遊び方をレクチャーしていた

【5対5の実戦形式】
2対2の後は、10台のPCを使って5対5の対戦が行なわれた
オーナーの岩元氏も飛び入り参戦。「俺を殺すなよ!」と脅しを掛けたが、一番最初に倒されていた
見事勝利してハイタッチするPapilia選手率いるチーム

 こうしたトッププロの隣に座って一緒に戦ったり、質問したり、あるいは倒す機会が得られるのは、プロチーム直営のゲーミングカフェならではで、しかも分刻みにキチキチッとイベントを進行していくのではなく、1人のビギナーのマウス感度の変更のために対戦開始を待ったり、じっくりオペレーターや装備を選ぶ時間を設けたり、全体的にまったりとしたローカルイベントで、参加者は皆心からイベントを楽しんでおり、プロチームの取り組みとして極めて高いレベルにあると感じた。

 通常のゲーミングカフェや店頭でトッププロを呼んでこのようなオフラインイベントを実施するとそれなりのコストが発生してしまうが、SG.LANなら通常業務の一環としてこのようなオフラインイベントが実施できるのが強みだ。

 Sengoku Gaming Extasyでは、今後も引き続き、福岡筑紫野市のSG.LANや、東京のPCショップ等で交流イベントを実施していく予定。ゲームファン、特に「レインボーシックス シージ」ファンはぜひ1度参加してみることをオススメしておきたい。

【ジャンケン大会】
イベントの最後にはジャンケン大会が開かれた。勝者にはMSIのマスコットキャラクター“ラッキーくん”のぬいぐるみなどが贈られ、希望者にはプロ選手達のサイン入り色紙も贈られていた