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インテル、「世界のPCトレンド」の筆頭に「eスポーツ」を選出

「Core i7-8086K」は、国内だけで“東京ドームが数回満杯になるぐらい”の応募が殺到

6月26日開催

会場:ホテルニューオータニ

 インテルは、日本のメディアを対象に、同社の最新の取り組みを紹介するセミナー「インテル・プレスセミナー Q2’18」を都内にて開催し、「世界のPCトレンド」のひとつとしてeスポーツを取り上げ、日本法人としても今後注力していく姿勢を明確にした。

 「インテル・プレスセミナー Q2’18」は、インテルが定期的に行なっているメディア向けセミナーで、グローバル企業である同社の世界的な取り組みを、日本のメディア向けにわかりやすく説明するというもの。

 セミナーにはインテル代表取締役社長のスコット・オーバーソン氏をはじめ、インテル執行役員マーケティング本部 本部長の山本専氏、インテル執行役員常務 技術本部 本部長の土岐英秋氏の3人が登壇し、同社が主導する最新のPCトレンドを紹介した。

【登壇者】
インテル代表取締役社長のスコット・オーバーソン氏
インテル執行役員マーケティング本部 本部長の山本専氏(左)、インテル執行役員常務 技術本部 本部長の土岐英秋氏(右)

 メジャーなトピックとしては米Intel創業50年と、インテルの主力製品であるインテルx86アーキテクチャ40周年、それら合わせて企画された数量限定CPU「Core i7-8086K」の話題が中心となった。

【Intel創業50周年&x86アーキテクチャ40周年】
Intel創業50周年
x86アーキテクチャも40周年を迎え、その両方を記念したCPUが数量限定で販売されることを発表したところ、キャンペーンに応募が殺到。意外なところで日本マーケットの強さを見せつける結果となった

 ゲーム関連では、山本氏が説明を担当したクライアントコンピューティングの最新事情において、“eスポーツ”を「世界のPCトレンド」の最初に取り上げ、eスポーツが世界的なトレンドとして起こってきており、インテルとしての具体的な取り組みのひとつとしてIntel Extreme Masters(IEM)を、今年すでに2度、平昌(2月)とシドニー(5月)で実施した事を報告した。

 このムーブメントと呼応するように、小売店でのゲーミングノートPCの売上高が、対前年比で45%も向上し、4月に発表した初のノート向けインテル Core i9プロセッサーとなる「Intel Core i9-8950HK」は、ひとつ下のグレードとなる「Core i7-7820HK」と比較して、「Total War: WARHAMMER II」においてゲームプレイ時のフレームレートが最大41%向上するなど大きな成長を遂げており、更なるマーケットの拡大に期待を寄せていた。

【インテルのクライアント向け最新情報】

【世界のPCトレンド】
eスポーツ以外には、コンテンツ制作、VR/MR、業務利用を挙げていた

 また、6月に実施されたCOMPUTEX TAIPEI 2018で発表した記念CPU「Core i7-8086K」については、「発表直後から大きな反響があった」ということで、山本氏は情報拡散の一役を担ったメディアに対して感謝の言葉を述べつつ、オンライン上での盛り上がりは日本は、米国に次いで世界2位で、キャンペーンで確保した500個のプレゼント枠に、「東京ドームが何回か満杯になるぐらいの応募があった」とギリギリの表現で多数の応募があったことを明らかにした。

 ちなみにIEMについては、実際には平昌、シドニーに加えて、2017年度のシーズンファイナルイベントが3月にポーランドカトヴィツェで開催され、計3度実施しているが、日本法人がインテル自身の取り組みとしてeスポーツを語る機会が増えているのは、日本のeスポーツファンにとって歓迎すべき事態だ。IEM Sydneyに日本法人から多くのスタッフが視察に訪れていたこともそうだが、日本法人がeスポーツに対する向き合い方を少しずつ変えつつあることを感じた。

 今後日本で期待されるのは、インテル自身がIEMのようにeスポーツイベントをホストしたり、有力なプロチームをスポンサードするようになる展開だ。現時点では具体的な計画については明らかにしなかったが、同社がメインスポンサーを務める2020年の東京オリンピックに向けて、eスポーツ関連事業を強化していくとしており、具体的なアナウンスが待たれるところだ。

【日本でもIEMが開催さるのか!?】