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PUBG新マップ「Codename: Savage」テストレポート
マップ面積は従来の四分の一、高人口密度でシューター要素がより濃厚に
2018年4月20日 20:06
2018年4月、バトルロイヤルシューター「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(以下PUBG)の新マップ「Codename: Savage」のテストが実施された。
「Codename: Savage」の特徴は、既存マップ「Erangel」,「Miramar」と比べて約四分の一となる4×4kmの面積である点。既存マップの広さは8×8kmであり、パルス範囲(ダメージゾーン)を回避するための移動が重要になるが、人口密度の高い「Codename: Savage」の場合は敵プレーヤーとの駆け引きがより重要になる。本記事では、3月末から4月下旬にかけてテストサーバーで実施された「Codename: Savage」をプレイしてみての所感や、新要素についてお伝えする。
主な新要素は建物や地形
「Codename: Savage」の新要素は、新規に用意された建物や植生だ。東南アジアのリゾートを思わせる寺院やリゾートホテル、高床式の住居などが目につくほか、軍隊のキャンプと思しき施設が存在する。マップのすべてを回ったわけではないが、既存のマップにも存在する建物は、一部の倉庫風の建物を除いて、ほとんど見かけない、植生では枝打ちされた樹木を多く見かけるようになった。
その一方で、「Codename: Savage」特有の乗り物やアイテム類は追加されておらず、既存マップで使い慣れたアイテムを引き続き扱うことができる。アイテムの配置も、建物の中にあるという基本は変わらないが、マップが狭いせいか、落ちている密度が高いように感じた。
パルス収縮ルールの改定でより死にやすく
「Codename: Savage」はマップ自体が狭いため、人口密度が高く、敵プレーヤーと遭遇しやすい。面積が狭くても参加人数は最大100人から変わらないので、撃ち合いが発生する頻度が高く、各ゲームではだいたい最初の3分以内に人数が半分くらいに絞られる。既存マップでも早い段階からプレーヤーが激減することは多いが、本マップではそれに輪をかけて展開が速い。
なお「Codename: Savage」では直近のテストでアップデートがかかり、生存人数に応じてパルス範囲を収縮する時間が調整される機能が追加されたため、最初の生存人数が多ければ多いほど、範囲収縮までの時間が短くなるので、僻地に降下してのんびりアイテム漁りをしたい向きにはなかなかつらい環境となっている。撃ち合いが強いほど生き残りやすい印象で、特に序盤は既存のマップと比べてひりつくような緊張感が楽しめる。
とはいえ、ゲームのルールは同じなので、基本的な立ち回りは既存のマップとそれほど変わらない。装備が整わないうちは無理に戦わず、敵の位置を想定・把握し、地形の起伏や植生、建物をうまく使って遮蔽を取り、可能な限り自分に有利な状況を作り上げることが生き残りのコツだ。高倍率スコープの重要性もほかのマップと変わらない。
「PUBG」では1度のプレイ時間が30分を超えることも多いが、「Codename: Savage」のプレイ時間はそれよりも少し短い。体感的にも展開はかなり早く、パルス範囲を追いながらその辺の草むらに伏せているうちに、気がつけば残り10人、ということも珍しくない。最初から最後まで生き残っても大体20分前後に収まる。
マップが狭いことによる利点もある。8×8kmの既存マップでは、次のパルス範囲が遠い際に乗り物がないと、ダメージゾーンの中を長距離マラソンするハメになるのだが、4×4kmのCodename:Savageでは、常に徒歩で走ってもなんとか範囲に追いつけることが多い。もちろん乗り物を確保して安全地帯に先回りすることも有効ではあるが、狭くて敵に見つかりやすい「Codename: Savage」では、乗車(乗船)中に狙撃される確率が高いので、乗り物の重要度はほかのマップよりも低いだろう。
プレイ環境は大きく改善。待望のマップ選択機能や新マップも近日実装か
「Codename: Savage」は、3月の下旬からテスト用のコードキーを配布しており、それぞれ3日間程度の短いテストを現在までに2回実施している。2回目の実施ではマップ内容やゲーム仕様にアップデートがかかっており、新しい地域や地形が追加されたほか、パルス範囲や天候の仕様変化、不具合修正などが盛り込まれた。正式なマップリリース時期は発表されておらず、次回のテスト実施時期は未定ながらも、リリースに向けて活発に調整を行なっている様子が伺える。新しい乗り物として、トゥクトゥクの実装を示唆するような発表も行なわれた。
その一方で、テストに参加したプレーヤーからは「テストの実施期間が短すぎる」といった声も上がっているようだ。
「PUBG」が正式リリースされた昨年暮れから今年始めの時期と比べると、「PUBG」のプレイ環境は着実に改善を重ねている。日本サーバーが単独で設置されたこともあって、一時期は運が悪いと毎ゲーム遭遇したチーターも最近は減少しており(いなくなったわけではない)、ゲーム自体もかなり人に勧めやすい状況となっている。
その一方で、「Fortnite」をはじめとした競合タイトルも頭角を現しており、ジャンルの火付け役となった「PUBG」も特殊ルールのイベントモードやアバター要素の拡充などを頻繁に実施している。
ライブサーバーにおける直近の大きなトピックとしては、マップ選択機能の追加が告知されている。実装に先立って公開されたスクリーンショットでは、既存のErangel、Miramarに加えて「COMING SOON」と表示されたマップがあるので、Codename: Savegeの本実装も近いのかもしれない。