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「ドラゴンボールZ」から「アイマス」まで! スマホ向けブラウザゲームを発表!

BXDのHTML5を活用した新サービス名は「enza」

2月20日 開催

会場:バンダイナムコ未来研究所

 BXDは今春から配信予定となっている、HTML5を活用したスマートフォン向けブラウザゲーム「ドラゴンボールZ ブッチギリマッチ」、「プロ野球 ファミスタ マスターオーナーズ」、「アイドルマスター シャイニーカラーズ」の最新情報を発表すると共に、先行体験ができるBXDタイトル体験会を開催した。

 イベントは第1部と第2部に分かれており、第1部ではバンダイナムコエンターテインメントとドリコムが設立した新会社「BXD」が開発中の、HTML5プラットフォームについての説明が行なわれた。

 登壇したのは、BXDの手塚氏と内藤氏。さらに、スペシャルゲストとしてお笑いコンビ・カラテカの入江慎也さんと、グラビアモデルの鈴木咲さんも登場。まずは、HTML5プラットフォームの正式名称が「enza」になったことが発表された。その意味として手塚氏は「気心の知れた人が集まってきて輪になって座り遊ぼうよ、というイメージになっている」と解説。「大人も子供も、色々な国の人たちも集まって楽しみましょう」という意味合いも含まれているそうだ。

気心知れた仲間たちとワイワイ楽しめる、というのがキーワードだという

 「enza」の特徴としては、ブラウザゲームなのでインストールが不要なこと、ブラウザだけですぐに遊べること、そして手持ちのSNSアカウントで会員登録が行なえるため余計な登録作業が不要と言うことが挙げられた。決済方法としては、バナコインをはじめとした11種類を用意し、その敷居も低くしている。

ブラウザゲームの特性を活かして、インストール不要で即遊ぶことができる。決済方法も豊富で、コンビニでプリペイドカードを購入しての支払いも可能

 ここからは、「enza」でリリースされる「ドラゴンボールZ ブッチギリマッチ」、「プロ野球 ファミスタ マスターオーナーズ」、「アイドルマスター シャイニーカラーズ」の紹介となった。これらタイトルはそれぞれターゲットが異なっており、これは幅広い層に遊んでもらえるように配慮したとのことだ。

「ドラゴンボールZ ブッチギリマッチ」

 最初に取り上げられたのは「ドラゴンボールZ ブッチギリマッチ」。解説したのは、悟空のコスプレ姿で登場したプロデューサーの三田健介氏だ。カラテカの入江さんから「弱そうですね」と突っ込まれると「ちょっとメタボな悟空なんです」と自虐ネタで返していたが、ゲーム紹介は大まじめに行なわれた。

 基本は、手持ち8枚のカードからランダムに選び出された2枚のうちどちらかを選択し、相手とバトルをする。カードには1から8までの数字が書かれていて、その大小で勝負が決まるルールだ。もちろんそれだけではなく、キャラクター同士の組み合わせでアニメ本編を再現するコンボが発動したり、各キャラクターの特徴を活かしたスキルが用意されているなど、見た目以上に戦略性が高い内容となっている。

原作やアニメを知っていると、キャラクタースキルを発動させやすいという有利な点もあるそうだ

 初めてプレイする相手には、SNSなどでURLまたは2次元バーコードを送信するだけで、すぐに対戦することが可能だ。これは、専用アプリではなくブラウザゲームだからできることだろう。

 なお、2月20日より事前登録キャンペーンが始まった。登録すると、歴代の「孫悟空」を獲得できるチャンスとなる。

事前登録キャンペーン用として、幼少時の悟空やフリーザとバトルしている悟空などが用意されている

「アイドルマスター シャイニーカラーズ」

 2本目は、「アイドルマスター シャイニーカラーズ」。今作は、「アイドルマスター」シリーズ完全新作として始動しており、スマートフォンでアイドルをプロデュースしていく。また、さまざまなアイドルユニットも登場するほか、それらアイドルたちで自分だけのユニットを組み、全国のプロデューサーとライブ対戦を行なうことができる。解説を担当したのは、総合プロデューサーの坂上陽三氏。

 今回の舞台となるのは、283(ツバサ)プロダクション。社長・天井努(アマイツトム)と事務員の七草はづきの元、プロデュースに勤しむ。新規アイドルとして、ユニット“イルミネーションスターズ”の櫻木真乃・風野灯織・八宮めぐるほか、“アンティーカ”をはじめとしたユニットも続々登場予定とのこと。

完全新シリーズとして始動した本作は、スマートフォンでアイドルをプロデュースできることと、全国のプロデューサーとライブ対戦が楽しめるのが特徴だ

 ゲームは、アイドル育成(プロデュース)パートでプロデュースを行ない、ライブ対戦(フェス)パートで全国のプロデューサーと対戦する。現在、事前登録を受け付けているが、既に20万人を突破している。28.3万人を越えると合計10連ガシャ分のフェザージュエルがプレゼントされるとのことなので、興味のある人は登録しておくといいだろう。

プロデュースパートでアイドルを育成し、フェスパートで全国のプロデューサーと対戦する。自らが手塩にかけて育てたアイドルたちが勝った時の嬉しさは、言葉で言い表せないほど

「プロ野球 ファミスタ マスターオーナーズ」

 3本目として登場したタイトルは、ファミコン時代にお馴染みだった野球ゲームの名前を冠した「プロ野球 ファミスタ マスターオーナーズ」。説明を担当したのは、プロデューサーの坂井謙介氏。特徴は、当時のようなアクションゲームではなく、今時の野球ゲームのようにピンチやチャンスの場面でのみ、カードを選ぶこと。そして、その選手カードが実写であることだ。

選手は実写カードで登場するので、これまでにないリアル感が得られる

 現時点で実装または実装予定とされているのは、ペナントモードとフレンドリーグの2種類。ペナントモードでは、プレーヤーは監督目線でペナントシーズンを追体験できる。自分だけのドリームチームを作り、最強のオーダーで試合に臨み優勝するのが目的だ。各カードにはそれぞれスキルが備わっていて、それをどのように使うかで試合が左右される。スキルはじゃんけんの3すくみのような関係になっているが、それにくわえレアリティも設定されているため、一筋縄ではいかない。フレンドリーグでは、身近な仲間とワイワイ遊ぶことができる。掲示板で試合の感想を書き込むこともできるので、勝っても負けても盛り上がること間違いなしだ。

スキルが発動すると、実写カードが特別な演出で表示される。カードを集めたくなるコレクション性も抜群だ
実装予定となっているフレンドモードでは、身近な仲間との対戦が可能になるとのこと

一足早く「enza」の各タイトルを体験!

 第2部では、各タイトルを一足先に体験プレイすることができたので、その感想を交えつつ紹介していこう。

 「ドラゴンボールZ ブッチギリマッチ」は、2人での対戦バトルが体験できた。渡された端末は既に対戦が始まっていて、手元にある1-8までの番号が振られた8枚のデッキからカードを選んで出せば良い状態。双方共に何番のカードを使用したかがわかるので、相手が強い番号のカードを出しそうな時は弱いカードを消費する……といった戦略が採れる。

 バトルを重ねると“気”が溜まっていき、これを消費することで数字の上乗せが可能になる。“気”を3つ消費すれば「6」のカードが「9」になり、相手がどんなカードを出しても勝ててしまう、という感じに。今挙げたのは例だが、これに加え各キャラクターが持つスキルを発動させることで攻撃力が倍増したり、1度場に捨てたカードが効果を発揮し続けるなど、かなり奥深いバトルが楽しめることがわかった。TCGユーザーにもオススメできる、そんなタイトルだ。

アニメーションする派手な戦闘シーンも魅力の一つ。見た目は簡単そうだが、とにかく奥が深いと感じた

 「プロ野球 ファミスタ マスターオーナーズ」は、「ファミスタ」のようなアクションゲームではなく、監督目線でゲームを進めるスタイル。この日は、フレンドリーグはまだ遊べなかったので、ペナントモードをプレイすることに。端末を渡されると既に対戦カードが決まっており、試合が自動的に進行していった。そして4回裏、チャンスのシーンで采配場面に!

 よく見ると、カードにはそれぞれS・A・B・C・Dと力・技・速のマークがある。力は技に強く、技は速さに、速さは力にという三すくみの関係が成り立つだけでなく、SからDまでのレアリティも絡んでくるとのこと。同じ“力”と“力”のカードならレアリティの高い方が勝ちやすいし、Sの“力”とDの“速”であれば必ずしも“力”が負けるわけではないという。選手それぞれのパラメータも関わるため、それらを踏まえ最終的にヒットであったり三振といった結果が出る。

 1試合だけのプレイだったが複雑な操作を必要としないため、当時「ファミスタ」を夢中になって遊んだけれど今のアクション要素のある野球ゲームは厳しい……という人にピッタリだ。むしろ、アクションの要素が無いにもかかわらず、アクションゲームをプレイしているような、そんな雰囲気を感じとることもできた。

采配コマンドを選択する場面では、さまざまな要素が絡み合って結果が出る。単なる三すくみでは無いところが面白かった

 最後にプレイしたのは「アイドルマスター シャイニーカラーズ」。今回は最初の8週間が体験できたが、今作は原点回帰ということでリズムゲームではなくなっているのが特徴だろう。まずは画面に表示されている“プロデュース”をタップし、レッスンやお仕事を選びパラメータをアップさせつつ、残り1、2週のタイミングでオーディションを受けファン数を増やしていくという流れだ。途中ではコミュ(コミュニケーションパート)がランダムに発生し、選んだ選択肢次第で成否が変わってくる。

 オーディションでは、3人の審査員全員の満足度をMAXにすることができれば成功だ。審査員をタップするとゲージが表示され、カーソルが右へと移動していく。GOODやPerfectで止められれば満足度がアップするが、Badで止めてしまうと……残念な結果に。

 また、アイドルにはそれぞれメンタルが設定されており、これが0になるとオーディションは失敗してしまう。そうならないためには仲間のスキルで回復させてもらうなど、ほかのアイドルとの親密度も重要になってくるのだ。なお、会話はボイス付きで行なわれ、その際にはキャラクターたちが可愛らしいモーションで動くようになっている。ネイティブアプリで無くても、ここまで動かすことができるのか……と感心したほどだった。

アーケードで稼働していた初代「アイドルマスター」をプレイした人なら懐かしく、最近のシリーズを遊んでいる人にとっては新鮮さを感じられる内容だった