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セガ、AC用パーティーバトルTCG「千閃戦記」をお披露目! さっそくプレイしてみた
ふんわりとしたグラフィックスだけど本格派TCG!プレ・ロケテストを1月26日より実施
2018年1月23日 18:55
セガ・インタラクティブは、開発中のアーケード用パーティーバトルTCG(タイムカードゲーム)「千閃戦記(せんせんせんき)」のプレ・ロケテストを1月26日~28日にセガ秋葉原2号館、3号館にて実施する。プレイ後アンケートに答えた人には特製クリアファイル(なくなり次第終了。各日22時まで)、さらには実施日ごとに「コード・オブ・ジョーカー」で使えるカードとチケットがプレゼントされる。
プレイにはAimeが必要で、料金は1クレジット100円。製品版にデータは引き継げないが、クレジット使用数に応じた製品版特典を予定。3号館では、TCGトッププレーヤー「浅原晃」さんがターミナル筐体にてデモプレイを披露。時間は26日が17時~、27日と28日目は1回目が13時~、2回目が16時~。詳細は公式サイトを参照していただきたい。
「千閃戦記」は、プレーヤー同士が1対1で戦うネットワーク対戦型デジタルカードゲーム。42インチの大画面タッチパネルを搭載したターミナル筐体「CHRONO ARENA」を使用する。本日(23日)は、プレ・ロケテストに先立ちメディア体験会がセガ本社にて行なわれた……のだが、勘のいい人は「ロケテストで“プレ”って何ぞや?」と思われたことだろう。試験的なロケテストって、プロト以上ロケテスト未満? はたしてどういうことか。
予備知識なしで体験会の取材に向かった筆者は、現地でその意味がやっと理解できた。目前にあるプレ・ロケテストバージョンは、ゲーム本編こそ相当詰められているというが、初めてプレイする人向けの“チュートリアル”がなく、本編以外はまさに“プレ”といったてい。公式サイト(YouTube)にアップされた動画が現時点でチュートリアルと呼べるものだが、実際プレイした感触としては「TCGやボードゲームのコアユーザー以外は動画だけだと厳しそう」ということで、恐らくはメディア体験会の本旨~とにかくわかりやすく伝えて欲しい~という意図を汲み、ここはディティールを後回しにゲームの骨子をざっくりとお伝えしていく。
プレ・ロケテスト版マップの超基本 ~互いに5本のルートを使い敵本陣(クロノス)を撃破~
ルールはいたってシンプルで、相手クロノス(プレーヤーこと指揮官)を攻撃して先にHPをゼロにしたほうが勝ち。双方のクロノスは“橋”のようにまっすぐな5本のルート(ゲーム中では“レーン”と呼ばれる)でつながっており、配下キャラクタ4人がドローしたカードを好きなレーンに配置。敵側に届いたとき、装備カードによる攻撃であれば相手クロノスにダメージ、魔法であれば各効果が発動する(一部例外あり)。
ゲームはリアルタイム進行で、配置されたカードはすごろく風に5つのマスで区切られた各レーンを少しずつ進んでいく。双方の装備カード(後述)がレーン上でぶつかったときは互いの攻撃力と防御力を差し引いたバトルが行なわれ、ゼロ以下で破壊。残って相手側にたどりつきクロノスを攻撃した装備カードは手元に戻り再使用が可能になる。
本作は“リアルタイム進行”なので、原理原則として、相手より先に動けばそのぶん早く攻撃が届く。ただし、カード使用にはいわゆるコスト“ソウルパワー(SP)”が必要とされ、しっかり対応されると機先を制したつもりが大損という例も珍しくない。防御するか、肉を切らせて骨を断つか、あるいは別レーンで倍返しか。本作はそうした“損得”を踏まえた臨機応変な対応と駆け引きがとても重要で、リアルタイム進行だからこそ“焦りは禁物”といえそう。ただし、手をこまねいているだけでは当然どんどん不利になる。
キャラクタとカード、ソウルパワー
ゲーム開始時、プレーヤーは最大4キャラクタでパーティを編成。キャラクタのクラスは、ファイター、ハンター、ソーサラー、クレリック、ナイト、ウィッチの6種類。組み合わせは自由で、極端な例としてはファイター4人などの重複編成も可能だ。
各キャラクタには、最大12枚のカードがセットできる。公式サイトに初期カードセットと排出カードのPDFリストがあるので、プレ・ロケテスト参加予定の人はぜひチェックしていただきたい。PDFリストを見ればわかるが、ファイター、ハンター、ナイトが相手クロノスにダメージを与え、その補助をソーサラー、クレリック、ウィッチが行なうといった構図になる。
前でも一部触れたが、カードには「装備(四角アイコン)」、「魔法(丸アイコン)」、「アイテム(六角アイコン)」の3種類がある。装備カードは相手クロノスや相手装備カードにダメージを与えるもので、防御力ゼロや魔法で破壊されない限り再使用できる。魔法と装備は敵にたどりついたとき、アイテムは使ったその瞬間に効果がそれぞれ発揮される。
各カードには、それぞれ使用に必要な“SP値”が記されている。パーティ左上にあるピンク色のSPゲージは、ゲームが進むにつれて上限値が増えていく。強力なカードほど多大なSP値が必要とされ、そう簡単には使えない。キャラクタごとにカードは1種類ずつしか持てないため、ドロー運によっては涙を呑むこともしばしば。ゲーム開始時に初期カードを引き直せるが、強力ゆえに序盤は使えないカードを山に戻すかキープするかは悩みどころだ。
本作が興味深いのは、SPゲージの回復が時間ではないこと。よくある貯蓄消費ではなく、フィールドに出ているカードが攻撃や破壊などで手元に戻ったら“そのぶんゲージも戻る”システム。フィールドに出せるトータルSPのリソースを管理する必要があり、レーンと相まって駆け引きをより奥深いものとしている。
興味がある人はぜひプレ・ロケテストに参加を!
一見ふんわりとしたグラフィックスタッチに優しい色使いの“ほっこり系”だが、ゲーム本編は硬派そのもの。なんというか……往年のセガ作品をほうふつとさせる見事なギャップに、思わずニヤニヤしてしまう(もちろんいい意味で!)。
現時点では極めてソリッドだが、TCGやボードゲームが好きな人がプレイしたら確実に「!」となる要素が詰まっていると思う。今回のロケテストは初お披露目にくわえて“プレ”と、体験ユーザーの貴重な生の声を求める場でもある。前述のとおり、アンケート回答者には特製クリアファイルがプレゼントされる。気になる方は、この週末プレ・ロケテストに参加してはいかがだろうか。