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【静岡ホビーショー】一般公開日をレポート。雨の中、多くの模型ファンが来場
モデラーズクラブ合同作品展やモデラーズフリマ、各社の即売コーナーなども開設
2017年5月15日 19:44
静岡ホビーショーは会期の4日間のうち、後半2日間は一般公開日となる。問屋や小売り店、メディアなどの業者に向けた業者招待日とは趣が変わり、新製品の展示などの他に、来場する模型ファンに向けた物販やイベントなどが行なわれていた。入場は無料。今回5月13日の会場の模様をレポートしていきたい。
この5月13日は、全国的に荒れ気味の天候で、この静岡も早朝から雨模様で、時間によっては強く降るというあいにくの天気となった。一般公開日は2日あり、この天気ならあまり混雑しないのではないかという予想もしていたのだが、それを覆す盛況ぶりに驚かされた。
後日静岡が地元の友人に聞いてみたところ「ほとんどの来場者は、地元の静岡周辺からマイカーで来場するので、天気はあまり関係がない」とのことである。実際、大雨にもかかわらず、会場のツインメッセ静岡周辺の道路は、かなり混雑していて、駐車場待ちの車が列を作っていた。
展示会場も業者招待日からは一部が様変わりし、タミヤ、ハセガワ、アオシマなどをはじめとするいくつかのブースは、前日までの商談スペースを即売コーナーにレイアウトを変更して、アウトレットのパーツやグッズなどを販売している。これを目当てに来場する人も多いようで、どのコーナーにも大勢の人が集まっていた。
また同じ会場内では、全国の模型ファンが作品を持ち合って展示する「モデラーズクラブ合同作品展」や、模型ファンを主体としたフリーマーケット「モデラーズフリマ」も行なわれている。
前者の「モデラーズクラブ合同作品展」は国内外の260以上の模型クラブが参加し、作品を展示している。会場のぱっと見は模型の即売会のようにも見えるが、このイベントは展示会なので、参加者による販売は一切なし。基本的に制作者が展示スペースに在席しているため、作品に関することを話して楽しめるというのが大きな特徴でもある。
これだけの広さの会場で、1万点を超える個人制作の作品を目の前で見られるイベントはあまり例がない。また参加者の年齢層の幅が広く、作品のジャンルも広いというのが、「模型の世界首都」と呼ばれる静岡での展示会という印象を受ける。趣味で制作したとは思えないほどの力の入った作品も多数見受けられ、1度会場に足を運んでみることをお薦めしたい。
一方後者の「モデラーズフリマ」は、ホビーショーと併催される、一般やプロディーラーによる模型のフリーマーケットで、こちらは別途500円の入場料が必要となる。メジャーなメーカーとしては、海洋堂やガイアノーツなどもここに出店していた。
最新ものから一点モノのビンテージまで、プラモデルやパーツなどが販売されていて、併催しているイベントの方向性もあって、スケールモデルやミニカーが多い印象だ。筆者も欲しいものをいくつか見つけたのだが、大事な戦利品を大雨の中抱えて帰るのが厳しそうで断念してしまった。来年こそは……。
今回は雨と取材時間などの関係で筆者は行くのを断念してしまったが、ツインメッセ静岡からの循環バスなどで行けるタミヤ本社の一般公開「オープンハウス」なども一般公開日には行なわれていて、模型ファンなら1日楽しめるイベントとなるのは間違いない。
東京で開催される模型イベントとは一味もふた味も違った体験ができるので、もし行ったことがない人は、来年ぜひ参加を検討していただければと思う。