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【特別企画】「Gears of War 4」を快適に遊びたい人のための徹底購入ガイド
プランAからEまで大紹介! 「プランBは何だ?」、「あ? ねぇよそんなもん」
2016年10月7日 16:58
「Gears of War」シリーズといえば、言わずと知れたXbox最大規模の人気フランチャイズであり、「Halo」や「Forza」シリーズと共にXboxを支えるXbox独占タイトルの1つである。Epic Games謹製のUnreal Engineに支えられた美しいグラフィックス表現をはじめ、ガチムチの主人公に、悪夢に出てきそうなおぞましいモンスターたち、仲間の死も描ききる凄惨なゴア表現など、アメリカ好みのテイストをふんだんに盛り込んだ“大人向けのTPS”として北米のみならず日本でもファンの多いフランチャイズだ。
10月11日にはファン待望となるシリーズ最新作「Gears of War 4」がXbox One向けに発売される。発売数日前にはトレードマークであるドクロマークがWindows 10の起動画面に差し込まれるなど、新たな三部作の門出にふさわしい総力を挙げたプッシュぶりで、筆者含め、期待で胸を膨らませるXboxファンもさぞかし多いことだろう。今年のホリデーシーズンは「GoW4」のキャンペーンとマルチプレイで大いに盛り上がりそうで、今からワクワクしている。
ところが、である。なんと「Gears of War 4」、日本で出ないのである。大事なことなのでもう1度言う。「Gears of War 4」、日本で出ないのである。Xboxを選ぶ大きなモチベーションの1つである「GoW」最新作が日本で発売されないのは、日本発売見送り決定のニュースを書いた本人として、そしていちXboxファンとして返す返すも残念である。
しかし、救いはある! Microsoftは昨年からローカライズポリシーを転換し、現地法人毎の個別ローカライズから、本社主導によるグローバル向けの一括ローカライズに一新している。これはダウンロード流通が主流化しつつあることと、Xboxが今年から推進するXbox Play Anywhereに向けてバージョンをグローバルで統一する必要に迫られたためだ。
これにより、日本独自の味のある日本語吹き替えが絶望的になってしまった一方で、日本語テキストが英語版(正確にはグローバル版)に含まれるようになった。これは北米に在住する言語マイノリティに対して多様な言語バージョンでプレイできる機会を提供するというだけでなく、今回のケースのように、様々な“お国の事情” により現地法人がローカライズ版を提供できないような場合でも、現地のユーザーに現地語でプレイする機会を提供してくれる。
ちなみに“海外版を買って日本語で遊ぶ”という展開は、これまでになかった事態だが、日本マイクロソフトはこの件について、“正式コメントは出さないが、排除もしない” という静観の立場を取っている。「だったら全力で遊ぼうではないか!」というのが本稿の企画主旨だ。
というわけで今回は、何が何でも「Gears of War 4」を遊びたい私とあなたのために、「Gears of War 4」購入ガイドをお届けしよう。プランAからプランEまで複数の選択しを用意したが、正直な所いずれも一筋縄ではいかず一癖あるため、自分の環境に合った方法をチョイスしていただきたい。なお、マーカスとドムの伝説の掛け合いに則り、プランBはない。
プランA:日本のオンラインショップでパッケージを買う
日本のオンラインショップで並行輸入版を買うというのがもっとも手軽で簡単な方法だ。かつては並行輸入版は、ぼったくりや、未達、遅配、リージョンロックで動作しないなど、リスキーなイメージがぬぐえなかったが、現在は、メーカー主導のリージョンロックは原則なくなり、対応言語に日本語が含まれるのか、どこから輸入したものか、日本のハードで動作するのかなど、かゆいところに手が届く情報が網羅されており、比較的安心して購入することができる。
中でももっとポピュラーな購入先と言えるのがAmazon.co.jpだ。Amazon.co.jp自身が販売を手がけ、価格は送料込みで7,763円。米国での価格が59.99ドルなので、日本版がリリースされている「Forza Horizon 3」の価格が7,452円ということを踏まえてもそれほど割高ではない。参考価格からのショップ割引がない分だけ高いといえる。
ただ、プランAの最大の問題点は、パッケージ版は「Xbox Play Anywhere」には対応していないことだ。つまり、パッケージ版「Gears of War 4」はXbox Oneでしか遊べない。Windows 10のパッケージ版はそもそも存在していないため、パッケージ版を購入してしまうと、Windows 10でのプレイ機会をみすみす失うことになってしまう。「私はXbox Oneのみ所有しているゲーマーで、Windows 10 PCは持っていないし、PCで遊ぶ機会は未来永劫ない」というなら別だが、そうでないならXbox OneとWindows 10 PCの両方で遊べる「Xbox Play Anywhere」に対応したデジタルダウンロード版が絶対オススメだ。
プランC:Xbox OneのXbox Storeで買う
というわけで、デジタルダウンロード版の買い方についてだが、こちらは2つの方法がある。1つはXbox One(Xbox Store)から買う方法、もう1つはPC(Microsoft Store)から買う方法だ。
Xbox Oneから購入する方法は、まず事前にXbox Oneの設定画面から地域を「日本」から「米国」に変える必要がある。これによってアクセスするストアが日本から米国に切り替わる。あとは「Gears of War 4」を選んで通常版かアルティメットエディションを選択してクレジットカード決済で購入するだけとなる。
「うは、楽勝じゃん」と思ったあなたは甘い。このプランCの問題点は、日本のクレジットカード決済が通らないところだ。グローバルで活躍している人間なら持っているかもしれないが、普通は持っていない。持っていない場合どうすればいいかというと、いくつか方法があるが、もっとも手っ取り早いのは、米国のMicrosoft StoreでXbox Digital Gift Cardを介して購入するという方法だ。Microsoft Storeだと日本のクレジットカードが使えるため、一旦Microsoft Storeで必要な分だけXbox Digital Gift Cardを購入し、それを使って購入すればいい。
なお、ギフトカードを使う手法は、Microsoft Storeのみならず他のオンラインショップでも有効だが、注意点としては“物理的なカード”でないかどうかしっかり確認することだ。「でも、あれ? Microsoft Storeを利用するんだったら最初からMicrosoft Storeで『Gears of War 4』を直接購入すればいいのでは?」と思ったあなたはプランDへゴーだ。
プランD:米国のMicrosoft Storeで買う
プランDは日本マイクロソフトではなく、米Microsoftが運営するストアにアクセスして購入する方法となる。こちらはWebブラウザ版のストア、アプリ版のストア、そしてXboxアプリのストアの3種類がある。Webブラウザを介して購入する場合は、普通にアクセスしようとすると自動的に日本のストアにリダイレクトされてしまうため、「Microsoft Store Gears of War 4」等で検索して、該当ページにダイレクトにアクセスするか、下記リンクを利用頂きたい。
ストアアプリ、Xboxアプリから購入する場合は、まずはストアの内容を日本から米国に切り替える必要がある。そのためにはコントロールパネルの「時計、言語、および地域」から「地域」→「場所」と進み、主な使用場所を「日本」から「米国」に変更する。その上でアプリを起動することで米国のストアにアクセスすることが可能になっているはずだ。
手持ちのMicrosoftアカウントもしくは、Microsoftアカウントに紐付けされたXboxアカウントでログインしてあとの手順はプランCと同一。違いは先述したように日本のクレジットカードも使えるところ。現在、Microsoft Storeでは、10ドル分のバウチャーが付いてくるキャンペーンが実施されており、よりオトクに購入できる。
なお、プランCおよびDにおいてハードルとなるのは購入の際に米国の住所と電話番号の入力が必要になることだ。詳しくは後述するが、これは米国在住の家族や友人、知人から許可を得た上で借りることで解決できる。この問題については、ホテルやネット上で調べた住所を勝手に使う、俗に“ごにょごにょする”と言われる手法が昔から存在するが、こちらは明確な規約違反行為で、利用停止等の処分が下される可能性があるため止めるべきだ。危ない橋を渡って大事なアカウントの利用停止のリスクを背負うぐらいなら、素直にパッケージを購入した方がよっぽど良い。
そのほかの方法としてはGameStopをはじめ、北米のオンラインショップで買うという手もあるが、パッケージ版はもちろん、デジタルダウンロード版も郵送のみで、配送先は米国内に限定されているため、ここでは除外している。たまたま米国に長期滞在している場合は、ショップ割引もあり、ショップ限定特典などもあるため、有力な選択肢になるだろう。
プランE:米NVIDIAの「Gears of War 4 FREE」キャンペーンを利用する
プランEは言わば奥の手となるが、現在、GeForce GTX 10シリーズを米国の対象ショップで購入すると「Gears of War 4」が無料で手に入るキャンペーンが実施されている(NVIDIAの特設ページ。このキャンペーンを利用して「Gears of War 4」をゲットしてしまう方法もある。米国の住所や電話番号が不要で、なおかつコードは即時発行となるため、ビデオカードの到着を待たずにすぐプレイを開始できるのも良いところだ(手持ちの環境が必要環境を満たしていないと、コードはあれども動かないという情けないことになってしまうが)。
ちなみに「Gears of War 4」の推奨スペックはGeForce GTX 970 or GeForce GTX 1060以上と、PCゲームとしては過去最高レベルにヘビーなゲームとなっている。PCでのプレイを希望しており、この際、GPUの買い換えを検討している人は、選択肢のひとつとなるだろう。
アクティベーションおよびインストール作業もなかなか面倒。焦らずじっくりと
さて、購入後はアクティベーションとインストールだ。上記4つのプランで、プランAを選択した人は、Xbox One本体にディスクを挿入するだけで済むが、デジタルダウンロード版を選択した方は注意しなければならないことがいくつかある。
1つは、Xbox Oneないし、Windows 10 PCの地域設定を「日本」から「米国」に変更する必要があることだ。プランCの場合、購入する際にあらかじめ地域を変更しているため改めて変更する必要はないが、プランD/Eで、Webブラウザ上のMicrosoft Storeから購入し、そのままPCでアクティベーションを試みる場合、ここがトラップになる。Webブラウザを介して地域設定を日本にしたまま購入すると、発行されたシリアルコードを入力する際に蹴られてしまうのだ。これを避けるためには、コントロールパネルの「時計、言語、および地域」から「地域」→「場所」と進み、主な使用場所を「日本」から「米国」に変更する。これでアクティベートとインストールが可能になるはずだ。
次なるトラップは、Windows 10のバージョンだ。インストールする前に「Windows 10 Anniversary Update」を適用しなければならない。この大型アップデートは手動更新となっているため、まだ適用していないというWindowsユーザーも多いはず。MicrosoftのWindows 10タイトル(≒Xbox Play Anywhereタイトル)は、このアップデートを適用しないとインストールすらできないので、必ず適用しておきたい。「Windows 10 Anniversary Update」を回避してWindows 10版「Gears of War 4」をプレイする方法は今のところ無いため、諸般の事情でアップデートできない場合は、Xbox One版をプレイしよう。
日本時間の10月7日時点で、すでにプリオーダー、アクティベーション、ダウンロードまでは行なえるが、実際のプレイは通常版で米国時間の10月11日まで待たなければならない点にも注意したい。アルティメットエディションは、日本時間で10月7日13時よりアーリーアクセスがスタートしており、今回掲載したスクリーンショットは、アーリーアクセスを使って撮影したものだ。「この3連休遊びたい!」というファンは、アルティメットエディションを購入するといいだろう。
また、ダウンロードサイズは驚きの80GBで、DLCも含めるとさらに膨れあがる。Xbox Oneは外付けHDDが使えるため容量の心配は少ないとは言え80GBはデカい。今から空き容量を確保しておきたいところだ。
規約的にも問題なし。安心して買うべし、遊ぶべし!
日本からもグローバル版の「Gears of War 4」が無事購入でき、日本語でゲームが遊べることがわかったところで気になるのは、上記方法で購入することは規約的に問題はないのかということだ。せっかく苦労して購入したのに、規約違反でアカウント停止の処分を食らっては、楽しいXboxライフもあったものではない。
そこで直接確認を取ってみることにした。「Gears of War 4」に関して日本マイクロソフトは一切のコメントを出せないということなので、米国のMicrosoft Storeに直接尋ねてみた。規約違反かどうかの判断基準はMicrosoft Services Agreementが根拠となる。
論点となるのは、海外の住所や携帯電話番号の情報をユーザー登録に使うことは問題ないのかどうかだ。規約的には「実在する住所であれば処罰の対象にはならず、逆に非実在の場合は規約違反となるため利用停止の可能性がある」という。海外在住の家族、友人の情報を使うことについては、「処罰したという前例はなく、実在する住所・携帯電話情報と地域指定の通貨での決済であれば、問題なく購入でき、規約違反にはあたらない」ということだ。
なお、知らない人の住所や携帯番号を不正に利用しての登録や、虚偽の情報を使った登録は、「明確な規約違反かつ法律違反で、処罰の対象となる」ということなので、くれぐれも不正利用・虚偽の情報を使った登録は避けたいところだ。
Xboxに限らず、コンソールゲームでは、「Gears of War 4」のように日本でのリリースが見送られるケースは今後もいくつか出てくると思われるので、この機会に海外版の入手方法を確立させておくことは無駄ではないと思う。ユーザーレベルでしっかり工夫して、幸せで快適なXboxライフを楽しみたいところだ。