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「Gears of War 4」、真打ちマーカス・フェニックスも参戦!

COGが生み出したロボット兵「DeeBee」との熾烈な戦いに親子で挑む

8月17日~21日開催

会場:Koln Messe

 今回gamescomのMicrosoftブースにおいて、ホリデーシーズン向けのXboxタイトルをひととおり取材することができたが、ファーストパーティータイトルでもっとも期待されるゲームは、やはり「Gears of War 4」だ。

「GOW4」でJDらに立ち塞がるDeeBeeについて説明するAdam Fletcher氏
この3人にマーカスが加わることになる
先の大戦から25年が経過し、すっかり爺さんとなったマーカスだが、ターバンを巻いて再び参戦する
Xboxブースでは既報の通りスウォームとの戦いを体験することができた

 Epic GamesからThe Coalitionにデベロッパーを変更しての新たな船出となる「Gears of War」シリーズだが、開発には生みの親であるCliff Bleszinski氏は加わっていないものの、初代「Gears of War」から「Gears of War Judgment」までディレクターとしてシリーズの開発に携わったRod Fergusson氏を招聘しており、シリーズの雰囲気はしっかり維持されている。

 繰り返しお伝えしているように、「Gears of War 4」の日本発売は見送られたものの、Xbox Play Anywhereタイトルとして、Xbox One版と同時にWindows版も発売され、海外版にも日本語字幕が含まれているということで、Xboxファンなら是が非でも遊んでおきたいタイトルである。gamescomでは、シングルプレイキャンペーンの20分の試遊に加えて、ゲーム後半のキャンペーンの模様も取材することができたので、ご紹介したい。

 初公開の実機映像を見せられて最初に思ったのは、「発売前にここまでネタバレしていいのか?」ということだ。すでにとっくの昔に引退したと思われていたマーカス・フェニックスが4人目の仲間として共に戦っているのだ。あまりにさりげないので最初は気づかなかったほどだが、主人公JD・フェニックスに対して命令口調で話しかける頭にターバンを巻いた“ザ・ガチムチ”の男性は確かにマーカス・フェニックスだった。

 対峙する相手は、DeeBeeと呼ばれる、マーカスたちが以前所属していた組織COG(Coalition of Ordered Governments)が製造しているロボット兵で、詳細な理由は不明だが、JD、そしてマーカスらは、COGを離脱し、壁で囲われたCOG支配の都市から逃れ、アウトサイダーズとして、COGに敵対する立場となっている。「Gears of War 4」の真の敵は、かつての所属勢力であったCOGというわけだ。

 DeeBeeは、JDら一行の位置を見透かすかのように、輸送機でピンポイントで投下されてくる。ブルー地の八面体ケージに入れられて投下され、着地直後にパカリと展開し、二足歩行タイプのDeeBeeが即座に銃撃に移ってくる。彼らは機動力はないかわりに重武装で、装甲は堅く、攻撃は熾烈だ。相手のリロードのタイミングを見計らって一気に近づき、近接攻撃で倒すなどの工夫が必要になる。

 彼らDeeBeeは撃破されると、電気がショートしたようなスパークエフェクトを放ちながら粉々に粉砕されたり、自爆機能が働いて爆発したりする。最後の最後まで油断できない敵だ。

 彼らの攻撃はレーザービームのように絶え間がなく撃ち込まれ、投下されたロボット兵以外にも、奥の家屋をぶちこわして次々に増援がやってくる。JDら一行はやむなく手だけを出して応戦したり、隠れながらグレネードで対抗したりなどして立ち向かうが、ここまで劣勢を感じられるシーンは過去のシリーズでもなかなかない。

 増援と共にやってきたのは、飛行するマシンガンタレットのようなDeeBeeで、やっかいなことに正面にアーマーを装着している。銃撃を重ねてアーマーを破壊しても、短時間で再び張り直してくる。このためグレネードを後方で爆発させたり、Buzzkillと呼ばれる丸鋸を射出する新たな武器を駆使して、丸鋸を壁に反射させて攻撃するなど、ダメージを与えるには一工夫が必要になる。

 攻撃が止んだと思ったら、再び八面体ケージが大量に投下され、なかなか前に進めない。こちらも先ほど撃破した飛行タレットから取り外したマシンガンタレットでなぎ倒していく。まさに手に汗握る展開で、熱い戦いについつい引き込まれてしまった。これぞ「Gears of War」だ。数日前に体験したスウォームとの戦いより何倍も熱い戦いだ。

 個人的には、このキャンペーンをXboxブースで遊ばせた方が印象がより良くなったのではないかと思うが、よくよく考えたら、よっぽどうまい「GOW」ファンでなければ、まったく前に進めない気もするので、スウォームとの戦いを試遊させたのは正解な気もする。

 デモの後半では、DeeBeeの襲撃に加えて、ゲームの舞台である惑星セラを襲う宇宙風ウィンドフレアに襲われる。視界がふさがれ、家屋の屋根が次々に吹き飛ばされ、身の危険が迫ってくる。映像は、輸送機がウィンドフレアによって発生した雷の直撃を受けて墜落し、辺りが炎に包まれるという演出で終わる。この後、JDら一行はどうなるのか、気になるところだ。

 ちなみに今回参戦が明らかになったマーカス・フェニックスにはプレイアブルキャラクターとして、マルチプレイではプレーヤーが操作することができるという。また、マルチプレイについて、e-Sportsをより意識し、大会なども行なっていく考えだという。完成が待ちきれないタイトルだ。