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「Gears of War 4」、日本発売見送りが決定
その一方で、北米版には日本語字幕を導入へ
2016年6月14日 16:22
Xbox E3 2016 Briefing開催終了の後、残念なニュースが飛び込んできた。Xbox Oneの今年イチオシのAAAタイトルである「Gears of War 4」が、昨年の「Gears of War: Ultimate Edition」に続いて日本発売が見送られることが決定した。
これは日本マイクロソフトの担当者が弊誌取材に対して明らかにしたもので、「CEROのレーティング規定に従ってゲームに手を加えることが難しいため」、としている。その一方で、「Gears of War 4」の北米版に日本語字幕が盛り込まれることも決定しており、北米版を買えば日本語字幕で遊べるようだ。
「Gears of War 4」は海外では10月11日の発売が決定し、1度購入すればXbox OneとWindows 10 PCの両方で楽しめる「Xbox Play Anywhere」に対応し、両プラットフォーム間でのセーブデータの共有や、クロスプラットフォームプレイにも対応するなど、まさにファーストパーティタイトルらしい万全の布陣でリリースされる。
ゲームとしては、「GOW3」まで主人公を務めたマーカス・フェニックスの息子JD・フェニックスとなり、その友人のケイトやデルが脇を固める形で、まったく新しい物語が描かれる。その友人たちを、AIに変わってリアルの友人がプレイするCO-OPプレイも可能で、仲間と一緒にキャンペーンを楽しめる。
キャンペーン以外のゲームモードは、シリーズお馴染みの敵の波状攻撃から拠点を守り切るHordeモード、そしてマルチプレイが用意されている。マルチプレイはe-Sportsを意識して専用サーバーによる60fps表示を実現。常に快適な環境でマルチプレイが楽しめる。
今回の日本発売見送りは「GoW」ファンにとっては大変残念なニュースだが、その一方で、MicrosoftはXboxにおいて各リージョンの多言語対応を進めている。これは簡単に説明すると、これまで各リージョンごとに選択できる言語が決まっていたものを、その規制を取り払い、自由な組み合わせでXboxを利用できるようにするアップデートだ。これまでアメリカでは英語とスペイン語しか選択できないなど、言語マイノリティに冷たい仕様となっており、批判を受けていた。
この規制を撤廃し、どの国にいてもどの言語も選べるようにしようというのが今回のプレスカンファレンスでも発表された「Language Region Independence」という施策で、Xboxファンにとって嬉しいのは、言語だけでなく、ストアも変えられるようになっていることだ。
たとえば、日本在住の日本人でも、ストアを北米にし、言語を日本語にすることで、日本語表示で北米のストアを利用できる。コンテンツの購入には、現地の決済が必要になるため、この部分をどうするかという問題は別途残されているが、実は輸入業者に頼らなくても、正規価格で海外版をダウンロード購入できる体制は整っているという情報は、「GoW」ファンにとっては嬉しいニュースだろう。日本での発売は見送られたものの、「Gears of War 4」の情報は引き続き紹介していくのでご期待いただきたい。