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Xbox One、gamescom 2016で「Gears of War 4」最新バージョンを公開
“スウォーム”との激しいバトルを堪能。4K推奨環境はGeForce GTX 1080に
2016年8月17日 10:00
Microsoftは8月16日、ドイツケルンで開かれるgamescom 2016の開催に先駆け、Xboxブースにメディア関係者を招いてプライベートショウを実施した。毎年恒例となっているプレスカンファレンスは行なわず、Xboxブースを先行公開して試遊させるという試遊イベントであるgamescomらしい割り切った内容だった。目玉タイトルである「Gears of War 4」の最新バージョンを体験することができたので、インプレッションをお届けしたい。また、gamescomでの出展に合わせて4Kでのゲームプレイ映像と推奨環境を公開した。
なお、「Gears of War 4」は既報の通り、CEROレーティングに対応することが難しいため、日本での発売が見送られることが発表されているが、10月11日に全世界で発売されるグローバルバージョンには、日本語字幕が含まれることが合わせて発表されている。シリーズ恒例だったクオリティの高い吹き替えで楽しめないのは残念だが、日本語字幕で楽しめるのはせめてもの救いと言える。
さて、今回体験できたのはE3とは別のバージョンで、最新トレーラーの内容を含んだ内容で、「Gears of War」シリーズを代表する敵勢力であるローカストの代わりに、「Gears of War 4」で新たに登場する勢力“スウォーム”との全面対決が堪能できた。人型で、身体が半分溶けているような容姿のジュヴィー(Juvie)と、アルマジロが巨大化し、モンスター化したような容姿のパウンサー(Pouncer)が確認できた。ステージは廃屋や教会がある寂れた村で、至る所に“巣”が構築され、それらを銃撃やチェーンソーで打ち砕きながら進んでいく。ちなみにこの“巣”は、天井からぶら下がっていることもあり、打ち落とすことで、カバリングに使うこともできる。
ちなみに「GoW4」にはこのスウォームのほかに、DeeBeesと呼ばれるロボット兵も登場する。DeeBeesとのバトルは、ローカストとの戦いに近い、オーソドックスな銃撃戦が主体なのに対し、スウォームは圧倒的な速度で突進してきたり、スナイパーライフルを含め、銃器を巧みに駆使して迎え撃ってきたり、バラエティに富んだバトルが繰り広げられる。共通点としては撃破すると体液がはじけ飛び、ゲーム視点は緑色の体液にまみれ、まるで「スプラッターハウス」のような様相を呈する。巣を壊すと、中には殺されてしまった隊員のブーツや手甲などが転がり出てきたり、いつしかメンバーのアーマーにも体液がべったりと付着するなど、怖さというより、薄気味悪さとの戦いとなる。
ステージの終盤に登場するのが事実上のボスモンスターであるパウンサーで、建物の屋上に登場したと思えば、一気に飛び降り、廃棄されたクルマに飛び移って、最終的にプレーヤーの誰かに直接飛びかかってくる。パウンサーの攻撃は、クルマの上からの毒液のような遠隔攻撃と、飛びかかり攻撃で、得意技である飛びかかりのアクションは、わかっていてもなかなか避けられない。自分が襲われた際は、Bボタン連打でふりほどき、仲間が襲われた際は速やかに銃撃や近接攻撃を加えて外してやる必要がある。パウンサーは1体だけではなく、複数が同時に襲いかかってくるため、仲間との連携や、避けスキルが試される。
ステージの途中には、志し半ばで倒されてしまった隊員たちが残した銃器や弾薬が残され、回収することで使うことができる。銃器、弾薬共にかなり豊富で、弾切れの心配はほぼない印象で、むしろ弾切れの恐れがない代わりに、しっかり敵の適性にあった武器を選んでおかないと苦戦しそうだ。
また、道中、2人の仲間と共に3人で行動したが、仲間たちが実に良く喋る。会話のやりとりもあれば、独り言も多く、思ったことを口にしてくれたりして、ソロプレイでもマルチプレイをしているような賑やかさがある。ネット上でネタになるほど有名になったマーカスとドムの「プランBでいこう」、「ねえよ、そんなもん」のような楽しい掛け合いがあるのかどうかはまだわからないが、ゲーム性としてはまさに「Gears of War」ならではの内容であり、完成が楽しみなタイトルだ。