【特別企画】
「原神×有馬温泉 ぽっかぽか温泉旅」現地レポート
「原神」尽くしの有馬温泉は、寒さを吹き飛ばすファンの熱気であふれていた
2025年2月23日 10:15
- 【原神×有馬温泉 ぽっかぽか温泉旅】
- 2月22日~3月23日 開催
- 場所:兵庫県神戸市北区有馬町有馬温泉エリア
HoYoverseのオープンワールドRPG「原神」と日本三古泉の1つであり、関西の奥座敷として名高い有馬温泉がコラボするイベント「原神×有馬温泉 ぽっかぽか温泉旅」が2月22日から3月23日まで有馬温泉内の各所で開催される。
初日となる2月22日は3連休の初日。真冬の寒気が押し寄せ、小雪の舞う強い北風の中、多くの「原神」ファンが有馬温泉にはせ参じていた。この記事では、初日の有馬温泉を訪ねて筆者が見た、極寒を跳ね飛ばす「原神」ファンの熱気をお伝えしたい。
有馬温泉に到着すると、「原神」ののぼりがお出迎え
有馬温泉は、赤銅色の「金泉」と無色透明の「銀泉」という2種類の泉質が楽しめることで知られる関西屈指の名湯。将棋の王位戦が開催されることでも有名な中の坊瑞苑をはじめ、伝統と格式を誇る旅館が建ち並んでいる。
「原神×有馬温泉 ぽっかぽか温泉旅」では、キャラクター6人の温泉特別衣装とミニパネルの展示、オリジナルグッズの販売、デジタルスタンプラリー、新幹線限定アイテム、50店舗が参加するキャラクターカードの配布など、多彩なプログラムが用意されている。
公共交通機関を使って有馬温泉に訪れるなら神戸電鉄有馬線「有馬温泉駅」か、三宮からのバスを使う。その両方に近く、観光の拠点となるのが太閤橋だ。この太閤橋からの道沿いには「原神」キャラクターののぼりが並んでおり、あちこちで推しキャラとの記念撮影が行なわれていた。
オリジナルグッズ販売は長蛇の列
ねね橋の向かいにある土産物屋「三ツ森 本店」では、イベントオリジナルグッズの販売が行なわれていた。
販売されていたのは、コラボキャラ「夢見月瑞希(ゆめみづきみずき)」と「早柚(さゆ)」のデフォルメイラストが描かれたクリアファイルとアクリルキーホルダー。同じイラストを使ったアクリル絵馬。夢見月瑞希のアクリルスタンドと、4種類の絵柄がランダムで入っている缶バッジ。
川向こうの遊歩道には、アイテム販売に並ぶファンが長蛇の列を作っていた。先頭の人に話を聞くと、約1時間半ほど並んでいるということだった。行列に並んでいる人たちは事前に注文票を書いており、一定の人数ずつが「三ツ森 本店」内の「原神」コーナーでオリジナルグッズを購入していく。
有馬温泉ではこれまでにも「推しの子」や「ブルーアーカイブ」などのコラボが行なわれており、そういった経験が蓄積したアイテム販売は無駄がなく驚くほど手際がいい。それでもさばききれないほどの人数が開店時間からずっと行列を作っているのだそうだ。筆者が有馬を離れる17時頃にはさすがに昼よりは短くなっていたが、それでもまだ行列は途切れることなく続いていた。
「三ツ森 本店」では有馬温泉名物の炭酸せんべいの実演販売も行なわれており、焼きたての炭酸せんべいを試食することができる。有馬温泉といえば炭酸せんべいというくらい鉄板のおみやげで、いろいろな店舗で販売されているので、有馬温泉に行くならぜひ食べて欲しい。筆者も大好きだ。
「三ツ森 本店」はデジタルスタンプラリーの景品受渡し所にもなっている。こちらは、有馬温泉各所に置かれたパンフレットのQRコードからエントリーして、指定された場所の写真を撮影して報告すると、オリジナルデザインのタオルがもらえる。また、コラボキャラと一緒に撮影できるARフォトフレームも手に入る。
デジタルスタンプラリーをしながら食べ歩きも!
デジタルスタンプラリーと共に楽しみたいのが、食べ歩きやウインドウショッピングだ。多くの店が集まる有馬温泉の繁華街、湯本坂を歩いていると、店頭にポスターを掲げた協賛店を見つけることができる。これらの店で1,000円以上買い物をして、「原神」のUIDを見せると、オリジナルカードがもらえる。
からあげ屋やカフェ、スイーツの店、炭酸せんべいピザなど、ここでしか食べられないグルメを味わいつつ、カードを集めている人たちが、あちこちの店で行列を作っていた。
湯本坂をずっと上がっていくと、炭酸源泉公園の横に御影の古民家を移築した「三ツ森 炭酸泉店」がある。ここには3種類の浴衣と、等身大のポップ2種が飾られていた。
せっかくの有馬温泉、名湯もコラボ価格で楽しんで!
「有馬温泉 太閤の湯」、「陶泉御所坊」、「高山荘 華野」では「原神」のUIDを提示すると日帰り入浴をお得な割引価格で利用することができる。「有馬温泉 太閤の湯」では、館内の食事処にキャラクターの等身大パネルと温泉に入っているイラスト、3種類の浴衣が展示されている。
旅館には高くて泊まれないという人でも、日帰り入浴であれば気軽に有馬の湯を楽しむことができる。赤銅色の金泉には体を温めてくれる保温効果があり、行列で冷え切った体を芯から温めてくれる。
コラボ参加ショップの「有馬本温泉 金の湯」と「有馬温泉 銀の湯」は銭湯価格で利用できるので、こちらもおすすめだ。「有馬本温泉 金の湯」の外にはコラボパネルが掲示されており、ここも記念撮影ポイントになっていた。また、その横には誰でも利用できる足湯がある。寒い日だったが、大勢が並んで一休みしていた。
空間全部が「原神」に染まった「お食事処 なかさ」
「有馬本温泉 金の湯」の横にある「お食事処 なかさ」は有馬蕎麦や神戸牛のすき焼き、クリームあんみつやぜんざいなど多彩なメニューを揃えた和風のレストラン。階段や2階の客席が「原神」グッズやイラストパネルで彩られており、ファンにとっては夢のような空間になっていた。
東海道新幹線を利用すると、限定壁紙や切符風オリジナルカードが手に入る
遠方からコラボに参加する人ならではの特典として、東海道新幹線の上りと下りそれぞれに乗車することで、オリジナルスマートフォン用壁紙がもらえる。
また新幹線で乗車証明を手に入れて「三ツ森 本店」で見せると、新幹線のきっぷ風の「コラボ限定切符風オリジナルカード」を1枚もらえる。カードは全2種で、どちらがもらえるかはランダム。
寒い日こそ「原神」コラボと有馬温泉
神戸や大阪から近く、その名前を知らない人がいないほど有名な有馬温泉。新型コロナウイルスの時代には寂しい時期もあったが、今は国内外からの観光客で賑わっている。しかし現状に甘んじず、今回のコラボのようにどんどん新しい客を引き付けるイベントを開催するところに、名湯の底力を感じた。
そして、息が凍る極寒の中、たくさんの買い物袋を両手に持って楽しそうに温泉地を巡っている「原神」ファンたちの、作品に対する熱い想いも同様にたっぷりと感じることができた。
(C)COGNOSPHERE