【特別企画】

「青エク」の世界にどっぷり浸れる! スマホ&PC向けアクション「オルタナヴェルト -青の祓魔師 外伝-」試遊レポート

簡単操作でスタイリッシュなバトルを再現

【オルタナヴェルト -青の祓魔師 外伝-】

2024年夏 配信予定

 アニプレックスは、Android/iOS/PC用アクションRPG「オルタナヴェルト -青の祓魔師 外伝-」を2024年夏に配信する。

 本作は集英社のマンガ雑誌「ジャンプSQ.」で連載されているマンガ「青の祓魔師」を原作とした3DアクションRPG。原作にも登場する正十字学園町が舞台となっており、プレイアブルキャラクターとして奥村燐や奥村雪男をはじめとした作中でおなじみの人物が多数登場する。一方、ストーリーは完全オリジナルで、原作者・加藤和恵氏がデザインしたオリジナルキャラクターたちも活躍する。

 今回はそんな本作の体験版を試遊する機会を得たので、ゲームとしての魅力を詳細にレポートしていきたい。

【『オルタナヴェルト -青の祓魔師 外伝-』初報PV】

「青の祓魔師」の世界が3Dに!

 まずはじめにマンガ「青の祓魔師」について簡単にご紹介する。本作は人が生活する「物質界(アッシャー)」と、悪魔が住む「虚無界(ゲヘナ)」という2つが存在する世界が舞台だ。この世界で悪魔は物質界に干渉を行なっており、そんな悪魔を祓う「祓魔師(エクソシスト)」を中心としたストーリーが展開される。人間と悪魔の血を引く主人公・奥村鱗や弟の奥村雪男たち祓魔師と、敵サイドにあたる悪魔とのバトルが繰り広げられる作品となっている。

 2009年より連載がスタートし、現在も「ジャンプSQ.」にて連載中。2024年1月にはアニメの第3期が放送されているほか、映画化など様々な展開を見せる作品となる。そんな本作がスマートフォンおよびPCで遊べる新作ゲームとしてリリースされることが決定した。

 「青エク」を題材にした「オルタナヴェルト -青の祓魔師 外伝-」の基本的なゲームシステムは、3Dモデルのキャラクターを操り、フィールド上の敵を倒していくものとなっており、今回の体験版では「自由探索」と「バトル」という2つのパートをプレイすることができた。

 まず「自由探索」では、正十字学園の下層部を歩き回り、フィールドの作り込みや自由度の高さをチェック。正十字学園といえば「青の祓魔師」の主人公たちが通っている学園であり、塔のように突き出した立体的な構造となっていることが特徴だ。ゲームではそんな学園周辺の街並みが見事に再現されており、階段が多数配置された高低差のある地形や、大小さまざまな建物がそびえたっている様子が確認できた。

 街中は商店街エリアや広場エリアなど、いくつかの区画に区切られており、それぞれ特色のある景色が広がっていた。たとえば商店街エリアには、食堂や不動産屋などの看板が掲げられていたり、街角で会話するキャラクターがいたりして、どことなく生活感が漂っている。初報PVを見るに、他にも多種多様なエリアが存在するのかもしれない。

 行動の自由度はかなり高く、柵をジャンプで飛び越えて、高所から低所へと一気に飛び降りることなどもできる。「正十字学園の中を自由に歩き回りたい」という願望を抱く原作ファンにとって、うれしいゲーム化と言えるだろう。

 なお、画面左上にはつねに円形のミニマップが表示されており、現在自分がいる場所がわかるようになっているため、いくらフィールドが広くても迷わずに済みそうだ。

 また、探索中には原作お馴染みの登場人物である奥村兄弟と霧隠シュラが一緒に行動してくれるため、仲間になった気分を味わえた。おそらくこのメンバーは固定ではなく、パーティに編成したキャラクターが行動を共にしてくれるシステムとなっているのだろう。正式リリース版ではお気に入りのメンバーを編成して冒険できると思うと、ワクワクさせられる。

爽快感に満ちたスタイリッシュバトル

 もう1つの「バトル」パートでは、仲間と共に3つのステージで強さが違う悪魔と戦うことができた。

 戦闘はリアルタイムで進行するアクションゲームで、立体的なフィールドを仲間たちと駆け回りながら敵を倒していくことに。それぞれキャラクターの頭上には攻撃ターゲットを示すラインが表示されており、味方のものは青、敵のものは赤で区別されている。

 あらためて操作方法を確認すると、画面の左手側に表示される仮想スティックを指で倒すことでキャラクターが移動する仕組みとなっており、右手側のアクションボタンによって攻撃やジャンプ、ダッシュなどを行なうことができる。

 アクションボタンの中央にある通常攻撃は、連打すると自動で連続攻撃が発動するようになっており、簡単操作でコンボを繰り出せる。そのほか発動ごとにクールタイムを必要とする強力な攻撃も用意されており、ここでは「十文字斬り」、「突進突き」、「連続斬り」の3種類を使用できた。

 このうち「突進突き」は猛スピードで前方にダッシュしながら突きを繰り出すというアクションで、緊急回避のほか、敵に囲まれた状態から脱出したい時にも役立ちそうだ。また「連続斬り」を発動すると、前方に向かってテンポよく複数の斬撃が発生していく。広範囲の敵に対処できる技と言えるだろう。いずれも見栄えのするアクションで敵を攻撃できるため、爽快感を味わえる。

 さらに必殺技のような概念もあり、顔アイコンの隣にあるマーカーが発動可能タイミングを表しているようだ。それをタップすると必殺技が発動し、腰に構えた刀によって横一文字の居合い切りを放つことができた。また各キャラクターにカットイン演出が用意されているようで、雪男の場合は銃をクルクルと回し、「逃さない!」と宣言しながら銃弾を放つ必殺技となっていた。

 ほかの仲間たちにもそれぞれ必殺技が用意されており、たとえば燐は降魔剣「倶利加羅」を構え、青い炎を吹き出させながら攻撃するカットイン、シュラは親指の先を噛みちぎり、愛刀に血を付与することでその真の力を解放するカットインが発生した。いずれも惚れ惚れするほどスタイリッシュだ。

 ステージ1の敵は、原作コミックス第1巻に出てきた「腐の王」アスタロトの眷属、魍魎王(コークス)で、かなり不気味な見た目。続いてステージ2は蝦蟇(リーパー)が敵として登場した。

 最後は「ボスステージ」となり、赤い鱗と炎のたてがみを持つ巨大な火竜(ドレイク)が敵として立ちはだかる。

 爪による切り裂き攻撃、全身を使っての体当たりなど、火竜の攻撃方法はかなり多彩。とくに上空から火弾を降らせる攻撃は画面を覆い尽くすほど大規模で、スリルを味わえる。

 また、攻撃を受けるとヒットストップによって自身の行動が中断されるので、ひたすら攻撃ボタンを連打するだけのゴリ押しでは攻略が難しそうだ。戦闘中に敵の攻撃パターンを覚えながら、反撃のタイミングを窺うことがポイントとなってくるだろう。

 体力もかなり多いのだが、画面上部のHPバーの下にある白いゲージを減らすことで「BREAK」が発生し、一気にダメージが入った。このシールドブレイク的な要素が、バトルにおける戦略性のカギとなるのかもしれない。

 なお、この時点では詳しい説明はないものの、属性の概念も存在しているようで、時折画面には「WEAKNESS」と弱点を突いたことが分かるエフェクトが出ていた。

 そのまま攻撃を続けて火竜のHPを削り切ると戦闘が終了し、「任務成功」の文字が表示された。

 ゲーム全体の印象としては、操作が簡単に作られている一方で、ゲーム性や没入感がしっかり担保されている印象を受ける。リリース時期の詳細などはまだ明かされていないが、今後の続報を楽しみに待ちたい。