【特別企画】

「ペルソナ3 リロード」プレビュー。“キミの記憶”が今呼び起こされる! 最高品質となって蘇ったファン待望のリメイク作品

よりスタイリッシュに! 進化したバトルシステム&演出!!

 本作のバトルシステムは同シリーズのタイトルや既存の「ペルソナ3」作品をプレイした事のあるプレイヤーには馴染み深いシステムとなっている。敵味方で順番に行動していくコマンドバトルシステムを基軸に、弱点属性を突いた際に敵をダウンさせてもう一度行動できる「1MORE」システムと、敵を全員ダウンさせた際に発生する「総攻撃」を主軸としてバトルを進める。ここまでならオリジナルの「ペルソナ3」とほぼ変わらないのだが、しっかりと色んなポイントが進化しているから安心してほしい。

 まずバトル画面のUIがオリジナル版と比べてガラッと変更されている。このUI形式は最新ナンバリングタイトル「ペルソナ5」のインターフェースがベースとなっており、各種ボタンがアクションに直結している直感的でスタイリッシュな形状となっている。青を基調としたデザインやスキル選択時の動きなど様々なポイントで「ペルソナ3」らしさをしっかり演出しているのが嬉しいポイントだ。

ペルソナチェンジをした際にバックで映っている主人公の影が「召喚機」をクルっと一回転させるのがメチャメチャ色が出ててとっても良いんだ……!

 演出面の強化はこれだけに収まらない。「ペルソナ」シリーズの代名詞であるペルソナを呼び出す際のカットイン演出が本作独自の路線でカッコ良さを増していたり、「総攻撃」で敵を全滅させた際に特殊なフィニッシュ演出が追加されるようになっている。過去に本作を遊んでいたプレイヤーからすれば最新ハードになってグラフィック表現が進化している事もあり、ただの雑魚戦でも思わず心躍ってしまうような演出の数々に度肝を抜かれてしまうだろう。実際にプレイしていてもカッコ良さの暴力でコマンドバトル特有の飽きが来ることは全然なかった。

カットインを突き破って登場する「ペルソナ」と額を撃ち抜く召喚モーションの組み合わせが美しくも超クール
ベースとなった「ペルソナ5」では怪盗らしいスタイリッシュでパンクなカッコ良さが際立っていたが、こちらではクールなカッコ良さを全面に押し出している印象。ネクタイをクイッとする動作がセクシー

 バトルシステム自体にもリメイクらしい新要素が追加されている。

 1つめは「シフト」システムで、これは敵の弱点を突いて「1MORE」となった際に別の仲間へ行動権を託すというモノだ。次々に仲間をチェンジして弱点を連続で狙う事ができたり、特定の仲間に沢山行動させる事で回復や補助スキルを重ね掛けしたりなど戦略性がグッと広がる。

 さらにこの「シフト」システムは、本作の場合はゲーム性とも非常にマッチしているように筆者は感じている。というのも本作は「タルタロス」という可能な限り長く探索し続けたいダンジョンがあるからだ。敵の弱点属性の攻撃を突く事が基本となるバトルは他のコマンドバトル系作品よりも「SP(スキルを使用する際のポイント)」の重要度が高く、可能な限りSPを節約しながらダンジョンを攻略したい。その点において、「シフト」を上手く使えば味方の無駄な行動を押さえて最小限の消費で「総攻撃」が狙えたり、行動を散らす事で特定のキャラクターが極端に「SP」を減らしてしまうような事態を防ぐことができたりもする。単純に「シフト」が使えるバトル展開が快適かつ爽快なことからもゲーム体験をより面白くしてくれるシステムだと言えるだろう。

「ペルソナ5」で登場していた「バトンタッチ」の要素が名前を変えて「ペルソナ3 リロード」でも登場! 戦略の幅は広がるし弱点を突く上で便利なので今作でも使えて嬉しい

 そして何よりもとんでもない追加要素が、各キャラクターに用意された必殺技「テウルギア」だ。バトル中に戦闘行動をとるかキャラクター毎に決められた”特定の行動”を行う事で上昇する「テウルギアゲージ」がマックスになった際に使用でき、それぞれ能力は異なれど戦況を一気に覆せるような大技を放ってくれる。発動した際もペルソナとキャラクターが2人で協力して攻撃しているようなド派手な演出が流れて見栄えが良く、切札感も凄まじい。

 ボス戦の前にゲージを溜めておくことで戦いを一気に有利にしたり、有効な打点が無い敵への攻撃手段にしたり、必中な事を利用して回避率の高い敵にぶち込んだりなど、使い勝手は非常に良く、使い所にプレイヤーの戦略が出る丁度良いバランスのシステムとなっていた。

オリジナル版「ペルソナ3」の代名詞だった「ミックスレイド」は主人公の「テウルギア」として今回実装されている!
「ペルソナ全書」に登録されたペルソナを参照するため手持ちに必要なペルソナを入れる必要が無く、発動する「テウルギア」をバトル中好きに選べる形へと変化した事で、オリジナル版ではあまり日の目を浴びなかったミックスレイドにも使い処が増えた印象だ!
キャラクターによっては「P4U」シリーズで見た事のあるようなモーションになる「テウルギア」も。風花のテウルギアが「オラクル」になったりなど、今までの作品の要素を上手く取り込んだ形となっているようだ

 正直、この「テウルギア」と「シフト」の存在によって既存の「ペルソナ3」とはゲーム体験が全く異なると筆者は感じている。自分の行えるアクションが単純に強くなっているといった話ではなく、「テウルギアがあるならこのスキルを使うか」や「シフトで繋ぐために無理やりにでもアイテムで弱点を突くか」といったような、2つのシステムがあるからこそ生まれる選択肢が存在するのだ。これまでに幾度となく「ペルソナ3」を遊んできた筆者であっても飽きることなく新鮮な気持ちでプレイできたので安心してほしい。

まだまだ沢山!「ペルソナ3」オタクがむせび泣いた追加要素をピックアップ!

 ここからは筆者が本作に追加された新要素で興奮しまくったポイントを紹介していきたい。まずは「特別課外活動部」の新衣装だ!

 今作から追加された新衣装はタルタロスに挑む「特別課外活動部」のために作られた「戦闘服」となっており、それぞれ制服をベースとしながら「S.E.E.S.」の腕章や各種装備品が追加されていたりなどクールな仕上がりとなっている。ガッツリ衣装チェンジさせるのではなく既存の服装をベースにしている点も素晴らしいし、デザインもコテコテな感じではなく戦闘部隊のようなシックなカッコ良さに寄せているのも作風とマッチしている。

 バトルやイベント中などでもしっかりこの衣装が反映されているので、同じストーリーでも新鮮味が断然変わって来る。この衣装でバトルする際は総攻撃のフィニッシュ演出がこちらの衣装で表示されるようになったりと作り込みも凄まじく、正に「P3R」を象徴するような衣装となっている。

初お披露目の際にはしっかりイカしたムービーで戦闘服姿を見せてくれる
フィニッシュ演出やムービーの際もゲーム後半はこちらの衣装がデフォルトになるため、今までにない「ペルソナ3」を遊んでいる感覚が凄まじい!

 「ペルソナ3」オタクとしては追加BGMについて触れない訳にはいかない。今回のリメイクに当たってゲーム内のBGMは全て本作用にリファインされているのだが、中には新しい楽曲も数多く存在している。PVが公開された時点で多くのファンの心を掴んだ新バトルテーマ「It’s Going Down Now」はチャンスエンカウント(先制攻撃)の際に流れるのだが、チャンスエンカウントらしいアップテンポな曲調ながらも「ペルソナ3」の作風らしいクール感とどことない物悲しさを併せ持った素晴らしすぎる楽曲となっている。正直筆者はこのBGMが好き過ぎて雑魚戦でずっと聞いていた時間があった。

 他にも今作からより自由な探索が可能になった夜の街で流れるBGMなど、新曲ながら「ペルソナ3」感を存分に味わえる楽曲が作中で数多く登場する。「ペルソナ」は音楽による臨場感や雰囲気作りが素晴らしいシリーズでもあるので、ぜひその点にも注目して遊んでもらいたい。

【『ペルソナ3 リロード』新バトル曲紹介映像】

 他にも様々なポイントで本作はゲーム体験を細かくアップデートしている。例えば敵の攻撃スキルやボスシャドウのギミックなどはリメイクに当たって追加されている点が多い。オリジナル版の頃にはなかった「エイハ」、「コウハ」などのスキルが追加されていたり、最初のボスである「プリーステス」も制限時間内に討伐するというメインギミックは変わらないが制限時間の演出や攻撃方法、召喚する手下が変化していたりなどオリジナル版の記憶を頼りにプレイするだけでは危ない相手となっていた。

 他にも日常パートでは授業で登場する問題が一部新しい内容となっていたり、コミュニティ活動中で発生する選択肢の言い回しが一部変化していたりなど、ベースはしっかり「ペルソナ3」ながら単純な移植ではない事を随所で匂わせている。

 メインストーリーでも敵対組織である「ストレガ」のエピソードが追加されていたりなど大々的な追加要素があったりもするため、初見プレイヤ-が楽しめる事は勿論ながら既存ファンがプレイしていても新鮮な気持ちで楽しめるように作り込まれているのだ。

細かい箇所まで多くの変更点が存在する本作。より現代向けかつ新しいゲーム体験を追求してくれるゲーム作りには感服だ

 今回はゲーム序盤〜中盤まで本作をプレイしてみたが、リメイク作品として完璧すぎるほどの完成度だと強く感じている。懐かしさによる気持ち以上に本作の新要素やカッコ良すぎるUIでゲームを進める手を止めることができない状態になるほどだった。気になるプレイヤーは是非新情報を追ってみてほしい。2月2日に帰ってくる”影時間”が今から楽しみで仕方がない。

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