【特別企画】

「ペルソナ3 リロード」プレビュー。“キミの記憶”が今呼び起こされる! 最高品質となって蘇ったファン待望のリメイク作品

【ペルソナ3 リロード】

2月2日 発売予定

価格:9,680円(税込)

 アトラスは2月2日、「ペルソナ」シリーズの転換期ともなった伝説的作品「ペルソナ3」のリメイクタイトルとなる「ペルソナ3 リロード」を発売する。

 本作はオリジナル版「ペルソナ3」のストーリー性やゲームの雰囲気等の独自の良さを残しながら、オリジナル版にはなかった新システムやイベントなどが追加されたタイトル。さらに、同シリーズの最新ナンバリングタイトル「ペルソナ5」からスタイリッシュなUIや高品質なグラフィック表現などの進化したポイントを踏襲しており、正に「ペルソナ3」ファンが夢に見たような作品となっている。

 「ペルソナ3」は、「ペルソナ3フェス(P3F)」や「ペルソナ3 ポータブル(P3P)」など数々の派生作品をはじめ、作中のキャラクターが「PQ - ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス -」や「P4U - ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ -」などシリーズの垣根を超えたお祭りゲーへ参戦したほか、4部作に渡る映画化が実現など……2006年にオリジナル版が発売されてから様々な歴史を経ている。「ペルソナ」シリーズの中でも特に根強いファンを持つタイトルであり、今回の完全リメイク版に涙を流しているプレイヤーもいることだろう。

 今回はそんな本作「ペルソナ3 リロード」を一足早くプレイする事ができたので、その魅力やオリジナル版との違いを紹介していこう。

【『ペルソナ3 リロード』 オープニング映像】

人知れず世界の為に戦う高校生! ”青春”と”戦い”の1年を描いたジュブナイルRPG

 まずは本作のゲーム性について軽く紹介していく。「ペルソナ」シリーズは、心の力である「ペルソナ能力」に様々な形で目覚めた少年・少女達が現代日本を舞台に、世界を滅亡させるような不可思議な現象や事件に立ち向かいながら成長していくストーリーが特徴となっている。

 本作「ペルソナ3」でもシリーズの特色は色濃く反映されており、主人公(プレイヤー)は1日と1日の狭間に発生する”影時間”と呼ばれる異様な時間が発生する世界で、そこに迷い込んでしまった人々を襲う「シャドウ」達と「ペルソナ」能力を駆使して戦っていくのがゲームの本筋となる。

 また、人知れず異形の存在と戦いながら、高校生らしい青春を謳歌できるのも本シリーズの魅力だ。部活・勉強・アルバイト・遊びに恋愛……高校生らしい全ての活動の中で学校の生徒や街の人々など多くのキャラクター達と自由に関わり合い、そこから生まれる様々な人間ドラマがプレイヤーの心を掴んでくるのである。

 育まれた人間関係は「コミュニティ」となって主人公が戦う際に使用する「ペルソナ能力」に大きな力を与えるため、日常パートとバトルパートの両方がキャラクターの育成に密接に関わっているシステムとなっており、限られた毎日の中で誰と関わっていき、どのように戦いに挑んでいくか等を考えながら1日1日を自由に過ごしていく。

 どのような1年を過ごすかはプレイヤー次第。異形と戦い、青春を謳歌し、謎と闇に覆われた不可思議な世界の謎を追っていく……そんな非日常的な高校生活を体験できるのだ。

高校生として青春を送る日常と、「影時間」で「シャドウ」と戦う非日常の両方を行き来する事となる本作
日にちの概念があり、1日1日を無駄にせず日々をどのように過ごすかがプレイする際の重要なポイントとなるのだ。

 シリーズらしいポイントで忘れちゃいけないのが、ゲーム全体の”スタイリッシュ”さだ。バトルはコマンドバトルを主軸としたシステムながら直感的かつ無駄のない洗練されたUIと、数々のバトル演出やクールすぎる戦闘BGMなどの相乗効果でアクションゲームさながらの臨場感とスピード感を感じられる。日常パートでも各種システムUIの作り込みの凄まじさとストーリー内のイベント演出・アニメーションムービー等の迫力でプレイヤーを世界観へ強く没入させてくるのだ。

 加えて日常・バトル・ダンジョン等で流れるゲーム内BGMはロケーションや雰囲気にマッチしていながら、全体的にどこかオシャレな雰囲気を醸し出していて”スタイリッシュ”感をさらに加速させている。高橋あず美氏とLotus Juice氏のボーカル入りBGMも数多く存在し、どんな場面でもゲームをプレイしているだけで”カッコいい”を随所で感じさせるような作りになっているのだ。

戦闘UIやシステムUIのカッコ良さはピカイチ!ゲームカラーを意識した青ベースの作りが美しすぎる。臨場感あふれるBGMやバトル演出の数々でコマンドバトルRPGとは思えないほどのスタイリッシュさを生み出している
「ペルソナ」シリーズらしい戦闘中のカットイン演出や「総攻撃」演出もリメイクに当たって美麗かつカッコ良さに磨きが掛かっている!

 また、現代の「ペルソナ」シリーズが持つイメージの礎となったこの”ゲーム感”に加え、アトラス作品特有の”ダークな雰囲気”が後続のナンバリング作品よりも色濃く出ているのも大きな特徴だろう。メインストーリーや「コミュニティ」イベントの重苦しさはシリーズ作品の中でも随一な部分があり、主人公と一緒に戦うパーティーメンバー「特別課外活動部」のメンバーの人間関係も非常に独特でリアリティのある人間描写が多い。アトラス作品らしいダーク感と陰鬱さを随所で強く感じ取れながら、ジュブナイルRPGらしい青春を送れる本作の絶妙なバランスが本作独自の魅力になっているのだ。

空が怪しい緑色に染まり、適性の無い人々が棺桶の姿へと「象徴化」する「影時間」の気味悪さも最高グラフィックで再誕……! 「シャドウ」に襲われた人々が魂の抜けた「無気力症候群」になるという設定を含めて不気味なダーク感が漂う世界観だ
物語の冒頭だけでも「順平」から「主人公」へ向けての嫉妬や対抗心、「ゆかり」から「美鶴」への疑心感など、チームメンバー間で中々に重苦しい感情が入り乱れる事が……。それぞれの思惑や感情がどのようにストーリーで昇華されていくのかも見所の1つだ
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