【特別企画】
ゴッホやロダン、名だたる芸術家が美少女に! 「ガールズクリエイション」先行プレイレポート
可愛いだけじゃない、DMM GAMESの本格シミュレーションRPG
2023年10月23日 17:00
- 【ガールズクリエイション -少女藝術綺譚-】
- 10月24日 配信予定
- 料金:基本プレイ無料(アイテム課金制)
「モンスター娘TD」などを開発する「クリエイティブチーム くまさん」とDMM GAMESがタッグを組んだ戦略SRPG「ガールズクリエイション -少女藝術綺譚-」。PC(ブラウザ版、DMM GAME PLAYER版)/DMM GAMESストア用タイトルとして10月24日の配信を予定している。基本プレイ無料で、アイテム課金制。
これまでにありそうで無かった歴史的な芸術家や芸術作品をテーマとした擬人化物の新規IPで、ゴッホやミケランジェロといった実在した芸術家たちが可愛らしい美少女となって活躍するという、非常にアーティスティックな作品となっている。
今回弊誌では、開発バージョンのものを一足先にプレイすることができたので、そのプレイレポートをお届けしよう。
芸術を知らなくても楽しめる、ライトノベルテイストなストーリー
本作は、藝術の神々によって生み出されたといわれる街「アテネス」を舞台に、主人公たち「夢幻美術館」の「藝術家」と、人を殺めることを目的とした芸術品「死の芸術」を巡る物語を描いている。
芸術家や芸術をテーマにしていると聞くとその言葉だけで筆者のような教養に“少し”難のあるプレーヤーは苦手意識が脊髄反射で出てしまうかと思うが、プレイしてみるとゲーム中では芸術作品の情報や歴史などが語られるようなお堅い空気は一切無く、芸術の知識が無くても全く問題なく楽しめるので安心してもらいたい。
ゲームの基本となるクエストは、藝術家たちとの物語を読み進めるストーリーパートと、死の芸術と戦うシミュレーションパートの2つ繰り返してゲームを進めていく形式となっている。
シナリオは「KADOKAWAファミ通文庫編集部」ということもあり、個性的な美少女キャラクターたちが力を合わせて事件に挑むといった、まさに王道なライトノベルテイストな物語が展開。テキストも読みやすく、身構えずにすんなりとストーリーに入り込める。
基本はライトな内容ながら、ただ女の子を押し出しただけではなくシリアスな要素を含んでいるのも本作の魅力だったりする。死の芸術が絡む事件と直面する場面では惨たらしく人が殺されていく描写や、死の芸術に魅入られた人間の狂気性などのダークな部分も描かれており、そういった二面性のある展開もプレーヤーをゲームに引き込んでいく。
シンプルルールだけど奥深い戦闘システム
シミュレーションパートは最大5体の藝術家でパーティを組み、ターン経過でフィールドに続々と出現する敵を倒していき、目標であるボスを撃破すればステージクリアとなる。
ターン制のシミュレーションバトルというとサクッと遊ぶというよりは少々重めに感じられるが、本作はとてもシンプルなゲーム性となっている。フィールドの高低差や通常攻撃の射程などの概念を大胆に廃止し、基本となる攻撃方法は味方ユニットを移動させて“敵を通過すると攻撃を与える”という独自のシステムを採用している。
これにより1ターン1ターンに時間を掛けて思考することなく、直感的にユニットを動かして戦わせることができる。ユニットの動かし方によっては複数の敵を一気に通過してまとめてダメージを与えることも可能。本作ならではの爽快感のあるバトルが楽しめる。
ちなみに敵ではなく味方同士で通過をすると、通過された味方のパラメータが上昇するというシステムもあり。敵ユニットまで距離が離れている場面では、味方を強化しながら進軍していくという行動が有効だ。
一方で、難しい要素を省いてシンプルさに力を入れた戦闘システムの中にも、シミュレーションゲームの醍醐味である戦略性の高さはしっかりと健在。
先にも述べたが攻撃をする際には“相手を通過しなければならない”というのがポイントになっており、攻撃したい相手の周りに空いているマスが無い場合は攻撃を仕掛けることができない。フィールドの隅にいる敵は広い場所に誘い出すなどの戦略が必要になる。
これはプレーヤー側も同じ条件なので、拓けたフィールドのド真ん中を単身で切り込んでいくと複数の敵から集中攻撃を受けるリスクがある。なので、敵から受ける攻撃を最小限に抑えられる場所取りや味方の配置などが勝敗の鍵を握っている。
攻撃方法は相手を通過する通常攻撃だけではなく、キャラクターごとに「技法」と呼ばれるスキルのようなものも存在している。広範囲攻撃や長距離攻撃、味方を回復させるものなど効果は様々で、戦闘では欠かせない要素である。
技法は戦況を大きく変えるほどの強力な行動だが、1度使うとクールタイムが発生して数ターン使用できなくなってしまう。いざという局面まで温存しておくか、ガンガン使って回転率を上げて戦うか、プレーヤーごとに戦い方が大きく変わってくるところだろう。
フィールドにも一工夫がされているのも本作ならではの特徴だ。バトル開始時はすべてのフィールドがオープンになっておらず、ターンの経過でフィールドが広がっていくのと同時に敵の増援が出現するといった設計になっている。敵の増援が出現するポイントや敵の総戦力を予想しながら戦うという、戦略シミュレーション的な楽しみ方が味わえる。
フィールドは広がるだけではなく、後方のマスは次第に消滅していってしまう。消滅するマスに配置されていたユニットは戦闘不能状態になってしまうので、シミュレーションゲームでは強い“待ち”の行動に徹することはできないバランスになっているのも実に良く考えられている。
マニュアル操作での戦闘がちょっと面倒なときは、戦闘の高速オートを使うことで片手間でプレイすることもできる。さらに、1度完全クリアしたステージはスキップも可能なので、溜まったスタミナの消費やちょっとした隙間時間にサクサク遊べる作りになっているのも嬉しいところだ。
女の子達と仲良くなれるシステムなど、やり込み要素が満載
シミュレーションRPGとしての面白さは本物だが、プレイに熱が入る要因としてはやはり個性豊かな藝術家たちの存在が大きい。ただビジュアルが可愛いだけではなく、1人1人キャラがしっかり立っているのも目を引くポイントだ。
例えば画家のゴッホは自分の絵が全く売れないことで自己評価が低く何でもネガティブな性格になっているという、ゴッホのリアルな背景が反映されている。
考える人でお馴染みの彫刻家のロダンに至っては“本人自身がまさに考える人”になっており、言動をイチイチ考え過ぎて支離滅裂なコミュニケーションを取る不思議ちゃんだったりと、それぞれの個性が爆発していて非常に面白いキャラクターになっている。
そんな個性的で魅力溢れるキャラクターたちはガチャで手に入れることができる。同じキャラクターでも複数のレアリティが用意されており、高レアリティの方がパラメーターが高く、技法も強力なものを所持している。
今回のプレイでは当然課金などはできないので、ガチャを回すのに使える藝晶石はゲーム内で配布されるものだけだったが、ミッションの達成報酬やクエストクリア報酬で藝晶石が集まってそこそこガチャが回せたのは好印象。
手に入れたお気に入りのキャラクターを心ゆくまで強くできる育成要素の深さもゲーマー心をくすぐる作りになっている。
強さの軸となるキャラクターレベルに加え、作品が擬人化した「イマージュ」のレベル。さらに技法と装備品であるアクセサリまでにもレベルが存在するのだ。それら全てを強化して最強のキャラクターを育て上げるのはかなりのやり込み甲斐がありそうだ。
本作はバトルだけではなく、可愛いキャラクターたちと信愛を深める「交流」という要素もある。女の子へのプレゼントを贈ることで親愛度レベルが上がり、パラメーターの上昇に加えてキャラ固有のエピソードを見ることができる。メインストーリーでは見せない女の子たちの一面に、キャラ愛がさらに深くなること間違いない。
他にも、美術館を運営して感情資源を集める「ミュージアム」や、ミュージアムで手に入れた感情資源を使って「イマージュ」などを創作する「工房」などやり込み要素がこれでもかと用意されている。
とことん楽しめる遊び応えと、身構えずサクッとプレイできる快適さを兼ね備える「ガールズクリエイション」は10月24日のリリースを予定。気になった人は、個性豊かな芸術家たちとの物語をぜひ楽しんでもらいたい。
(C)2023 EXNOA LLC/(C)2023 Studio KUMASAN Inc.