【特別企画】
チョコボに乗って自由にフィールドを探索できる! 「FINAL FANTASY VII REBIRTH」試遊レポート
新たなバトル要素も追加された注目の続編
2023年9月21日 12:00
- 【FINAL FANTASY VII REBIRTH】
- 2024年2月29日 発売予定
- 価格:
- 9,878円(通常版)
- 15,800円(デラックスエディション)
- 49,800円(コレクターズエディション)
スクウェア・エニックスより発売予定のRPG「FINAL FANTASY VII REBIRTH」(以下、FFVIIリバース)。リメイク3部作として、1作目の「FINAL FANTASY VII REMAKE」がリリースされてから3年半の月日が流れており、続編である本作の発売を待ちわびている人も多いことだろう。
9月21日から24日まで幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2023」でも本作の試遊台が用意されているなど、その進化を実際に体験することができるようになっている。こちらの記事では、その試遊版を実際にプレイしてわかったゲームの魅力や特徴についてご紹介していく。
今回の試遊では、「FATED BEGINNINGS:SHEPHIROTH&CLOUD」と「THE WORLD OF FFVII REBIRTH:JUNON AREA」という、ふたつのバージョンをプレイすることができた。「FATED BEGINNINGS:SHEPHIROTH&CLOUD」は、5年前のニブルヘイムを舞台に、セフィロスとクラウドの物語を体験しながらバトルなど操作の基本が学べるような内容であった。
もうひとつの「THE WORLD OF FFVII REBIRTH:JUNON AREA」は、本作の真骨頂ともいえる探索をメインにしたモードだ。クラウド、ティファ、エアリス、バレット、レッドXIIIたちを操り、チョコボに乗ってジュノンエリアのワールド内を自由に探検できるといった内容となる。
いずれもゲームとしては序盤に登場するところだが、今回プレイしたものは試遊用に調整されたものであり、製品版とはやや異なる部分もあることをご了承願いたい。しかしながら、わずかな時間で今回の「FFVIIリバース」がどのような進化を遂げたのか非常にわかりやすいものとなっていた。
高低差のあるフィールドデザインも登場。新要素のベンチは旅先の回復スポットに
まずは、チュートリアルのような形で本作の一部を体験できる「FATED BEGINNINGS:SHEPHIROTH&CLOUD」からご紹介していこう。こちらはいわゆる回想シーンのようなものとなっており、5年前のニブルヘイムが舞台として登場する。最初にカットシーンが流れるのだが、そのときに登場するクラウドやティファは、いずれも少しだけ幼い感じに見える。
道中は前作ではあまりなかった高低差があるような場所が登場し、パルクール風のアクションで段差を登ったり崖を移動していったりすることになる。ちなみに崖を移動するときは、黄色いポイントが表示されるためどこを足場にして移動していけばいいのかわかりやすい。
この移動中の要素として新しく感じたところがベンチだ。本作ではある程度自由にセーブが行なえるようになっているのだが、このベンチはセーブポイントではなく休むことでHPとMPを回復することができる場所となっている。
街中のベンチではそのまま座って休むことができるのだが、フィールド上ではベンチ自体が汚れているせいか「ざぶとん」という消費アイテムが必要になるところも面白い。いずれにせよ、ゲームをプレイしていてこんなにもベンチが恋しくなるとは思いも寄らなかった。
クラウドとセフィロスが共闘! 連携アクションや連携アビリティを駆使したド派手なバトルがアツイ
肝心のバトルだが、前作でもあったATBコマンドはそのまま引き継がれている。基本は□ボタンを押して攻撃を繰り出していくのだが、それにより「ATBゲージ」がたまっていく。このゲージを消費することで「アビリティ」や「魔法」、「アイテム」といったバトルコマンドが使えるようになる。
最近のRPGはややアクション寄りの作品も多く、本作もそれに近い操作感を楽しむことができるが、「ATBゲージ」をためてコマンドメニューを開いたときは敵の動きがスローモーションになる。そのため、どのコマンドを選ぶかをある程度ゆっくりと考える余裕が生まれる。
また、あらかじめL1ボタンにショートカットコマンドを登録しておくこともできるので、よりアクション性の高いバトルを楽しみたいという人はこちらを活用するといいだろう。
強力なボスキャラとのバトルで有効なのが、アビリティの「みやぶる」だ。こちらでは敵の弱点に加えて、どのような条件でヒート状態にできるかも確認することができる。特に高所など通常の攻撃が当たらない場合は魔法などが有効だが、あらかじめどんな魔法に弱いのか確認できるだけでもありがたい。
戦闘中は、十字キーを押すことでいつでも仲間と操作中のキャラクターを入れ替えることが可能だ。しかし、ボス戦では操作中のキャラクターが捕まるなどして身動きが取れなくなることがある。そのときは、キャラクターを切り替え、仲間を捉えている敵の部位に攻撃を加えることで、開放することができる。
バトル中、R1ボタンでガードをしながら各種のボタンを押すことで、仲間と協力しながら戦っていくことができる「連携アクション」が使えるようになる。バトル中にコマンドを使うと「ATBゲージ」が減ってしまうが、この連携アクションでは減らないため、どんどん活用していきたいところだ。
もうひとつバトルの新要素として追加されたのが、連携アビリティだ。こちらはパーティ内にいるふたりのキャラクターが協力して繰り出す攻撃になっており、それに合わせて戦闘を有利にする効果も発動する。連携アビリティ自体は、仲間との関係性を示す「パーティレベル」を上げることで、様々なものを開放していくことができるようになっている。
この連携アビリティは、キャラクターの横長の青いバーの右下に表示されている、細い縦のバーを溜めていくことで利用可能になる。こちらは、アビリティや魔法を使用することでためることができる。どれだけためれば発動できるか確認したいときは、それぞれの連携アビリティの項目を選べばOKだ。
こうした連携アクションや連携アビリティは、一緒に戦うメンバーの組みあわせによっても異なる技が選べる。どんな組みあわせでどんな技が出せるのかというところも、「FFVIIリバース」の注目ポイントである。
オープンワールドのようにフィールドを自由に探索!
最初にプレイした「FATED BEGINNINGS:SHEPHIROTH&CLOUD」は、高低差のある地形の移動や連携アビリティなど新たな要素はあったもものの、基本的には前作とプレイフィールはそれほど大きく異なるものではなかった。しかし、それをいい意味でひっくり返してくれたのが、続いてプレイしたモードの「THE WORLD OF FFVII REBIRTH:JUNON AREA」である。
この試遊版でプレイできたのは、あらかじめ用意されたパーティだ。クラウドとティファ、バレットといった面々は前作でもプレイアプルで遊べたが、前作ではゲストキャラとして登場したレッドXIIIが初めて操作可能な状態で遊ぶことができた。ちなみに試遊版には登場しないものの、製品版では新キャラクターのケット・シーもパーティに加わり操作することができる。
もうひとつ、キャラクターの情報としてバレット役の声優が小林正寛さんから船木まひとさんに変更されている。実際に声を聞いてもそれほど違和感もなく、むしろ渋さが増したような感じがした。
「FFVIIリバース」では、バギーや街中で乗ることができるセグヴェイのような乗り物のウィリーなど、様々な移動手段が用意されているが、その中のひとつがみなさんおなじみのチョコボである。このチョコボ自体もいくつか種類があり、急斜面の上り下りできる山チョコや空を飛ぶことができる空チョコボなんてものも登場する。
この試遊版ではゲームを始めると、いきなりチョコボが目の前に現われ、それに乗って自由にマップ上を移動していくことになる。ちなみにチョコボに乗った状態でもダッシュはできるので、移動はかなり快適になる。
こうしたマップを探索していると、あちらこちらに素材が落ちており、それらを集めつつ探索ができる。貧乏性ということもあり、見つけた素材は片っ端から集めてしまいたくなるが、集めておくといいこともある。それら集めた素材を利用してアイテムを作ることができるのが新要素の「アイテムクラフト」だ。
先ほど屋外のベンチで休むときは「ざぶとん」というアイテムが必要だという話をしたが、こちらも「アイテムクラフト」で作ることができる。それ以外にも、「ポーション」や「ハイポーション」、「フェニックスの尾」など、冒険に欠かせないアイテムも素材を集めることで作り出すことができる。
はぐれチョコボを助けてチョコボをカスタマイズできる「黄金の羽根」をゲットしよう!
マップを探索していると、はぐれチョコボに出会うことがある。その後を付いていき、倒れている看板を直してあげることで、「チョコボストップ」が利用できるようになる。「FFVIIリバース」では、1度訪れた場所など特定の条件を満たした場所にはファストトラベルができるのだが、チョコボストップもファストトラベルのポイントとして利用することができる。また、チョコボストップにあるベンチでは、特定のアイテムを消費してHPとMPを回復することも可能だ。
6月に「FFVIIリバース」のPVが公開されたときに、チョコボの「ニオイをかぐ」というコマンドが話題になったことがあった。こちらは、チョコボの頭上にハテナマークが出たときにニオイをかぐことで近くに埋まっているアイテムが発見できるというものだ。
フィールドを探索していけば、「チョコボでお宝探し」というミニゲーム的な要素に挑戦することができる。チョコボでニオイをかぐと矢印が表示される。その方向にある光った地面を掘ることで、アイテムを見つけられるといった感じである。
ちなみにチョコボは色々な種類があり泳ぐことも可能だ。ちょっとした離れ小島にチョコボに乗って移動してみると、意外なアイテムや素材が手に入ることがあるので、どんどん活用して探索してみることをオススメする。
はぐれチョコボを助けてあげると「黄金の羽根」というアイテムをひとつもらうことができる。こちらはチョコボの牧場に行って新たな装備を入手することが可能だ。チョコボの装備は、頭、胸、脚にパーツが分かれている。入手したパーツは小屋の中で交換が行えるようになっており、カラーエディットで自分好みの色に変更することもできる。
チャレンジ要素の「討伐拠点」で腕試し
もうひとつ、マップ上にあちらこちらに点在しているのが「討伐拠点」と呼ばれるチャレンジ要素だ。こちらは強敵に挑戦して勝つことで素材がもらえるというものである。いくつかのチャレンジ項目があり、その中には制限時間が決められているものもある。そのため、画面の中央には残り時間が表示されるなどちょっとしたハラハラドキドキ感も味わえるようになっているのだ。
ちなみに、たとえこの時間を過ぎても、敵を倒すことができればOKである。また、クリア済みの討伐拠点でも、再度挑戦することが可能だ。クリア後は「チョコボストップ」同様に、ファストトラベルができるポイントとしても利用できる。
ワールドマップを開くと、討伐拠点にいる敵のレベルもチェックできるので、そちらを見ながら攻略をすすめていくのもいいだろう。
アンダージュノンのボスキャラ「ボトムスウェル」とのバトルで締めくくり!
試遊のラストを締めくくったのは、アンダージュノンに登場するボスキャラ「ボトムスウェル」との戦いだ。ユフィがボートの上で襲われているシーンに出くわし、そのままバトルへと突入していくことになる。ユフィ自体はバトルに参加することはないが、こうしたおなじみのキャラクターたちが思わぬシーンで登場するというのも、ちょっと嬉しいポイントだ。
このボトムスウェルは、海の中にいるだけではなく空中にも浮かぶことができる少々やっかいな敵だ。特に空に浮かんでいるときは、空中で発動可能な魔法などを駆使して戦っていくことになる。ちなみに、先ほど登場したボスのマテリアキーバーは、クラウドたちを掴むといったお邪魔攻撃をしてきたが、このボトムスウェルは、各キャラクターに対し水球で包んで身動きができないようにするという技を繰り出してくる。
そのため、仲間が動けなくなってしまったときは水球を自体に魔法や打撃などで攻撃を加えて、水の膜を破壊する必要があるのだ。
ボトムスウェルは空中に浮かんでいるだけではなく、ときには水の中に潜って攻撃を加えてくることがある。このときはアビリティなどの技は当たらないため、空中に戻ってくるのを待つ必要がある。途中かなりHPが削られ死にかけてしまったことがあった。本作ではメンバー全員のHPが0になるとゲームオーバーになるが、エアリスのリミット技「癒やしの風」などを発動させつつ回復し、最後はティファのリミット技「ドルフィンブロウ」でとどめを刺すことができた。このボス戦も手に汗握るギリギリの戦いだったが、バランスとしてはちょうどいいと感じさせるぐらいだ。
今回の試遊はふたつのモードをそれぞれ30分ずつ程度遊んだだけだったのだが、それでもこれだけ情報が満載となっている。もちろん現時点ではまだまだ明らかになっていないポイントもあり、全体でどのぐらいのボリュームになるのかというところも気になるところだ。いずれにせよ、大きく進化した作品であることは間違いない。さらなる詳細については、今後の発表などを楽しみに待とう!
(C) SQUARE ENIX
CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA / ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:(C) YOSHITAKA AMANO