【特別企画】

【AC6】“かっこよさは強さ”自慢のACで最高の傭兵ライフを! 「ACVI」アセンブルの魅力&機体例紹介

【ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON】

8月25日 発売

価格:
通常版8,690円(税込)
デラックス エディション9,680円(税込)
コレクターズエディション29,700円(税込)
プレミアムコレクターズエディション57,200円(税込)

 「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(以下:ACVI)」が8月25日に発売されてから早くも4日が経過した。X(旧Twitter)では早くもクリア報告や自分の愛機を投稿している傭兵も多い他、ボスの強さにストーリー、ハンドラー・ウォルターの“良い飼い主具合”などについての投稿で盛り上がっている。

 上記のレビューでも述べたが、今回の盛り上がり方が異次元でいい意味で驚いている。それだけ多くの人が傭兵になったということも意味しており、傭兵の数だけ自慢の愛機があることだろう。「アーマード・コア(以下:AC)」シリーズプレーヤーとしては皆さんのアセンブルやエンブレムに興味が尽きない。そこで本稿では本作のアセンブルの魅力を紹介していく。

 本稿では機体構成の際のアドバイスはあまり含んでいない他、入手方法などのネタバレは無しでお送りする。ひとまず自分の理想のACを作ってほしい。“かっこよさは強さ”である(敵に合わせた武装選択は必要)。なお、パーツのネタバレは含んでいるので「自分で見つけるまでパーツの見た目も説明文もよみたくない!」という方は、是非クリアしてから戻ってきていただけると幸いだ。

フォトモードのおかげでACをかっこよく撮れる。皆さんの機体が観たい

 本作をプレイしていない方は、「こんな機体も作れるんだ」と興味を持っていただければ嬉しい。独立傭兵各位においては、ご自慢の愛機をTwitterのリプライに載せてくださるとさらに嬉しい。Xでは「#俺のACを見ろ」なる素晴らしいタグもあるようなのでそちらを付けて投稿していただけると色々と捗る。これを初めに使ったのがどなたかは分からないがここで謝辞を述べたい。捗ってます。ありがとうございます。

 それでは早速紹介にはいる。

「ACVI」の魅力は豊富なカスタマイズ要素!

アセンブルとは何か?

 「アセンブルとは何か?」それは、「『AC』シリーズといえば、アセンブルである」と言えるほどシリーズの根幹を成す要素。数多くのパーツを好きな自分好みに組み合わせて“自分だけのAC(人型機動兵器)”を作れるのだ。

 本作では頭(HEAD)、身体(CORE)、腕(ARMS)、脚(LEGS)、両手と両肩の武器(UNIT)、ブースタ、火器管制装置(FCS)、ジェネレータ、エクスパンション(必殺技のようなもの)の全12項目をカスタマイズできる。さらに、今回は機体表面の状態(新品のようなピカピカな姿から錆びついたものまで様々)を変更できるウェザリングと、パーツ毎の質感を変更できるマテリアルも変更できる。この新要素によって工場出荷したての新品のような見た目から戦場を駆け巡ってきたような塗装の剥がれた姿、廃品寸前のような錆に覆われた状態を、金属のような質感から未知の物質でできているような質感で再現できるのだ。そこに自作できるエンブレムや機体をデコレーションできるデカールなども組み合わせると可能性は無限大である。

デカールではエンブレムを組み合わせて掠れたような表現もできる。この場合は白い線の上に機体カラーに合わせたオレンジ色の掠れたような模様を重ねることで、ウェザリングと同程度の使い込まれた感を表現している

 正直145時間のプレイ時間中、60時間ぐらいはストーリーそっちのけでアセンブルしていたと思う。それぐらい“時間泥棒”な要素がアセンブルなのだ。非常に楽しい。加えて、強敵を倒した際にはゲームがスローになって愛機のかっこいい瞬間を眺められる他、フォトモードが実装されているので、「この瞬間かっこいい!」となった時に即撮影できる。戦闘中にダメージを受けると、塗装が剥げるような表現が機体に現れるのも堪らない。それはもう舐めまわすように愛機を観てしまう。時間が足りない。1日48時間ぐらいほしい。下の画像では筆者が撮影したミッション中の様子などをお届けする。

チェーンソーは個人的に扱うのが難しかったが、当たると“ガリガリ”と敵のAPを削れるので優秀。なにより見た目とギミックがかっこいい
爆炎に照らされる愛機。嫌いな傭兵はいないだろう
本作は結構派手にACが動くのでそういった場面を切り取って並べるのも楽しい
ガレージで人間目線になってACを観るのもいい

世界観を補完するパーツ紹介文にも注目! 派手なギミックはミッションやガレージで確認

 アセンブルするときに注目していただきたいのが、パーツの紹介文だ。紹介文には「どの企業がどういった経緯で開発したのか」や世界観を補完するような文言も含まれているので、各種パラメーターと見た目だけでなく紹介文も読むことで、脳内のif中二病設定を作るのも楽しくなってくる。筆者の場合中二病が大人になっても完治しなかったので“設定を考える”というのが止まらなくなる。

 特に筆者が驚いたのが「土建AC」というもの。「AC」シリーズでは基本的に強力な決戦兵器(ガンダムやものによってはエヴァンゲリオン並み)として描かれるACに建築用途のバリエーションがあるというのは純粋に驚きだった。他にも「木星戦争」というワードや、各企業の性格・技術力などが分かるものもあるので、読んでいるだけでも楽しい。

 さらに、パーツによっては結構派手なギミックが付いているものもあるので、アセンブルの時だけでなくミッション中にも頻繁に観てみるといいかもしれない。ガレージでもパーツを交換した時などにはメニュー画面に戻るとガションガション動いているので注目だ。

本作の顔となるヘッドパーツ。非常にクールだ
人の搭乗を前提としていないらしい本作の変態企業枠“技研”製パーツ
土建向けという異質な用途に注目
「ある独立傭兵により情報がリーク」などバックストーリーを伺える紹介文も
RaDの立ち位置が気になる紹介文
度々出る「木星戦争」が気になる
BAWSの技術力の低さを感じでかわいそうになる
頭コーラルなRaDらしい工具の兵器転用。「Dead Space」のような流れを感じる
メリニットは業界の花火職人らしい
「物量による制圧」というBALAMらしい説明文
本作にはイニシャルガード前提ではないシールドもある
脳筋むけ“圧倒的破壊力”をもったグレネードキャノン
上の2枚は本作の顔ともいえるヘッドパーツ。戦闘中などはバイザーがおりるギミックが付いている

好きなACを作っていい! アセンブル例紹介

 アセンブルについて長々と紹介したところで、この項目ではいろいろなアセンブルのバリエーションについて実際に観ていく。

 本作は上の項目で紹介したウェザリングとマテリアルによって多様な表現ができる。そのため、アニメやマンガに登場するロボットや過去の「AC」シリーズに登場した機体の再現もできるし、自分の理想とするオリジナルも作れる。中には筆者のように「好きな作品に出てきそうなif機体」を作っている方もいるかもしれない。機体データは最大160個まで保存できるので気兼ねなくアセンブルして保存できるのがいい。助かる。

【機体データ紹介(一部)】
機体データには4つの項目があり各40機保存可能。種類によって保存先を分けると探しやすい
【愛機紹介(一部)】
621がルビコンで戦い続けた姿「Hounds 621」
ストーリートレーラーで獅子奮迅の活躍を見せた617の再現機体「Hounds 617」
ボロボロになってもひとりで戦い続ける流浪のBAWS製AC「NOMAD」
技研によって運用された旧型AC「KAIJU」。これだけ異質な雰囲気を纏っている
パイロットがアメをなめながら操縦していそうな「Loli-Pop」
ハリウッド映画によくある“トンデモジャパン”を意識した「NOMOMOFU」
BALAMの標準的なACを意識して作った「MELANDER」
ARQUEBUSの標準的なACを意識して作った「VP-4」
お絵描きし易そうなパーツがあったので書いてしまった「Citten???」
「アーマード・コア フォーアンサー」のネクストACをイメージした速度を持った「COLLARED」
「アルドノア・ゼロ」の訓練生用カタフラクト「スレイプニール 訓練生仕様」
「アーマード・コア ヴァーディクト デイ」にてマグノリアが乗っていたAC「R.I.P.3/M」再現機体
「マブラヴ」に登場する戦術機「F-22A ラプター」の米軍仕様再現機「F-22A」
「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」にてギュネイ・ガスが乗っていたMS「ギラ・ドーガ」再現機体「MSN-04」
「エウレカセブン」にてアネモネの乗っていたKLF「ニルヴァーシュ type the END」を再現した「type the END」
東亜重工製AC「GOUSEI NINGEN」

 さらに、エンブレムも128枚まで使ってて色々な模様や文字、ロゴを再現できるし、各パーツ40枚までそれを貼れるのも大きい。デカールに使えるエンブレムにはあらかじめ用意されたものや作中のものも使えるので「エンブレム作るの苦手」という方も馴染みやすいと思う。

 加えて、本作には共有機能があるので、他プレーヤーの作ったエンブレムも使える。これまでパソコンとにらめっこしながら苦労して職人の作ったエンブレムを再現していた傭兵たちもニッコリだろう。もちろん自分でオリジナルのエンブレムを作るのも非常に楽しい。筆者は「BLAME!」や「シドニアの騎士」、「BIOMEGA」を描いてきた弐瓶勉氏作品が付きなので、定番の「東亜重工(同氏の作品に登場する圧倒的技術力を持った企業。大体作中では滅んでいる)」のエンブレムなどを作った。

弊誌のロゴを「ACVI」風にしたもの
こちらは「BLAME!」のバージョンの東亜重工のロゴ。いくつか種類がある

“かっこよさは強さ”自慢のACで最高の傭兵ライフを

 “かっこよさは強さ”本稿では長々と語ってきたが、この言葉通り「見た目重視で自由に組んで欲しい」というのが伝えたかったのだ。もちろん攻略特化にしても何も問題はない。好きなようにアセンブルして好きなように戦ってほしいということだ。界隈では"そのときキミは美しい"という言葉もある通り、以前から見た目の格好良さが重視されてきたシリーズなので、ここは非常に大切なポイントとなっている。なお、「敵が強すぎて勝てない」という場合には思い切って構成を変える必要はあるが。

 実際本稿を書きながら筆者は「俺のACを見ろ!あわよくば傭兵各位のACをもっと見たい!」と思っている。過去の傭兵もいっていた「好きなように生きて、好きなように死ぬ。誰のためでもなく」これがACを遊ぶ上での大事な指針になるだろう。繰り返すが、独立傭兵各位においては、ご自慢の愛機をTwitterのリプライに載せてくださると嬉しい。もちろん筆者からも皆さんのXを見に行く。それではレイヴン、戦場で会いましょう。

こちらは筆者一番のお気に入り「GOUSEI NINGEN」。対戦よろしくお願いします。