【特別企画】

配合のバリエーションはほぼ無限大! 「ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅」プレイレポート

「DQモンスターズ」のナンバリングとしては22年ぶりの新作!

【ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅】

12月1日 発売予定

価格:
7,678円(通常版)
11,198円(マスターズ版)
14,003円(超マスターズ版)

 国民的RPGの1つとも言える「ドラゴンクエスト」シリーズから派生した、「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズは、主人公キャラクターは戦闘に直接参加せず仲間にしたモンスターたちが敵と戦い、またモンスター同士を配合させて新たなモンスターを産み出すという楽しみが魅力のRPG作品だ。

 その1作目となるのは、1998年に登場した「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド」。3年後の2001年には「ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵」がリリースされたが、以降は「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー」シリーズが作品を重ねていき、ナンバリング作品は休眠状態となっていた。そして、前作から数えること22年となる2023年12月1日に満を持してSwitch向けに登場するのが、ナンバリングタイトル最新作の「ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅」(以下「DQモンスターズ3」)だ。

 今回、発売に先駆けてゲーム中の一部分をプレイすることができたので、そのインプレッションをお届けしよう。

前作にあたる「ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵」はゲームボーイでの発売だったが、本作はNintendo Switchでのリリースとなるため、見た目も一気に豪華に。ちなみに前作は、今ならスマートフォン向けにもリリースされている
【ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅 [Nintendo Direct 2023.6.21]】

「ドラゴンクエストIV」のピサロが季節によって変化するフィールドを探索

 「DQモンスターズ3」の主人公は、RPG「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」に登場したピサロ。本作においては魔王である父親から、魔物と戦えなくなる呪いをかけられてしまい、彼はモンスターマスターとなることを決意する。その道中で知り合った仲間と共に、さまざまな魔界へと足を踏み入れていくのだ。

 今回体験することができたのは、いくつかある魔界のなかの一つ、甘味楼の魔界・初級と呼ばれる場所。プレーヤーは、フィールドでピサロを操作して、敵との戦闘をしながら目的地へ向かうこととなる。

ゲーム中にはいくつかの魔界が登場するようだが、今回のプレイではお菓子をモチーフにした“甘味楼の魔界・初級”というフィールドをプレイできた

 まずはじめにフィールドにおける要素を紹介する。場所が魔界のためモンスターがそこかしこにウロウロしているものの、シンボルエンカウント方式を採用しているため、目的地へ向かうだけなら避けまくれば戦わずに移動することが可能だ。単に移動するだけなら少々邪魔に感じるモンスターも、後述するモンスター配合のためにエンカウントしまくる必要があるので、多めに見える程度でちょうどよく感じた。

 目的地は、マップを表示すると赤い矢印で示されるので迷うことはない。が、実際に移動してみると、さりげなく遠回りさせられるような感じでフィールドに障害物が配置されていることが多い。そんなときに便利なのが、各所に置かれているギミックだ。

画面右上に簡易マップが表示されているが、目的地が見えない場合は大きな地図を開くと印が付けられているので、そこへ向かって進む。未踏破の部分は黒く表示されているので、隅々まで歩いて地図を完成させるという楽しみもある

 マップは時間経過と共に春→夏→秋→冬→春……と四季が変わっていくのだが、その季節に合わせた仕掛けがフィールド上に出現するようになっている。春は、タンポポの綿毛のようなものに掴まって空中を飛ぶことができ、夏はツタでの上下移動、秋はカボチャが生えて高いところへ行きやすくなり、冬は川が凍って自由に渡れるといった具合だ。

 これらを有効活用すれば、道中をショートカットして目的地へと近づくことができるので非常に便利。今作のフィールドは季節ごとに特徴のある見た目に変化するため、プレイしていて飽きが来ないのも良いところ。

 次々に示される目的地へと移動していくと、最後にボスのギルノとの戦いとなる。相手の攻撃は強力なのだが、今回はあらかじめ強い味方モンスターが用意されていたおかげで、ほとんど苦労することなく倒すことができた。

季節は四季が用意されており、約5分で季節が変わる。色が変化する程度ではなく、見た目も大きく異なるので、魔界観光としゃれ込むのも楽しい
フィールドは比較的広く、モンスターが多数いてもエンカウントせずに逃げながら進める。高いところに移動して景色を眺めていると爽快だが、背後からモンスターが近寄ってきて戦闘になってしまうこともあるので、油断は禁物
ストーリーを進めていくと、途中で選択肢が表示されることもある。今回は素直な回答を選んだのだが、ひねくれた方を選ぶとどうなるかは、あなた自身で確かめてほしい

戦闘は任せっぱなしで問題なし。ただし、スキルを覚えさせるのを忘れずに

 フィールドにいる敵モンスターに触れると、画面が切り替わり戦闘シーンへと突入する。

 バトル自体は、プレーヤーは基本的に大まかな命令を下すのみというターン(ラウンド)制のバトルだ。もちろん、命令コマンドで逐一指示を出す手もあるが、味方モンスターは、あらかじめ決めてある作戦に沿った行動を取ってくれる。フィールドでエンカウントするような敵であれば任せっきりでも問題なかった。こちらが思っている以上に賢く戦ってくれるので、モンスターたちをしっかり育成していれば見守っているだけで大丈夫そうだ。

 ただし、モンスターたちは作戦の内容を遵守して戦っているので、プレーヤーの思ったとおりに行動してくれない時は、作戦を見直す必要がある。筆者も最初、戦闘中に回復してくれないと悩んだのだが、何のことはない。作戦が“ガンガンいこうぜ”になっていただけだった。

 また、モンスターがスキルを覚えていないと、MPを消費しないこうげきだけの肉弾戦になってしまう。序盤はそれでも何とかなるが、すぐに立ちゆかなくなってしまうので、スキルポイントを振って忘れずに習得させたい。

フィールドに出現する敵モンスターは、特定の季節のみ現われるものもいる。同じマップでもすべての季節のモンスターと戦うには、かなりの時間がかかりそうだ
仲間モンスターは、フィールドで出会う敵であれば“戦う”を選んでいるだけで倒せるくらいには賢い。とはいえ、パーティの実力と敵の強さを見極めて、作戦を柔軟に変更するくらいのことはやっておきたい。なお、戦闘終了後は周辺のモンスターが数秒間表示されなくなるので、敵に囲まれていたとしても安心して移動できる
コマンドメニューの“命令”を選べば、各モンスターに対してそれぞれ事細かに指示を下すこともできる。作戦を変えるほどではないと思った時は、こちらで対処しよう
モンスターはそれぞれスキルを所持していて、これを習得させないと戦闘では物理攻撃しか行なってくれない。MPを使わずに戦ってくれると言い換えることもできるが、戦闘が長引いてしまうため、スキルポイントを入手したら忘れずに覚えさせておこう。メニュー画面から“スキルわりふり”で、“すべてわりふる”を実行しておけばOKだ。任意のスキルを優先的に覚えさせたいときは、そこへ手動でポイントを振り分ければ良い

 また、パーティはメインのモンスター最大4体+スタンバイ(控え)最大4体という構成になっていて、戦闘中はターンごとに控えモンスターとの入れ替えが可能だ。モンスターにはSやLといったサイズがあり、LサイズのモンスターはSサイズモンスター2体分を占拠する。そのため、メインのモンスターと控えモンスター共にSサイズ4体、Sサイズ2体+Lサイズ1体、Lサイズ2体のいずれかの組み合わせで構成される仕組み。プレーヤーの好みを活かしたパーティ編成ができるので、非常に自由度が高いともいえる。また、戦闘終了時の経験値は控えモンスターにも入るので、育成するのも思った以上に楽だった。

Lサイズモンスターは、攻撃回数が多かったりダメージも大きいなどの特徴を持つ。その代わり、Sサイズモンスター2体分の場所を占有するので、パーティバランスには気をつけたいところ

 戦闘では敵モンスターと戦うだけでなく、スカウトも行なえる。これは文字通り敵モンスターを仲間に誘うコマンドなのだが、その際にはピサロがそのエリアの支配者を倒しているかやパーティモンスターのレベルなどが成功率に関係してくるため、ゲーム開始直後はモンスターを集めづらいかもしれない。

 今回のプレイでは、あらかじめレベルの高いモンスターがパーティ要員として用意されていたため、何の準備もナシに試した時でも20%ほどの確率が表示された。しかし、まったく育てていないモンスターと入れ替えてからスカウトしたところ、0%となり当然ながらスカウト失敗に……。そう考えると、最初はストーリーを進めていき、一区切り付いてパーティが強くなったところで戻ってモンスターをスカウトしまくる、という方法が良いかもしれない。

スカウトを選択するとスカウトアタックとなり、画面中央に表示されたゲージがパーティモンスターのレベルなどによって上昇していく。確率なので、10%以下で成功することもあれば、95%までゲージがアップしたとしても失敗することはある
スカウトに成功すると、そのモンスターに名前を付けて戦闘終了に。配合の素材にするのであれば、「大きいスライムベス」などのように分かりやすいネーミングにしておくといい
スカウトに失敗してしまうと、敵のモンスターの機嫌が悪くなったり“いかり”状態になる。機嫌が悪くなったモンスターに再びスカウトすると最初よりも確率が下がってしまい、“いかり”状態では敵パーティに対してその戦闘中、二度とスカウトコマンドが使用できなくなる。超レアモンスターに出会った時などは、慎重に行動したい
ギルノのようなイベントボスは最初からスカウトメニューが選べないようになっているが、それ以外の強敵モンスターはスカウト可能だ。例えば甘味楼の魔界・初級にいるメイデンドールは、スカウト自体はいつでも可能だが中盤までは勝てる気のしない相手で、強くなればスカウト可能に

簡単操作で新モンスターを次々と生み出せる配合は、一度ハマるとヤミツキに

 そんな本作の特徴ともいえるモンスター配合だが、正直プレイする前は競馬ゲームのように血縁がどうのこうの……という感じで、非常に小難しいものが出てくるのではないかと内心ビクビクしていた。しかし実際は、親になるモンスター2体を選ぶだけと極めてシンプルすぎてビックリ。しかも、どんなモンスターが生まれるのかという結果も同時に表示されるので、拍子抜けするほど簡単なのだ。これならば、どんな年齢層のプレーヤーでも悩まずに遊べるだろう。

両親を決めると、続いて習得させるスキルを選ぶことになる。選択したスキルに対応した特技や効果が画面右に表示されるので、それを参考にして選ぶのが良い

 こうして書くと、シンプルを通り越して単純過ぎると感じるかもしれないが、そう思わせておいて実は非常に奥が深いのも本作の配合の特徴だ。配合する際には、モンスターの種類だけでなくサイズも関係するため、親2体がSサイズならSサイズのモンスターが、LサイズならLサイズが生まれるという仕組みになっている。

 更に、Sサイズでも大きなSサイズや、Lサイズでも小ぶりなLサイズというモンスターもいるため、例えばSサイズの大きなモンスター2体を親にするとSサイズの大きな子どもが生まれてくる。こういった仕掛が多数仕組まれているため、配合するたびに新しい発見が出てくるので飽きることがない。

配合画面にはモンスターのサイズも一緒に表示されているので、大きさを考えての掛け合わせもしやすい。ただし、“Sサイズだけど大きい”や“Lサイズで小さい”といった情報は出てこないので、前述したようにスカウトした時に名前を変えておくと迷わずに済む。さらに、特殊な組み合わせの配合を行なうと、金色のアイコンで表示される子どもが生まれる場合も。

 それでいて、総数500種族以上にも及ぶモンスターはフィールドでスカウトするだけでは集まらず、コンプリートするためには配合しまくる必要があるのだ。ところが、実際に配合して子どもが生まれると、その新たなモンスターを実戦で使いたくなるのが人情というもの。一度配合しては、生まれたモンスターの実力を試しに外へ出て戦い、満足したところで再び配合を行なう“配合のほこら”に戻ってきて掛け合わせるモンスター探しに勤しむということを繰り返してしまった。こうなると、時間を忘れて完全に沼状態。やり込みが大好きな人や、図鑑の隙間をコンプリートしたくなるプレーヤーには、時間がいくらあっても足りなくなること間違いなし。

 なお、すべてのモンスターにはランク付けがされていてG、F、E、D、C、B、A、S、Xの順で高くなっていく。序盤に出てくるモンスターはGやFランクが多いが、だからといって役に立たないわけではない。本作ではGランクモンスターでも配合を繰り返し育てていけば確実に強くなる。愛着のあるモンスターのランクが低かったとしても、このシステムならばクリアまで一緒に戦っていけるのだ。このあたりは、さすが「ドラゴンクエストモンスターズ」シリーズといえるだろう。

モンスターライブラリでは全部で523種族のモンスターの枠が確認できた。コンプリートするまでは、他のゲームに手を出せなくなりそう!?
時には、配合中にキラキラ光るエフェクトが出現する場合がある。すると通常の配合よりも能力値の高いモンスターが生まれるのだ。ただし、光る演出が出る確率はごく僅かなようで、狙ってできるものではなさそう
モンスターのランクは、配合時にも表示される。ランクG同士を掛け合わせると稀に、ランクGとFの配合ならそれなりに、ランクFの子どもが誕生する場合がありそうだ。高ランクモンスターを突き詰めるのも良いが、愛着のある低ランクモンスターを育て続けるのも楽しい旅になるだろう

ストーリーをクリアする楽しみと、モンスターの配合および育成という、何度も“おいしさ”を味わえる1本

 物語を進めるか、それともモンスター収集に精を出すか、そのどちらも追いかける欲張りプレイをするか……プレーヤーごとのプレイスタイルに合わせて好きに遊べる、非常に自由度の高い仕上がりになっていると感じられた本作。個人的には一区切りとなるエリアまでストーリーを進めて、その後に納得いくまでモンスターをスカウトしまくり、素材をタップリ溜めたところで思う存分配合にチャレンジするというプレイスタイルがしっくりきた。とはいえ、今回遊んでみて本当に時間が足りなかったし、まだまだ体験していない要素も数多くあるのは間違いない。

 発売は12月1日なので少々先ではあるが、一度プレイを始めてしまえば頭のてっぺんから足のつま先までドップリとハマるのが目に見えているので、年末年始の休みをすべて潰す覚悟を今からしておいたほうが良いだろう。