【特別企画】
「ポケモンスリープ」先行プレイレポート。ポケモンの寝顔集めで毎日の睡眠が楽しみに!
キャンプ場のテント泊で体験してみた
2023年7月13日 15:53
- 【Pokemon Sleep】
- 7月下旬 配信予定
- 価格:基本プレイ無料(※ゲーム内課金あり)
ポケモンは、Android/iOS用睡眠ゲームアプリ「Pokemon Sleep(ポケモンスリープ)」を7月下旬にリリースする。本作は、ユーザーの睡眠計測を行なうことで、ポケモンたちの可愛い寝顔を集めるという、ユニークなアプリだ。
正式リリースに先立ってメディア向けの先行体験会が開催され、実際に「ポケモンスリープ」をプレイすることができたので、その様子をレポートしたい。
1日ごとのゲームサイクルと1週間ごとのゲームサイクルがある
「ポケモンスリープ」は、人間にとってとても重要な行為である「睡眠」をテーマにした、睡眠ゲームアプリだ。これまでにも、睡眠の長さや深さなどを計測する睡眠計測アプリは多数登場しているが、「ポケモンスリープ」は単に睡眠状態を計測するだけでなく、その結果がポケモンの寝顔集めに反映されることがポイントだ。「ポケモンスリープ」の開発には5年半もかかっており、睡眠の世界的権威である柳沢正史先生に監修をしていただいたという。
「ポケットモンスター」シリーズでは、いろんなポケモンを捕まえて「ポケモン図鑑」を完成させることが目的のひとつだが、「ポケモンスリープ」ではポケモンの寝顔を集めた「ポケモン寝顔図鑑」を完成させることが目的となる。ポケモンの寝顔は、1つのポケモンに付き数種類用意されているので、全ての寝顔を集めて、ポケモン寝顔図鑑を完成させるのはかなり大変そうだ。
また、「ポケモンスリープ」で重要な役割を果たすのが、寝ることと食べることが大好きないねむりポケモンのカビゴンだ。冒険の舞台となる小さな島のいたるところにカビゴンが生息しており、「ねむけパワー」という不思議な力でポケモンたちを引き寄せて、ねむりに誘う。ポケモンの睡眠生態を研究しているネロリ博士が開発した「睡眠シンクロ装置」によって、プレーヤーの睡眠とカビゴンの睡眠がシンクロするため、プレーヤーがよく眠れば眠るほど、カビゴンのねむけパワーも大きくなり、多くのポケモンが引き寄せられるのだ。
「ポケモンスリープ」には、1日ごとのゲームサイクルと1週間ごとのゲームサイクルがあるが、基本となるのは1日ごとのゲームサイクルだ。まず夜に睡眠計測を行ない、翌朝、カビゴンの周りに集まってきたポケモンたちの寝顔をリサーチして写真に収め、ポケモンにポケサブレをあげて仲間にする、日中はカビゴンにきのみや料理を与えて、カビゴンを育てる。そしてまた夜になったら睡眠計測を行なうというサイクルだ。
睡眠計測の方法は簡単で、枕元にスマートフォンを伏せて置くか、別売りの「Pokemon GO Plus +」を置くだけ。枕元から離れた堅いテーブルなどに置くと正確に計測できなくなるので注意。必ず枕元においてスマートフォンに振動が伝わるようにしよう。また、途中でスマートフォンのバッテリーがなくなってしまうと正しく計測できないので、ケーブルを繋いで充電しながら計測を行なうようにするといい。
こうしたサイクルで毎日睡眠計測を行ない、カビゴンを育てていくが、本作にはさらに1週間ごとのゲームサイクルもある。毎週月曜日になると、これまでのカビゴンとお別れをし、新たなフィールドで新しいカビゴンと共に一緒にポケモンの寝顔を集めることになるのだ。こうしてゲームが進んでいくと、選べるフィールドが追加され、新たなポケモンと出会えるようになる。
ゲームとしての基本的な流れは以上の通りで、「Pokemon GO」のようにポケストップを探して歩いたり、レイドバトルを行なうといった要素はないため、のんびりプレイできる。
「エナジー」×「睡眠スコア」が「ねむけパワー」になる
ポケモンの寝顔をたくさん集めるには、カビゴンのねむけパワーを高めることが重要だが、ねむけパワーは、カビゴンの成長で決まる「エナジー」とプレーヤーの睡眠時間で決まる「睡眠スコア」を掛け合わせたものとなる。
エナジーは、カビゴンにきのみや料理を食べさせることで増加し、睡眠スコアは睡眠時間の長さによって決まる。8時間30分眠ることで最大の100となり、それよりも睡眠時間が短いとより小さくなる。8時間30分を超えて眠っても100を超えることはない。
また、睡眠の深さも睡眠スコアには影響しないが、「ポケモンスリープ」では、睡眠の深さを「うとうと」、「すやすや」、「ぐっすり」の3つに分けて認識する。プレーヤーの睡眠タイプの平均データを分析し、その平均データと比べて、毎回の睡眠を「うとうとタイプ」、「すやすやタイプ」、「ぐっすりタイプ」の3つのタイプに分類。その3つの睡眠タイプに応じて、同じような睡眠タイプを持つポケモンが集まるようになっている。例えば、眠りが浅めのうとうとタイプでは、くさタイプのポケモンが集まってくるなど。しばらく「ポケモンスリープ」で遊ぶと、睡眠タイプは自分の過去のデータとの比較で決まるため、ひとつの睡眠タイプに偏り続ける、ということは起こりにくくなっている。
集まってきたポケモンには、寝顔をリサーチして寝顔図鑑に登録した後で、ポケサブレをあげてフレンドレベルを上げることができる。フレンドレベルがMAXになると、おてつだいポケモンとして仲間になり、カビゴンが食べるきのみや食材などを勝手に集めてくれる。また、プレーヤー自身にもリサーチランクというレベルがあり、カビゴンを育てたり、ポケモンの寝顔を集めることでレベルが上がり、できることが増えていく。
カビゴンに朝、昼、夜の3回に分けて、きのみや料理を食べさせることで、カビゴンが成長しエナジーが増える。また、カビゴンを成長させると評価が上がり、より多くの種類のポケモンを引き寄せられるようになる。
1週間ごとにミッションも設定されており、ミッションをクリアすることで報酬がもらえる。また、睡眠スコアによってもらえるスリープポイントをスリープパスに貯めて、アイテムを購入することも可能だ。
スリープパスは、無料のノーマルパスと7つの特典がついた有料のプレミアムパスがある。プレミアムパスは、サブスクリプション制となっており、1ヶ月プランが980円、6ヶ月プランが4,900円となる。ノーマルパスでは、睡眠データは過去30日分しか閲覧できないが、プレミアムパスならすべての期間のデータを閲覧できる。なお、ノーマルパスでも過去の全てのデータがサーバーに保存されているので、閲覧できるのは30日分だが、あとからプレミアムパスに加入すれば、最初から全てのデータを閲覧できるようになる。
取得した睡眠データは、いつでも確認ができ、1週間分のデータが貯まると睡眠リズムの分析も可能だ。睡眠データとしては、睡眠の深さのグラフと音声のグラフが記録されており、一定以上の音量を検出した音声データは、最大10回まで録音され、確認ができる(ただし録音データは次に睡眠計測をすると自動的に削除され、過去の録音は保存されない)。
また、フレンドと睡眠研究をシェアする「ソーシャルリサーチ」という機能もある。他のプレーヤーとフレンド登録をすることで、毎日リサーチが届き、フレンドがリサーチした寝顔の数やおてつだいポケモンの編成などを知ることができるほか、アイテムももらえるので、フレンドを増やしたほうがなにかとお得だ。
「Pokemon GO Plus +」を使えばスマホを使わずに睡眠計測ができ、「Pokemon GO」との連携も可能
「ポケモンスリープ」は、スマートフォンだけで全ての機能を利用できるアプリだが、7月14日に発売された「Pokemon GO Plus +」を利用すれば、さらに便利になる。
「Pokemon GO Plus +」は、以前発売された「Pokemon GO Plus」の進化版で、「ポケモンスリープ」や「Pokemon GO」と連携させることができる小型デバイスだ。Bluetooth経由で「ポケモンスリープ」と連携させると、ナイトキャップをかぶったピカチュウがおてつだいポケモンとして加わり、設定した起床時間と就寝の目標時間に鳴き声で知らせてくれるなど、さまざまなサポートを行なってくれるようになる。
また、「Pokemon GO Plus +」にも加速度センサーやマイクが内蔵されている。スマートフォンを枕元に置く代わりに、「Pokemon GO Plus +」を枕元に置くだけで睡眠計測が可能になる。計測したデータは最大1週間分、「Pokemon GO Plus +」本体に保存でき、「ポケモンスリープ」に転送することでポケモンの寝顔のリサーチなどが可能になる。
さらに、「Pokemon GO Plus +」と「Pokemon GO」を連携させて、ポケストップで「Pokemon GO Plus +」のボタンを押してポケストップを回すと、その記録が「Pokemon GO Plus +」に残り、「Pokemon GO Plus +」と「ポケモンスリープ」を繋いだときに、その分のきのみを手に入れることもできる。「Pokemon GO Plus +」を使わずに、直接「Pokemon GO」と「ポケモンスリープ」を連携させることはできないが、「Pokemon GO」も楽しんでいるプレーヤーなら、さらに「ポケモンスリープ」を楽しく遊べるようになるだろう。
「ポケモンスリープ」で毎日の睡眠が楽しみに!
今回、新潟県三条市の「スノーピークHeadquartersキャンプフィールド」で、「ポケモンスリープ」を体験してみる機会を得た。
実際に1人1人テントで就寝し、睡眠計測を行なったのだが、筆者はもともと睡眠時無呼吸症候群で眠りがかなり浅く、普段はCPAPという装置を使っている。今回はCPAPがないため、深く眠ることはできず何度も目が覚めたのだが、また寝るようにしてトータルで8時間50分という長い睡眠時間を確保でき、睡眠スコアは満点の100点を得られた。睡眠グラフは予想通り、うとうとが大部分であり、ぐっすりはわずかという結果になった。そこで、自宅に戻ってCPAPを付けて計測したところ、うとうとの時間がかなり減り、すやすややぐっすりの時間が増えていることがわかった。自宅の布団+CPAPなので、より深く眠れるのは当然ともいえるが、「ポケモンスリープ」の睡眠状態の計測精度もなかなか高いようだ。
「ポケモンスリープ」をプレイすると、夜しっかり眠って、朝起きることが楽しみになる。まさに「睡眠」をエンタテインメント化するアプリといえるだろう。もちろん、「ポケモンスリープ」自体に、睡眠状態を改善する機能があるわけではないが、「ポケモンスリープ」でポケモンの寝顔を集めるためには、夜しっかり眠り、朝起きるという、人間の本来の生活リズムに沿った生活を心がける必要がある。そのため、つい夜更かししてしまう人でも健康な生活を送る助けになるはずだ。
(C)2023 Pokemon. (C)1995-2023 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
Pokemon Sleep is developed by SELECT BUTTON inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokemonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
※画面は開発中のものです