【特別企画】
アイドル候補生を視聴者がプロデュースしてデビューに導く「PROJECT IM@S vα-liv」、その候補生3人がついに発表!
会場限定の質疑応答も余すことなく掲載!
2023年4月15日 18:27
- 【PROJECT IM@S vα-liv「4月の投票 FIRST IMPRESSION」】
- 投票期間:4月14日~4月30日23時59分
バンダイナムコエンターテインメントは4月14日、新規アイドルプロジェクト「PROJECT IM@S vα-liv(プロジェクト アイマス ヴイアライヴ)」の発表会をバンダイナムコ未来研究所にて開催した。
本プロジェクトは、視聴者がプロデューサーとなりライバー活動を行なうアイドル候補生の配信を通じてプロデュースをしながらアイドルデビューに導く、ライブストリーミングを起点とした新たなアイドルプロデュース企画となる。発表会には「PROJECT IM@S vα-liv」プロデューサーの勝股春樹氏が登壇。生配信への出演だけでなく、配信終了後には会場を訪れた記者からの質問にも答えてくれた。まずは、生配信された前半部分を簡単に振り返る。
勝股氏が最初に説明してくれたのは、本プロジェクトの立ち位置について。「『アイドルマスター』シリーズは、プレーヤーがプロデューサーとなり、トップアイドル目指してアイドルを育成していくアーケードゲーム原作の作品。しかし、今回のプロジェクトは「アイドルマスター」名義ではなく「PROJECT IM@S」名義なので、今までのシリーズとは立ち位置や展開など一線を画すようなプロジェクトとして展開している」と解説した。
続けて「活躍の舞台は、ホットな場である配信活動を選ばせてもらいました。アイドル候補生は、既に活躍しているプロダクションの先輩たちと肩を並べられるよう配信活動を頑張り、アイドルデビューを目指します。見事デビューできた暁には実際に、アイドルとしてタレント活動を行なっていく予定です」とのこと。いわば「『アイドルマスター』における公式の研修生制度のようなものとなっていければ良いと思っています」と語った。
勝股氏によると、プロジェクトは「アイドル候補生がライバー活動をしながらアイドルに必要なスキルを磨きトップアイドルを目指す、視聴者参加型のアイドル育成公開オーディションというかたちのコンセプト」だが、「今回は、3名の候補生はアイドルのラストチャンスを掴むために挑戦しているという物語になっている」と語った。そのため「視聴者の参加システムの結果が配信や活動に影響をもたらし、最終的には候補生のデビューの命運を握るという形」を採用したという。
アイドルになるべく、アイドル候補生はYouTubeを起点とした動画配信活動などを実施し、視聴者であるプロデューサーは公式サイトで各アイドル候補生の活動の成績情報をチェックしつつ、気に入った候補生に投票。さらには、今後実装される支援機能などを使い、さまざまな形で評価・サポートしていくことができる。
そして、最終的に設定された審査基準をクリアできた候補生のみがアイドルデビューを果たすという、ガチなシステムになっているとのことだ。さらに、「このプロジェクト自体も、支持率をオープンにしていきたいと思っています。そして、プロジェクトが良ければ応援していただきたいですが、支持が得られなかった場合は我々のプロジェクト自体が終了……責任を負うという形を取るつもりですので、そこも踏まえて評価していただければと思います」という、驚きの発言も勝股氏の口から飛び出した。
こうした理由については「バッドエンドはアーケード版からありましたが、配信というライブ感のある環境で進めていくので、筋書きの無い緊張感のなかで候補生やプロデューサーの皆さんと一緒にドラマを作っていけたらいいなと思っています」と、勝股氏は答えてくれた。なお、補足として「競争要素が強そうな発表をさせていただきましたが、頑張り次第では候補生全員がアイドルデビューできるチャンスを掴めます。誰か1人ではなく、頑張った人みんなを評価していただき、全員デビューできるように応援いただければと思っています」とのコメントも付け加えた。
ここで、ついに候補生3人の素性が明かされたので、それぞれの好きな食べ物と共に紹介していこう。1人目は、ご飯の代わりにアイスを食べたいくらいアイスが好きという「灯里 愛夏(ともり まなか)」。2人目は、フランスの洋菓子カヌレを小さい頃から凄く好きで食べていたという「上水流 宇宙(かみずる こすも)」。3人目が、辛旨が好きでコチュジャンがすぐになくなってしまうという「レトラ(サラ レトラ オリヴェイラ ウタガワ)」。
この3人は「1カ月単位でテーマを決めて、月初に公式レッスン、その後は個人レッスンや番組企画に挑戦していきます。その成果を月末の放送で発表し、最終審査後にマンスリークイーンを決定します」と勝股氏。3人ともこれを聞いて「知ってはいたのですが、改めて思うと相当厳しい戦いになるんじゃないかなと感じています」と感想をこぼした。
あわせて、直近のスケジュールが公開された。各候補生が開設したYouTubeチャンネルに自己紹介動画が初投稿されたのを皮切りに、さまざまな動画が配信される予定となっているとのこと。また、公式ホームページでは“いいね”投票も受け付けているので、気になった候補生にぜひ一票を入れてあげよう。
配信はこれで終了したが、その後に会場の記者からの質問を受け付ける時間が設けられ、勝股プロデューサーとアイドル候補生3人が、それに答えてくれた。ここでは、その一問一答を余すところなく掲載していこう。
勝股氏のQ&A
――自身のキャリアや経験を、このプロジェクトにどのように活かしていきたいですか?
勝股氏:これまではゲーム外の、メディアミックスを中心に担当してきました。その経験を活かして、タレント展開というものを軸に360度ビジネスを展開していきたいと思っています。僕自身、2017年にMRステージという形で活躍するアイドルたちの姿を夢見て、ここまでやってきました。今回は新しいアイドル候補生という形になりますが、新たな展開として皆さんに新たな楽しみを見つけてもらえればと思っています。
――今後、新たな候補生の追加はありますか?
勝股氏:今年1年間は基本的にこの3名で活動していきますが、今後は検討していきます。
――本プロジェクトのインスピレーションを受けた時期やきっかけは何ですか?
勝股氏:コロナ禍の経験というのが非常に大きく、過去にMRステージのアンコール公演をやろうとしたところコロナ禍で中止になったことがあり、星井美希の生配信をさせてもらったことがありました。当時、リアルな温度感だったり、ゲームの世界の中で体験していくということが主流だった中、この配信を通して“これでもプロデューサーの皆さんと繋がったり、凄いプロデュース体験を提供できている”と考えまして、そのときから配信にもしっかり世界観を作っていったり、繋がれる可能性があると思いまして、ここまできたという感じです。
――アイドルデビューとは、具体的にはどういうことでしょうか?
勝股氏:いわゆるアーティストのような形でCDデビューしたりライブなど、タレント展開を売り出すためにやっていきます。
――既存ライバーとのコラボレーションはあり得ますか?
勝股氏:もちろん、ライブ活動の一環として、いろんな方とコラボできたら良いなと思っていますし、営業活動もできればと思っています。
――プロジェクト自体の評価は、“いいね”数以外の基準はありますか?
勝股氏:基本的には、投票というのがわかりやすい指標になっています。しかし、今後やっていく企画の中では、プロデューサーさんがたびたび参加していただくコンテンツもありますので、そういったところからも見られるよう、我々の方で現在設計しているという形です。
――アイドルに昇格するとありますが、昇格の審査基準は今後、明確に表示されるのでしょうか?
勝股氏:もちろん、こちらのオーディションの審査基準に関しては、オープンにしようと思っています。チュートリアル期間が明けた後に、皆さんに発表した上で参加していただくという形を想定しています。
――プロデューサーは、スパチャはできるのでしょうか?
勝股氏:配信を楽しめる要素は、随時拡張していければと思っています。また、YouTubeでの収益化の基準もありますので、そういったところも踏まえて配信を楽しめる要素を目指していきたいと思います。
――マネタイズについてはどうなってるでしょうか?
勝股氏:先ほど説明したように、タレント活動を軸とした360度ビジネスを展開していきたいと思っています。「アイドルマスター」で広まっているグッズやデジタルコンテンツ、音楽など、マルチIPを目指して多角的にやっていきたいなと思っています。加えて今回は、配信だからこそできるような、そういった取り組みもやっていきたいと思っていますので、それについては順次ご案内させていただく予定なのでお楽しみにしていただければと思います。
――候補生の公開オーディションという形をとった理由や、明確に活動期限を決めた狙いの意味を教えてください。
勝股氏:アイドル候補生がアイドルを目指すという過程がドラマチックであり、それを題材にした上で、そこに近しい年齢の子たちにオーディションに参加してもらったという形です。1年の戦いにすると決めたのは、明確に展開の基準を作りたかったからです。それにより、皆さんもわかりやすく、かつ、臨場感を持って、納得できるような形でアイドルたちを応援できるのではないかと思っています。アーケードゲーム版のハラハラしたところも参考にしつつ、そこが「アイドルマスター」の魅力の1つだとも思いますので、それを表現したかったということです。
――既存アプリなどとのコラボも検討していますか?
勝股氏:他の事務所のアイドルたちとのコラボは、まだ予定していません。しかし、いずれ彼女たちもアイドルを目指す同じ世界でやっているので、いつかご一緒できたら嬉しいなと思っています。
アイドル候補生3人のQ&A
――作ってみたい動画はありますか?
愛夏:利きアイス動画をやってみたいんですが、自分でプロデュースしたアイスを2人に食べてほしいなあって思います。私の好きなものを、2人にも好きになってもらえたらいいなと思っています。
宇宙:絵を描くことが得意なので、それを活かした企画動画ですね。お絵かき配信などを実施している方もいるので、そういうのも挑戦してみたいです。
レトラ:アイドルなら体力がメチャメチャいると思うので、みんなで腹筋が何回できるかチャレンジとか、身体を張る系をしてみたいです。
――尊敬する先輩を教えてください。
愛夏:五十嵐響子さんが凄い好きで、実はその愛と憧れについて語った動画が後日公開される予定なので、そちらをぜひ楽しみにしていただければなと思っています。
宇宙:L'Anticaのみなさんが凄く憧れで、ちょっとゴシックなコンセプトがオタク心に刺さるなと思っていて、すごく憧れです。ああいう衣装も、ぜひ着てみたいなと思ったりしています。
レトラ:YuNiさんという方を、凄く尊敬しています。歌が凄く上手で、耳が幸せになれるので、あーなりたいなって思っています。
――始めて他の候補生に出会ったのはいつですか? そのときに感じた印象を教えてください。
愛夏:実は私たち、昨日始めて会ったんです。会いたてほやほやです。私は“緊張しい”で、1人でテンパってたりとかしたんですけれど、お二人は凄い落ち着いていました。3人で一緒に帰ったんですが「帰り道大丈夫?」とか「送っていこうか?」とか世話を焼いてもらったりして、頼りがいのある2人と一緒に頑張っていけるのがとても楽しみだなと思っています。
宇宙:本人も言っていましたけど、愛夏さんはとにかく心配になりますね。目を離すといなくなってしまう、ハムスターみたいな感じかなと思っています。でも同い年なので、仲良くできたらなって思っています。レトラさんは、もう見るからに陽キャかなと思って警戒をしていました(笑)。でも話してみると凄く良い方、ただの騒がしい方じゃないので、これから仲良くしていきたいなと思っています。
レトラ:2人とも可愛すぎてアレなんですけれど、愛夏ちゃんは綿菓子みたいにフワフワしていて、甘めで、でも「送っていこうか?」って言ったのは私なんですけど、放っておけないみたいな感じで。宇宙ちゃんはクールビューティという感じで、上から下までじろじろ見てしまったんですけど、自分がこういう感じなのでクールな方に憧れるところがあって、美しい! と思って見てました。
――アイドルを目指したきっかけと、どういったアイドルになっていきたいかを教えてください。
レトラ:きっかけは、音楽を続けるか就職するかで凄く迷っていて、そのときに“最後にやってみない?”とチャンスを頂けたからです。なので、全力でやってみたいと思っています。なりたいアイドルは、歌を全国民に向けて届けて、心を通わせたいなって思っています。
宇宙:魔法少女に憧れたのがきっかけだったんですけれど、実は多分、この中で一番長く芸能活動をやっていまして、でもなかなか上手くいかなくて。それでもアイドルというキラキラした女の子になりたいという夢を諦められなくて、そんなときに声をかけていただいたのがこのプロジェクトでした。なので、最後のチャンスとして参加したのがきっかけです。名前の通りキラキラしたアイドルに、誰よりも輝けるアイドルになりたいなと思っています。
愛夏:ボランティアに行ったことがありまして、そのときに小さな子どもと遊んだり、読み聞かせをしたりしたんですが、その中で子どもたちが、自分がすることで笑顔になってくれたりするのが凄く嬉しくて、私にも人を笑顔にできる力があるのかな? あるならば、たくさんの人と私も一緒に笑顔になりたい、そう思って選んだのがアイドルでした。
私自身、小さい頃からあまり前に出られなかったり、自信が持てなかったりする性格なので、そんな自分を変えたい、変わりたい、変わらなきゃと思って一歩踏み出す勇気を、自信を持つために、今回プロジェクトに参加しました。みんなと笑顔に、ハッピーなアイドルになりたいです。
――オーディションは数多くあるが、このプロジェクトを最後の挑戦と決めた理由を教えてください。
宇宙:長いこと芸能活動を続けていて、もうすぐ10年が経ちます。なので、私なりの集大成というか、続けるか辞めるかという決断も含めてのプロジェクトへの参加だったので、今回を最後としたのにはそういう理由があります。でも、アイドルへの挑戦が最後というだけで、芸能活動に関してはまだわからないですけれど、一応私の集大成ということです。
愛夏:私は宇宙ちゃんとは年齢が同じなんですけれど、立場的には逆で、上京してアイドルを目指し養成所に通い始めてから、やっと2年目になったところで、そのタイミングでこのプロジェクトに参加させてもらえるというのは本当に……。
でも、もうすぐ17歳の私にとって今からアイドルを目指し始めるのは遅いスタートになるので、そこがちょっとコンプレックスだったりもしています。その中で前に出られない性格がアイドルになる壁になっていると感じるところがあったので、そういう自分を変えるためにこれがラストチャンスだ頑張るぞ! という気合を持って挑んだという感じです。私はきっと追い込まれないとできないと思っているので、自分を追い込むためにラストチャンスと決めて、このプロジェクトに参加しました。
レトラ:私も2人と似たり寄ったりのところがあるんですけれど、この中では1番年上の19歳で、専門学校にも通っている今、これからどうしていくかを凄く迷っていたところで、運良くこのプロジェクトに声をかけてもらえました。オーディション自体も年齢制限があるのものなので、年齢的にもラストチャンスかなというのが大きいかなと思っています。
©窪岡俊之 THE IDOLM@STER&©Bandai Namco Entertainment Inc.
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