【特別企画】
ファンタジーアニメの世界に飛び込める「BLUE PROTOCOL」ネットワークテストレポート
美しい世界とゴリゴリ遊べるゲームシステムが癖になる
2023年4月4日 13:50
- 【BLUE PROTOCOL】
- リリース日:未定
- 価格:基本プレイ無料(アイテム課金制)
バンダイナムコオンラインとバンダイナムコスタジオは3月31日13時より4月2日22時にかけてPC用オンラインアクションRPG「BLUE PROTOCOL(ブループロトコル)」のネットワークテストを実施した。
本作は、“劇場アニメに入り込んだような圧倒的グラフィック表現で紡がれる世界と、オンラインゲームの特性を活かしたマルチプレイアクションのオンラインゲームタイトル”。壮大で精緻なセルアニメーション表現で、ファンタジーアニメの世界に飛び込んだような世界を体験できる。
本作の舞台は、神秘の光に彩られた世界というどこでもない場所。その中にある巨大な都市である「交易都市アステルリーズ」と、都市を取り巻くその周りの地域が今回のネットワークテストのフィールドとなっていた。「交易都市アステルリーズ」はその名の通りほしいものは何でも揃うというほどの交易の要のような都市となっている。
この世界には古代文明「バファリア文明」の遺跡が各所に存在しており、その遺跡の1つである「崖の遺跡」で、プレーヤーの分身となる主人公が亜人の少女・フェステと出会う。「崖の遺跡」にいる前の記憶がない主人公は同じく昔の記憶をなくしているフェステに騙され、フェステと下僕になる契約を結んでしまう。そして主人公は自身の記憶を取り戻すため、そしてフェステのツケを払うべくお金を稼ぐためにこのワールドを駆け巡っていく中で、壮大な運命に立ち向かっていく。
今回のネットワークテストでは本作の第1章をプレイすることができた。今回体験して感じた本作の魅力やプレイフィールをお伝えしたい。
アニメの世界とMMORPGが融合したゲーム
本作の最大の特徴は、アニメの世界に飛び込んだようなビジュアルとゴリゴリのバトルアクションが融合しているところだ。
ゲーム性はMMORPGが一番近い。ダンジョン攻略やモンスターのドロップアイテム収集、ドロップアイテムを利用してプレーヤーを強化していくといったRPG要素。そして、大型モンスターとの大人数バトルやフィールドに存在するボスモンスターの討伐など、1人だけでなく複数人でパーティを組んで楽しむこともできる。
MMOらしくレベリングなどの成長要素が多かったり、アイテムドロップ率が少し渋めではあるが、それこそがやりがいになるので本作の楽しみどころといえる。
また、本作は劇場アニメような世界観が描かれており、街並みや草原、川など、どこも作りこまれており、今までのゲームにはない不思議な没入感を得られた。
特に筆者が凄いと感じたのは、とあるモンスターに破壊されてしまった村。人が住んでいた気配と村全体が放棄された哀愁が相まって、何とも言えない雰囲気を醸し出していた。
どこを切り取ってもかなり絵になる場所ばかりで、のんびり風景を眺めているだけでも十分に楽しめるほどだ。
アニメキャラクターを作るようなキャラクターメイク
本作で最初に驚いたのはキャラクターメイクだ。はじめにキャラクターの性別や体格などを選ぶのだが、顔のパーツを選ぶ際には、キャラクターの顔が表情豊かに3パターンも表示される。それはまるでアニメのキャラクター設定画のようで、この目だとどう怒るのか、どう笑うのか、口の大きさでどう表情が変わるのかなどかなり細かく確認できる。特に目を細かく設定でき、目の形やまつげのほか、目の色は上、下、中心、周りと詳細に色が指定できる。今回、筆者はやや中性的な女性というコンセプトでキャラクターを作ってみた。
キャラクターメイクでは、キャラクターの容姿、声、服装のほかにも「クラス」を選ぶことができる。
クラスは全部で5つあり、剣と盾を使いこなし、あらゆる局面で守りの要となる近接型クラス「イージスファイター」、2本の斧で烈火の如く猛攻を繰り出す近距離クラス「ツインストライカー」、パーティ戦闘を得意とし、中・遠距離攻撃とサポートに長けた技巧型クラス「ブラストアーチャー」、仲間の存在で真価を発揮する、パーティ向き高難易度の遠距離クラス「スペルキャスター」、射出可能な重量級のハンマーで戦線を維持する近・中距離クラス「ヘヴィスマッシャー」となっている。
今回筆者はソロで立ち回ることも想定して「ツインストライカー」を選択した。ただ、他のプレーヤーを見ているとパワーで押し通す「ヘヴィスマッシャー」や鋭い魔法攻撃をする「スペルキャスター」も楽しそうだと感じたので、クラスチェンジしてもいいかなと思っている。
作成したキャラクターは、物語の中で流れるアニメーションでもかなり表情豊かになっている。自分もちゃんと物語の中の一員なんだと、没入感も得られて楽しい。
物語を進めるのに必要な3つの要素を最大限生かすのが攻略のコツ
本作ではプレーヤー自身を強くしていくうえで重要な要素がいくつかある。その中でも特に大事なのが「クラスレベル」と「冒険者ランク」、「バトルスコア」だ。
「クラスレベル」は、戦闘クラスの熟練レベルを表しており、戦闘やクエストなどをクリアして得た経験値でレベルが上がっていく。この「クラスレベル」が上がるとクラスに応じた攻撃スキルを獲得することができる。
「冒険者ランク」はプレーヤーが今どのクエストを受注できるのかを表す指標だ。クエスト内のアドベンチャーボードに記載されたミッションをいくつかクリアすると、最終試験に臨む権利を得ることができ、その最終試験をクリアすることで冒険者ランクが1つ上がる仕組みとなっている。
ある程度クエストを熟しても新しいクエストが出てこないときは「冒険者ランク」が足りていないということだ。
また、「クラスレベル」のレベル上限は「冒険者レベル」によって決まるので、基本的「冒険者ランク」を優先的に上げることになる。
そして「バトルスコア」は、各ダンジョンクエストでの推奨戦闘力を数値化したものだ。ダンジョン攻略後に発令される、最大30人で大型のボスに挑む「レイドバトル」や、パーティメンバーとともに全敵モンスターを倒す「ラッシュバトル」などは一定のバトルスコアがないとそもそも参加資格が得られない。
この「バトルスコア」を伸ばすためには、武器を新調したり、「バトルイマジン」や「エンハンスイマジン」といったモンスターなどの生物の思いや強い感情といった精神的要素を具現化したアイテムを戦闘スキルや基本ステータスにセットする必要がある。
「バトルイマジン」をセットしておくと、プレーヤーを助けてくれるモンスターを召喚できるようになる。モンスターに攻撃してもらったり、バフをかけてもらったり、回復してもらったりと様々な効果を得ることができる。
一方の「エンハンスイマジン」は、セットするとキャラクターのパラメーターを上昇してくれるアイテムだ。基礎的な体力の礎になる。
「バトルイマジン」や「エンハンスイマジン」はそれぞれのレシピを解放して、必要アイテムを揃えてクラフトすることで手に入れられる。また「バトルイマジン」はフィールドにいるボスモンスターから低確率でドロップすることもある。
ちなみに筆者は「バトルイマジン」にかなりお世話になった。手強い相手や、戦いにくいシチュエーションでは自身は敵の攻撃の回避に専念。自動的に攻撃してくれる「バトルイマジン」にほとんどの攻撃を任せる形で、何度もクールタイムを待って発動を繰り返して何とか切り抜けた場面もしばしばあった。
武器は転球錬成儀というところで、「バトルイマジン」や「エンハンスイマジン」はイマジン研究所というところで製作できる。製作に必要なアイテムはモンスターからドロップするものやフィールド採集で集めてくるものなど様々だ。モンスターからのドロップアイテムは少し手に入りにくいが、それこそMMOな感じもあってアイテムを入手できた時の喜びは大きい。
「クラスレベル」、「冒険者ランク」、「バトルスコア」どれかひとつでも足りないと途端に物語が進まなくなってしまうので全ての数値を見ながら適宜調整していくことこそが、本作をより楽しむコツだと感じた。
バトルはソロでも複数人でも楽しい!
本作では物語の中で多くのダンジョンやミッションに挑戦していく。
バトルは選択したクラスによって近距離遠距離など戦い方は異なるが、基本的にガンガン敵を殴っていくスタイルとなっている。アクションゲームとしての強みを活かし、手持ちの武器で敵を攻撃しながら、様々なスキルを織り交ぜて敵と戦うことになる。
バトルでは敵モンスターから受ける攻撃ダメージが大きいこともあり、敵の攻撃を見極めてうまく回避する必要がある。クラスの特性を活かしつつ、武器を使った通常攻撃に加えて、敵の攻撃に対してはしっかり回避。さらに、スキルを活用しながらプレーヤー自身が戦いやすいスタイルを作っていくことになる。
ダンジョンは基本的にソロかパーティメンバーのみで挑戦できる。ソロでの攻略でも、慣れてくるとサクサク進める。
また、ダンジョン攻略後の追加調査ミッションは、マッチングでパーティを編成できるようになっている。ほかにもフィールドにいる特殊なモンスター討伐やダンジョンの自由探索、最大30人で戦うレイドバトルでは同じ場所にいる人が助けてくれるため、ソロでも安心感が大きかった。
今回筆者は基本的にソロで遊んでいたが、物語を進めて行く時にはフェステが常に隣にいるし、街中はもちろんフィールド、ダンジョンの自由探索、レイドバトルなどでいろいろなプレーヤーとともに戦うことができたので非常に楽しかった。
個性的な衣装にするもよし! 街中でのんびりするもよし! プレーヤーによっていろいろな楽しみ方がある
本作はキャラクターの衣装でも個性を出すことができる。衣装を組み合わせるのはもちろん、衣装によってはプレーヤーの好みの色に染色することもできる。今回はネットワークテストということで染色できる衣装も少ないように感じたが、本サービス開始時にどのような衣装があるのかとても楽しみだ。
また、街の中には至る所に座れるギミックが用意されており、よりこの世界の生活を楽しめるようになっている。宿屋でのんびりくつろいだり、ビーチにあるカフェでゆっくり外を眺めたりと街中もじっくり堪能できる。もちろん物語を進めたり、アイテムを集めて強い武器やイマジンを作るのも楽しいが、こういうMMOらしい時間の使い方も意外と楽しいのでおすすめだ。
今回は約20時間ほどプレイして、この世界も物語もバトルも堪能できた。何より本作の世界観は他のゲームでは味わえない。本当にプレーヤー自身がアニメの世界に飛び込んだような世界は、いつも以上にキャラクターに入り込めて興奮した。この世界が実際にゲームとして遊べるのかという衝撃が大きい。自分のキャラクターが生き生きと過ごす世界は、ずっといても苦にならないほど居心地のいい世界だと感じた。
本作の正式リリースはまだ未定とのことだが、リリースがとても楽しみだ。今回はかなり駆け足で巡ったため、正式リリースされたあとはもっとじっくりと、ゆっくりとこの世界を楽しんでみたい。
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