【特別企画】

間もなく販売終了! レトロゲーム好きライターが選ぶニンテンドー3DS用ダウンロード配信ソフト4選

【ニンテンドー3DS版ニンテンドーeショップ:サービス終了】

3月28日9時 サービス終了

 3月28日9時をもって、ダウンロード版の各種ソフトをはじめ、追加コンテンツや利用券、ゲーム内アイテムの購入が終了となるニンテンドー3DS。新作リリースのニュースが聞かれなくなってすでに久しいが、2011年に本体が登場して以来、有名IPのシリーズから安価で遊べるカジュアルなアクション、パズルゲームに至るまで、優に1,000タイトルを超える作品が発売された携帯型ゲーム機だ。

 筆者は、幼少期に駄菓子屋で遊んだ「ブロック崩し」系のアーケードゲームに感動して以来、重ねたゲーム歴はすでに40年超。今もほぼ毎日ゲーセンに通い続け、特に80年代のシューティングとスポーツゲームが大好物だが、本稿ではそんな筆者が独断と偏見で選んだ、配信終了までにぜひ入手しておきたい、珠玉のダウンロード専用ソフト4タイトルをご紹介する。

「ポケモンピクロス」

メーカー:ポケモン
2015年12月2日 配信開始
価格:無料(アイテム課金あり)
CEROレーティング:A(全年齢対象)

 その名のとおり、タテ・ヨコに並んだ数字をヒントにマス目を塗りポケモンの絵を完成させる定番のパズルゲーム。基本プレイ無料で、「ピクロス」初心者にも非常にわかりやすいチュートリアルが搭載されているので、誰でも手軽に始められる。現時点ではまだ一度も移植されていない3DSオリジナル作品であり、今のうちに手に入れておきたいことも加味したうえで本作をイチ押しタイトルに選んだ。

 各ステージをクリアするたびにゲットできるポケモンをデッキにセットすると、マス目を規定の数だけ開く「クロスボム」、「ライジングボム」や、一定時間タイマーを止める「フリーズタイム」などのスキルが使えるのが本作ならではの面白さ。また「メガペシル」というアイテムを入手するとプレイできる難関ステージをクリアすれば、より強力なスキルが使えるメガシンカポケモンがゲットできる。

 また、ステージクリア時にミッションを達成したり、毎日1回遊べるデイリートレーニングを制限時間内にクリアしたりすると「ピクロイド」と呼ばれるアイテムが入手できる。「ピクロイド」を集めておくと、各ポケモンの使用スキルの回復、制限時間の延長、未知のエリアが新たに解放されるなど、ありとあらゆる場面で役に立つ。「ピクロイド」は、現在でもニンテンドーeショップで課金アイテムとして販売されているので、なかなか集まらない場合は早めに利用しておきたい。

 ステージ数は300以上もあるので、ボリューム感も文句なし。さらにゲームを進めていくと、同じく300ほどの高難度ステージがズラリとそろう「アナザーモード」もプレイ可能になるので、パズルゲームの腕に自信があるプレーヤーにも遊びごたえは十分だ。

【ポケモンピクロス】
おなじみのポケモンたちが「ピクロス」になって登場。過去に別の「ピクロス」を遊んだ
イーブイのスキル「ライジングボム」を使用すると、セットしたマス目タテのラインが全部開き、クリアがぐっと楽になる

□「ポケモンピクロス」のページ

「だるめしスポーツ店」

メーカー:任天堂
配信開始日:2013年8月8日
価格:無料(有料DLCあり)
CEROレーティング:A(全年齢対象)

 野球を題材にした、3DSオリジナルのアクションゲーム。こちらも基本プレイは無料で、遊べるゲームの数が増える追加ダウンロードコンテンツが有料で配信されている。

 本作の面白さは、トスバッティングをする「打つ快感!」、ノックを受ける「守る快感!」をはじめとする、極めてシンプルな内容ながら遊んでいてとにかく気持ちが良く、ついつい夢中になってしまうミニゲームが遊べるところ。ほかにもストライク、ボールや球種を判定する「審判の快感!」や、材木から削り出してオリジナルバットを作る「伝説のバット職人」などのユニークなゲームも楽しめる。

 とりわけ剛速球、変化球を自在に操るバッティングマシンのボールを打つ「打つ快感!II」と、100メートルを優に超える遠投による的当てが楽しめる「ねらう快感!」の両ゲームはオススメだ。ちなみに「打つ快感!II」に登場するピッチングマシンは、かつて任天堂が1968年に発売した懐かしのおもちゃ「ウルトラマシン」をモデルにしていると思われ、さらにピッチャー返しの要領でボールを打ち、打球をマシンに当てると「グエッ!」、「ヒドイヤ」などと悲鳴を上げ、ボーナス得点が加算される演出もあって実に面白い。

 もうひとつの注目ポイントは、おそらく本作が史上初ではないかと思われる、追加ダウンロードコンテンツの値下げ交渉ができるという、驚愕のアイデアを導入していることだ。追加ゲームの定価は各400円だが、ゲームを進めると入手できる、イヌジの大好物である「ゆでたまご」や「クーポン」などのアイテムを使用したり、時にはイヌジをおだてたりすることで、値段をどんどん負けてもらえるのが実に楽しい。

 ゲーム内に登場するキャラクターと値下げ交渉ができる、滅多にお目にかかれない貴重な体験ができるという観点からも、今のうちにぜひ本作を遊んでおきたいところだ。

【だるめしスポーツ店】
打つ、取る、投げるだけのシンプルかつ面白いゲームがズラリとそろう。「伝説のバット職人」では、自分で作ったバットを使用してフリーバッティングをすることも可能だ
スポーツ店のイヌジ店長と交渉することで、何と有料の追加ゲームを値切ることが可能!

□「だるめしスポーツ店」のページ

「Kid Icarus: Of Myths and Monsters」

メーカー:任天堂
配信開始日:2012年2月8日
販売価格:419円(税込)
CEROレーティング:A(全年齢対象)

 ファミコンやゲームボーイなど、旧ハードで登場した懐かしのソフトをダウンロード販売する「バーチャルコンソール」の配信タイトルからは、「Kid Icarus: Of Myths and Monsters」が筆者のイチ押しだ。

 本作は、1986年に登場したファミコン用ソフト「光神話パルテナの鏡」の続編にあたるアクションゲームで、1991年に北米で、1992年に欧州地域で発売されたゲームボーイ用ソフトを移植したもの。タイトルが英語で表記されているのは、本作は日本国内では未発売だったからだ。発売当時は海外のファンしか遊べなかった、人気シリーズの幻の続編が遊べるという意味でも、実に貴重な一本だと言えよう。

 基本ルールは元祖「光神話パルテナの鏡」と同じで、主人公のピット君を操作して弓矢で敵を倒しつつ、ジャンプ操作を駆使してマップを進みチェックポイント(ゴール地点)を目指す。ジャンプ中にボタンを連打するとピット君がゆっくり降下する独特の操作と、チェックポイント到達時に一定の得点を超えるとライフ(体力)が増える、RPGのような要素があるのも本作ならではの楽しいところ。画面に表示される文字はすべて英語だが、マニュアルは日本語に対応しているので、筆者のように英語が苦手なプレーヤーでも安心して遊べるのも嬉しい。

 現在はNintendo Switch Onlineでもゲームボーイ、およびゲームボーイアドバンス用ソフトが続々と配信されているが、本作が今後のラインナップに加わるかどうかは未知数だけに、今のうちに購入を検討する余地は大いにあると思われる。

【Kid Icarus: Of Myths and Monsters】
元祖「パルテナの鏡」と同様、メインの武器は弓矢で、三種の神器を入手して最終面に待ち受けるボスを倒すことがゲームの目的だ

□「Kid Icarus: Of Myths and Monsters」のページ

「3D ギャラクシーフォースII」

メーカー:セガ
配信開始日:2013年7月24日
価格:838円(税込)
CEROレーティング:A(全年齢対象)

 最後にご紹介するタイトルは、数あるアーケードゲームの移植版の中でも出色の完成度を誇る、2013年にセガが配信した3Dシューティングゲーム「3D ギャラクシーフォースII」だ。

 本作のオリジナルは1988年に発売され、プレーヤーの操作に合わせてコックピットが左右に335度、上下に15度も動く大型体感筐体を使用していたのが大きな特徴だった(※335度、15度ずつ動くのはスーパーデラックス筐体のみ)。3DS版はモニターのサイズこそ比較にならないほど小さいが、3DS本体に搭載された立体視示機能に対応したことで、元祖アーケード版にも存在しなかった迫力のある3DCGを楽しめるのがとにかく素晴らしい。

 ロックオンミサイルで敵を一掃すると実に快感で、スロットルの加減速を利用して敵の攻撃や障害物を避けるパターンを作るのも面白い。美しさとカッコよさを兼備した宇宙空間を舞台に、独特のファンタジックな世界観をさらに引き立てるBGMもこれまた秀逸で、今遊んでも古さをまったく感じない。今ではアーケード版が遊べる店はほぼゼロに等しい、貴重な遊べるという意味でも推したい一本だ。

 なお3DS版は、2015年に発売されたオムニバスソフト「セガ3D復刻アーカイブス2」にも収録されており、こちらも現在でも入手可能。また、現在セガでは「3DSファイナルセール」を販売終了となる28日まで開催しており、本作が何と82%オフの150円(※「セガ3D復刻アーカイブス2」は69%オフの1,500円)で販売中だ。レトロゲームファンならずとも、この機会に忘れずに抑えておきたいところだ。

【3D ギャラクシーフォースII】
立体視機能に対応し、小さいモニターでも大迫力の3Dシューティングが楽しめる
「ムービング筐体」モードに設定すると、まるで元祖アーケード版を遊んでいるかのように画面が上下左右に動く、ファン感涙の演出も用意されている

□「ギャラクシーフォースII」のページ