【特別企画】

【G-STAR】ハイスピードで攻めまくるルートシューター「The First Decendant」PS5版試遊レポート

グラップリングフックでフィールドを縦横無尽に駆け巡る立体的なアクションが爽快!

【「The First Decendant」】

2023年 配信予定

価格:基本無料

 ネクソンは、韓国・釜山BEXCOで開催中のゲームショウ「G-STAR2022」にて、PC&コンソール向けルートシューターゲーム「The First Decendant」のメディア向け試遊会を行なった。

 「The First Decendant」は、NEXON GamesによってUnreal Engine 5で制作され、ハイクオリティなグラフィックスを実現した基本無料で遊べるTPS+アクションRPG。プレーヤーは未知の力を受け継いだ継承者となって、人類を守るため侵略者に対抗するための戦いを繰り広げていく。

 今回行なわれたメディア向けの試遊会では初公開となるPS5での実機プレイを体験することができたので、本稿ではその内容を本作プロデューサー、イ·ボムジュン氏のコメントを交えお届けしていきたい。

【The First Descendant│Cinematic Story Trailer (4K)】

無料で遊べる超美麗グラフィックスなTPS

 今回の試遊はPS5でプレイすることができたのだが、まずUnreal Engine 5で制作されたグラフィックスは綺麗で、背景の草や木などはかなりリアル。本作のカメラは3人称視点で、キャラクターに近過ぎず遠過ぎず、程よい距離感で非常に見やすい。筆者もそうなのだが、FPSは酔ってしまって苦手という人でもこれならプレイしやすいかもしれない。

 あくまでも個人的感想だが、これだけのハイクオリティなゲームが無料で遊べるというのだから驚きだ。PS5以外にはSteamでもプレイすることができるので、本作がリリースされたら是非この美麗グラフィックスを体験してみてほしい。

今回は初お披露目となったPS5での実機プレイ
画像では伝わりにくいと思うが、実写と勘違いするような美しいグラフィックス。この中を自分が操作するキャラが自由に動き回るのはワクワクする

シューティングとアクションゲームを合わせ持ったスピード感のあるバトル展開。キャラの固有スキルを駆使して敵を殲滅

 「The First Decendant」はシューティングゲームでありながら、スピード感あるバトル展開や、グラップリングフックという特殊なアクションでフィールドを立体的に高速移動していく動きが特徴的で、慎重にカバーアクションを行なっていくようなシューティングとは対象的な、攻めまくるシューティングとなっている。フィールドでは侵略者と呼ばれる敵が次から次へと襲ってくるため、目の前の標的を素早く倒し、ミッションを迅速に遂行していく。

 基本的な攻撃は銃器で行なっていくが、本作はキャラごとに固有スキルを持つヒーローシューター要素があり、スキルを使って敵を殲滅したり、ピンチな状況を打破していくことができる。相手の移動速度をダウンさせたり、シールドを張って被ダメージを軽減したり、火や毒で敵を攻撃するといった、様々な効果のスキルが存在し、キャラクターはそれぞれ効果が異なる4つの固有スキルを所持している。

シールドを展開できるスキル。MMORPGの役割でいうとタンクキャラだ
火のスキルで敵を攻撃。敵に囲まれてしまった場合などは広範囲に効果があるスキルを使うのが有効。状況に応じて銃器での攻撃とスキル発動を使いわけよう

扱えるキャラは現時点で総勢10人ほど

 ゲーム開始時に選択できるキャラはレピック、ビエッサー、エイジャックスの3人だが、本作プロデューサーであるイ·ボムジュン氏の話によると、現時点で使用できるキャラは全部で10人ほどいるとのこと。また、未解放となっているキャラはゲームを進めていくと入手できるアイテムを集めることでアンロックされていく仕組みとなっているようだ。さらに、キャラは今後もアップデートによって追加されていくということも明かしてくれた。

 本作はソロプレイだけなく、最大4人で共闘し巨大ボスを倒すCO-OP要素があるため、様々な役割のキャラを状況に応じて使いわけることができるのは嬉しい。ただし、新しいキャラを使用する際はレベルが1からとなっている点には注意が必要。手に入れたばかりのキャラを使っていきなり強敵に挑んだりしないようにしてほしい。

レピック
ビエッサー
エイジャックス

プロデューサーのイ·ボムジュン氏が語る本作最大の魅力はずばりキャラクター

 キャラクターが持つ外見、ストーリー、スキルこそが本作における核心的部分だと語るイ·ボムジュン氏。現段階では銃器で攻撃して敵を倒していくことがゲームの中心軸となっているが、今後はキャラクターの強化に力を入れていき、ゲームを進めていくにつれ銃器よりもスキルの方へ中心軸が移っていくようなバランスにしていきたいという。

 ただし、キャラクター中心軸と考えたとき、現段階ではRPGとしての深みが足りない部分があるため、4つの固有スキルをユーザーが調整できる機能や、キャラのステータスや銃器へ多様な能力を与えられるアイテムの拡張性なども検討しているとのこと。

「The First Decendant」のプロデューサーであるイ·ボムジュン氏

ルートシューターの開発における戦闘バランスの難しさ。高難度コンテンツでキャラを育成するRPG要素が重要に

 銃を撃つゲームは相手を見て、撃って、攻撃を避ける、といったフィジカルが要求されるが、ここにRPGがくっつくとまた話は変わってくるという。戦闘においてフィジカルで突破すれば、キャラクターのレベルアップや強化要素は意味を成さなくなってしまうため、このバランスを合わせるというところは簡単ではないとのこと。

 コンテンツの1つにボスが連続で襲いかかってくる「絶対防御」というものがあるが、これは複数の役割をもったキャラクターが力を合わせたり、キャラクターや武器をしっかりと強化しなければクリアが難しいため、こういった部分でRPG要素の”育てる”という目標が出てくるとイ·ボムジュン氏は話してくれた。

ボスは巨大なうえ、様々な攻撃ギミックを仕掛けてくる。キャラをしっかり強化して戦いに挑もう

 今回の試遊では、本作はアクションシューティングの要素が強いと感じたが、イ·ボムジュン氏の目指す方向性としてはキャラクターを中心としたRPG要素に重点を置くルートシューターとなるようだ。現段階でも完成度の高いアクションシューティングが今後はどのような形になっていくか非常に楽しみである。今後の続報やリリース発表を心待ちにしたいと思う。