【特別企画】
継承者のスキルがカギ。ハイスピードTPSシューター「The First Descendant」β版プレイレポート
巨神に挑む迎撃戦は敵を観察し攻略法を導き出す戦闘に
2023年9月14日 22:00
- 【「The First Descendant」】
- 2023年第4四半期 配信予定
- 基本プレイ:無料(アイテム課金制)
- 【「The First Descendant」クロスプレイ・オープンβテスト】
- 9月19日16時~9月26日15時59分
NEXONが2023年第4四半期にリリースを予定しているプレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC用協力型アクションRPG「The First Descendant」。
本作は「継承者」と呼ばれるキャラクターを操作し、重火器とスキルを用いて侵略者と戦うTPSシューターとなっている。Unreal Engine 5.2で制作されたハイエンドなグラフィックスや、最大4人での協力プレイに加え、基本無料でプレイ可能な新進気鋭のタイトルだ。
今回はそんな本作のメディア向けβテストに参加することができた。本作のハイスピードな戦闘システムや成長要素に触れることができたのでプレイレポートとしてお伝えする。9月19日より開催予定の「『The First Descendant』クロスプレイ・オープンβテスト」に向けて参考にしてくれれば幸いだ。
スキルがカギとなるハイスピードな戦闘
本作の舞台となるのは侵略者である「バルガス」に侵略されたイングリス大陸。プレーヤーは窮地に立たされた人類の存亡をかけて、継承者と呼ばれる特殊な力を持ったキャラクターを操作し様々な任務をこなしていくこととなる。今回のプレイでは序盤のストーリーをプレイすることができたが、強大な力を有するバルガスと、それを打ち砕く可能性を持った「アイアンハート」の存在や、アイアンハートや継承者の隠された真相について仄めかすものとなっていた。
ゲームではまず、3人の継承者の中から操作するキャラクターを選択する。継承者は固有のスキルとパッシブスキルを保有しており、これを使いこなすことで戦闘を有利に進めることが可能となっている。今回のプレイでは手榴弾を使用でき、広範囲に攻撃できる専用武器も有している「レピック」を選択した。尚、ここで選ばれなかった継承者も、ゲームの進行に応じて解禁することが可能となっている。今回のプレイでは全てのキャラクターと武器等が解放されているデータでもプレイできたので、その他の継承者についてもお伝えする。
本作では、拠点やフィールドでミッションを受け取り、それをクリアすることでマップと新たなミッションを解放していくこととなる。任務をクリアした後は、ミッション中に手に入れた装備で継承者のステータスを強化したり、拠点に戻って研究や各種強化を行なうことで戦力を増強することが可能だ。戦力を整えたら、フィールドマップに戻り任務に戻るだけでなく、ミッションクリアで解放された高難易度の任務にチャレンジすることもできる。
任務は、まず拠点であるアルビオンでNPCからミッションを受け取る必要がある。その後、マップから戦地へと向かい、マップ上に設置された「ミッションビーコン」から任務を開始できる。
今回プレイできたマップは、「キングストン」、「不毛の地」、「ベスパーズ」の3マップ。廃墟や敵の基地など様々なロケーションで任務をこなしていくこととなる。各フィールドのミッションをクリアすることでエリアが解放されていく形式で、ミッションの内容は敵の施設を破壊するものや、こちらの施設や探索用のビーコンを護衛するものなど様々なものが存在した。
ミッションの内容は、倒した敵からドロップした爆弾で施設を破壊したり、襲い来るクリーチャーから拠点を守ったりといったように、敵との戦闘を主軸として進行していくものが大半となっている。戦闘ではウェーブ形式で押し寄せてくる敵の軍団に対し、銃器と継承者のスキルを用いて交戦することとなる。
クリーチャーは群れで襲ってくるので、装備した3種類の武器と継承者のスキルを的確に使用することが重要となる。クリーチャーには銃器で攻撃してくるものや、近接攻撃で襲ってくるもの、周囲の敵を強化するものなど様々な種類のものが登場する。状況に合わせてどのクリーチャーから倒していくかを判断するのも大切だ。
筆者が特に厄介だと感じたのは、こちらを凍らせる攻撃を放つクリーチャー。凍ってしまうと周囲にいる敵から蜂の巣にされてしまい、一瞬でライフが0になることもあった。そのため、ウェーブの中に凍結攻撃を繰り出してくる敵がいたら優先的に撃破するようこころがけていた。
また、本作には回避アクションがあるものの、敵の攻撃は激しく全てを躱すことは困難に感じた。そのため、被弾によりライフを消費しやすくなっている。敵の数も多く、それに合わせて弾薬の消費も激しいため、敵がドロップする弾薬や回復アイテムを獲得しながら戦うことが必要不可欠になる。特にボス戦では敵のドロップによる補給が追い付かず弾が枯渇しやすいため、無駄弾を極力減らす必要性を強く感じた。
また、本作ではグラップリングフックを用いたアクションが可能となっており、高所等にすばやく移動できる。これを用いて敵の群れから離れ、優位なポジションをとるなどすることで、被弾を減らすことが可能だ。
本作ではアサルトライフルやスナイパーライフル、ショットガンなど様々な武器を3種類まで装備することができる。戦場の状況に合わせて武器を切り替えることは勿論だが、使用する弾薬の種類が武器ごとに設定されているため、敵がドロップした弾薬の種類を確認し、弾薬が枯渇しないように気をつかう必要もある。
本作の肝となる継承者のスキルは、MPを消費することで使用が可能。クールダウンが設定されているため連発はできないものの、どれも不利な戦況を打開する力を有している。今回最初に使用したレピックのスキルは敵をまとめて攻撃できる手榴弾「投擲グレネード」と、敵を一か所にまとめることができる「牽引グレネード」、攻撃に火傷効果を付与できる「パワーストリーム」、武器を広範囲を持続的に攻撃できるものに変更する「アームランチャー」の4種類。それに加え、瀕死時に生存力を上昇させるパッシブスキルを有している。
戦闘では、突進してくる敵に牽引グレネードを投げて一か所にまとめた後、手榴弾やグレネードランチャーで一掃するといった動きが可能。このコンボがうまく決めると爽快感を味わえる。
本作の戦闘は展開が早く、目まぐるしく戦況が変わっていく。そのため、的確に状況を判断し、有利なポジションをとったり、スキルで難所を突破したりといった瞬時の判断力が求められることが多いと感じた。また、ボス戦では敵の攻撃パターンなどの攻略法を探る必要があり、アクションRPGとしての面白さも味わえた。
個性的な継承者と強化要素で好みの戦闘スタイルを模索できる
本作の魅力の1つである継承者だが、レピック以外には素早い動きと電撃でスピーディーな戦闘を繰り広げる「バニー」や、氷の力を使用する「ビエッサー」など特徴的なキャラクターが存在する。
バニーは移動をし続けることで電力ゲージが溜まり強化されていく継承者で、足を止めずに戦闘をすることが重要だ。ビエッサーは相手を凍らせて足止めができる他、スキルで「アイススフィア」を召喚して周囲の敵を攻撃することが可能となっている。
戦場では使用する継承者ごとの特色に合わせて立ち回ることが重要となる他、オンラインでのプレイでは広範囲攻撃が得意なレピックと、足止めが得意なビエッサーでパーティーを組むといった戦略も重要になってくるだろう。
また、継承者を強化する装備品として「リアクター」や「モジュール」といった要素も存在する。リアクターはスキルに設定された属性に対応するものを装備することで、そのスキルの威力を上げることができる。モジュールはステータスを上昇させたり、スキルを強化できる他、「弾丸を消費する度にグレネードのクールダウンを短縮する」といったようなスキルに特徴を加えるものも存在する。リアクターもモジュールも、プレイスタイルに合わせて付け替えることで、自分好みにキャラクターへとカスタマイズすることが可能となっている。
尚、新たな継承者を解禁するためには対応するクエストをクリアし、素材を集めた後ルビオン内の研究所で研究する必要がある。また、研究所ではアルティメットグレードの武器も研究可能。こちらは特殊な効果を有した武器で、研究するためには素材を集める必要があり、強力ではあるものの他の武器を分解して経験値を与える「レベル伝承」を行なって強化していくことができる。アルティメット武器は強力だが、効果にはデメリットもあるので的確な使用を心がけるのが重要そうだと感じた。
巨大な敵「巨神」に挑む迎撃戦など巨大なボスとの戦闘も存在
本作ではストーリーに関わるシナリオミッション以外にも、巨大なボスとの戦闘に挑める「ヴォイド迎撃戦」と、大量の敵と対峙することとなる「特殊作戦」という2種類のミッションに挑戦することが可能となっている。特殊作戦は拠点にある「特殊作戦デバイス」から開始することができ、クリアすることで「アモルファス」を入手できる。このアモルファスを持った状態で「ヴォイド迎撃戦」をクリアすることで、継承者の研究素材が獲得できる。
特殊作戦は敵の拠点を攻めるものと、こちらの拠点を防衛するものの2種類が存在するが、そのどちらでも大量のウェーブが襲い掛かってくる。生半可な装備では敵の群れに飲み込まれてしまうのでそれなりの準備が必要だ。
一方の「ヴォイド迎撃戦」は巨大な敵「巨神」に挑むミッション。エントリーすると自動的に他のプレーヤーとマッチングを開始し、最大4人のパーティーで戦場へと向かう。
迎撃戦では事前に巨神の情報や弱点などを確認することが可能。弱点部位や破壊可能な部位を事前にチェックしてから挑む必要がある。巨神は見た目通り高い耐久力を誇り、攻撃も強力かつ、取り巻きのエネミーまで召喚してくる難敵となっている。特に厄介なのが暴走状態に入ったときで、この状態になると特定ギミックを遂行しない限りこちらの攻撃を受け付けず、強力な攻撃を繰り出してくるように変化する。
今回戦った「グレイブ・ウォーカー」と「エクスキューショナー」は特定の部位を破壊しない限り暴走状態が続き、攻撃も苛烈な強敵だった。それでも、事前に提示された情報と実際に相対した際の動きから攻略法を導き出す戦闘は、ウェーブ形式の戦いとは異なる魅力があり、巨大ボス戦らしい面白味を感じることができた。
特殊任務とヴォイド迎撃戦、どちらも難易度が高く、1人プレイではクリア不可能なものもあるため、オンラインで集まって攻略する楽しみをより味わうことができるはずだ。友人と集合してプレイすれば、継承者や武器の組み合わせなどより最適なパーティーを構築し、難敵に挑むこともできるだろう。今回は挑戦できなかったが、オンラインでの人数が足りればより強い巨神に挑むことができるとのことだ。
尚、本作では通常マップでも近くにいるプレーヤーと自動的にマッチングする仕組みとなっており、同じタイミングでミッションを受注すれば協力プレイが開始される。
今回のプレイではメディア向けのβテストということでオンラインでマッチングする機会は殆どなかったが、1度だけシナリオミッション中に他のプレーヤーと協力プレイをすることができた。普段は難易度が高く感じる敵のウェーブも、筆者が囮役となって敵をひきつけ、そこに範囲攻撃を打ち込む戦略がいつのまにかでき上がり、難なくクリアすることができた。こうした不意の出会いから始まるパーティーでの攻略も、本作の魅力となるのではないだろうか。
今回は僅かな期間のプレイではあったが、本作のスキルを用いた戦闘や、ヴォイド迎撃戦での巨神戦など、本作の核となる要素に触れることができた。戦闘では敵の群れや巨神に対し、どうスキルを活用し効率よく戦うかを試行錯誤する戦略性も味わえる。今回のプレイでは深堀りできなかったオンラインプレイでは、こうした要素がより体感できるのではないだろうか。
冒頭でも述べた通り、本作は9月19日よりの「『The First Descendant』クロスプレイ・オープンβテスト」が開催予定となっている。PS5、PS4、Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)にて、無料でプレイが可能だ。クロスプレイ・オープンβテストに登録することで、プレゼントや最新情報が手に入るとのことなので、気になる方は是非参加して欲しい。
テスト期間:PDT 9月19日(火)0時~9月25日(月)23時59分
※日本時間:9月19日(火)16時~9月26日(火)15時59分
(C)NEXON Korea Corp. & NEXON Games Co, LTD. All Rights Reserved.