【特別企画】
【ジブリパーク】“へんないきもの”は本当にいた! 「ジブリパーク」どんどこの森レポート
2022年10月12日 18:34
- 【ジブリパーク】
- 11月1日 開園予定
ジブリパーク内の「どんどこの森」は、アニメ映画「となりのトトロ」をモチーフにしたエリアだ。ご存知の方もいるかもしれないが、エリア名に登場する「どんどこ」は、作中でサツキとメイ、そしてトトロが踊る「どんどこ踊り」から来ている。
そんな「どんどこの森」では、2005年に開催された「愛・地球博」のパビリオン「サツキとメイの家」をそのままの状態で保存している。また、家の裏山にある森は整備され、「どんどこの森」の山頂として新たなエリアに仕上がった。本稿では、ジブリパークのエリアとして誕生した「どんどこの森」のレポートをお届け。「となりのトトロ」の世界観を忠実に再現した、ジブリファン必見のエリアを紹介していく。
まるで聖地巡礼!? 引き出しや棚も開けることができる「サツキとメイの家」
まずは「どんどこの森」へ向かうところからスタートしていく。「どんどこの森」は、「ジブリパーク」入口から少し離れたところにあり、徒歩だと20分ほどかかる。だが、バスも運行しており、バスに乗ると6分ほどで移動可能だ。
20分ほど歩くと、周りは緑に覆われはじめ、「どんどこの森」エリアへと入っていく。エリアに入ってさらに3分ほど歩くと見えてくるのが「サツキとメイの家」だ。初めて見て思ったことは“ものすごく”再現率が高いということ。和風と洋風の家が合体したような家の見た目のみならず、今にも朽ちそうな柱、年季の入ったような塗装など、その質感にもこだわりが感じられる。
家に近づくと、今度は内装に目を引かれる。筆者が最初に目に入ったのは、サツキとメイの父・タツオの書斎だが、無造作に置かれた本と書類、小物の数々など、さっきまでそこに人がいたような空気を感じる。まるでずっと昔からこの家が存在していたのではと、錯覚してしまう。
外観を堪能したところで中に入ってみると、現代建築の要素を全く感じない徹底した木造構造、ガスを使わない炊事場・風呂など、まるで昭和初期にタイムスリップしたような気分になる。
さらに、家の中の棚・押し入れなどは、一部を除いて開け閉めすることができ、中に入っているものを見ることができる。確認した限りだと、押し入れには布団などが入っていたほか、居間にあった棚には、年季のあるノートが入っていた。また、試すことはできなかったが、炊事場にある井戸からは、実際に水が出るという。
ジブリパークの「サツキとメイの家」は、聖地巡礼どころか、まるで本当にサツキたちの家に上がってしまったかのような、驚くべき再現度だった。では、次に裏山にあたる「どんどこの森」山頂を目指す。そこには“あのいきもの”が生息していたのだった……。
いざ「どんどこの森」山頂へ! トトロの“中”には子供だけが入れる空間
「サツキとメイの家」から少し離れると、長い階段が目に入る。50段ほどある階段を登った先が「どんどこの森」の山頂だ。
ここで「となりのトトロ」上映時について、少しだけ振り返る。アニメ映画「となりのトトロ」は、1988年4月に公開されたが、その時のキャッチコピーは「このへんないきものは、まだ日本にいるのです。たぶん。」だった。“へんないきもの”とは、紛れもなくトトロのことだが、そのトトロを「どんどこの森」山頂で目の当たりにすることになる。
階段を登り終えると、そこには巨大なトトロの立像があった。先程のキャッチコピーを覚えていた筆者は、「令和の日本にも、トトロはまだいたんだ!」と、思ってしまった。
さらにトトロを観察していると、何やら下にハシゴのようなものがついている。そして入口は妙に低い。
そう、このトトロ立像は中に入ることができる。だが、入ることができるのは子供だけで、たとえメディア向けの内覧会であろうと、大人は入ることはできなかった。“トトロは子供にしか見ることができない”という設定があるが、トトロ立像の内部も子供にしか知りえない、ということだろうか……。
なお「どんどこの森」山頂は、トトロ立像のみではない。小さな土産屋も営業しており、そこには「お守り袋」や「御朱印帳」などが販売されていた。山頂に登った際は、ぜひ訪れてみてほしい。
また、体の不自由な方も「どんどこの森」山頂に訪れやすくするため、トロッコが作られていた。試乗することはできなかったが、小さく可愛らしいトロッコで、子供も喜んでくれそうな乗り物になっている。