【特別企画】
「ヴァルキリーエリュシオン」体験版プレイレポート。属性攻撃やエインフェリア召喚といったバトルシステムが鍵
2022年9月14日 21:00
- 【ヴァルキリーエリュシオン】
- PS5/PS4版:9月29日 発売予定
- PC(Steam)版:11月12日 発売予定
- 価格:
- 通常版 8,580円(税込)
- 限定版 19,980円(税込)
- CEROレーティング:C(15歳以上対象)
スクウェア・エニックスがプレイステーション 5/プレイステーション 4版を9月29日、PC(Steam)版を11月12日にリリース予定のアクションRPG「ヴァルキリーエリュシオン(VALKYRIE ELYSIUM)」。「ヴァルキリー」シリーズ初のアクションRPGとなる本作に期待を寄せている人も少なくないだろう。
今回は本作のチュートリアルと第一章をプレイできる体験版の先行プレイの機会をいただいた。体験版では本作のバトルシステムの基本となるアクションが中心となっていたほか、本編のストーリーの冒頭となる、ヴァルキリーが目覚めて世界の救済へと挑むまでの物語も味わえた。
序盤のほんの僅かなプレイとはいえ、直感的かつ立体的なバトルへと進化した本作の魅力は確かに感じることができたので、本稿でそれを伝えられたら幸いだ。早速だが体験版のプレイレポートをお届けする。
なお、本稿では体験版のネタバレが含まれているので注意してほしい。
北欧神話をモチーフにした世界観と直感的なアクション
「ヴァルキリーエリュシオン」は、北欧神話をモチーフにした独自の世界が舞台となっている。プレーヤーは、破滅の危機に瀕している世界を救うべく、主人公である「戦乙女(ヴァルキリー)」を操作して地上界の魂の浄化の任につく。なお、ストーリーでは、世の中の不条理・不合理が描かれるとのことだ。
体験版でプレイできた第一章では「ベエルゼ城」を目指すミッションを行なえた。ミッションでは、道中に出現する敵を倒すと先に進めるようになり、道中にある宝箱などを探しながら目的地を目指す。目的地は常にマークされているので、迷うことなく進むことができた。また、マップは美麗なグラフィックスで描かれており、遠方にある城や、崩壊した橋などから滅亡に向かう世界の様相を感じることができた。
また、マップにはかつてこの世界に生きていた人々の声を読み取れる「欠魂花」や、サブクエストなども存在し、本作の世界観をより明らかにしていた。
そんな本作は、冒頭でも述べた通りシリーズ初のアクションRPGとなっている。体験版ではチュートリアルと第一章で行なえる一部のアクションをプレイすることができたが、シンプルな操作でつながるコンボや、属性攻撃、エインフェリアの召喚等を駆使した独自の戦闘システムを楽しむことができた。
戦闘では、通常技と変化技の2つを主に用いて行なうこととなる。PS5では通常技が□ボタン、変化技が△ボタンに割り当てられており、ある程度ボタンを連打するだけでもコンボが繋がる。特に難しさを感じることなく、直感的に連続技を繰り出すことができた。ボタンの押す順番を変えることで、技を使用することもでき、相手を空中に浮き上がらせるものや、コンボの締めに強力な一撃を放つものが存在した。
コンボは敵に攻撃を当てることでコンボゲージが増加する仕組み。時間経過でゲージが減少していくので、これが尽きる前に次の攻撃をヒットさせればコンボの継続が可能となっている。敵からの被弾等でゲージが減少することはないので、群れを相手に戦っていれば自然とゲージは溜まっていく。
コンボを継続させることで後述する「ディバインアーツ」を使用するための「アーツゲージ」が溜まっていくので、コンボで溜まったゲージを使用してディバインアーツを使用すればさらにコンボを伸ばすことができ、戦闘を有利に進めることができた。
また、遠くのポイントまで糸を伸ばして移動する「ソウルチェイン」という能力も存在。こちらは敵に使用することで一気に距離を詰め、攻撃を繰り出せるためコンボの継続に一役かってくれるほか、浮かせた敵に放ってエリアルコンボに移行するというテクニカルなプレイも可能となっている。また、ソウルチェインはジャンプでは届かない場所に移動するためにも用いることもできる。
敵となる魔物は複数体で襲い掛かってくるため、序盤から一対多の戦闘を行なうこととなる。そのため、常に周囲の状況を確認しながら攻撃をすることとなったが、空中で使用できるエリアルコンボを使用すれば他の敵からの攻撃を受けづらくなった。エリアルコンボでトドメをさせれば、敵を倒した際にドロップするアイテムの量も増えるので、積極的にこれを狙っていくプレイングが有効だと感じた。
また、大型の敵の中には弱点部位が設定されているものも存在しており、部位破壊をすることでダウンをとることが可能だった。本編ではこうした要素も重要になってくるだろう。
コンボは簡単な操作で繋がる一方で、実際にプレイをしていると、どう技を繋いでいくかを考えながらプレイする楽しみがあった。今回使用できたのは基本的な技のみではあったものの、本作のアクションは見た目もスタイリッシュで、特に浮かせた敵をソウルチェインで追いかけてエリアルコンボに繋げる動きを決めたときは爽快感を味わえた。
ディバインアーツと属性攻撃でバトルを有利に
バトルで重要になってくる要素が「ディバインアーツ」と「属性」だ。ディバインアーツは魔法のような特殊技で、魔術書などから入手することができる。使用するにはディバインゲージを消費するものの、強力な属性攻撃を放つことが可能だ。
属性は氷や雷、炎など複数種が存在し、ディバインアーツにも属性が設定されており、効果も様々だ。
例えば、火属性の「ファイアランス」は、目の前に炎を放つシンプルな攻撃だが、出が早く使いやすかった。雷のディバインアーツである「ライトニングボルト」は雷を射出し、対象の近くにいる敵にもダメージを与える範囲攻撃で、1カ所に固まっている敵に有効だ。
他にも回復手段である「キュアプラムス」など、序盤から様々な属性のディバインアーツを使用することができた。本編ではストーリーを進めることで、より多くのディバインアーツを使用できるようになるはずだ。
また、戦闘では敵の弱点属性で攻撃することで、戦局を優位にすることができる。敵を標的にした際に表示される弱点の属性で攻撃することで、属性ゲージを蓄積させることができ、これが最大までたまると「属性ダウン」に追い込むことが可能だ。ダウンした敵はしばらく行動不能となるため、連続技を叩き込むチャンスとなる。
なお、巨大なボスに対しては、属性ダウン中に弱点属性のディバインアーツをヒットさせることでより長時間行動不能となる「大ダウン」状態にすることができ、まとまったダメージを与えるチャンスとなる。
通常の魔物との戦いでも、ボス戦でも、敵の弱点に合わせてスキルをセットすることが肝心になるだろう。
ディバインアーツで弱点をつき動けなくなった敵に一気に接近し、ラッシュを叩き込む動きは強力だと感じた。また、コンボを叩き込むことでゲージが回復し、次のターゲットにもディバインアーツを使用しやすかったため、ストレスなくバトルを楽しめた。
エインフェリアを召喚し属性を付与
本作の特徴的なシステムが「エインフェリア」の召喚だ。エインフェリアはもともとは人間で、特に優れた魂を持つ人間が死後、神の力によってエインフェリアへと召し上げられる。ヴァルキリーと共に戦う存在でもあり、本作ではヴァルキリーとエインフェリアとの群像劇を中心に物語が進行する。
エインフェリアは自動で敵を攻撃してくれるので、指示をするような操作は必要はない。また彼らの攻撃もコンボに加算されるので自分の体力が減り回復しないといけない際も召喚さえしておけばコンボが継続されるなど、使い勝手がいいので積極的に召喚していきたい。
エインフェリアの召喚には「ソウルゲージ」を使用し、ゲージは敵を倒した際にドロップする「ブルーソウル」を回収することでたまっていく。ソウルには他にも、体力を回復するものや、ヴァルキリーや武器を強化するのに用いるものもが存在し、エリアルコンボなど特定のアクションでドロップする量が増えるので該当するアクションを狙っていくといいだろう。
エインフェリアはそれぞれ属性を持っており、召喚中はヴァルキリーにも同じ属性が付与される。また、エインフェリアを複数召喚している場合は戦闘中にどの属性を付与するかを切り替えることが可能だ。ヴァルキリーに属性が付与している間は攻撃がその属性になるほか、同じ属性のディバインアーツが強化されるといった恩恵を得ることができる。
エインフェリアの召喚を用いた複数人での戦闘は強力だが、召喚できる時間には限りがある。敵の攻撃も手痛いので序盤ながらに苦戦することが多かった。それだけに、バトルではエインフェリアと同じ敵をフォーカスしたり、敵の弱点属性をつけるエインフェリアを召喚し、ヴァルキリーも属性を切り替えながら戦うといった戦略性が求められると感じた。
実際にプレイしてみるとコンボを繋ぎながらディバインアーツを使用し、さらに属性を切り替えながらの戦闘しようとすると瞬時の判断力と操作精度が求められる。操作こそシンプルではあるが、様々な要素が組み合わさることでプレーヤーのテクニックが光る場面もある作品だ。
今回のプレイでは、チュートリアルでのみ召喚が可能だったが、本編ではストーリーを進めていくことで様々な背景をもったエインフェリアが味方に加わることとなるだろう。神につくられたヴァルキリーが、元は人間であるエインフェリアとどのような物語を紡ぐのかも期待したいポイントだ。
素材を用いた強化要素も
さらに本作には素材を用いてキャラクターや武器を強化するシステムも存在する。
まず、ヴァルキリーの強化はツリー性で、「攻撃」、「防御」、「補助」3つのツリーからポイントを割り振っていく仕組みとなっている。ツリーには攻撃力や防御力を上げるものだけでなく、スキルも習得することが可能。スキルには2段ジャンプのような移動手段のほか、ダッシュ攻撃である「レンジアタック」といった攻撃手段、相手の攻撃を直前で防御すると派生技を繰り出せる「ジャストガード」といったものが存在する。なお、体験版では考慮する必要がなかったが、スキルはコスト性となっており、上限コストを超えないようにどのスキルを使用するかのオン・オフを切り替える必要があるようだ。
武器の強化は道中に点在するセーブポイントで行なうことができ、強化をすることで攻撃力が上昇するほか、新たな技を習得することが可能だ。習得した技はその場ですぐに確認できるので、直近の戦闘でも迷わずに使用することが可能となっている。
なお、体験版では仕様できる武器は少ないが、本編では多くの武器を切り替えながらの戦闘が可能となるとのこと。よりバトルの幅が広がるはずだ。
どのようなスキルを習得し、どの武器を使用するか、ディバインアーツの選択など、本作はカスタマイズ性も高い。本編ではこうしたプレイスタイルに合わせた取捨選択の要素も楽しみだ。
体験版では基本となるアクションを一通り抑えることができたが、本編ではより様々な要素を楽しむことができるはずだ。本作が気になる方は、まず体験版を触ってみてはいかがだろうか。
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