【特別企画】
「SAINTS ROW(セインツロウ)」ファーストインプレッション
ド派手に大爆発! クライムオープンワールドアクションの魅力を満喫
2022年7月21日 23:00
- 【SAINTS ROW】
- 8月23日 発売予定
- 価格:
- 通常版8,008円(税込)
- ノートリアスエディション11,528円(税込)
Koch Mediaは、クライムアクションゲーム「SAINTS ROW(セインツロウ)」を8月23日に発売する。価格は通常版が8,008円(税込)、特別版のノートリアスエディションが11,528円(税込)。
「SAINTS ROW(以下、「セインツロウ」)」は2006年からスタートしたVolition開発によるサードパーソン視点のクライムオープンワールドアクションシリーズ。ぶっ飛んだハチャメチャなノリが大きな特徴で、「Grand Theft Auto」とはひと味違う作品として人気を獲得し様々な作品が発売された。
今回発売される「セインツロウ」は、Volitionによるリブート版となる。作品のテイストや要素は共通する部分があるものの、登場人物やストーリー、システムは刷新。つまり完全新作に近いタイトルであり、新しいファンも楽しめる作品だ。
今回、発売に先がけ「セインツロウ」を4時間ほどプレイすることができた。序盤のゲーム展開、基本的なシステムを紹介したい。ド派手でお馬鹿なノリはさらにパワーアップ、過激な活躍が楽しめる。各要素を紹介していこう。
サント・イレソでのし上がれ! 過激な戦いが始まる
「セインツロウ」は架空の街「サント・イレソ」という街を舞台としている。西部劇の舞台になりそうなアメリカ中南部に位置する大きな街だ。幾つものギャング団が支配するこの街で主人公は仲間と共に彼らに戦いを挑み、街を支配すべく勢力を拡大していくこととなる。
ゲーム序盤、主人公は「マーシャル防衛産業」という重武装の防衛チームに雇われている。主人公は口うるさい上司・グウェンとは折り合いが悪いが、危険な任務も恐れないタフなキャラクターとして大活躍する。
ゲームの基本を学ぶチュートリアルはいきなりハード。戦闘車両と共にギャング団のアジトを強襲するのだが、敵施設はもちろんのこと、戦闘機や車両も大爆発を起こすかなり過激なスタートだ。最後は敵の大ボスと飛行する戦闘機の上で大げんかと「セインツロウ」ならではのド派手な展開が楽しめる。
「セインツロウ」はメインストーリーを軸に、様々な"サイド・ハッスル"が存在する。サイド・ハッスルとは様々なテーマのあるサブミッションで、スカイダイビングで高所にあるアンテナを壊す「ウィングスーツ・サボタージュ」や、ネットに悪評を書き込み評判を下落させる「@tcha」(詳細は後述)など様々なものがある。
メインストーリーを進め、サイド・ハッスルで資金を稼いだり他勢力へ戦いを挑み、ギャング抗争を勝ち抜いていくというのが基本的な流れとなる。序盤では挑戦できるサイド・ハッスルも少なく、また、今回はメインストーリーを中心にプレイしたため、まずストーリー要素を紹介していきたい。
主人公には仲間がいる。イーライ、ケビン、ニーナ。彼らはルームシェアしている友人同士だ。家賃を払うその資金は絵画の贋作や、ギャングのドライバー、質屋の強盗……警察に追われるのも日常茶飯事だ。
仲間達と犯罪をしながら主人公はマーシャル防衛産業のエージェントとしてギャングとも戦っていく。ギャングが運ぶトレーラーを追い、激しい銃撃戦を繰り広げることもある。車の上に腹ばいになり、爆走する車の間を縫って撃ち合うなド派手な展開が魅力だ。
主人公達は抗争を繰り返すギャング達に負けない勢力を築き、サント・イレソを支配することを決意する。彼らは"拠点"を欲し、使われなくなった教会に向かい、そこを支配しているギャングを排除、自らを「セインツ」と名乗り活動を開始することとなる。
「セインツロウ」では様々なアクティビティ(今作ではサイド・ハッスル)が大きな魅力だが、今作ではストーリー要素に力が入っているのが大きな特徴だと印象を持った。様々なフィールドでの戦い、イベント要素、ぶっ飛んだキャラクター達。今回は教会を手に入れるところまでの体験だったが、これからどうなっていくのか、対立するギャング達との戦いも楽しみだ。
ハチャメチャに活躍するほど経験値を獲得! とにかく過激に戦え!
ここからはシステムに触れておこう。「セインツロウ」ではプレーヤーキャラクターの外見は細かく選べる。女性、男性、マッチョからスマートな体型も。服装はゲームを進めていくことで選択肢が増え、ビークルや武器のカスタマイズの幅も広がる。自由度の高さはシリーズが大事にしてきた部分だ。
キャラクターは経験値を得ることでレベルアップ、様々なスキルを獲得していく。敵を捕まえポケットに手榴弾を押し込み放り投げて爆散させる「パイナップルエクスプレス」、スモークを足下で焚いて敵の射線を遮る「スモークスクリーン」、敵が近づくと爆発する近接地雷を投げる「センサーマイン」といったスキルがある。これらを使いこなすことで戦いを有利に進められる。
また、一定時間でたまるゲージを使うことで特別な近接攻撃である「テイクダウン」ができ、この攻撃で体力を回復させられる。テイクダウンは相手に銃を押しつけて何発も弾をぶち込んだり、踏みつけて攻撃をしたりと映画のアクションのようにド派手で過激な攻撃が何パターンも用意されており戦いのアクセントとなっている。
経験値はミッションやサイド・ハッスルのクリアだけでなく、様々なアクションで得られる。特に運転をしているとき、逆走や、追突、他の車との軽い接触などでボーナス経験値が入るので、自然と運転が荒くなる。積極的にトラブルを起こし、ゲームの中でどんどんわがままになっていく。こういった"解放感"こそが「セインツロウ」の大きな魅力だろう。
魅力的なストーリーを支えるのは激しいアクションだ。ハイスピードで乗り物を乗りこなし、マシンガンや拳銃で大立ち回り、チャンスを逃さず特殊攻撃や派手なスキルで多くの敵をなぎ倒す楽しさ。「セインツロウ」はゲーム内でコツを掴めばどんどん活躍できるようになり、困難な状況を逆転できるようになる。のめり込めるゲーム性を持ったアクションゲームである。
多彩なサイド・ハッスルで「セインツロウ」を全力で楽しもう!
「セインツロウ」シリーズの魅力と言えば多彩なサイド・ハッスル。アクティビティとは破壊、戦闘、無茶な運転と、とにかくハチャメチャなことをして金や経験値を得られる。メインストーリーを進めると共にサイド・ハッスルでキャラクターを強化し、資金を得ていくのがゲームの基本的な進め方となる。序盤で体験できたサイド・ハッスルを紹介したい。
「ウィングスーツ・サボタージュ」は滑空できる特殊スーツ、ウィングスーツで高空からダイブ、建物の上にある電波アンテナを破壊する。決められた制限時間でターゲットである複数のアンテナをきちんと破壊するにはルートの選別や思ったところに着地できる技術が求められる。アンテナはギャングによって守られているので彼らも排除しなければならない。
「@tcha」は「セインツロウ」らしいサイド・ハッスル。バーやレストランに悪評のレビューを書き込むと、その悪評を否定しようとして警備会社のマーシャルや、ギャング達が追っ手をよこしてくるのだ。これを撃退すれば悪評は定着することになる。レエビューは5段階評価で、4以下ならすべて悪評と判断される。評価4なら「朝飯が冷めきってた」、評価1なら「誰かが俺の枕にうんこしてた」といいがかりレベルのレビューを投稿できる。
これらの悪評に応じて派遣されてくる敵の強さが異なる。評価4ならば敵も小規模だが、評価1だと戦闘車両を伴った多人数の精鋭部隊を相手にしなくてはならない。一定時間的を倒せば評価は定着するが、倒されればミッション失敗、評価はなしになってしまう。……しかし評価4程度でもガチでこちらを抹殺しにくるこの街はどうなってるんだ? このノリこそが「セインツロウ」なのである。
スマホからいつでも挑戦できるサイド・ハッスルが「指名手配」。恨みを持つ個人の依頼を受けてターゲットを始末するのだ。今回挑戦したのは警察に護送される密告者を始末するというもの。走っている車に体当たりをしてひっくり返し、這いずり出たターゲットや警官を蜂の巣に。応援に来た警察を撃退し、駅に向かって歩くもう1人に追いすがって倒す。街は主人公達の戦闘で大混乱だ。今回体験できたのはほんの一部、今後どんなサイド・ハッスルが登場するか楽しみだ。
「セインツロウ」は大暴れできる楽しさを持ったクライムオープンワールドアクションゲームだ。そのノリの激しさはシリーズを触るのが今作が初めてという人にもお勧めである。そしてシリーズのファンにかける言葉は「お待ちどうさま」だ。リブートでストーリーは一新されたが、ハチャメチャなノリはさらにパワーアップされてる。存分に大暴れしてほしい。
今回は体験できなかったが、本作は協力プレイにも対応、友達と一緒に大暴れもできる。是非チェックして欲しいゲームである。
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