【特別企画】
これぞ新世代の格闘ゲーム! 「ストリートファイター6」先行プレイレポート
新キャラクター「ジェイミー」をはじめ、進化した「ストリートファイター」のプレイ感をお届け!!
2022年6月17日 15:00
- 【ストリートファイター6】
- 2023年 発売予定
- 価格:未定
35年の長い歴史を持つカプコンの人気格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズ。制作を発表されたばかりの最新ナンバリングタイトル「ストリートファイター6(スト6)」の内容の一部が、6月3日に突如として明らかになった。プラットホームは、プレイステーション5/プレイステーション4/Xbox Series X|S/Steamで2023年の発売予定している。
アナウンストレーラーでは、まったく新しい大型モード「ワールドツアー」を皮切りに、「スト6」からの新キャラクターや新システムなどが一挙に公開された。イチ格ゲーマーの端くれとしては、待望の「スト6」のゲーム画面を見たのなら、否が応でもテンションはブチ上りである。
映像と情報だけでもカプコンに感謝状を贈りたいレベルなのに、なんと開発中の「スト6」をプレイする機会をいただけた。今回の試遊では、本作の要である対戦の部分を体験することができた。ゲームの手触りや新キャラクター「ジェイミー」の性能、さらに新システムの感触などのプレイ感をお届けしよう。
圧倒的に進化した、次世代のストリートファイトを体験!
本作でまず最初に目を見張るのは、リアルを追求した圧倒的な美麗グラフィックス。カプコン独自の「RE ENGINE」を使用することでまるで実写のような映像に仕上がっている。
しかし実際に対戦をしてみるとリアルになったのは見た目だけではなく、さらなるリアリティを感じられた。打撃や必殺技がヒットした際のSEは過去作よりもはるかに重く鈍いものになっており、痛さが音からもダイレクトに伝わってくる。演出面もしっかりと強化されている。
今回の試遊で使用できたのはトレーラーでも姿を見せていた、ルーク、リュウ、春麗、ジェイミーの4キャラクター。キャラクターセレクト画面では「タイプ」、「間合い」、「操作難易度」がそれぞれ表示されており、キャラ性能が一目で分かるような仕様になっている。格ゲー初心者の人にはキャラ選びの指針になりそうだ。
「ストリートファイターV(ストV)」ではゲームスピードの遅さについての声が度々上がっていたが、本作ではゲームスピードはかなり上がっており、キビキビと動くキャラクターは操作していて非常に軽快だ。
ゲームスピード向上したことで、本来遅くて当たり前の中段攻撃もかなり速くなり、“見てから立ってガード”が難しそうにも思えた。そういった面では後述する「ドライブシステム」が活きてくるのかと思う。
ゲームシステムの変更にともない、リュウのVリバーサルであった波掌撃が、そして春麗のVスキルだった覇山蹴が必殺技になっているなど前作から細かな変更点はもちろんあるものの、感触としてはキャラクターの操作感が一変したという感じはない。もし過去作をプレイしていればすんなりとゲームに馴染めそうだ。
注目の新キャラクターのジェイミーは、過去作に登場したユン・ヤン兄弟に憧れる中華街のトラブルバスター。酔うと強くなる酔拳の使い手で、これまでの「ストリートファイター」シリーズにはなかった新しいタイプのバトルスタイルである。
ジェイミーの必殺技は、コマンド追加入力による派生技多く、多彩な攻めで相手を翻弄することができる。さらにジェイミーには固有の酔いレベルというものが存在する。
必殺技の「魔身」をつかうと気を解放する薬湯を飲み、酔いレベルを上昇させる。レベルに応じて使用できる必殺技が解放されたり、技の性能が変化するなどのトリッキーな部分があるが、これまでにないジェイミーのキャラクター性は動かしていてかなり面白いものになっている。
魔身中は無防備な状態になるので、無闇やたらに爆飲みするのは非常に危険。相手の目を掻い潜り、如何に早く酔いレベルを上げるかがジェイミーを使う上で重要になりそうだ。なお、酔いレベルは時間経過で下がることはないが、ラウンドをまたぐと初期レベルにリセットされる。
今回はプレイ時間も限られていたので、ジェイミーの深い部分まで理解はしきれなかったが、触った感じはキャラ性能に多少クセはあるものの、使いこなせばかなり強いキャラになりそうな印象であった。
戦いのカギを握る新システム「ドライブシステム」が熱い!
キャラクターの操作感などは前作を踏襲しつつも、今作から数多くに新システムが実装され、戦いはさらなる次元へと進化している。
前作では、最強の必殺技であるクリティカルアーツは各キャラクターごとに1つ用意されていたが、今作では「スーパーアーツ」と名前を変え、各キャラ3つずつ大技を所持している。
スーパーアーツゲージは最大3ストックまで溜められ、スーパーアーツの種類によって消費するゲージ量が異なる仕様となっている。体力が25%を切らないと使用できないというクリティカルアーツもあり、厳しい使用条件がある分その威力も絶大だ。
また、戦いでの戦略性や自由度の幅を格段に広げる「ドライブシステム」は特に重要だ。全キャラ共通のシステムで、ドライブゲージを消費することで5種類の特殊アクション「ドライブ」が使用できる。コマンドは簡単で、基本は2ボタン同時押しの組み合わせによって様々なドライブを使い分けることができる。
まずはじめに「ドライブパリィ」は防御面で活躍する。中Pと中Kボタンを同時押しで、中下段、表裏問わず全ての攻撃をガードできる。ボタンをホールドすることで効果を継続させられるので、多段ヒットの必殺技でも全て防ぎきることができる。
敵の攻撃に合わせてジャストのタイミングでドライブパリィを成功させると、相手の動きを止める「ジャストパリィ」が発動する。「ストリートファイターIII」のブロッキングのように、受け止めた後に反撃に転じることができるので非常に強力な防御手段である。
次の「ドライブラッシュ」もなかなかに面白い。ドライブパリィの構え、または特定の攻撃の硬直をキャンセルして急速なダッシュを繰り出すことができる。前作のケンのVトリガー「ヒートラッシュ」に近い性能で、相手の意表を突いて懐に潜り込むことができる。ガードが固い相手なら、虚を突いて密着して投げで崩すなんて使い方も可能。
「ドライブリバーサル」は名前からも薄々想像がつくと思うが「ストⅤ」のVリバーサルと同性能で、ガード中に反撃を繰り出して押し込まれている状況を切り返すことができる。画面端に押し込まれているときなどに有効だ。
もう1つの「オーバードライブ」もお馴染みのアクション。2つのボタンを押して必殺技コマンドを入力すると強化版の必殺技が発動する。前作のEX技と同等のものだが、大きく違うのはドライブゲージを消費する点だ。前作では大技のクリティカルアーツとEX技は同じゲージを使用していたため2つを同時に使うことはできなかった。しかし今作では使用するゲージが別になったので、オーバードライブからスーパーアーツという超火力のコンボも可能。前作以上に一発逆転の展開が生まれそうだ。
最後の「ドライブインパクト」は攻めと守りが共存したドライブで、相手の攻撃を受け止めて強烈な一撃を繰り出す。「ストリートファイターIV」の「セービングアタック」に近い性能で、画面端ではガードされても壁やられ状態にしてさらなる追撃を決められる。1発で試合展開が大きく変わりそうな魅力的なアクションである。
これまでのシリーズではキャラクターの強みを活かすために、どんなプレーヤーが動かしてもある程度立ち回りがパターン化されてしまう傾向があった。しかし今作で実装されたドライブシステムにより“どのドライブを主に使って戦うか”という、キャラ性能とは別の部分でプレーヤーごとの個性が色濃く出るのではないかと思う。
新しいナンバリングタイトルになったのだから、新しいバトルシステムが追加されたこと自体には驚きはなかった。しかし、従来の操作とは別にシンプル操作が実装されたのは正直予想外であった。
本作では「ストリートファイター」シリーズ伝統の操作タイプの「クラシックタイプ」と、コマンド入力の必要がなく必殺技が出せる「モダンタイプ」の2種類が用意されている。必殺技が1ボタンで出せるのはもちろん、ボタン連打でアシストコンボまで繰り出せるという至れり尽くせりな仕様となっている。
もちろんメリットだけではなく、コマンド入力と比べて必殺技威力の(若干の)低下や、1ボタンでは必殺技の強弱がつけられないという面もあり、一概にモダンタイプが有利という訳ではない。
格ゲーマーからすると「必殺技の強弱がつけられない時点でナシ」と思うかもしれないが、モダンタイプでもコマンド入力で必殺技を出すことは可能なので、どちらのタイプでも優劣なく戦うことができる。
本作から「ストリートファイター」デビューする人にはもちろん、格闘ゲームファンであってもジェイミーのような新キャラクターを触る際にはモダンタイプはうってつけの操作タイプである。
両タイプを突き詰めるとクラシックタイプには絶対に勝てないというような決定的な差はないので、素人玄人関係なく好きなタイプで遊べるゲームバランスになっているのは素晴らしい。
「スト6」では、ゲーム内容だけではなくあらゆる方面で対戦を盛り上げる工夫が施されている。カプコンプロツアーなどで活躍している有名実況者たちが、プレーヤーの戦いを大会さながらの熱量で実況してくれる「自動実況」システムはとても斬新であった。
プレイ前は、汎用性の高い言葉で無難な実況が入るものだと甘く見ていた。しかし実際にプレイしてみると局面ごとにしっかりと合った言葉、踏み込んだ内容で実況しているのには正直驚かされた。短い時間の試遊ではあったが、その間のプレイでは違和感のある部分は一切と言っていいほど無かった。
試遊で選択できた実況者はアールさん(@papatiwawa)とViciousさん(@ViciousFGC)の2名だったが、実況者もまだまだ追加されると思われるのでそこも目が離せない。
実に6年振りの「ストリートファイター」最新作に触れてみて、シンプルに“面白い”という感想がまず1番最初に強く感じられた。
本作の肝となるであろうドライブシステムは5種類もあって初めは使い分けがうまくできなかったが、慣れてしまえば難しいことはなく、試合の流れを大きく変えることができる非常に面白いゲーム性になっていた。
今回は遊べたのは対戦部分のみだったが、ワールドツアーやバトルハブなど気になるモードがまだ控えているので、そちらにも期待が高まるところ。
プレイしたバージョンはあくまで開発中のものなので、これからさらにクオリティが上がって熱いゲームに仕上がっていくハズだ。2023年発売予定となっているので、今後の続報に注目しよう。