【特別企画】
これぞ"伝奇アクション"!「Ghostwire: Tokyo」ファーストインプレッション
リアルな渋谷で繰り広げられる魑魅魍魎との呪術合戦!
2022年3月19日 21:30
- 【Ghostwire: Tokyo】
- 3月25日 発売予定
- 価格:
- 通常版8,778円(税込)
- デラックス版10,978円(税込)
「伝奇アクション」というエンターテイメントジャンルをご存じだろうか? 伝奇ロマン、伝奇SFなどとも言うが、実際にあった歴史上の事件や人物が現代に繋がっていくSF・ファンタジー系の物語で、妖怪や宗教、転生、伝説、伝承といった要素が"現代社会"と結びついていく。
最新技術に支えられた現代社会。……しかし、本当にそれだけだろうか? 過去の呪術は脈々と受け継がれていたり、ふとした偶然から怨霊が蘇ったり、過去の物語に語られていた妖怪達は現代も姿を変えて生き残っていたら? 妖怪や怨霊達と戦う人は現代でもいるのでは? こういった物語は今でも人気だ。そういった過去と現代を結びつけた物語を骨子に、アクション、そして"戦い"にフォーカスした物語を「伝奇アクション」と呼ぶ。様々な作家がこのジャンルに挑戦しているが筆者は特に菊地秀行と夢枕獏が大好きだった。
「Ghostwire: Tokyo」はそういった伝奇アクションの"匂い"がする作品である。突然人間が消失した夜の渋谷の街。そこに闊歩するのは怪しげな"マレビト"達。主人公「暁人(あきと)」は「KK」と名乗る人物にその体を貸しながら、その怪異に立ち向かっていく。
プレーヤーの目の前に広がるのは、夜でもこうこうと光を放つ渋谷の街。しかし人の存在はなく、怪しげな霧に包まれている。その霧の中から現れるのはどこか奇妙な怪物達。暁人である印を結び、それらとアクションたっぷりの戦いを繰り広げる……。憧れた伝奇アクションの世界がここにある! 今回はプレビューとして本作の基本要素を紹介していこう。
妹を救うため、暁人は謎に包まれた男と力を合わせ、怪異に立ち向かう
主人公の暁人は渋谷の駅前交差点で倒れている。何らかの"事故"が起きたようで、近くには炎を上げる車両がある。そしてその暁人を空から見つめる謎の人物。彼は肉体を持っていないようで、生身の人間に近づくが弾き飛ばされ、暁人に目を向ける。そして暁人の中に"侵入"するのだ。
暁人は意識を取り戻す。しかし顔半分は黒い煙に覆われている。起き上がった暁人に通行人が声をかけてくるが、暁人のその異様な姿を見て驚き逃げてしまう。しかし、その逃げた先に"霧"が発生、その霧に振れた人々は衣服を残し消えてしまう。「隠れろ!」、暁人の中から声が響く。暁人は訳もわからず物陰に隠れる。
その時、霧の中から"怪異"が現われる。人に似ているが、明らかに人でない者達。彼らは霧から浮かび上がる人々の姿をした光を次々と"箱"に封じ込めていく。そして現われる般若の面をかぶった男。彼がこの霧を発生させたのだろうか? 般若の男は渋谷の大スクリーンから怪異に対して語りかける。「私が君たちを救おう」。
怪異達は歩み去った。混乱する暁人の頭に謎の存在が語りかける「おまえの体をよこせ!」、抵抗する暁人の前に再び霧の中から怪異が現われ、暁人に襲いかかってくる。頭の中の声に導かれ、暁人は印を結び、その手から「エーテル」を発射する。自身の霊力をエネルギーとするエーテルは怪異「マレビト」達にダメージを与えることが可能なのだ。
マレビトを撃退した暁人は"病院"へ急ぐ。暁人には妹・真理がいる。彼女は今病院に入院しているのだ。霧に包まれ人々が消失した渋谷を走り暁人は病院へたどり着く。しかし、そこに"奴"がいたのだ。マレビト達に語りかけていた般若の面をつけた男。般若は暁人の目の前で妹をさらう。妹は"器"となるという。般若の腕が暁人の胸を貫く。
倒れた暁人に語りかける男がいる。真っ黒な服の男は暁人の中にとりついた存在だ。彼は暁人の体をよこせという。男はKKと名乗った。KKは般若の敵であり今は体を失ってしまっている。般若の計画を止めるために暁人の体が必要だというのだ。妹を救うために、暁人はその提案を受け入れる。
こうして暁人とKKの戦いが始まるのだ。彼らがやることはまず渋谷を覆う霧を取り除くこと。暁人はKKに導かれ、これまで見ることができなかった異世界の戦いに踏み出すことになる……。
印を結び、エーテルで敵を撃ちコアを抜き取れ!
KKの力を得た暁人はマレビト達と戦うことができる。「Ghostwire: Tokyo」の基本システムは一人称視点のアクションシューティングだ。エーテルは単発のみでなく、強力なチャージショットが可能で、チャージショットと連射を駆使しマレビト達と戦っていく。
エーテルを受けたマレビトはダメージを受け、一定のダメージを受けたマレビトは「コア」を露出させる。このコアを指から伸びる霊力の糸で絡め取り、引き抜くことで敵を倒すことができる。序盤のマレビトは近接攻撃が主体で、暁人はそれらの攻撃を避け、エーテルを当ててダメージを与えるという距離を取った戦いが主体となる。
「Ghostwire: Tokyo」の敵であるマレビト達は、まずそのデザインが面白い。背広に身を包み傘を差した「影法師」は背筋をピンと伸ばしたせかせかした動きで距離を詰めてくるし、首のない女子高生の姿をした「喜奇童子」は走ってこちらに迫ってくる。OLの姿をした「焔女」は口から泡のようなエネルギー弾をまき散らす。
渋谷には肉体を奪われ霊になった人々がいる。彼らを「形代(かたしろ)」に取り込み、公衆電話の形をした転送装置を通じて魂を送り込むことで救い出すことができる。暁人は敵を倒し、霊となった人々を救うことで経験値を得て、KKとのシンクロレベルを上げていく。そして様々なスキルをアンロックすることで、より強力な技を使えるようになる。
ゲームを進めていくことで基本的な「風のエーテル」に加え、強力な攻撃が行なえる「火のエーテル」、近接で広範囲の攻撃ができる「水のエーテル」といった技も使えるようになる。ガードやステルスも使いこなし、プレーヤースキルを高めていくことで、よりテクニカルな戦い方が可能となるのだ。
サブクエストや探索要素、動物たちとのふれあいも可能!
まだまだ紹介したい要素が多いが、今回は「Ghostwire: Tokyo」の探索要素について紹介しておこう。KKと融合したことで暁人は妖怪達の存在を関知できるようになり、犬や猫との言葉を交わせるようになった。
コンビニでは店員の代わりに店に立つ猫又と取引ができるようになったし、空を飛ぶ天狗に霊糸を絡みつかせることで建物の上に一気に上がったり、滑空できるようになった。カッパや座敷童など現代でもこの世界に潜んでいる妖怪達と言葉を交わし、サブミッションに挑戦することも可能だ。
「Ghostwire: Tokyo」では神社の鳥居を浄化することで霧が晴れ、探索範囲を広げることができる。メインのストーリーを進めるだけでなく、様々な場所にいる霊達を解放したり、凝固しているエーテルを破壊し霊力を取り込んだり、様々なことができる。たっぷりと渋谷を探索し、この世界を楽しむことが可能だ。
「Ghostwire: Tokyo」はやはりその世界観が大きな魅力だ。寝静まった都会の不気味さ、じとっと湿ったような禍々しさを感じさせる部屋の中の描写、一見普通の景色に見えるのに、どこかが異なる不気味な世界。
その中から立ち上がるのはこちらも普通の人間の雰囲気を残したマレビト達だ。制服やビジネススーツに身を包む無個性な姿をしながらも、人間性を感じさせない禍々しい動きでこちらに迫ってくる。まさに「都市伝説」の不穏な世界がここにある。そこにエネルギー光弾を発する"術"で立ち向かうというコンセプトがとても面白い。
「Ghostwire: Tokyo」は、"伝奇アクション"の世界をそのままアクションRPGへと変えた作品である。これまで伝奇アクションに挑戦したゲームタイトルはいくつもあったが、最新の技術によるリアルなグラフィックスで「現実の裏側にある世界での戦い」をこれほど見事に表現したタイトルはないのではないか? この世界観が気に入ったら、是非手に取って欲しいタイトルだ。
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