【特別企画】
100型画面の「グランツーリスモ7」は圧倒的なド迫力!BenQの4K 4LEDゲーミングプロジェクター「X3000i」徹底検証
2022年3月30日 00:00
「グランツーリスモ7」や「原神」など最新ゲームタイトルで実力を検証!
実際に、「X3000i」で、いくつかのゲームをプレイして見た。今回検証に用いたのは、レースゲーム「グランツーリスモ7」、オープンワールドRPG「原神」、スポーツゲーム「FIFA 22」、オフラインCoopがアツい「It Takes Two」の4作だ。
鮮やかなレース風景まで大画面で楽しめる「GT7」
まずはPS5の「グランツーリスモ7」(開発元:ポリフォニー・デジタル)から。このタイトルは60fpsのゲームだが、4K解像度、HDR表示に対応しており、「X3000i」の4K表示能力、HDR表現力を体感するにはおあつらえ向きのタイトルといえる。
筆者宅のテスト環境では約100インチ画面でロジクールのステアリングコントローラ「G923」を使ってのプレイとなったが、やはり、レーシングゲームは、表示映像が大きければ大きいほど、実車運転時の視界に近くなるので大画面との相性はとてもよいと実感した。「X3000i」はHDR表示対応なので、ヘッドライトなどの灯火類の自発光表現、夕暮れ時の逆光の太陽表現も、非常にリアルであった。プロジェクターの投写映像にもかかわらず、屋外の陽光表現がとてもリアルに見えるのはひとえに3,000ルーメンの輝度パワーによるものに相違ない。
100インチの大画面となっていても、4K解像度なので、遠方に見える景色も、精細に描かれていてリアルに見える。
いや、ちょっと待て。現実世界における遠景は数百メートル離れたところの情景なので、通常の人間の視力ではそこまで遠方の景色が正確に見えることはない。しかし、プロジェクターからの100インチ投写映像は視距離3mくらいで見ているので、その遠方の景色は現実世界よりもくっきり見えることになる。つまり、現実世界の見え方に近い広角な情景を、視力が向上したかのようにクリアに見ながら運転できるので、なんとも新鮮な体験ができるのである。遠くに見える先行車が、コーナリングに備えてブレーキを踏んでブレーキランプを点灯させる様子も、「X3000i」の4K表示能力の恩恵で精細に見えるので、たとえ初見のコースであっても、次に迫り来るコーナーを予感しながら走れるわけである。まるで気分は天才レーシングドライバー!(笑)。
また、30インチ未満の画面では、コクピット視点でプレイしていても、フロントガラスの向こう側の景色(路面や敵車など)を見ているだけのことが多いが、100インチ大画面のコクピット視点でのプレイでは、コーナリング時には内装の振動や車体の傾きまでか視界に容赦なく飛び込んでくるので、脳や身体が(実際には感じているはずもない)慣性モーメントを感じてしまう。こうしたクロスモーダル効果が連続するコースではステアリングを握る拳に力が入る。
オープンワールドの没入感はバツグン!PS5版「原神」で検証
続いてPS5で「原神」(開発:HoYoverse)をプレイ。
「原神」は、「情報量多めのトゥーンシェーディング」という独特なビジュアルテイストのオープンワールド型RPGだ。こうした広大なゲーム世界を旅するタイプのRPGは、大画面でプレイするとゲーム世界への没入感が増強される。
遠方にある目的地に向かって草木を掻き分けながらゲームフィールドを進んでいくと、旅立ったばかりの最初は、白く霞んで見えていた遠景も、近づくにつれて次第にはっきりと見えてくるようになる。ソファに座ってコントローラの左スティックを前に倒しているだけなのに、なぜか遠路はるばる大移動してきた大冒険のような達成感が味わえてしまう。これこそが大画面でオープンワールドを愉しむ際の醍醐味なのだ。
「原神」では、高低差のある地形表現も多く、崖の先端から眼下に広がる世界を見下ろしたときの景観は、大画面だと「高所感」がもの凄い。原神では空を飛ぶこともできるのだが、崖から飛び降りる際に最初はちょっと股間がヒヤッとするほどに。
「X3000i」は、前述したようにRGB(+B)の3原色LED光源システムの採用の恩恵で色彩表現力も豊かなので、色鮮やかなグラフィックステイストのゲーム全般と相性が良さそうだと感じる。「原神」だけでなく「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」、「Horizon Forbidden West」などのプレイも楽しそうである。
「FIFA 22」をチェック。スポーツゲーム/鑑賞にも適正アリ
続いて、PC版の「FIFA 22」(開発元:エレクトロニック・アーツ)をプレイ。
PC版の「FIFA 22」は、最大120fpsのフレームレートが設定できるので、「X3000i」の表示モード(リフレッシュレート)をフルHD/240Hzにしてプレイした。
サッカーゲームは、基本的にはフィールドを広く捉えた遠方視点(≒テレビ中継視点)でプレイすることになり、ボールの位置に合わせてカメラが絶えず左右にパンすることになる。いってみれば常に左右にスクロールすることになるのだが、「X3000i」であればこのスクロール表現を「FIFA 22」の最大フレームレート120fpsで描いてくれるので、常に画面がヌルヌルと動いて選手もボールも目で追いやすかった。
それと、FIFA 22は、そういう目的で評価していたわけではなかったのだが、各国選手の色鮮やかなユニフォームの発色の良さも印象に残った。
「It Takes Two」で検証。気軽にオフラインで盛り上がれるのもメリット
最後は、PC版の「It Takes Two」(開発元:Hazelight)をプレイ。
二人協力プレイ大前提のアクションゲームの本作は、意外にも240fps表示に対応している。ということで、「FIFA 22」と同様に「X3000i」の表示モードをフルHD/240Hzにしてプレイしてみた。
このゲームは基本的には二人で協力しながらパズルを解いていくタイプのゲームなので、邪魔者がいないシーンでは画面を静止させて考え込んでいる時間が長いのだが、ひとたび謎(パズル)が解けるとジェットコースター的な、超高速かつ立体的な移動演出が入る。この時、画面が大回転するような激しい映像になるのだが、そうした動きも、「X3000i」では240fpsが実践されるのでヌルヌルにスムーズに動いてくれて気持ちがいい。ひとたび、240fpsプレイになれてしまうと、ごく普通の液晶ディスプレイで60fpsプレイをすると、普段の本作のゲーム進行で頻繁に行なうことになるジャンプアクションのシーンも、若干、コマ割りが粗く見えてくるから不思議だ。240fpsを体験すると病みつきになる。
それと、このゲームは、主人公キャラである「オモチャの人形」視点で描かれるため、冒険の舞台が民家の床下やら屋根裏の場面が多い。そのため、暗いシーンが連続することも。暗がりが見にくいと思ったときは、X3000iに搭載されている「ディテール調整」機能を活用するといい。この機能は、ゲーミングディスプレイ製品に搭載事例が多い暗部階調をブーストする(底上げする)もの。闇の向こうに不穏な気配を感じたらこの機能を活用してみよう。「ディテール調整」では暗部階調の持ち上げレベルを「低」「高」で設定できる。投写環境が完全暗室にできないときは、暗がりが見にくくなるので、暗部階調の持ち上げを「高」とするといい。
今回の評価では試していないが、「ハイフレームレート表示」と「暗がり強調」は、「FORTNITE」や「PUBG」、「Apex Legends」などのeスポーツ系の一人称シューティングゲームも便利に活用できそうな機能なので、「X3000i」でプレイするのはお勧めかも?
「X3000i」はゲーミングプロジェクターの基準機となるか
本稿のテーマは“「X3000i」をゲーミングプロジェクターとして評価する”だったので、ゲームプレイ用途を中心に解説してきたが、画調モードを「Cinema」に設定すれば色温度が下がり、暖かみのあるしっとりとしたシネマ画質に変貌する。なので、「X3000i」で映画コンテンツ視聴を楽しむのもアリだ。もちろん、4KブルーレイをHDR表示で愉しむことだってできる。PS5には、4Kブルーレイ再生機能が搭載されているので、ゲームプレイの合間に映画やアニメコンテンツを4K/HDRで楽しむのもいい。「X3000i」は、RGB(+B)の4LED光源システムの恩恵で発色はかなりいいので、映像コンテンツ視聴にも十分耐えうる画質性能がある。
それとAndroid TVの機能が備わっているので、インターネット接続環境があれば、YouTube、Amazon Prime Video、Hulu、Disney+といったネット配信系映像コンテンツを楽しむこともできる。本来プロジェクターは何らかの映像機器を接続しなければ「ただの箱」となるはずなのだが、「X3000i」は、このAndroid TV機能を搭載しているおかげでテレビ的な活用スタイルもできるのだ。
最近は、地上波放送を見ない家庭も増えていると聞く。本稿で紹介したオンシェルフ設置による常設をすれば、「X3000i」をリビングのテレビとしても運用することも夢ではないだろう。
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