【特別企画】

キワド面白いモンスター娘が盛りだくさん! 「モンスター娘TD」を先行プレイ

DMM GAMESによるコミカルなタワーディフェンスRPG

【モンスター娘TD】

3月14日 配信予定

価格:無料(アイテム課金制)

 DMM GAMESは、PC用タワーディフェンスRPG「モンスター娘TD ~ボクは絶海の孤島でモン娘たちに溺愛されて困っています~」(モンスター娘TD)を3月14日に配信する。基本プレイ無料で、アイテム課金制。

 「モンスター娘TD」は、配信中のタワーディフェンスRPG「千年戦争アイギス」のゲームシステムをベースに、ライトユーザーからやり込みゲーマーまで満足できるようアレンジしたタイトルとなっている。主人公である“可愛い少年”を巡り、少し間の抜けたエッチなモンスター娘たちとの物語を楽しめる内容となっている。

 今回、一足先にベータ版をプレイすることができたので、そのプレイレポートをお送りする。

【「モンスター娘TD~ボクは絶海の孤島でモン娘たちに溺愛されて困っています~」ゲーム紹介PV】
モンスター娘たちは、ベータ版の現時点でもかなりの種類が用意されている

ポンコツ方面にかなり振り切った会話パートが面白い!

 「モンスター娘TD」の物語の主人公は、記憶を失ったとても「可愛い少年」。舞台となるゲシュペンス島に漂流し、「獣神ヴィヴィヴァーチェ(ビビ神)」により“ご主人”と呼ばれるようになった彼だが、偶然出会ったモンスター娘から密猟者の話を聞かされ、一緒に戦うこととなる。

 本作はモンスター娘たちとの物語を辿っていく会話パートと、タワーディフェンスのゲームパートを交互に繰り返していく。プレイを繰り返しながら、モンスター娘を増やしたり成長させたりしながら、先のステージへと進んでいく。

 中でも特徴的なのは、登場するモンスター娘たち。それぞれキャラクターがよく練られていて、頭の中身がふわふわとしたお花畑状態だったり、性のことしか考えていなかったりと、ポンコツ方面にかなり振り切っている。会話を見ていて非常に面白くて良かった。

主人公くん。ゲーム中では美少年呼ばわりされているが、どちらかというとショタっ子(娘?)
手のひらに乗るサイズの獣神ヴィヴィヴァーチェことビビ神。主人公を助けようとして吸い込まれ、人工呼吸に成功するものの涎まみれで吐き出される可哀想な神様
ペガサス娘・スズ。生前は女子高生で、異世界に転生してきたと言い張る。登場するモンスター娘の中では比較的普通で、彼女がいるからこそ会話が成り立っている節がある
スライム娘・リン。会話の内容が素っ頓狂で、頭のネジが何本か飛んでいるのではないかと思われる、小動物妹系キャラ。可愛いサイコパスとも言える。主人公を、幼い頃に生き別れた幼馴染みスライムだと狂信的に信じ込み、隙あらばあれやこれやのちょっかいを仕掛けてくる
サキュバス娘・クロミ。スズの幼馴染み。慈愛に満ちて易しく、清楚可愛い性格をしている。誰からも愛されるタイプで、スキンシップ大好き。お姉さんらしい面倒見の良さを持つが、内に秘めたエグい性格は……
クエスト開始前とクリア後には、ゆるいギャグ満載の会話が繰り広げられる。プレイしながら「アホやなー(笑)」とゲラゲラ笑いながら見てしまったので、こんなノリが好きな人はぜひ

ルールはシンプルなので、誰もが即座に遊べる

 タワーディフェンスパートでは、画面内の特定の場所にキャラクターを配置して、進軍してくる敵に対抗していく。できる限りゴールへとたどり着かせないようにし、条件を満たせばステージクリアだ。

 操作はとてもシンプルで、フィールド上のマス目にモンスター娘を配置して画面内の数カ所から侵攻してくる敵を迎え撃つだけ。基本的な決まり事はこれだけなので、誰もがすぐに遊べるのが特徴だ。

プレイ中の画面。画面右から少しずつ出現する敵がハートマークの部分を通過してしまうと、マップ左上に表示されているハートの数値が減っていく。これが0になるとクエスト失敗だ。その隣に書かれているのが、これまでに出現した敵の数/総出現敵数となる

 ただし、モンスター娘を配置するのは多少のルールがある。それは、各ユニットごとに設定されたコストが決められていること。支払えるコストは画面左下に表示されていて、だいたい1秒ごとに1ずつ増えていく。たとえば、コスト20のモンスター娘を起用したい場合は約20秒ほど待つ必要がある、といった感じだ。

 たいていの場合、消費コストが多いほど強力なユニットということなのだが、コストが溜まるのを待っている間に本陣に辿り着かれてしまっては元も子もない。またクエスト開始直後はコストがないため、最初に誰を置くのかがカギとなる。ちょうどいいバランスはどこにあるのか……とこれが意外に考えさせる。先ほどまで笑っていた会話パートの気の緩みをすっかり忘れて、思わず真面目に考えてしまった。

最初のクエストはコスト6から、その他のマップでも10前後から始まるが、強いユニットを出撃させようと思って溜まるまで待っていると、敵が進軍してきてしまう。最初に、どのユニットを配置するかが勝負の分かれ目

 悩んだ結果、コスト11のサラマンダー娘を配置し、しばらくしてから回復ができるスライム娘を置くことに。これで迎撃可能だと思っていたのだが、すると今度は、敵2人に増えたときに1人を後へと逃がしてしまうことに。

 というのもそのはずで、モンスター娘はそれぞれで足止めできる敵の数が決まっている。攻撃タイプのキャラクターが相手にできるのは1人だけだが、たとえば「ガーディアン」クラスのモンスター娘であれば複数人の敵を足止めできる。多数の敵が出現する時は、ガーディアンのような一度に2~3人と戦えるユニットか、または即座に相手を倒せる攻撃力が高いモンスター娘を出撃させるのがコツのようだ。

戦っているところをすり抜けていく敵。最初に見た時は、思わず「何でや!」と声を出してしまった
モンスター娘のステータスには、ガード人数というものが設定されている。ユニットによって0から3人まで敵を足止めできるので、その数値を確認してから戦場へと出撃させたい

 これがわかったところで、同じマップにもう一度挑戦。今回は、サラマンダー娘と回復ができるスライム娘を配置して、コストが溜まったところでガード人数3人のケンタウロス娘を追加で置いてみた。すると、今度はそこで敵が足止めされ、なおかつまとめて攻撃できている。こうしてすべての敵を倒し、無事にクリアすることができた。

 会話がポンコツだったのでゲームはどうかなと思ったが、なかなかどうして本格的に作られていることがよくわかった。こうなると、引き続きクエスト攻略をしたくなってくる。

ガード人数が3人のケンタウロス娘の場合、このような感じでサラマンダー娘の逃した敵を足止めして戦ってくれているのがわかる

プレイを奥深くする「移動・スキル・撤退」

 もう少し進めたところでわかってきたのは、1つのマップ内で出撃できるモンスター娘の数は決まっていること。ステージが進んでくると、コストと総出撃数を考慮に入れて配置していかなければならないようだ。

 そこで、一旦配置したモンスター娘に関しては「移動・スキル・撤退」の3つの操作が可能になっている。移動は文字通り最初に置いた場所以外のマス目に移動させるアクション。ただし、移動不可能なモンスター娘も一部いる。

 撤退は、ユニットを現在のマップから戦線離脱させることができるが、そのユニットは以降クリアまで戦いに復帰することはできなくなる。戦況によって、あまり活躍していないユニットが出てきてしまったときなどに使うと役立つ。

現在のコストの下に書かれているのが、現在の出撃人数/総出撃数。クエストへ一度に出せるユニット数には限界があるので、それを計算に入れずコストの低いモンスター娘から戦場へ投入してしまうと、敵が増えてきたところで苦戦する可能性も
ユニットをクリックすると、3種類のボタンが表示される。移動を選べば、今いる場所から他のマス目へと動かせるほか、撤退を選択すると戦場からリタイアさせられる。序盤に活躍したものの、中盤以降はお役御免というユニットは撤退させて、より強いモンスター娘に活躍してもらおう。

 残り一つの“スキル”だが、各ユニットにはHPゲージの下にスキルゲージが表示されている。これは時間経過と共に増えていき、いっぱいになると「周囲の味方のステータスが上昇する」などのモンスター娘特有のEXスキルを使うことができる。いちいちユニットをクリックするのが面倒な場合は、画面の右上にある“スキルオート発動”ボタンを押しておけば、ゲージが溜まった時点で自動的にEXスキルを発動してくれるので、クエストスタート同時にオンにしておきたい。

EXスキルを発動させると、戦闘を有利に運ぶことができる。スキルゲージが一杯になりユニットの頭上に“!!”が表示されたらクリックし、スキルボタンを押せばEXスキルが使える
ユニットをクリックしてスキルボタンを押すのは手間。スキルゲージが溜まったら自動で発動してくれる、スキルオート発動ボタンが画面右上にあるので、クエスト開始と同時に押しておくと良い

 説明では順を追って丁寧に綴ってみたが、実際にプレイしてみると作戦に悩みつつもサクサクと遊ぶことができた。登場キャラは可愛い娘ばかりだし、途中のアドベンチャーパートはいい意味で“頭の悪い”出来であり、気づけばすっかりのめり込んでいた。ちなみに、クエスト開始前にはマップ詳細と出現する敵の情報が表示されるので、これを確認しておくことで作戦が立てやすかった。

クエスト開始直前に表示される画面を見れば、出現する敵や配置できるマス目の情報がゲットできる。適当に流し見してしまうと、どんな敵が出てくるかわからなくて、道中あたふたすることも

属性、距離タイプなど、やりこみ要素や考える要素も充実

 さらにゲームを奥深くする要素として属性がある。炎・風・土・水・光・闇の6種類がモンスター娘たちごとに決められており、マス目の属性と同じモンスター娘を配置することで戦いをより有利に運ぶことができる。

 また、彼女たちには遠距離タイプと近距離タイプがあり、遠距離タイプは遠距離マスに、近距離タイプは近距離マスにしか配置できない。マップによっては遠近両用マスが登場することもあるので、それをうまく利用する必要があることもわかった。なお、遠距離タイプのモンスター娘には射程が設定されている。ユニット配置時に円で表示されるので、攻撃範囲には気をつけておきたい。

 いくつかのクエストをプレイしていたところ、標準の2倍はありそうなサイズの敵キャラが登場したことがあった。これはボスで、クエストメニューの中にはボスと戦闘する「ボスチャレンジ」も用意されている。しっかりと鍛えておかないと、あっという間に返り討ちに遭いそうなコンテンツだ。

一覧を見ると、それぞれのモンスター娘に属性が設定されているのがわかる。コストやガード人数だけでなく属性も考慮してプレイするとなれば、タワーディフェンスを本格的に遊びたいという人をも満足させられそうだ
ユニットは配置時、このような感じで射程距離がサークルで表示される。どのマス目にまで届くのかを確認してから置けるので、非常に親切。配置後に射程を知りたい場合は、ユニットをクリックすることでサークルが表示されるを確認すればOKだ
クエストには、このような巨大なユニットも登場する。体力も攻撃力もノーマルの敵と比べて大きいので、苦戦必至だ

ガチャで新メンバーを増やしたりモンスター娘たちを育成して、難敵に立ち向かおう

 ホーム画面からは出撃パーティ編成やモンスター娘の育成、ショップでのアイテム購入などができる。育成では、消費アイテム“EXPミルク”を使用することで、戦闘しなくてもレベルアップできる。後から加入したモンスター娘を育てたりするには便利だ。

 また、特定アイテムを装備させる可能になるクラスチェンジでは、モンスター娘の最大Lv.が上昇するほか、ダメージアップや攻撃時にさまざまなバフがつくなど、いろいろと良いことづくめ。必要になるアイテムがどのクエストから出現するのかは、装備画面に書かれているので便利だ。EXスキルも同じく、必要素材を入手できればレベルアップが行えて、より強力にできる。

クラスチェンジは、特定のアイテムを4つ装備することで行える。足りない場合は、装備画面右に表示されているクエストにチャレンジしてゲットしよう
クラスチェンジすると、サブスキルが習得できる枠が解放される。実際にサブスキルを得るには、クエストのダンジョンディフェンスを何度かクリアして、サブスキルをドロップさせなければならない。ダンジョンディフェンスは、通常のサブスキルがドロップする“かもしれない”ノーマルダンジョンと、特別なサブスキルがドロップする“かもしれない”プレミアムダンジョンが用意されている。挑戦するには特別なカギが必要となるので、ショップで交換するなどして入手しておこう

 今回のプレイしたデータでは最初からモンスター娘たちが大勢揃った状態から始められたが、通常はガチャでユニットを増やしていくこととなる。

 レア度は4種類あり、コモン→レア→エピック→レジェンドの順でレアリティが高くなっていく。とはいえプレイした限りでは、コモンのモンスター娘もしっかりと戦力になってくれていた。レア度にこだわるよりは、ユニット1体1体をしっかり成長させることが、プレイを先に進めるためには重要になるように感じられた。

レアリティがレジェンドのモンスター娘は、他のレア度キャラと違ってイラストではなくアニメーションする。彼女たちの仕草を見たいがために、思わずガチャを引きたくなってしまった

ストーリーは緩く、ゲーム部分は歯ごたえ十分にしてやり込み要素もタップリ

 結論から言うと、腹を抱えて笑える緩いストーリー部分と、遊びごたえのあるタワーディフェンスパート、どちらもしっかり作られていて非常に面白くプレイできた。

 ちょっと行き詰まったとしても、それより前のクエストを何度もプレイしてユニットを育成すれば打開できるので、ストーリー部分に惹かれたから遊びたいもののゲーム部分が難しいとちょっと……という心配は杞憂だろう。

 反対に、タワーディフェンス部分をみっちりとプレイしたいという人には、クラスチェンジや新スキルの習得、クエストのノーミスクリアといったやり込み要素が用意されているので、のんびりジックリとプレイし続けられる。

 何はともあれ、ストーリーは個人的にも特にお気入りで、これだけでもオススメできる。ぜひとも「モンスター娘TD ~ボクは絶海の孤島でモン娘たちに溺愛されて困っています~」を遊んでみてほしい。