【特別企画】
最新ゲーミングPC&デバイスが試せる・買える!「GALLERIA esports Lounge」体験レポート
老舗の“秋葉原のeスポーツ専門店”の最新情報をお届け
2021年8月27日 00:00
- 会場:GALLERIA esports Lounge
「GALLERIA esports Lounge(ガレリア イースポーツ ラウンジ)」は2018年にオープンした、サードウェーブが運営する体感型のeスポーツ専門店だ。ゲーマーの聖地である秋葉原に店を構える本施設は、ゲーミングPCや周辺機器の販売と時間制プレイエリアを兼ね備える、複合的なeスポーツ施設だ。
本媒体では2018年のリニューアルオープン時に「GALLERIA esports Lounge」を取材しているものの、あれから3年が経ち、世の中の情勢は大きく変わっている。コロナ渦は秋葉原にとっても大きな傷痕を残しつつあるが、当施設はその間どのようにパワーアップし、この困難な時期を乗り越えているのか。また、eスポーツ専門の実店舗は未だに需要があるものなのか、現地に赴いて取材を行った。
ゲーマーの秘密基地感は健在
以前までは頻繁に来ていたものだが、筆者が秋葉原を訪れるのは実に1年以上ぶりだ。周知の通り現在の秋葉原では大型のゲームセンターや量販店の閉鎖が相次いでおり、人通りもかなり少なくなっている。果たして「GALLERIA esports Lounge」はちゃんと運営できているのだろうか、そんな心配を抱えながら、中央通りを進んで店舗へと向かった。
しかし店舗に到着するとすぐに、そんな不安は杞憂であることが分かった。夏休みということもあってか、店内には数組の学生らしき人影がデバイスを物色している姿が見える。もちろん、アルコール消毒やドアの解放による換気など、感染対策は徹底されているので、筆者も安心して入店することができた。
「GALLERIA esports Lounge」は1階と地下1階に分かれており、1階では主にゲーミングPC「GALLERIA」が多数展示されている。通常のデスクトップやノートに加え、VTuberやプロゲーミングチームとのコラボレーションモデルなども展示されており、そのデザインや性能をしっかりと確かめることができるようになっている。
ゲーミングPC GALLERIAは、基本仕様をベースに自分でカスタマイズして受注生産で購入するのが主流だが、店舗にはスペックの違う在庫が多数用意されており、これらのモデルであれば買って即日持ち帰ることができるようになっている。価格帯も15万円台のものから25万円弱のモデルまで取り揃えられており、予算に合ったモデルを購入できる。今すぐにゲーミングPCが欲しいという方には、生産を待たずに購入できるので非常にありがたい。
そして本施設の大きな魅力の一つが、周辺機器の品ぞろえの多さである。そして、それを実際に試すことができ、その後に購入が可能というところだ。eスポーツに真剣に取り組むとなると、マウスやキーボードなどの周辺機器はしっかりと揃えたいところだが、本施設の周辺機器の品ぞろえは大型量販店も凌ぐ豊富さを誇る。一階に展示されているヘッドセットだけでも、有名メーカーのものがミドルクラスからハイエンドまで20種類以上用意されている。ちなみにこれらは自由に試着して装着感を試せるとのことだ。
階下へ降りると、最近設置されたという配信用のデスクが展示されていた。本施設では配信用のマイクやコントロールパネル、ウェブカメラ、さらにはリングライトまで取り揃えており、モデル通り一式揃えればすぐにでも配信が始められるようになっている。なお、ここでは実際に配信は出来ず、雰囲気を楽しんでいただきたいということだ。
ビュッフェのように自由に選んでゲーミングデバイスを試遊できるプレイエリア
そしてその奥には本施設の目玉、GALLERIAのハイスペックゲーミングPCで実際にゲームを遊べるプレイエリアがある。6台のスペックはミドルクラスからハイエンドまで取りそろえられており、一番高性能なモデルはCPUにIntel Core i7、GPUにGeForce RTX3070を搭載している。これだけあればどんなゲームを遊ぶにも申し分ないスペックといえるだろう。
筆者が訪れた日はプレイエリアはほぼ満席の状態で、来店者たちが思い思いのゲームを遊んで楽しんでいた。やはりオフラインでeスポーツを楽しめる環境というのは大変貴重だし、その分需要があるということだろう。なおこれらのPCは自身でアカウントをもっており、かつ店舗側が許可しているタイトルであれば、その場でゲームをインストールしてプレイする事ができる。
このプレイエリアが他のeスポーツ施設と違って魅力的なのは、ヘッドセット、マウス、マウスパッド、キーボードの周辺機器を、それぞれ店舗に展示されている機種から1つずつ選んで使用できるという点だ。もちろん、何回変更しても問題ない。つまり、色々試せると言うことだ。
ヘッドセットは先ほど紹介した通りだが、キーボードやマウスに限ってはそれ以上に豊富な品揃えがあり、キーボードだけでも、エントリーモデルからハイエンドモデルまで、数十種類の機種が確認できた。これだけの品ぞろえから、自分が購入を検討しているモデルを試してもよし、手の届かないハイエンドモデルを触ってみるもよしと、選んでいるだけでも楽しい時間を過ごせる。
また陳列棚の上部には、それぞれのキーボードの違いを説明するパネルが用意されており、専門的な知識がなくてもそれぞれの機種の違いが分かるようになっている。軸の種類によって打鍵感が変わることや、一口にメカニカルといっても種類があることなど、筆者にとっても知らない知識が多かったため、目から鱗だった。ちなみに、店員さんに頼めばおすすめの機種の紹介などもしてくれるようである。
筆者が当プレイエリアで特にありがたいと感じたのは、ソフトウェアでキーボードやマウスの光り方の設定ができる、デバイスを実際に試せるという点だ。ゲーム周辺機器の多くは、PC側にソフトウェアをインストールすることで、このような設定ができるものが多い。こうした機能は量販店などではなかなか体験できないが、当施設では実際にPCに接続して設定項目を確認できる。なお防犯上の理由から、無線モデルを選択した場合も有線接続をお願いしているとのことなので、その点はご留意いただきたい。
大盛況の店内ではあったが、取材の一環ということで筆者も特別に機材を借り、GALLERIAでゲームをプレイさせてもらった。キーボードはSteelSeriesのAPEX7を、マウスは同じくSteelSeriesのRival5を選択した。普段家で使っているものよりも高性能なデバイスなので、どんな使用感か楽しみだ。
選んだ機材は両方ともソフトウェアから光り方の設定をいじれるとのことだったので、実際に試してみた。光り方をじっくりチェックできるのは非常にありがたい。
肝心のゲーミングPCは、Core i7、RTX3070の機種を使わせてもらっただけあって、やはりどのゲームもサクサク動く。またデスク横に本体が置いてあるので、サイズ感やデザインもしっかり確認でき、自宅に設置した際のイメージも湧きやすい。ゲーミングPCというと何かとオンラインで購入してしまいがちだが、やはりこうして一度店舗に出向いて、実際にゲームをプレイしてから購入するのも良いのではないだろうか。
気になる利用料金だが、プレイエリアは1時間350円、3時間1,000円で利用できるようになっており、身分証明書を持参してドスパラ会員登録をすれば誰でもプレイできる。また8月27日現在、初回の2時間を無料で利用できるキャンペーンを行っているそうなので、PCやデバイスを試すだけなら無料で利用できる。営業時間は11時30分から20時までとなっているので、是非気軽に立ち寄ってみてほしい。なお、18時以降は、16歳未満がプレイするためには保護者の同伴が必要となるので注意したい。
eスポーツはオンラインでの対戦が主流と思われがちだが、やはりオフラインで馴染みの友達と一緒にプレイする楽しさは他に代え難い。コロナ渦でこうして本格的なゲーミングPCを体験できる施設は減ってきている中、「GALLERIA esports Lounge」は非常に貴重な存在であると実感した。感染症対策がきちんとされた環境である点も好印象だった。ハイスペックなPCでゲームを遊びたい方も、新しいデバイスを試してみたい方も、eスポーツファンの方には是非一度、「GALLERIA esports Lounge」に足を運んでみてほしい。
※記事の内容は、2021年8月18日時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。