【特別企画】
協力型ゾンビFPS「Back 4 Blood」先行プレイレポート! 「L4D」の遺伝子をもつ正当進化系
2021年8月12日 00:00
「B4B」ならでは! 新要素“デッキシステム”でキャラクターの能力を変化!!
本作の最大の特徴は、プレーヤーキャラクターに好きな効果や能力を付与できる“デッキシステム”だ。
デッキシステムは、それぞれ異なる効果が発揮される「カード」を事前に選んでセットしておき、ミッション中にプレーヤー好みの効果や能力を付与するというもの。カードの種類は、高精度キルを行なうと5秒間リロード速度が+5%上昇する「ソーン状態」や、チームメイトの蘇生時に体力と追加で20回復する「衛生兵」、外傷耐性+50%の効果を持つ「頑強」など、戦闘能力や回復系、身体能力を強化するものが用意されている。
デッキに組み込めるカードは最大15枚。ミッションが始まる前に、デッキに入れたカードがランダムに表示され、その中から選んだカードの効果が付与されるようになっている。
なお、カードはミッション出発前のベースに設置された「供給ライン」から購入できる。カードを購入してデッキを自分好みにカスタマイズし、キャラクターに好きな効果をつけられるようになると、より一層プレイが楽しくなるという印象だ。
ちなみに、本作で最もお世話になるであろう拠点には、「供給ライン」のほかにも各種武器の試し撃ちを行なえる射撃場などがある。また、フレンドでパーティーを組むと、フレンドも同じベース内で行動できるようになるので、一緒に遊んでいる感が強くなってとてもいい。
対戦モードはプレーヤー同士の読み合いや腕の見せ所
本作には、メインとなるキャンペーンモードのほかにPvPモードも用意されている。
今回体験できたのは「スカベンジ」という対戦方法だ。スカベンジでは、人間側となるクリーナー4名とゾンビ側となるリドゥン4名の2チームに分かれて、最大8人で対戦する。クリーナー側はどんどん狭くなるフィールドの中で、リドゥンたちの攻撃を防ぎながらより長く生き残ることを目指す。一方のリドゥン側はとにかく早くクリーナー全員を全滅させることを目指す。1ラウンド毎にクリーナー側とリドゥン側を交互にプレイし、クリーナーとして長く生き残れたチームに1ポイント。1試合3ラウンド制で、先に2ポイント先取したチームが勝利となる。
クリーナー側は操作キャラクターとデッキを選んだら、準備時間3分程度の中でフィールドのアイテムを集めて戦う準備をする。アイテムには武器のほかにも、手榴弾や火炎瓶、パイプ爆弾などの投擲武器、銃弾、鎮痛剤や包帯などの回復アイテムも含まれている。短い時間の中ですることがかなり多い印象だ。ましてや、初めて対戦ではどこにアイテムがあるのか、リドゥンたちがどんなルートで戦いに来るのかもわからない。筆者はかなり右往左往していたが、その分スリルもあって楽しい。
また、クリーナー側はフィールドを狭めてくる“虫の大群”にも注意しなければならない。バトルロイヤルゲームで採用されている“サークル”のようなシステムで、虫の大群エリアに入ってしまうとダメージを受けてしまうのだ。キャンペーンモード同様に、ダウン時は味方に起こしてもらうことができるが、もしそのエリアでダウンしてしまった場合は助けるのが困難になる。筆者も虫の大群の中で倒されてしまったが、味方に後を託す形となってしまった。
倒されたあとは、味方のプレイを見ることができる。リドゥン側の動きも落ち着いて見れるので、PvPの戦い方を見て学べる。
対して、リドゥン側ではプレーヤーはリドゥンの変異体を操作する。選べるのは「スティンガー」タイプ、「リーカー」タイプ、「トールボーイ」タイプの3種類。「スティンガー」は小型で遠距離から攻撃する能力をもつ。また大きく跳躍したり、壁に張り付けるトリッキーなリドゥンだ。「リーカー」は死亡時に爆発して、クリーナーの機動力に影響を与える。突進してクリーナーを蹴散らすこともできる。最後の「トールボーイ」は高い体力を持つ近接アタッカーだ。普段の動きは鈍いが、突進して短距離を素早く移動することができる。それぞれのタイプに3体ずつリドゥンがいる。筆者は「トールボーイ」タイプのリドゥンが戦いやすくて好みだった。
リドゥンを選んだら、クリーナー側の準備が完了するまで自由にフィールド内を散策し、どこに隠れるのか、どこから狙うのかなどの戦略を考えることができる。また、リドゥン側はクリーナー側がどこにいるのか一目でわかるようになっている。リドゥンのほうがクリーナーよりも有利なようになっているので、いかに素早く殲滅するよう立ち回れるかが勝負の決め手になるだろう。
また、フィールドにさまよう通常のリドゥンたちを強化することもできる。アーマー、体力、強化攻撃などを強化し、どんどん強いリドゥンを送り込もう。
今回のOBTでキャンペーンモードも対戦モードもプレイしてみて、「L4D」シリーズが新要素を携えて進化したという印象を受けた。今まで「L4D」シリーズをプレイしていた人も、新要素が加わってプレイしやすさとやりごたえを感じられるだろう。また、操作も簡単なので初心者でも十分に楽しめるはずだ。友人同士わいわい楽しむのもいいし、見ず知らずのプレーヤーと助け合いながら戦うちょっとヒリヒリとした感じもいい。
少し残念な点を挙げるとすれば、AI Directorがもっと難易度調整をしてくれてもいいなと感じた。また、日本語訳がおかしなところがいくつも見受けられたので、発売までには修正してほしい。
発売まであと2カ月ほどあるが、発売が楽しみな作品だ。
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