【特別企画】

「ディアブロ イモータル」、日本向けクローズドαテストの実施を告知!

”イモータル”の座を争うPvPコンテンツ「闘争の円環」で終わりなき戦いへ

【クローズドαテスト】

5月17週 開始予定

 Blizzard Entertainmentは4月30日、Android/iOS用MMOアクションRPG「ディアブロ イモータル(Diablo Immortal)」においてオンラインプレゼンテーションを実施し、日本国内を対象としたクローズドαテストが5月17日週に開始予定であることを明らかにした。詳細は後日公開予定。

 「ディアブロ イモータル」は初のMMORPG、かつスマートフォン向けに開発が進められているシリーズ最新作。オーストラリアはじめ海外ではテクニカルαテストやクローズドαテストが開催されていたが、遂に日本向けにプレイの機会が用意される。

 今回のプレゼンテーションではクローズドαテストで新たに実装される新クラス「クルセイダー」や、タイトル名としても冠されている”イモータル”というキーワードが登場するPvP&PvEコンテンツ「闘争の円環」の説明が行なわれたほか、本作のゲームディレクターを務めるワイアット・チェン氏、プリンシパル・ゲームデザイナーのスコット・シコフ氏へのQ&Aも行なわれた。早速こちらの内容をご紹介したい。

 なお、弊誌では2020年12月に行なわれた海外向けテクニカルαテストの内容をレポートしているほか、クローズドαテストでの新規要素や変更点については日本語の動画、及びブログが公開されている。是非こちらも併せてご確認いただきたい。

【ディアブロ イモータル | クローズドアルファについての開発者からのお知らせ】

海外版クローズドアルファテストのページ

プレゼンテーションに参加したゲームディレクターのワイアット・チェン氏(画像上)、プリンシパル・ゲームデザイナーのスコット・シコフ氏(画像下)

イモータルvsシャドウの終わりなき戦い「闘争の円環」

 日本も対象にした次期テストとなるクローズドαテストでは、クラスとして「バーバリアン」、「デーモン・ハンター」、「モンク」、「ウィザード」、そして新たに「クルセイダー」が選択可能となる。また、モンクの故郷「ザヴェイン山」やアリート山の「凍てついたツンドラ」など新たなゾーンやボスが待つ「反響の洞窟」が追加されるほか、レベルキャップは55に引き上げられる。

 さらにバイルフェンでメインクエストを終えた後、「ヘリクアリ」というPvEコンテンツが用意される。ヘリクアリは「自分の強さのベンチマーク的な存在」になりうるほどの強力なボスモンスターに挑むというもので、勝利することでキャラクター強化につながるアイテムを獲得できる。テストの段階では1体のみだが、ローンチ後には毎月新たなボスを追加していく計画だという。

クルセイダー
ザヴェイン山
凍てついたツンドラ
反響の洞窟
ヘリクアリ

 プレゼンテーションにおいて、ここまでは比較的駆け足で前回テストからの差分についてが語られた形だったが、その後多くの時間を割いて説明が行われたのが陣営ベースのPvPコンテンツ「闘争の円環」。「闘争の円環」は、サンクチュアリを守護する軍勢「イモータル」か、イモータルに挑戦する「シャドウ」の2つの陣営のいずれかに所属し、イモータルの座を争って戦うPvPコンテンツだ。

 ストーリーとしては名匠とも謳われる「工匠ダイデッサ」が作成した強力な遺物「永遠なる王冠」を息子「カイオン」に渡し、サンクチュアリを地獄の軍勢から守ることを目的とした集団を結成するように指示。カイオンが結成した軍勢の名が「イモータル」であり、まさに「ディアブロ イモータル」というタイトル名の由来となる集団であったわけだ。

 一方でダイデッサは遺物のパワーに依存して「イモータル」が油断したり、堕落したりする可能性を恐れた。そこで娘の「アケバ」には密かにイモータルの腕を試し続けるように指示し、アケバは「シャドウ」と呼ばれる軍勢を組織してイモータルに勝利。結果的に彼らは永遠なる王冠を奪い、体制を覆して新たなイモータルとなった。つまりはサンクチュアリの守護者「イモータル」と、「イモータル」の力の監視者とも言うべき「シャドウ」の終わりのない戦いこそが、ストーリーと密接に結びついたコンテンツ「闘争の円環」なのである。

 このストーリーに乗っ取り、ゲーム内においても各陣営の最終的な目的としては、イモータル側はできる限り長く地位を維持すること、シャドウ側は現在のイモータルの地位を奪うこととなる。なお、陣営としてはイモータル、シャドウ、そしてフリーランス的な立場の「冒険者」の3陣営が用意され、プレーヤーは任意に所属陣営の選択が可能となる。イモータル側の所属人数は最大500名となるが、シャドウ側の人数制限はなく、シャドウ陣営の中で細分化されたサブギルド「ダークギルド」に所属することになる。また、1シーズンは「円環」と呼ばれ、1~3カ月程度の期間が設けられる予定だが、期間の長さは今後変更の予定があるという。

 各陣営にはそれぞれ個別のコンテンツが用意されるが、イモータル側で最も重要なのは、最大48人のプレーヤーが同時に参加できるレイド「カイオンの試練」。カイオンの試練は30分以内に4体のボスの討伐を目指すというもので、この試練を成功させることで、サーバー上の”シャドウ以外”の全てのプレーヤーがエルダーリフトでの報酬が増加するバフ「ダイデッサの祝福」を獲得できる。また、このバフを獲得した状態でエルダーリフトをプレイすると、イモータルの「魔法の宝物庫」に収められた戦利品が増加する。

カイオンの試練

 一方のシャドウはダークギルド同士で競い、まずはイモータルへの挑戦権を得ることに注力することになる。ダークギルドはPvEコンテンツなどのアクティビティに参加することで順位が向上するランキング制となっており、1週間の間でランキングTOP10に入ったダークギルドは最大8名のメンバーを選抜して、イモータルとのPvPコンテンツ「追放の儀式」に送り出すことができる。「追放の儀式」に成功することで、シャドウはイモータルの座を奪取し、”前”イモータルの支配は終わりを迎えることになる。こうして新たな円環を迎えると、新たにイモータルになったシャドウギルドのメンバーを除く全員が冒険者となり、再び次の円環での自分の役割を選び直すことになる。なお、過去のイモータルの盟主と副官4人は「名誉の壁」と呼ばれる場所に紋章旗や実績とともに記録されるほか、現盟主は像が飾られることになる。

追放の儀式
名誉の壁

 また、シャドウはシーズン中にダークギルドを跨いで最大3人のPTを組み、「魔法の宝物庫」への襲撃を行なうことができる。襲撃は宝物庫の守護者とのPvEから始まるが、イモータル側は潜入に気づいた時点で宝物庫にテレポートし、シャドウとのPvP戦闘により直接撃退を試みることができる。ここでシャドウが勝利すれば宝物庫の中身を持ち帰ることが可能で、一方イモータルは一定期間宝物庫をシャドウから守り切ることで宝物庫の中身を獲得できる。宝物庫の中身は「かなりレアなもの」ということで、これらを巡った激しい戦いが楽しめそうだ。

宝物庫の襲撃

ハクスラはもちろんMMOらしいPvPコンテンツにも期待!

 「ディアブロ イモータル」は従来シリーズのようなひたすら敵を倒して装備を集めていくハックアンドスラッシュ的な楽しみはそのままに、より多くのプレーヤーと関わるMMOとして、よりゲームシステムに根ざしたPvPコンテンツが実装されることになる。

 ちなみに、「ディアブロ イモータル」は2018年の発表当時から「イモータル」の名を冠していたが、当初からコンテンツとしての「闘争の円環」と軍勢としての「イモータル」の構想があったわけではなく、どちらかというと不死、不滅の(=immortal)「ディアブロ」という意味合いから名付けられており、開発が進むうちにタイトルとシステムが噛み合っていったのだという。

 クローズドαテストでは「闘争の円環」はもちろん、「ディアブロ」らしさをモバイル向けに最適化したゲームプレイが味わえる。初の日本向けテストということで、開催を楽しみにしたい。