【特別企画】

新モンスター「ビシュテンゴ」&懐かしの「フルフル」に挑戦!「モンスターハンター ライズ」プレビューレポート

ゲーム本編に久々の登場!新たに「奇怪竜」の名を得た「フルフル」の狩猟に挑戦!

 続いては狩猟のお時間。今回最初に挑戦するモンスターはシリーズ作品では久々の登場となる「フルフル」だ。そのあまりにも奇抜で独特なビジュアルは過去作品にて対峙した事のあるプレーヤーの脳に印象深く根付いていると思われる。今作では今までずっと漢字名が無かった「フルフル」についに「奇怪竜」という名が与えられ、生態がさらにリアルに表現された恐ろしい姿でハンターに襲い掛かる。今作のモンスターは全体的に「妖怪」をモチーフにしているとの事だが、「フルフル」に関して言えば既存シリーズのモンスターの中で一番「妖怪」、「化け物」、「ホラーゲーム」という印象が強いため、本作での復帰は極めて当然と言えるのかもしれない。

進化した映像技術で表現される「フルフル」は肉質がリアルになり、ビジュアルの恐ろしさに拍車が掛かっている

そんなフルフルの特徴は電撃を用いたブレスやタックルでの攻撃。加えて他の飛竜には見られない、挙動が読みづらい独特の攻撃モーションや間合いを把握しづらい首を伸ばした噛みつき攻撃など、思わず見ていてゾッとするような攻撃も多用してくる。

 そしてビジュアルからわかる通り目が存在しないため音に敏感で、ハンターの発見も物音が基準とされている。また、今作でも対峙している間「フルフル」だけ戦闘BGMが存在せず、静かなフィールドで「フルフル」の鳴き声やうめき声だけが聞こえるというホラー感漂う戦闘となる。ただでさえ癖が強く強力なモンスターであるが、勿論作品に登場するたびに攻撃モーションは増え続けているので、久々の対峙で油断していると苦戦を強いられるだろう。

フルフルではお馴染みの電撃ブレスは今作でも健在。麻痺とのコンボで一気にピンチに追いやられる
首を伸ばした噛みつき攻撃は挙動が読めずモーションも恐ろしい
洞窟内では天井に張り付いた状態での攻撃も行なう。絵面が完全にホラー

 ただ今作から登場したシステムはかなり「フルフル」に有効なモノも多いように思う。厄介なブレス攻撃は今まで通り地面を伝って発射されるので、「翔蠱」で空に逃げれば距離を取られていても避ける事が可能になり、唐突に放ってくる電撃を帯びる攻撃や噛みつきも「翔蠱」で一気に距離を取る事が可能だからだ。

 そして何より……今回はモンスターに乗り操れる「操竜」ができるので当然フルフルに「操竜」する事もできる。「操竜」状態になると持ち前の強力な電撃を繰り出してくれるので非常に頼もしい上、自分の操作でドタドタと走り回る「フルフル」は少し可愛いらしくも感じられる。これが噂のキモ可愛いという奴なのだろう。

「操竜大技」では体に電撃を纏って近くのモンスター全てに攻撃を行なう。麻痺を併発するのでさらなる攻撃のチャンスを作ってくれる

 それでも実際「フルフル」は強力なモンスターである事には違いない。今回の体験会で一般ヘッポコハンターである筆者も果敢に挑戦して、ありえないほど苦戦しつつ今作での進化に感動もした。実際の「フルフル」の攻撃モーションや狩猟の様子は下記動画にて記録してきたので、こちらも是非確認してみて欲しい。[モンスターハンター 2ndG」時代に「フルフル」の緊急クエストで1カ月以上詰んでしまった筆者のトラウマが蘇るほど、今作も強力で面白い仕上がりとなっている。

【「モンハンライズ」フルフル狩猟! - GAME Watch】

その姿はまさに”天狗”!?新モンスター「ビシュテンゴ」の狩猟に挑戦!

 続いて挑戦したのは新モンスターである「ビシュテンゴ」の狩猟クエストだ。最初名前からは想像できなかったが、見た感じで言うと猿を基盤とした牙獣種のモンスターでは無いかと推測ができる。そして別名が「天狗獣」という名前からしてモチーフとなった妖怪は「天狗」で、強靭な尻尾を軸として足を使わずに立ち上がっている姿がとても印象的。その状態から翼のような腕のヒレを広げると天狗っぽさも感じられる。何かと木の実をムシャムシャしてる姿や狩猟中の走るモーションも非常に独特で、見ていて面白いモンスターだ。

猿としての要素と所々に天狗っぽさを感じさせるコンセプトが良く反映されているモンスターだ

 攻撃モーションとしては強靭な尻尾を軸とした叩きつけや、尻尾で立ち上がった状態からグルグルと回転して突撃する攻撃、そして最も特徴的なのは木の実を活用した攻撃を行なってくることだ。距離を取っているとどこから取り出した木の実をハンターに目掛けて投げる遠距離攻撃を行なったり、さらには各木の実を活用した独自の攻撃モーションも存在する。ピンク色の木の実を使った攻撃は尻尾を使ってハンターに叩きつける事で大ダメージ+辺りに毒煙玉を展開し毒状態にされ、黄色の木の実を用いた攻撃はその場で尻尾を使って割る事で閃光玉のように光ってハンターを行動不能にしたりなど、非常にトリッキーな攻撃も行なってくる。動きも素早いので隙をしっかり見極めることが狩猟の重要なポイントになるだろう。

素早くトリッキーな攻撃が多いのが特徴の「ビシュテンゴ」。木の実を用いた攻撃により単純な力押しでの攻略は難しい

 攻略のポイントとしては、飛んでいる時や壁に張り付いている時など、特殊な状態の時に攻撃を与えられれば落下させて隙を作ることができる、というところだろう。今作で登場した「鉄蟲糸技」は飛んでいるモンスターに有効だったりカウンターを狙えたりなど様々なシチュエーションに対応できるので、これらを駆使することでチャンスを活かすことが出来るように思える。

 加えて一部の攻撃をキャンセルさせてダウンさせると「ビシュテンゴ」が持っていたであろう木の実がばら撒かれて各種アイテムを入手する事も可能だ。ただし怒り状態だと攻撃スピードが上がり、非常に強力な回転突撃攻撃等も繰り出してくるので油断はできない。そんなトリッキーで今までにない「ビシュテンゴ」の攻撃アクションや狩猟風景も動画でまとめたので、是非チェックしていただきたい。

特定条件で攻撃を当てることでダウン+「ビシュテンゴ」が持っていた木の実をアイテムとして回収する事ができる。
「鉄蟲糸技」を活用すれば攻撃の差し込みやカウンターを今まで以上に狙いやすい
【「モンハンライズ」ビシュテンゴ狩猟!- GAME Watch】

 今回の試遊会では「フルフル」と「ビシュテンゴ」の狩猟を体験したが、いずれもアクションやグラフィックスの進化、さらには各モンスターが持つ個性を強く感じることができ、新モンスターの作り込みは勿論ながら、既存モンスターもしっかり今作にあわせて進化していることが感じられた。加えて世界観の構築やユーザビリティに長けたシステムの改善と追加も各所で見受けられたのも大きい。来月の発売が今から非常に楽しみである。