【特別企画】

我々は3年近く待った甲斐があった。スマホゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」先行プレイレポート

2月24日 配信開始

(※PC版は3月10日配信予定)

価格:無料(アイテム課金制)

 「ウマ娘 プリティーダービー」は、現実世界の競走馬たちの特徴を取り込みつつキャラクター化したウマ娘たちが、時速60kmを超えるスピードでターフを駆け、レースシリーズの最高峰である<トゥィンクル・シリーズ>を目指すという世界観を軸に、TVアニメやコミックスなどのメディアミックスが進むクロスメディアコンテンツだ。

 そして本日ついにAndroid/iOS用育成シミュレーション「ウマ娘 プリティーダービー」がサービスインを迎えた。本作については多くのファンが事前登録開始3周年を覚悟していたかと思う。日々「ぱかチューブっ!」を眺めたり、アニメ版「ウマ娘」を見直したりSeason 2を日々楽しみにしたりというところだったが、今回は本作を先行でプレイする機会を得られたので、本稿ではガラッと変更されたヴィジュアルやシステム面をチェックしていく。

 3年近く待った甲斐があった。これがファーストインプレッションの総括だ。なお、本作はCygamesが手掛けており、基本プレイは無料、ビジネスモデルはアイテム課金制となる。

ウマ娘 プリティーダービー
【【ウマ娘 プリティーダービー】CM「誰より速く駆け抜けたい」篇 30秒ver.】

 さっそく見ていこう。まず、先日公開されたオフィシャルムービーでも紹介されていたが、ゲームは縦画面中心に構成され、横画面はレースと「ウイニングライブ」と住み分けされている。もちろん、グラフィックスも強化されており、基本的に良く動く。あらゆるシーンでよく動く。レース中のスキルカットインは演出が大変よろしい。となると、スマホの推奨スペックが気になるところだが、先行プレイの端末は、iPhone 12 miniだった。現地での質問に対してはグラフィックスオプションが追加予定との回答が得られたほか、極端に重い印象は受けなかったため、近年のミドルスペック以上のSoC搭載機であれば問題ないだろう。公式ページには推奨端末も掲示されているので、気になる人はチェックしてほしい。

【スマートフォンゲーム【ウマ娘 プリティーダービー】PV 「ご紹介」篇】

 プレーヤーは新人トレーナーとして、トレセン学園においてチーム「シリウス」を率いて、メインストーリーを進めたり、ウマ娘を育成したりしていく。メインストーリーはほぼフルボイスでモリモリと進む。システム概要は、メインストーリーと他のプレイヤーチームとのレース、育成が主。先行体験会ではゲームのメインコンテンツでもある「育成」がメインで、ストーリーについてはプレイしてのお楽しみ、とのことだった。というわけで、往年の競馬ゲームへのリスペクトが感じられる「育成」を重点的に見ていこう。なおキャラクターごとのイベントは、1キャラクターにつき100以上とのこと。

ウマ娘の育成が中心。よく動く
ホーム画面でもよく動くほか、ロビーにいるウマ娘たちとの会話も可能だ
レースは実況付きで、カメラワークと演出に気合いが入っており、国内外競馬番組定番カメラワークから、アニメ的なものまでと豊富。YSS!(編注:やっぱり、スズカさんはスゴい!の略とのこと)
ウイニングライブはとくに操作はないが、いわゆるリズムゲームのMV的に大変よく動く。お気に入りのウマ娘を1着にさせて楽しむべしである。また画面の向きも変更可能で、画像は上が横、下が縦画面時のもの
レース画面も縦横選択可能だ。なお、こちらで走っているのはウマ娘「オグリキャップ」。オグリキャップが主役を務めるヤングジャンプで連載中のマンガ「ウマ娘 シンデレラグレイ」は大変おもしろいので是非読んでほしい

 「育成」はトゥインクル・シリーズに挑戦していくものになる。3年間のロードになり、トレーニングやレースを経ていく。育成が終了すると、育成したウマ娘は殿堂入りウマ娘になり、レースやチーム戦に参加可能になる。これは周回プレイ要素になっており、好きなウマ娘たちを育成していくことでチームを強化していく。もちろん、同じウマ娘を何度も育成してより高い性能に引き上げていくことも可能だ。

 トレーニングとレースのサイクル中を見ていくと、ウマ娘の体力ゲージと相談しつつ、トレーニングメニューを選んだり、レースに備えたりしていく。トレーニングで上昇する項目には「スピード」、「スタミナ」、「パワー」、「根性」、「賢さ」があり、体力ゲージの残量に応じて失敗率が変化する。

育成のメイン画面
トレーニングのメイン画面
体力が減ってきたら「お休み」で体力回復
育成イベントがあり、これが発生することでパラメーターが上昇するほか、サポートカードイベントによる恩恵もある
スキルPtを消費してレースを有利に進められるスキルを覚えるのも大事
レースごとにウイニングライブがある。デビュー戦は1着に滑り込みやすい
ライブの様子
レースで結果を残せなかった時点で育成は終了。このときアイテムで再挑戦も可能
作戦変更で勝てることもある
育成の判定

 育成でキーとなるのは想い(因子)だ。脳裏に「ウィニングポスト」や「ダービースタリオン」が浮かんだ読者もいると思うが、間違いではない。血統がない配合っぽい仕様で、6人のウマ娘の因子を育成するウマ娘に継承することで、初期ステータスがアップする。下記スクリーンショットを見るとわかりやすいが、因子となるウマ娘のランクが大きく影響するため、理想的なパラメーターにすべく育成を繰り返すわけだ。そうなると、めっちゃ周回プレイじゃないかとなるのだが、この点は短縮機能が用意されており、サクサクと進めて行くことができる。

想い(因子)の説明画面
おまかせ選択もある
継承完了画面。ぴすぴーす!
育成2周目にこんなダイアログが表示された
オプションには、レース中のスキルカットインの表示設定もある

 ごく短時間のプレイであり、部分的なプレイフィールになるが、マイペースで育成しやすく、愛着をもって楽しめるゲームに仕上がっている。もちろん、競馬知識がなくても楽しめるだけでなく、関連用語も覚えて行きやすく、カジュアルなノリに反して、がっつりと競馬育成シミュレーションであるのもポイントだろう。

 「ぱかチューブっ!」やTVアニメ「ウマ娘 プリティーダービー」、「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」(Season 2は1月から放送中だ)に加えて新たに出走したゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」。我々は3年近く待った甲斐があった。