【特別企画】
オープンワールドとアクション、謎解き!「イモータルズ フィニクス ライジング」先行プレイ
翼で自由にのびのび探索、時々パズルで頭をひねる
2020年9月11日 04:45
ユービーアイソフトは、プレイステーション 4/プレイステーション 5/Xbox One/Xbox Series X/Nintendo Switch/PC用オープンワールドアクションRPG「イモータルズ フィニクス ライジング」を12月3日に発売する。
本作は「アサシン クリード オデッセイ」を開発したチームが手掛けるまったく新しいIPのオープンワールドアクションだ。実は本作は2019年のE3で「ゴッズ アンド モンスターズ」という名称で発表された作品である。
ギリシャ神話をベースにした世界観でありつつも、カートゥーン調で描かれた世界は柔らかさを感じる。見た目が可愛らしいからゲーム内容も可愛らしい……ということはなくコアゲーマーも満足させるような骨のあるゲームプレイに仕上がっていた。
今回は発売に先駆けて本作をプレイすることができたのでレポートをお届けしよう。
アクション性の高いバトルが魅力。自由に探検し、自由に戦える
プレーヤーはギリシャの戦士「フィニクス」を操作し、囚われた神々を救っていく。舞台となるフィールドはギリシャ神話をベースにしつつもオリジナルの建造物などが配置されており、ユニークな世界観を作り出している。各フィールドはいくつかのエリアに分かれており、それぞれ特徴が異なっている。
フィールドで行なえるのはジャンプやダッシュなど3Dのアクションゲームで楽しめる基本的なアクションはもちろん、グライダーを使って高い場所から滑空してたり、馬を呼び出してフィールドを走り回ることも可能だ。今回は一部のエリアのみのプレイだったが、その範囲でもフィールドの広さや、不思議な建物の数々、探検しがいのあるスポットなど様々な要素を見ることができた。
もちろんフィールドにはエネミーが徘徊しており、場所によっては強力な名前付きのエネミーも出現する。主人公は「剣」、「斧」、「弓」、そして様々なアクションスキルを使って戦っていく。
戦闘時にはタイミングよくガードを押すとパリィ、タイミング良く避けると敵がスローになるという要素もある。また敵を上に打ち上げてから空中コンボを叩き込むことも可能だ。正面切って戦うゲームかと思いきやステルスアタックもあり、アクション要素も豊富で敵とのバトルひとつとってもかなり楽しむことができた。
今回は難易度ノーマルでプレイしたのだが、敵はタフでなかなかにやりごたえがあるバランスだった。なお製品版では難易度設定が柔軟に用意されるとのことで、コアなアクションゲームファンからライトなユーザーまで幅広く楽しめそうだ。
RPG要素もしっかり。装備を集めたりポーションを使って戦おう
本作はオープンワールドアクションでありつつ、RPG要素もかなり強い作品だ。キャラクターには装備の概念もあるし、ユニークなスキルもある。
装備はそれぞれ固有のグラフィックスと効果を持っている。それぞれの武器にはオプション効果もついている。攻撃力を重視するのかその他の要素を重視するかなど、武器の選択で戦い方が変わりそうだ。
管理すべきリソースは大きく体力とスタミナの2つだ。体力は文字通りなくなると死んでしまうのできっちり維持したい。体力の回復方法は基本的にはポーションや、フィールドに生えているキノコを食べて回復する。
そしてもうひとつがスタミナだ。スタミナは主に各種スキルやグライダーを使用するなど特殊なアクションを行うときに消耗するリソースだ。一般的なRPGで言うところの「MP」とアクションゲームの「スタミナ」をあわせたようなリソースになっている。スタミナもライフと同じくポーションなどで回復することもできるし、剣で攻撃することでも回復できる。
強敵とのバトルで苦戦したことがあったのだが、強力なスキルを連打しながらポーションでゴリ押すこともできなくはなさそうだ。もちろんスマートにパリィなどを使って戦っても良いし、バトル1つとっても幅広い楽しみ方ができそうだ。
頭を捻って謎を解く。解けた先にはご褒美も!
そしてもうひとつの魅力の謎解きやパズルについてもかなりの数が用意されている。フィールド上に配置されているものもあれば、別世界に用意されているものもある。いくつかのギミックの組み合わせだったりするのだが、この謎解きはなかなか考えさせられるものが多かった。
例えばボールをある場所から別の場所に移動させるというギミックがある。ただボールの前には柵があり直接手で運ぶことはできない。そこで、離れたところにあるオブジェクトを動かすという特殊能力を使いボールを動かすのだ。その先には坂道がありそこにボールを置けば勝手に転がりだすのだが、今度は坂の途中に穴がありボールが落ちてしまう。
解法をスタッフに聞いてみると、近くに矢で活性化するスイッチがあり、ボールを転がし、すぐに矢でそのスイッチを押せば穴の上に板が生成されてボールは無事にゴール地点まで転がる、という仕組みになっていることを教えてくれた。最初に見たときは全く解法がわからないギミックだったが、周りをよく見渡せば気づけるようになっていた。
またアクション性が高い迷宮のようなエリアもあった。グライダーで足場と足場の間を渡っていくのだが、ルート上にレーダーが張り巡らされており、その隙間を縫うように飛んでいく必要があるという具合だ。
これらの要素を無事に突破できると主人公をアップグレードするアイテムなどが入手できる。必ずしもすべてをクリアする必要はないがメインのゲーム進行に役立つし、何より攻略すること自体が面白かった。
リアルな描写のオープンワールドゲームを多数送り出してきた同スタジオが送り出す、ファンタジータッチで新しい楽しみ方ができる作品。発売日も発表になり期待がますます高まる作品だ。