【特別企画】

10万円切りで6コアRyzen+GTX 1650 Ti+120Hz液晶搭載!「GALLERIA GR1650TGF-T」のコスパは脅威的だ

15.6インチのフルHD液晶にGTX 1650Ti、6コアのRyzen Mobileプロセッサを組み合わせた「GR1650TGF-T」。税込み9万8,780円で販売中だ

 サードウェーブのゲーミングPC「GALLERIA」ブランドに、Ryzen Mobile 4000シリーズ(いわゆる“Renoir”)を搭載した新しいノートPCが登場した。

 CPUが6コアのモデルと8コアモデルの2製品が用意されているが、直販サイトで税込み9万8780円で販売されている6コアモデル「GR1650TGF-T」に注目したい。

10万切りで120Hz液晶搭載

 税込み10万円以下のゲーミングPCというと、どうしても“ゲームは動くが低解像度でなんとか……”という程度のものを想像してしまう。

 だがGR1650TGF-Tは6コア12スレッドのCPUにGeForce GTX 1650Tiを組み合わせることで、「Fortnite」や「Apex Legends」といった人気タイトルを高フレームレートで動かせるパフォーマンスを備えている。さらに、液晶は120Hz対応なので、外部ディスプレイなしで高FPSのヌルヌル体験ができてしまうのだ!

 ちなみに、8コアモデルはRTX 2060と120Hz液晶搭載で直販価格14万2,978円。こちらのコスパも高いが、しっかりと性能、価格の違いが設定されており、棲み分けがなされている。

 今回はこの注目モデル「GR1650TGF-T」が実際どこまで使えるのか検証してみたい。

天板にはGALLERIAのロゴを配置

スリムな筐体なのにインターフェースは豊富

 まずはGR1650TGF-Tの外観からチェックしよう。全体のデザインは今風の“15.6インチ液晶を備えた薄型ノートPC”といったところ。奇抜さはないが、“ゲーミング”を意識させ過ぎないシンプルなデザインに好印象を抱く方も多いだろう。

 最厚部で20.5mmの薄型設計、重量も1.9kgと軽量であるため、機動性も十分だ。Stay Homeのご時世では外に持ち運んでゲームとはなかなか言いづらいが、家の中で気軽に移動できるのはありがたい。

 搭載インターフェースは両側面にUSB 3.0(USB 3.2 Gen1)のほか、背面にはUSB 3.2 Gen2のType-CコネクタにMini DisplayPort、さらにHDMI出力などかなり充実している。ネットワーク系装備は最新のWi-Fi 6も搭載しているが、ネットゲームには必須と言うべき有線LANもちゃんと搭載されている。10万円未満でこの装備は文句なく満点を出せる。

右側面にはUSB 3.2 Gen1(5Gbps)が2基と、SDXC対応のSDカードリーターを配置
左側面にはオンラインゲームには必須の有線LAN(ギガビット)や、オーディオ入出力用ジャックを配置している
背面にはMini DisplayPortやHDMI出力のほかに、USB 3.2 Gen2のType-Cコネクタなどを配置。ただこのType-CコネクタはUSB data onlyなので映像出力や充電には利用できない
デバイスマネージャーで見たところ、無線LANはIntel製のWi-Fi 6対応コントローラ「AX200」が採用されていた
ACアダプタは120W出力のものが付属

 キーボードまわりは、ごく一般的なテンキー付きJIS配列のものだ。操作感は悪くないが、ゲーム中はWASDキーに置いた指先がやや熱く感じられることも。気になる場合は外付けキーボードを組み合わせてみてもよいだろう

キーボードはテンキー付きのJIS配列。妙な合体キーがなく、右Shiftキーが大きめなのは素晴らしい。ただゲーム中はキートップもそれなりに熱を帯びる
キーボードはRGB LEDによるライトアップが可能。部屋を暗くしてプレイする人には助かる装備だ。もちろん消灯も可能
バックライトなどの設定はプリインストールされている「Gaming Center」を使用する
バックライトの発光色や輝度もWindows上で設定可能だ。バックライトはキーボード全体で単色なので、あまり凝った発光パターンには設定できない

CPUは今注目の“Renoir”の6コア版を採用

 GR1650TGF-Tでもっとも注目すべき点は、CPUに“Renoir”ことAMD製の最新モバイルAPU(GPU内蔵GPU)である「Ryzen 5 4600H」を採用していること。

 これまでゲーミングノートといえばIntelのCoreプロセッサが定番だが、Renoirは今、デスクトップPCで大人気のCPU、Ryzen 3000シリーズを少々ダウンサイズしてノートPCに搭載できるようにした製品。低価格ながら6コア12スレッドと、マルチスレッド処理にも比較的強いのがポイントだ。

 GR1650TGF-Tと同じGTX 1650TiにCore i5を組み合わせた姉妹モデル「GCL1650TGF」は4コア/8スレッド、さらに直販価格も1万円近く上に設定されていることから、ノートPC向けRyzenのコスパのすさまじさが垣間見える。

「CPU-Z」でGR1650TGF-Tに搭載されているCPUの情報を拾ってみた。最新のAMD製モバイルAPU(GPU内蔵GPU)である「Ryzen 5 4600H」が搭載されていることが分かる
「CPU-Z」でメモリの情報を拾ってみたが、容量は8GBのシングルチャンネルだった。メモリのクロックはDDR4-3200とCPUの定格で駆動している

 標準搭載のメモリは8GB。さらにシングルチャンネル構成という割り切った構成だ。ただ今回の検証の間、さまざまなゲームで試したが、GR1650TGF-Tでフレームレートが十分出る設定ではメモリ不足でゲームが落ちるようなことは一切なかった。

メモリスロットとSSD用のM.2スロットが各1基空いている。左下には2.5インチドライブ用の空きベイがあるが、接続ケーブルは見当たらない
メモリスロットは2基あり、うち1基に8GBモジュールが搭載され、残り1基は空きスロットだ。

 ストレージ関しては容量512GBのNVMe SSDが標準搭載されているため、満足できると言ってよいだろう。今時のゲームは1本で数十GB確保するし、大作系では100GB超もめずらしくなくなったので、512GBのSSDは非常に頼もしい。

搭載されているSSDの情報を「CrystalDiskInfo」で読み取ってみた。PCI Express Gen3 x4接続のNVMe M.2 SSDであることが分かる
搭載されているSSDはPhison製のコントローラを備えたものだった。メーカー名は不明である
底面パネル側にはSSDの放熱を補助するためとみられる金属パネルと熱伝導シートが配置されていた

eスポーツ系ゲームに最適な120Hz液晶

 ゲーミングノートの液晶の質も一昔前に比べると劇的に向上した。GR1650TGF-Tの液晶は15.6インチのフルHDだが、リフレッシュレートは120Hzと高いものが採用されている。

 ビジネス向けノートの液晶は一般的な60Hzのパネルが多いが、(理論上)60Hz液晶の倍のフレームレートまで追従できるため、ゲームの動きをよりスムーズに表示でき、より勝ちやすくなる。

液晶はアンチグレアのナローベゼルという今時のデザイン
テレワーク時代になって急激に引き合いが増えているWebカメラも当然搭載。本機ではヒンジ近くに埋め込まれている
GR1650TGF-Tは低価格ながらリフレッシュレート120Hzの液晶パネルが採用されている。デフォルトで120Hz設定なので、特別な設定がなくてもよい
液晶のリフレッシュレートは高いが、リフレッシュレートの可変機能(VRR)はない

 高リフレッシュレート液晶を活かすにはGPUもある程度強力なものが必要だ。GR1650TGF-Tの描画機能はRyzen 5 4600Hに内蔵されている「Radeon Graphics」と、ディスクリートの「GeForce GTX 1650Ti」の2種類が担当するが、ゲームの描画はGTX 1650Tiが担当する。

 一応内蔵GPUのみに切り換えることも可能だが、後で示すとおりRadeon Graphicsの描画性能はGTX 1650Tiの4分の1程度なので、ゲームをRadeon Graphicsで動かすメリットはない。

ゲーム画面の描画はディスクリートのGTX 1650Tiが担当する。VRAM搭載量が4GBと控えめなので、画質は低めにしておこう。図は「GPU-Z」でGTX 1650Tiの情報を読み取ったところ
こちらはCPUに内蔵されたGPUの情報。Intel製内蔵GPUよりはるかに強力だが、GTX 1650Tiには遠くおよばない
GPUのドライバはやや特殊なものが使われているようだ。NVIDIAからノート用GTX 1650Tiの最新ドライバーをDLして導入しようとしても、組み込むことができなかった

 この120Hz液晶を活かすコツは、ゲーム側の画質を低く抑えることだ。描画負荷を軽減し、フレームレートを稼ぐのだ。裏を返せば描画負荷の重いゲームには向かないため、どのゲームで遊ぶのかがかなり重要だ。

 重めのゲームで遊びたいなら、より強力なCPUとGPUを搭載した上位モデル(GR2060RGF-T)を選ぶべきだ。

「Apex Legends」で画質関係を全部最高設定にしてプレイすると、4GBのVRAMをほぼ使い切ってしまう。こうなってもゲームに不具合が出ることはないが、パフォーマンスは落ちるので余裕をみてVRAMの消費は3GB台前半程度に抑えたい

基本的なパフォーマンスを計測

 GR1650TGF-Tのゲームでの実力を見る前に、基本的なパフォーマンスをいくつかチェックしてみよう。まずは「CINEBENCH R20」でCPUの馬力をチェックする。

「CINEBENCH R20」の結果

 6コア12スレッドなのでマルチスレッド性能は高めだが、ノート用に電力消費を絞ったCPUゆえスコアは全体に低め。ただ最新のRyzenなのでシングルスレッド性能も割と高い。安価な割に性能のよいCPUと言えるだろう。

 続いてはグラフィックス性能を「3DMark」でチェックする。テストはフルHD環境を想定した「Fire Strike」のみで実施したが、このテストではGTX 1650 Tiに加えて、CPU内蔵GPU(Radeon Graphics)だけを使った場合のスコアも比較する。

「3DMark」Fire StikeをGTX 1650 Tiで実施したときのスコア
「3DMark」Fire StikeをRadeon Graphicsで実施したときのスコア

 ご覧のとおりGTX 1650 Ti使用時(デフォルト)のスコアはRadeon Graphics使用時の4倍以上になっている。さらにGraphics test1および2におけるフレームレートも、総合スコアと同程度の比率である。あえてRadeon Graphicsを使ってゲームをする理由はない、と言ってよい。

 続いて総合ベンチマークである「PCMark 10」も試してみた。グラフィックスのパフォーマンスは3DMarkで見たので、それ以外のテストをすべて実行する「Standard」テストを実施した。

「PCMark 10」のスコア

 今回は比較対象を設けないレビューなので、スコアを見てもよいのか悪いのか分からないだろう。たとえば筆者がレビューした大型ノートPCなどと比較すると、実売10万円切りなのに格上のノートに近いスコアが出ていることが分かる。ゲーミングPCとして使わなくても、普段使いのPCとしてきわめてバランスのよい性能であると言えるだろう。

 ついでにPCMark 10を使ってバッテリの駆動時間をチェックしてみた。画面輝度は最大とし、PCMark 10のバッテリテストのうち「Gaming」と「Modern Office」の二つを実行させてみた。前者は3DMarkを延々と回すテスト、後者はFirefoxやLibreOffice、ビデオチャットなどのタスクを繰り返すテストとなる。

「PCMark 10」Battery Testによるバッテリ駆動時間

 さすがにGTX 1650Tiを使うGamingだと1時間程度しか持たないが、オフィス系作業を想定した場合は3時間40分弱まで伸びる。カタログスペックでは7.5時間となっているが、PCMark 10のバッテリ駆動時間テストは過酷(ずっと休憩なしの超過密労働)であるため、妥当な数値と言えるだろう。

 ゲームで遊ぶときはACアダプタを装着しないと、GPUが省電力モードで動作する(ゲーミングノートでは一般的な仕様)点は覚えておきたい。

 最後に「CrystalDiskMark」で内蔵SSDの読み書き速度をチェックしてみた。

「CrystalDiskMark」でSSDの読み書き速度を計測した結果

 PCI Express Gen3 x4接続のSSDとしてはやや遅めの部類だが、Serial ATA接続のSSDに比べると強烈に高速だ。ゲームの読み出しなどで不満が出ることはないだろう。

それで、人気ゲームはどの程度動くのか?

 そろそろ本題のゲームにおけるパフォーマンス計測といこう。GR1650TGF-Tが持つリフレッシュレート120Hz液晶のスペックを活かすには、描画負荷軽めのゲームが望ましい。そこで今回は人気FPS/TPS系の中でも描画が軽く、無料で楽しめるものを中心に検証する。

 まずは現状最軽量クラスのゲームである「VALORANT」で検証した。解像度はフルHD(以降同様)のみとし、画質設定は全設定を一番重いものにした最高設定と、一番軽いものにした低設定(ただしマルチコアレンダリングはON)の二通りとした。

 検証は射撃訓練場を利用し、一定のコースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定した。

「VALORANT」1,920×1,080ドット時のフレームレート

 軽いゲームだけに最高設定でも平均fpsは液晶のリフレッシュレートを大きく上回る。オブジェクトが多くなると100fps近くまで下がるシーンが出始めるものの、フレームレートが十分高いのでプレイはきわめて快適だ。

 オブジェクト増加時などのフレームレート低下を極限まで抑えたいなら、画質を低設定で臨むとよいだろう。

最高設定でこのシーンだとだいたい200fps近くまで出せる
セージのスロウオーブを投げまくり、オブジェクトを増やすと108fpsまで低下した
低設定にしても226fpsと、最高設定に比べ劇的にフレームレートが上がった気はしない
オブジェクトを増やすと140fps前後まで低下するが、この状態でも液晶のリフレッシュレートを上回っている

 続いては「Apex Legends」でテストする。画質は全項目をもっとも重くした設定と、もっとも軽くした設定の二通りとする。このゲームでも射撃訓練場で一定のコースを移動し、そのときのフレームレートを「CapFrameX」で測定した。

「Apex Legends」1,920×1,080ドット時のフレームレート

 VALORANTだと最高設定でもなんとかなる感じだったが、Apex Legendsでは画質を最低に落とさないと高フレームレートは得られないことが分かる。

 このゲームに限らず煙の表現は重くなりがちだが、最低画質にしておけばフレームレートは80fps程度で歯止めがかかる。液晶のリフレッシュレートはかなり割り込んでしまうが、まだ十分に戦えるパフォーマンスと言える。これ以上のフレームレートが欲しいなら、見づらくなるのを覚悟の上で解像度を下げる必要があるだろう。

このシーンでは最高設定だと60fpsをわずかに割る。明らかに画質設定は下げる必要がある
バンガロールのスモークを手前に展開すると40fps台まで下がる。これは厳しい
画質関係をすべて最低にすると120fps台に上昇。これなら液晶のリフレッシュレートを活かした高FPSプレイが可能に
同様にスモークを炊くと85fps前後に低下。描画が重くはなるが、60fpsを割り込んでいないのでまだプレイは快適だ

 TPS系だが「Fortnite」でも試してみた。APIはDirectX 12とし、ソロプレイ時のリプレイを再生し、そのときのフレームレートを「CapFrameX」で測定した。Fortniteは画質を下げると画面のレンダリング解像度も下がる(粗くなる)が、今回は低設定でも100%スケーリングに統一している。

「Fortnite」DirectX 12、1,920×1,080ドット時のフレームレート

 Fortniteでは最高設定にした場合、なんとかマップを動ける程度。撃ち合いになるとまったく勝てないだろう。だが低設定にすれば(レンダリングを100%にしても)平均140fps以上は出せるので、ガンガン攻めていける。

最高設定でオブジェクトの多いシーンを通ると簡単に60fpsを下回ってしまう
画質を低設定にすれば144fpsを超えることが可能になる

 有料のゲームだがeスポーツシーンで高い人気を誇る「レインボーシックス シージ」でも試してみた。APIはDirectX 11とし、ゲーム内ベンチマーク機能を利用して計測した。

「レインボーシックス シージ」DirectX 11、1,920×1,080ドット時のフレームレート

 このゲームはデフォルトでレンダリング時のスケールが50%設定になっているため、フルHD&最高設定でも十分高いフレームレートが期待できる。低設定だとさらに伸びるが、最高設定でも十分快適に遊べるパフォーマンスを備えている。

「海岸線」マップのプールサイドにおけるフレームレート。最高設定だと127fps前後となる
レインボーシックス シージのスモークはApex Legendsよりも処理が軽く、目の前に展開されても20fpsも下がることはなかった
画質低設定だと176fps前後。液晶のリフレッシュレートを大幅に超えているため、描画のなめらかさでは最高設定との違いはほとんど感じられない
低設定ならスモークを炊いても160fps程度

 最後に重量級ゲームの代表として「Horizon Zero Dawn」を試してみた。ゲーム内蔵のベンチマーク機能を利用し、一番上と一番下の画質設定でフレームレートを計測してみた。

「Horizon Zero Dawn」1,920×1,080ドット時のフレームレート
最高画質では30fps近辺の維持が限界。これだと敵が多数いる中での戦闘は厳しい感じ
最低画質(パフォーマンス優先)では50fps台まで上がる。120Hzの世界を知ってしまうとなめらかな動きではないが、普通に楽しむことは可能

 スペックやこれまでのベンチマークで大方予想は付いていたが、やはり重量級ゲームはやや荷が重く、ライトなeスポーツ系タイトルに向く、という結論でよさそうだ。

配信や録画でRadeon Graphicsを使う

 ここまで一通りゲームのパフォーマンスを見てきたが、これは主にGTX 1650 Tiの描画パワーがもたらす恩恵である(もちろんRyzen 5 4600Hの処理性能の高さも関係している)。しかしCPUに内蔵されたRadeon Graphicsはほとんど出番がない。

 デスクトップを右クリックして出すGPUの設定もGTX 1650 Tiのものしか出ないため、何も知らずに使っていればRadeon Graphicsは存在しないも同義なのだ。

 しかしそんなRadeon Graphicsをなんとかして活かすことはできないか……と考えてみたが、ゲームの描画性能はGTX 1650 Tiの4分の1程度なので出番はない。だがゲームの録画や配信にRadeon Graphicsを使うとどうなるのだろうか?実験してみた。

 具体的には「OBS Studio」の録画ないし配信設定で、エンコーダに「H264/ AVC Encoder(AMD Advanced Media Framework)」を選択するだけ。GTX 1650 Tiが搭載されているので「NVEnc」やCPUを使う「x264」も選択できる。

 そこでApex Legendsを低設定でプレイしつつOBS Studioで録画し、録画処理がフレームレートにどの程度影響するかを調べてみた。録画時のビットレートはCBR 6Mbps、解像度はフルHDとした。画質設定はH264/ AVC EncoderおよびNVEncが“Quality”、x264が“Faster”&“High”プロファイルとした。フレームレートの計測方法は前述の検証と同一にしている。

GR1650TGF-TのRadeon Graphicsをゲームの録画に活かすためにチョイスした設定。ビットレートはCBR 6MbpsのフルHDとした
OBS Studioで録画したときのApex Legendsのフレームレート。一番上の低設定とは、ゲームのみを動かしたときの数値

 この結果を見るとフレームレートにもっとも影響がなかったのはCPU(x264)であり、Radeon GraphicsのAdvanced Media Framework(AMF)は2番手、最後にNVEncという序列となる。

 ここだけ見ればCPUに任せるのが一番のように思えるが、OBSのスキップ率(レンダリングやエンコードのミスで録画できなかったフレームの比率)はCPUがもっとも多く(約33%脱落)、続いてNVEnc(約10%)、最後にAMF(約5%)となった。

 時間の制約からエンコードミスを0にする設定まで煮詰めることができなかったが、AMFで録画の画質をやや抑えてやれば、スキップ率0%を目指せるだろう。

軽量ゲームに的を絞ればかなり実用的

 以上でGR1650TGF-Tの検証は終了だ。メモリ構成が現時点で8GBしか選べない点は少し残念だが、Ryzen 5 4600H+GTX 1650 Ti+120Hz液晶の組み合わせで人気ゲームがここまで快適に遊べることには驚かされた。もちろん画質は可能な限り抑える必要があるが、実売10万円切りであることを考えると、コストパフォーマンスは脅威的と言える。

 予算は多くはないがその中でもゲームを快適に楽しみたい、勝ちを狙いたいと考えている人にとって、このGR1650TGF-Tは最適なエントリークラスのゲーミングノートであると言ってよい。