【特別企画】

「Horizon Zero Dawn」は”PC版”でどう変わったか?

Core i9-10900K&GeForce RTX 2070 SUPER搭載のモンスターマシンでプレイ&チェック!

8月7日 発売

価格:4,900円(税込)

 8月7日、ソニー・インタラクティブエンタテインメントよりSteam/Epic Gamesストアにて発売されたPC用オープンワールド・アクションRPG「Horizon Zero Dawn Complete Edition for PC」(以下、Horizon Zero Dawn)。本作は2017年にPS4で発売され、その後同年11月に配信されたDLC「凍てついた大地」などを収録した完全版となる。

 「Horizon Zero Dawn」は文明の滅亡により前時代的な生活に逆戻りした世界を舞台に、主人公「アーロイ」が「機械獣」というその名前だけでワクワクするような敵、そして自身の運命に立ち向かっていくというタイトルだ。オープンワールドとして描かれる広く美しい世界、そして装備に限らず罠やスキル、知恵を以て挑む機械獣との戦いは、PS4版発売当初から高い評価を受けていた。

 そんな本作はPCへプラットフォームを移したことで、主に画質設定やフレームレートの向上など、独自の世界観を持つ本作「Horizon Zero Dawn」をより美しいグラフィックスで堪能できるようなパワーアップを果たした。

PC版仕様(一部)

・ウルトラワイドスクリーンへの対応
・フレームレートの上限解除
・視野角コントロール
・キーボードとコントローラのカスタマイズ機能
・ベンチマークテスト機能
・画質設定の追加
・照明や反射システムの大幅な改善
・レンダリングの改善

 本記事ではマウスコンピューターのG-Tuneシリーズより、CPUにCore i9-10900K、ビデオカードにGeForce RTX 2080 Ti(ベースモデルはGeForce 2070Super)を搭載した「G-Tune HP-Z」のカスタムモデルを用いて、”フルスペック”の「Horizon Zero Dawn」の世界を堪能してみたいと思う。

【G-Tune HP-Z(カスタムモデル)】

CPU:Core i9-10900K
ビデオカード:GeForce RTX 2080Ti(10コア/20スレッド/コアクロック3.70GHz/ターボブースト時最大5.30GHz)/ベースモデル:GeForce RTX 2070 SUPER
メモリ:16GB(8GB×2 ( PC4-21300 / DDR4-2666 ) / デュアルチャネル)
ストレージ:512GB NVMe M.2 SSD+2TB HDD
OS:Windows 10 Home 64ビット
価格:314,600円(税・送料別)/ベースモデル:249,800円税・送料別)

【Horizon Zero Dawn Complete Edition for PC – PC Features Trailer】

異端者として扱われ、やがて大きな運命の渦に身を投じるアーロイ

 「Horizon Zero Dawn」は、かつて存在した文明が滅亡して1,000年後、電子機器を失い、前時代的な生活を送る世界で、「異端者」として扱われていた子・アーロイが成長し、機械の獣がはびこる大地と、自身の運命に立ち向かっていくというストーリーだ。PS4版の本作についてはレビュー記事を掲載しているので詳細はそちらに譲るとして、ここでは簡単にその概要について述べていこう。

 ストーリーの序盤はチュートリアルを兼ねた幼少時代の紹介となっていて、アーロイとその義父「ロスト」を排斥した「ノラ族」の生活様式や崩壊後の文化に触れていく。アーロイたちは弓矢と槍による狩猟を得意としており、装備は基本的に機械獣の部品や木材、動物の皮革から作ったものだ。機械獣の部品は武器に電気や炎を纏わせて狩猟を有利にすすめるためにも使われる。

 機械獣の身体は装甲で覆われていて、これを近接攻撃で剥がしたり、外に露出したキャニスターやレーダーといった弱点を射撃することで有利に立ち回っていく。一部の機械獣には歩き回るルートがあるため、ここに罠を置いたり、おびきよせて仕留めることも可能だ。

機械獣との戦闘。武器には属性があり、的確に弱点を突いて戦えば有利になる

 ストーリーが進むと、機械獣を「オーバーライド」して操れるようになる。オーバーライドした機械獣は背に乗ったり、近くの機械獣と戦わせて囮にできる。背に乗れる機械獣がいればどこでも呼べるようになり、移動のしやすさが格段に上がる。機乗(機械獣に乗ること)できればフィールドの移動はかなり楽になる。

槍の先に付けたデバイスで機械獣をオーバーライドする
背後から忍び寄って機械獣を倒して乗れるようにしよう

 本作最大の魅力はやはり機械獣との戦闘だ。高い茂みに隠れて身を隠せば背後から忍び寄って強烈な一撃を見舞うこともでき、罠を大量に置いて行動不能にさせたまま安全に仕留めてもいい。もちろん正々堂々と相対し、弓で攻撃し、機械獣の攻撃を避け、アクションゲームらしく立ち回るのも非常に楽しい。

 最近のタイトルと比較すると少々小さく感じてしまうが、雄大な自然を味わえるオープンワールドも楽しい。小さいながらも歩けば生命の息吹を感じられ、いたる所でアイテムが手に入る。手に入ったアイテムはどれも余すところなく使うので、収集も楽しい。非常に遊びごたえのある、大物タイトルといえる。

 ちなみに、PC版での変更点は画質設定をはじめ様々なポイントがあるが、なかでも大きな変更なのが「視野角の拡張」だ。デフォルトでは「70」と設定されているが、これを「100」に広げると視野がひろがり、周辺のオブジェクトや機械獣を見つけやすくなる。

 照準をつけている際にも広がった視野角が適用されるため、照準中に思わぬ方向から攻撃を受けた場合でも回避しやすくなるなど、恩恵が大きい。ただし、その分画面がズームアウトするため、細かいものは少々見にくくなる。

こちらは視界70
こちらは視界100

画質設定で表現力が大きく変わる。最低でもデフォルト以上でプレイしたい

 ではハイエンド級の性能を持つ「G-Tune HP-Z」を用いて「Horizon Zero Dawn」をプレイすると、どれほどのグラフィックスで、どれほど快適にプレイできるのだろうか?

 先ほどPC版の本作に搭載された機能としてベンチマークテストを挙げたが、これを利用すれば、「Horizon Zero Dawn」をプレイしたときの、マシンのパフォーマンスがある程度わかるようになっている。ゲームをプレイする際はまずこれを使ってみて、最適な設定を探してみるとよいだろう。

 ベンチマークテストでは、ストーリーの中序盤に訪れる「メリディアン」という街を使い、街の風景や市民たちの歩く様子を使って性能を検証する。ただし戦闘シーンが描画されているわけではないため、実際のゲームプレイとはちょっと異なると言える。

ベンチマークテストの映像

 今回使用しているディスプレイはリフレッシュレート60Hzのものだが、ベンチマークテストでは理論値として描画可能なフレームレートを教えてくれる。今回はフルHDの解像度で「最高画質」、「クオリティ優先」、「デフォルト」、「パフォーマンス優先」の4パターンを検証した。結果は以下の通りだ。

【フルHD】
最高画質
クオリティ優先
デフォルト
パフォーマンス優先

 次いで、フルHDで実際にゲームを遊んで「Fraps」を用いて計測したフレームレートは以下の通りとなる。

Frapsによるリフレッシュレート測定結果

 このように、最高画質でも最大値が112fps付近、平均でも88fps以上を記録した。パフォーマンス優先の設定であれば、さらに高いリフレッシュレートで遊べる。グラフィックス性能が向上し、加えて滑らかなリフレッシュレートで遊べるPC版であれば、デフォルト以上の設定を選べばよいし、「G-Tune HP-Z」などのハイエンドPCであれば最高設定の画質でまったく問題がない。プレイステーション 4ではフルHD/30fps、PS4 Proでは4K/30fpsまで対応していたが、PC版ではさらなるハイフレームレートでプレイができるということだ。

 ところで、グラフィックス設定を変えた際の見栄えについて2つのシーンをご紹介しておこう。ストーリー序盤、アーロイが村から外に出て、義勇団長を探していくクエストの途中の場所だ。

 画質設定を下げるとたいていの場合、光の当たり方、影の描写が省略されることが多いが、「Horizon Zero Dawn」でもそれは同じで、画質を下げるに従ってアーロイが身につけている防具や草などの描写が省略されていく。パフォーマンス優先だと、防具の質感が全くなくなってしまう。

最高画質
拡大
クオリティ優先
拡大
デフォルト
拡大
パフォーマンス優先
拡大

 こちらは朝焼けのシーン。背に朝日を背負ってたたずむアーロイだが、背後から光が当たっているシーンだと描写の違いがわかるだろう。左奥の木に当たる光が、解像度を落とすに従って次第に省略されているのと、右はじの岩の影が次第になくなっていくのがわかる。

最高画質
拡大
クオリティ優先
拡大
デフォルト
拡大
パフォーマンス優先
拡大

 このように人工物や自然、水に関して、テクスチャはもちろん影の品質がみるみる落ちていく。最低プリセットのパフォーマンス優先では雲の量も少なく、チープに見えてしまうので、本作の世界観に浸るのであれば、最低でもデフォルト以上でプレイしたいところだ。

文明が失われた世界を堪能しよう

 2017年に人気を博した「Horizon Zero Dawn」をこれから改めて遊ぶのであれば、PC版をオススメしたい。PC版では視野角の拡張により、周囲を見渡しやすくすることができたり、グッと引いた視点で世界を見ることも可能になるなど、細かい部分ながらプレイ上のな体験が大きく変わるような仕様も盛り込まれている。また、柔軟なグラフィックス設定と視野角の拡張に加え、DLCも同梱され、リフレッシュレートの高いディスプレイを使えば滑らかなゲーム体験が可能になる。

 今回は「G-Tune HP-Z」でプレイしたが、Core i9-10900K&GeForce RTX 2080 Tiはさすがといったところで、可能であるならば夢のマシンでプレイしてみたいものだ。ただし推奨CPUのスペックは第4世代のCore i7&GeForce GTX 1060となっているので、ここ数年の間に購入したゲーミングPCであれば楽しめるはず。

 「Horizon Zero Dawn」の世界に魅力を感じたのなら、是非ともできる限り良い環境で、機械獣はびこるこの世界に飛び込んでみてほしい。