【特別企画】
ロケラン主体の爽快感たっぷりTPS! 「ロケットアリーナ」先行プレイレポート
2020年6月19日 08:30
- 7月14日 発売予定
- 価格:
- 【スタンダードエディション】
- 29.99ドル
- 【ミスティックエディション】
- 39.99ドル
カジュアルながら奥深い。という言葉は、もはや新鮮味がなく、すで使い古された表現だろう。しかし、このゲームこそ“カジュアルながら奥深い”という言葉が似合うゲームもそうそうないのではないだろうか。
そう思わせてくれたのは、対戦型のTPSゲーム「ロケットアリーナ」だ。
「ロケットアリーナ」は、Electronic Arts(EA)が7月14日に発売するプレイステーション 4/Xbox One/PC用シューティングゲーム。日本語にも対応しており、価格はスタンダードエディションが29.99ドル。ミスティックエディションが39.99ドル。クロスプレイにも対応している。
本作は、「ロケットランチャー」を使った3on3の対戦型で、今やシューティングゲームの1大ジャンルとして根付いたヒーローシューターとなっている。ロケットランチャー+スキルのド派手なビジュアルはカジュアルそのものでありながら、スキルを組み合わせた味方との連係やロケットランチャーの偏差撃ちなど、奥深い面も持ち合わせている。
そんなカジュアルながら奥深い対戦を楽しめる「ロケットアリーナ」。先行プレイの機会をいただいたので、その魅力をお伝えしたい。
一風変わった戦闘方法! ロケットぶつけて敵を吹きとばせ!
「ロケットアリーナ」の対戦方法は非常にユニークで、従来のシューティングゲームのように“敵の体力を削って倒す”のではなく、“敵をマップの場外まで弾き飛ばして倒す”というものになっている。
言ってしまえば、シューティングゲームになった「大乱闘スマッシュブラザーズ」のようなルールで、敵に攻撃してダメージを蓄積させれば弾き飛ぶ距離も増えていくし、最大までダメージが蓄積した状態の敵に攻撃を与えると、一撃で場外まで弾き飛ばすこともできる。
体力を失った敵がその場に倒れ込むよりも、自分が優勢か劣勢かビジュアル面でわかりやすいほか、敵を弾き飛ばす爽快感、連続で攻撃を当てて場外へと押しやったときの“してやった”感は他のシューティングゲームでは中々味わえない。
個性的なキャラクターたちも「ロケットアリーナ」の特徴の1つだ。ロケットランチャーの性能を強化するスタンダードなキャラクターから、ホバーボードに乗って高速で移動するキャラクター、肩に乗せた小型の翼竜により一定時間空中浮遊できるキャラクターなど、多彩なキャラクターたちが登場する。
これらのキャラクターたちは特有のスキルを持っているだけでなく、それぞれが性能の違うロケットランチャーを所持している。例えば、ショットガンのように弾が拡散するロケットランチャーや、マシンガンのように連射できるロケットランチャーを持つキャラクターもいる。キャラクターを変えるごとに、また違ったゲーム体験をもたらしてくれるのだ。
また、全キャラクター共通のアクションとして、クルッと回転し一瞬だけ無敵状態になれる回避能力が用意されている。キャラクターごとの性能差はなく、タイミングよく回避能力を使うことで、敵の弾やスキルを避けることができる。ただし、回避能力にはクールダウンがあるので連発はできない。敵からの連続攻撃を避ける場合や、危機一髪のところから脱出するための手段になるわけだが、場外ギリギリまで追い詰められたときに、上手く敵の攻撃をかわして戦線復帰できたときは気持ちがいい。
その他の共通アクションとして3段ジャンプできるほか、足元にロケットランチャーを撃つことで高くジャンプしたり、壁に向かってロケットランチャーを撃つことで壁をよじ登ったりと、自由度の高いアクションを楽しめる。
チームデスマッチだけじゃない! 対戦を飽きさせない5つのゲームモード
本作には5つのゲームモードが用意されている。いわゆるチームデスマッチと呼ばれる、敵を倒した数で競う「ノックアウト」、マップ中央にスポーンするボールを相手側のゴールまで運ぶ「ロケットボール」、マップ上に出現するコインを集めながら戦う「トレジャーハント」、陣地戦の「メガロケット」、そしてPvEモードとなる「ロケットボットアタック」の5つだ。
今回プレイできたのは、「ノックアウト」と「ロケットボール」、「トレジャーハント」の3つ。「ノックアウト」はシンプルに敵を倒すモードなので、「ロケットボール」と「トレジャーハント」を紹介する。
「ロケットボール」は、ボールを相手側のゴールまで運ぶというサッカーのようなゲームモードだ。ボールを手にしたチームは、その人を守るよう立ち回り、逆にボールを取られたチームは、ゴールを守りながら全力でボールを奪い返すよう立ち回る必要がある。ただただ目の前の敵と戦うことになりがちな「ノックアウト」と違い、よりチームの連係が問われるゲームモードになっている。
「トレジャーハント」は、マップ上に出現するコインを集め、その獲得量で競い合うゲームモード。このモードは、持っていると常にコインが手に入る宝箱を奪い合うフェーズと、至るところに出現したコインを集めるフェーズの2つに分かれている。いずれもただ敵を攻撃するだけではダメで、コインを集めながらも敵を妨害しなくてはいけないという忙しいゲームモードだ。
「ロケットボール」も「トレジャーハント」も、敵を倒すことが直接的な勝敗に左右しない点が本作のカジュアルさを助長しているだろう。もちろん敵を倒せば有利になることは間違いないが、戦闘が不得意なプレーヤーであっても、別の形でチームに貢献できれば、そこに一体感が生まれるはずだ。
また、どのゲームモードにおいても、マップ上にはアイテムボックスが設置されている。アイテムボックスからは、敵に投げつけると大ダメージを与える爆弾や、設置型の地雷、移動速度を上げるアイテムなど、ランダムに1つのアイテムを入手できる。戦況をひっくり返すような強力なアイテムはないが、どれも使い得の便利なアイテムばかりだ。
本作は、eスポーツと言えるほど競技性の高いゲームではないだろう。しかしながら、そのカジュアルさとド派手なビジュアルは、友人とわいわいゲームを楽しむのにマッチしている。eスポーツの流行により競技性の高いゲームが増えてきた昨今。気軽に楽しめる対戦ゲーム枠として、「ロケットアリーナ」はピッタリとハマる1本だ。