【特別企画】
「リングフィットアドベンチャー」互換品アタッチメントがなかなかいいぞ! カラダを使って全力レビューしてみました
2020年2月6日 00:00
- 2月6日 発売
- 【レッグストラップSW】
- 参考価格:1,045円(税込)
- 【リンググリップSW】
- 参考価格:1,210円(税込)
- 2月13日 発売
- 【ゲーマーズグローブ】
- 参考価格:1,650円(税込)
Nintendo Switch用「リングフィット アドベンチャー」はなぜこんなにも人気なのか? 発売から4カ月程が経過しようとしているが、現在も品薄状態が続いており、未だ入手困難とされているほどだ。
そんな中、本日2月6日にゲームテックから「リングフィット アドベンチャー」用アタッチメント、「レッグストラップSW」(参考価格 1,045円[税込])と、「リンググリップSW」(参考価格 1,210円[税込])が発売される。さらに、2月13日にはリングコンが握りやすくなるアイテム「ゲーマーズグローブ」(参考価格 1,650円[税込])も登場する予定だ。
「リングフィット アドベンチャー」では、“カラダで戦うアドベンチャー”とうたっているだけあって、ゲームといえど相当ハードなトレーニングに挑める。全身を使った運動ができるので、想像以上に大量の汗もかく。そのため、リングコンのグリップ部分や、太ももに装着するJoy-Conを収納するレッグバンドには、いい感じに汗が染み込んでくる。
特にグリップは、10分程トレーニングしただけでぐっしょりと濡れてしまう。家族でプレイしている場合、特に自分専用やスペアとして欲しくなるパーツだろう。さらにレッグバンドに関しては、トレーニング中にバンドがずり落ちてくるという声をよく聞くが、この“ずり落ち”はトレーニングに重要な「正しい姿勢」をキープできなくなるので、かなり厄介なのである。
そこで気になってくるのが、本製品は果たして純正品と何か違いはあるのか? というところ。どうせなら、価格だけではなくコスパがいい製品を購入したいものだ。今回「リンググリップSW」、「レッグストラップSW」、そして発売前の「ゲーマーズグローブ」を一足先に試すことができたので、3製品を実際に「リングフィット アドベンチャー」で使用してみた感想をお届けしていきたい。
「リンググリップSW」は、リングコンのグリップ部分の左右に1つずつ装着するカバーが、2個セットになっている。洗濯も可能なため、汗などで汚れやすいグリップ部分を清潔に保つことができる。「レッグストラップSW」はJoy-Conをメッシュポケットに入れて太ももに装着できるレッグバンド。両アイテムとも「リングフィット アドベンチャー」に最初から同梱されている純正品パーツと、ほぼ同様のアイテムを単体で購入することができる。
「ゲーマーズグローブ」は、手の平部分に付いている滑り止めによってリングコンが握りやすくなる。さらに手首部分にあるリストストラップを巻き付けることで、手首の可動域を固定できるのでケガ防止にも繋がる便利なアイテムだ。
実はこの「グリップ」と「レッグバンド」、意外と知られていないかもしれないが、任天堂公式サイトの「任天堂パーツ販売ページ」から純正品を購入することもできる。価格はグリップが“1個”660円(税込)、レッグバンドは1,100円(税込)。だが公式サイトから購入した場合、本体価格とは別に167円の送料(クロネコDM便)が発生し、配送日などの指定もできない。
サードパーティー製品は、本体価格も純正品より若干安く手に入れることができる。さらに送料がかからない販売経路や、店頭などで気軽にすぐ購入できるといった選択肢も増える。なので送料や配送日数のことを考えても、互換品を購入するメリットは十分ある。
強力な面ファスナーで、太もものJoy-Conが“ずり落ち”にくくなる!
「リングフィットアドベンチャー」では、1日30分楽しくゲームをしながら、全身を使った60種類ものフィットネスができる。この“ゲームをしながら筋トレやヨガといったフィットネス”を、自宅で行なえるというお手軽さが魅力でもある。パッケージにも「筋肉は一生の相棒」と教訓のように掲げられているが、本格的に“筋肉を追い込むトレーニング”ができると口コミで話題となり、爆発的にヒットしているのである。
太ももにJoy-Conを固定してくれる「レッグストラップSW」は、バンドの長さが約46cmで、太ももの周長約36cmから70cmまで装着することができる。純正のレッグバンドは34cmから70cmなので、長さはほぼ変わらない。大きく違う部分は、Joy-Con収納部の素材だろう。「レッグストラップSW」では表側の収納部のフチにPUレザーが使用されていて、レッグバンドに比べると2倍ほど厚みがある。
実際に純正品でトレーニングしていて気になるのが、レッグバンドのずり落ちだ。太ももを高く上げるランニングや、スクワットといった脚を激しく上下に動かす運動を行なっていると、その振動によってズルズルとレッグバンドが滑り落ちてきてしまうことがある。
Joy-Con収納部が全体的に柔らかい素材の純正品とは異なり、「レッグストラップSW」は折り曲げたりすることが出来ないくらい、Joy-Con収納部の強度が高くなっている。そしてバンド部分にあたる面ファスナーの粘着性も、より強力なものになっている。この面ファスナーの強度に違いがあることで、太ももに装着するJoy-Conのずり落ちが軽減されるようになる。
面ファスナーになっているバンド部分にフック(鉤)と呼ばれる突起があるのだが、純正品はバンドの横幅より少し小さめのサイズで、部分的に縫い付けられている。それに対して「レッグストラップSW」は、バンドと同じ横幅サイズのフックパーツが、PUレザーの台紙と重なり2枚合わせになっている。さらに、その間にゴムの端が挟み込まれて縫い付けられているので、より頑丈になっている。
写真の通り、接着面でもあるフック部分が「レッグストラップSW」の方がサイズが大きく、ループ(輪)の毛足も長くなっている。そのため、粘着度が純正品に比べると相当強化されている。レッグバンドの面ファスナーは、ほぼ力を入れずに剥がすことができるのだが、「レッグストラップSW」はある程度力を入れないと剥がすことが出来ないほど、強力に固定されるようになっている。
ゲーム内の運動負荷を高く設定すれば、自ずと内容もハードになる。その運動量といったら30分間プレイするだけで、ジムでトレーニングするのと変わらないくらい汗が出ててくる。そのため、汗をすばやく吸収してくれるポリエステル素材のトレーニングウェアを着ると、汗がすぐ乾くのでベタつくことなく、快適に運動することができる。
レッグバンドがずり落ちてくるのは、身に付けるウェアの素材でも異なってくるが、トレーニングに向いているウェアには、ポリエステル素材が使用されていることが多い。
だが純正のレッグバンドは、速乾性があり表面がツルツルしているポリエステル素材のトレーニングウェアと、相性がかなり悪い。バンド部分は伸縮性があるゴム素材になっているのだが、かと言ってバンドを無理やりきつく締めすぎると、太ももが鬱血しそうになるので、過度な締め付けも避けたい。
先述した通り「レッグストラップSW」のバンド裏側部分は、ループの毛足が長いため凹凸ができる。そのため純正と比べて滑りやすい素材のトレーニングウェアでも、バンドがフィットしやすくなっている。実際に30分程度のトレーニングを行なってみたが、強力な面ファスナーでしっかりと固定できるので、ずり落ちてくるのを気にせずトレーニングに励めるようになった。
「リングフィット アドベンチャー」では、正しい姿勢をキープすることが大事だ。筋トレなどでもそうだが正しいフォームでトレーニングをすれば、より効果的に脚やお腹といった部位を鍛えることができる。しかし、トレーニング中レッグバンドが自然と膝の近くまで下がってくると、フィットスキル中に何度も上げ直したり、落ちないか気になってレッグバンドに意識がそれて、正しい姿勢をキープできなくなってくる。
何よりJoy-Conが正しい位置にセットできないと、運動効率にも関わってくる。今回のようにアタッチメントを変えることで、しっかりJoy-Conを太ももに固定できるようになれば、フィットネスがより快適になるのは間違いないだろう。
しかし、残念ながら「レッグストラップSW」のPUレザー部分は洗濯ができないというデメリットもある。どうしても洗いたい場合は、PUレザー部分を避ければバンド部分だけ洗濯することは可能だ。レッグバンドがずり落ちてくると感じている方には、ぜひオススメしたい。
厚みがある「リンググリップSW」はクッション性がグンとアップ!
「リングフィット アドベンチャー」で使用するリングコンは、リング状のコントローラー。バネのように伸縮する素材で押し込んだり、引っ張ったりすることで力を認識している。トレーニング中は、ほぼずっとリングコンの左右に付いているグリップ部分を、グッと握りしめることになる。
数十分も運動すれば驚くほどの手汗をかき、付属のグリップの色がグレーなこともあって、リングコンを握る回数が増えれば、汗ジミもかなり目立ってくる。
トレーニングでは、リングコンを内側に押し込む動作がメインになってくる。力を入れることで楕円形に潰れるのだが、バネのように元に戻ろうとする力が強いため、相当力を入れて押し込み続けないと正しい姿勢をキープできない。グリップに関しては、素材や大きさなどほとんど純正品と変わらないのだが、「リンググリップSW」は内側のクッション素材がかなり分厚くなっている。
この厚みがあることで、クッション性が良くなり手に伝わる衝撃を和らげてくれる。さらに本体カラーもブラックなので、手汗の染みも純正より目立ちにくくなっている。
さらにトレーニングでは、下半身強化やバストアップといったように、特に鍛えたい部分からメニュー内容を選ぶことも可能だ。その際、リングコンは手に持つだけではなく、太ももで挟み押し込んで脚を鍛える運動などもある。
そのためグリップは、汗などの汚れ防止はもちろんだが、リングコンが握りやすくなったり、脚などに挟み込む際のクッションの役割としても重要なパーツとなっている。
装着方法は、純正品と全く変わらない。グリップの面ファスナー部分をリングコンに合わせ、本体に巻き付けるだけで簡単に着脱でき、さらに手洗いで洗濯することも可能。グリップは汗を吸収し、特に汚れやすいパーツのため、交換用として使用することで清潔に保つことができる。
「リンググリップSW」は、グリップのクッション性がよくなり、汗も吸収しやすくなる点が最大のポイント。特に手に汗をかきやすい人などは、純正品よりこちらのグリップの方が快適にトレーニングできるようになるだろう。
グローブって着ける意味ある? あるんです! ケガしやすい手首をしっかりガード
「ゲーマーズグローブ」は、両手に装着することでコントローラーが握りやすくなる、指ぬきタイプのグローブだ。フリーサイズで、手首まわり18から20cmまで使用できる。
この指ぬきグローブ、実はトレーニングする上で割と重要なアイテムなのである。実際にジムなどでトレーニングする際も使用されているのだが、主に手首や手のひらのケガを予防してくれる効果がある。何より筋トレなどで一番怖いのは、ケガにより身体を痛めてしまうことだ。
「リングフィットアドベンチャー」では、リングコンを押したり引いたりする動きがメインとなる。そのため、手首は特に負荷がかかりやすい部位になっている。「ゲーマーズグローブ」ではリストストラップを手首に巻くことで、関節が動きやすい手首を固定し、しっかりと保護してくれる。安心してトレーニングに励むためにも、大事なアイテムと言える。
肝心のグリップ力についてだが、滑り止めが付いていることでリングコンが握りやすくなる。さらにグローブをしていないと、手汗がダイレクトにグリップに伝わるので、滑りやすくもなる。握力が弱い女性は、手首をガードしつつ握り込みやすくなるので、より効果的な筋トレをしたい時など、このグローブがサポートしてくれる。
実際トレーニング中に使用してみても、グローブがあるとリングコンを押し込む運動の際、手首に余計な負荷がかかりにくくなる。ボクシングなどでも手首を守るためにバンテージを巻くのだが、グローブはその役割も兼ねている。
特に日頃運動していなくて、まだ筋肉が付いていないという人は、頑張りすぎて手首を痛めないよう注意が必要だ。フィットネス効果が高まり、ケガや汗なども予防してくれるので「ゲーマーズグローブ」はまさに一石二鳥の製品である。
本製品は、商品名に“ゲーマーズ”とあるように「リングフィットアドベンチャー」だけではなく、DUALSHOCK 4などのコントローラーにも適している。手のひら部分に付いている滑り止めによって、長時間操作する際にも手元をガードしてくれる。
そして見た目もカッコイイので、グリップ力が重要なレーシングゲーム用のハンドルコントローラーなどにも向いていそうだ。
「リングフィットアドベンチャー」では、自分の分身でもある主人公が常に画面に表示されている。「ゲーマーズグローブ」はよく見ると、主人公のキャラクターが装着しているグローブにそっくりだ。身体を鍛える際、周りを気にせずいかに集中できるかメンタル面も大事なポイント。グローブを身に付けることでゲームへの没入感が高まり、「これから運動するぞー!」とやる気スイッチが入る(※個人の感想です)。若干のモチベーションアップにも繋げてみてはいかがだろうか。
今年はオリンピックイヤーということもあり、スポーツやフィットネスへの意識もより高まりそうだ。「リングフィットアドベンチャー」では想像以上の筋トレ効果を得られる。夏に向けて身体を鍛えたいという人も多いだろう。これから汗もかきやすくなってくるので、交換用に常備しておくにはピッタリの製品ではないだろうか。
ゲームテックでも、これから「リングフィットアドベンチャー」関連の新製品を販売していくそうだ。肝心のゲーム本体が買えないという、最大の悩みもあるのだが、「リングフィットアドベンチャー」が順次入荷されることにも期待したい……!