【特別企画】

2画面スマホはゲーマーにこそマッチする! 「LG G8X ThinQ」をさわってみた

12月上旬以降 発売

価格:未定

 ゲーマーであれば、スマートフォンを2台持っている人もいるだろう。1台はゲーム専用にして、もう1台は連絡用。1台はゲームをプレイして、もう1台でWEBブラウジングを楽しむ。1台でゲームをプレイして、もう1台で動画を視聴する。1台でゲームをプレイして、もう1台でもゲームをプレイする……。2台持ちにすると、さまざまなメリットが思い浮かぶ。

 そのさまざまなメリットを"1台"で体験できてしまうのが、「LG G8X ThinQ」だ。

 「LG G8X ThinQ」は、折りたたみ式の2画面スマートフォンで、それぞれの画面には別々のアプリを起動することができる。そのため、1つのスマートフォンで2つのゲームを同時にプレイできるといった先に記載した使い方ができるほか、1つの画面をゲームにし、もう1つの画面をゲームパッドにするといった2画面ならではの使い方もできるのだ。

 そんな「LG G8X ThinQ」。ここまでべた褒め的に紹介してたものの、実際に使ってみてどうなのか。発売前にじっくりと端末に触れることができたので、その感触をお伝えしたい。

 なお、発売時期は12月上旬以降で価格は未定。ソフトバンクのみでの販売となる。

これが「LG G8X ThinQ」! 2画面で別々のアプリを開ける
折りたためばコンパクトに
画面を取り外して1画面スマートフォンとしての使用も可能

アタッチメント不要! ゲームパッドで快適なゲームプレイ

 スマートフォンにゲームパッドを取り付けるアタッチメントはすでにいくつも販売されているが、「LG G8X ThinQ」にそれは不要だ。「LG G8X ThinQ」には、1画面にゲーム画面を表示し、もう1画面をゲームパッドとして使うという2画面の良さを活かした機能が搭載されているからだ。

 実際のところどれほど便利になるのか、ゲームパッドがあれば嬉しいゲームの代表として、FPSより「Call of Duty: Mobile(以下、CoD:モバイル)」をプレイしてみた。FPSは敵の位置を確認するためにも視界を広く使いたいので、ゲーム画面に指がかぶらなくなるゲームパッドとの相性が良い。

「CoD:モバイル」
操作中にゲーム画面をタッチしなくていいので、視界を広く使える

 ゲーム中は、ホームボタンの左にあるゲームパッドのようなボタンを押すことで、もう1画面にゲームパッドを起動できる。

 ゲームパッドには、コンソールゲーム向けのスタイルやレーシングゲームのスタイル、アーケードゲーム向けのスタイルなど、さまざまなスタイルが用意されている。ゲームジャンルに合わせて使いやすいゲームパッドを選べるが、この用意されたスタイルは、ハードウェアゲームパッドをサポートしているゲームでしか使用できない。そのため、「CoD:モバイル」では使えなかった。

 しかし、ゲームパッドのスタイルを自由にカスタマイズできるモードも用意されている。ボタンをタップ式かスライド式か選択し、ボタンの位置と、そのボタンを押すとタップする場所を決められる。たとえデフォルトで用意されたゲームパッドがサポートされていないゲームであっても、自分なりにカスタマイズしたゲームパッドでプレイ可能だ。

デフォルトで複数のゲームパッドが用意されている
自分でエディットできるモードも。好きな位置にボタンを配置し、そのボタンを押すとどこをタップするのか好きに決められる

 実際にゲームパッドを使用してみたが、やはり1画面でプレイするよりも操作性は向上している。簡単かつ自由にカスタマイズできる機能も使い勝手がいい。ただ、結局はスマートフォン上に表示されたボタンを押しているだけにすぎないので、実物のボタンを押すことのできるアタッチメントの操作性と比べれば少し劣る。それでも、アタッチメントを持ち歩かなくても、装着しなくても、スマートフォン1台でゲームパッドを使える点は大きい。いつでもどこでも気軽にゲームを楽しめるというスマホゲームならではの利点を損なわず、プレイの操作性を支えてくれる。

ゲームパッドをスマホ1台で体験できる利便性はうれしい。いつでもどこでも快適にゲームをプレイできる

組み合わせは無限大! マルチタスクで時間を有効に使える

 1画面のスマートフォンであれば、基本的にはゲームをプレイしている間に他のアプリを起動できない。しかし、2画面スマートフォンの「LG G8X ThinQ」であればそれが可能になる。1画面でゲームをプレイしつつ、もう1画面で動画を視聴したり、攻略情報を調べたり、LINEで連絡したり、はたまた2画面で別々のゲームをプレイしたりと、マルチタスクでさまざまなシチュエーションに対応できる。

 筆者は映画が好きなので、動画配信サイトを観ながらゲームを楽しむのに使えた。ほかにも、オートモードが搭載されているゲームと、プレイにつきっきりになるゲームを組み合わせて時間を有効活用したり、位置情報ゲームの「Pokémon GO(ポケモンGO)」と「ドラゴンクエストウォーク」を組み合わせたりと、なかなか実用的だ。

 また、単純にWEBブラウジングで2画面使ってもいいし、SNSと組み合わせてもいい。なにしろどのアプリでも組み合わせられるのだから、可能性はまさに無限大だ。

ゲームをしながらWEBブラウジング
上画面で「WAR OF THE VISIONS ファイナルファンタジー ブレイブエクスヴィアス 幻影戦争(FFBE幻影戦争)」のオートバトル周回をしながら、下画面で「ハースストーン:バトルグラウンド」
「ポケモンGO」&「ドラクエウォーク」。常に2つの画面を見られるので、取り逃しなく進められる

 2画面スマートフォンは、ユーザーによってさまざまな使い方が見いだされるだろう。まだまだニッチな商品だが、ゲーマーにとってはスタンダードな選択になってもおかしくないのではと思えた。当たり前のことだが、スマートフォンは、連絡にもWEB検索にも動画視聴にも、非常に多くのことに使えるツールだ。ゲームに画面を占領されやすいゲーマーにとってみれば、マルチタスクできる2画面スマートフォンは非常にマッチしていると思う。

 また、バッテリー容量は4,000mAhとかなり多め。さすがに2画面でゲームし続けていれば消費は激しいが、出先のちょっとした空き時間に使うには問題ない。

 ただ、2画面になっている分、重さは感じる。両手で使うにはあまり問題ないが、片手だと少し使いづらい。購入を考える方は、1度店頭で手にとって見たほうがいいだろう。

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