【特別企画】
続・先輩プレーヤーに誘われて「マビノギ」をはじめてみた!!
みんなと合奏をしてみたい! 見えてきたこの世界での生活
2019年9月30日 00:00
前回、先輩プレーヤーに誘われて「マビノギ」はじめてみたという記事を書いた。筆者は文字通り先輩に連れられて、「マビノギ」の世界に入り、多くのマビノギのコンテンツに触り、たくさんのプレーヤーと出会った。
あれから数週間。筆者は毎日のように「マビノギ」の世界に入って色々なことをやった。前回は先輩プレーヤーの後についていってただ色々なコンテンツを体験しただけだが、今回は筆者自身がやりたかった「合奏」を目標にスキル上げをしてみた。先輩に教わらず自分だけで発見したものもあり、「マビノギ」での歩き方が垣間見えたような経験もできた。
そして先輩に勧められたメインストリーム「G1」にチャレンジした。「マビノギ」には壮大なストーリーがあり、謎めいた人物達や街の人々のバックストーリーに触れ、物語を進めていくこととなる。今回、その最初の物語を体験できた。そして「マビノギ」の世界に一層のめり込む自分を発見した。いかに筆者がこの世界を好きになっていったかを語ろうと思う。
自分がやりたいことができるのが「マビノギ」の世界
「マビノギ」は2005年4月にネクソンがサービスを開始したWindows用「MMORPG」である。「ケルト神話」をモチーフとした世界「エリン」が舞台となり、プレーヤーは「星から来たもの(ミレシアン)」として、剣と魔法の世界で新しい生活をはじめるというものだ。
前回先輩プレーヤーに連れられて、「マビノギ」の世界を初めて体験した。たくさんあるコンテンツやスキルを知ってその中で特に気になった「合奏」というアクションがあった。筆者が学生時代吹奏楽部に所属していたということと、「マビノギ」という言葉自体がゲームの世界で「吟遊詩人たちの間で伝承された歌」という意味する言葉であるということもあって、俄然興味が湧いた。
「マビノギ」は音楽にかなりこだわったゲームである。リュート、マンドリン、ハープ、シンバル、縦笛、横笛、バイオリンにピアノなど本当に多彩な楽器がある。楽譜は店に売っているものだけでなく、プレーヤー自身が楽譜を書くことすら可能で、楽譜を掲載する掲示板もある。もちろん楽器によって音色は違い、楽器を指定して2重奏、5重奏と言った合奏用の楽譜まで用意されているのだ。
何より「合奏」は1人ではできない。運良く先輩プレーヤーの友人の方にも知り合うことができた。これは絶好のチャンスだ。ぜひとも「合奏」をしてみたい。こうして筆者の「合奏」に向けての特訓が始まった。
まず、「合奏」は同じ楽譜もしくは合奏用の楽譜を各プレーヤーが持ち、合奏パーティを組むことで初めて演奏できる。「合奏」のシステムは非常にわかりやすい。先輩プレーヤー方の「合奏」を見せてもらったが、楽器を持ち替えることによって、同じ楽曲でも雰囲気も違う。非常に楽しそうだ。問題は「合奏」を可能にするための「楽器演奏」のスキル上げである。実はこのスキルを上げるのに若干苦労した。
「合奏」アクションが使えるようになるには、楽器を演奏する「楽器演奏」スキルが一定のレベルまで到達しないといけない。この「楽器演奏」スキルのレベルをあげるのがとにかく大変だった。「楽器演奏」スキルを上げるために、いくつか方法はあるものの1番確実な手はひたすら楽器を演奏をして修練値を貯めることだ。1度転生して「音楽」の才能を手に入れて、「音楽」系のスキルが上がりやすくしたものの、来る日も来る日も時間があるときはずっと「楽器演奏」である。まるで部活の練習のようだった。しかし、あるレベルまでいくといくら演奏してもちっとも修練値が貯まらなくなってしまった。
修練値が貯まらなくなった原因は楽譜にあった。キャラクターの「演奏」スキルレベルと楽譜のレベルが見合っていなかったことで修練値が貯まりにくくなっていたようで、キャラクターの「楽器演奏」レベルに応じた楽譜を手に入れることで修練値はぐんぐん貯まるようになった。確かに同じ楽譜をうまく「演奏」できるようになったのなら、少し難しい楽譜を練習して更に技術を磨く。現実の楽器の練習と同じようにしていくこだわりがおもしろい。実はこの事実は自分ひとりで見つけた。チャットが苦手な自分は、先輩に聞きそびれてしまったのだ。
ひたすら楽器を演奏して、ちらりちらりと修練値の貯まり具合を確認していたらスキル修練値の上にある「APトレーニング」の色が変わっていることに気がついた。他のスキルを上げているときにも気にはなっていた。ただ、なんとなく触ってこなかった「APトレーニング」だが、思い切って押してみた。
この機能はAP(アビリティーポイント)を消費して修練値を獲得することができる機能であることが判明し、こんな便利な機能があったのかと驚きを隠せなかった。しかし、APはキャラクターのレベルアップか年齢を重ねることなどでしか手に入らないので消費するのにはためらいも若干あった。ただ、今回は早く「合奏」をしたいという気持ちが勝り、「APトレーニング」を使い「合奏」アクションを使用するのに必要な「楽器演奏」スキルレベルを上げることにした。
無事に「楽器演奏」のスキルを上げ、先輩プレーヤーの方と「合奏」できたときは思わず感動した。「合奏」ができるようになるまで右往左往しながら、ひたすら「楽器演奏」を頑張った甲斐は十分にあった。聞けば有志のプレーヤーで「演奏会」なども行なわれているらしい。チャンスがあればぜひ行ってみたい。
今回は「合奏」にこだわったが、「マビノギ」の世界にはたくさんのスキルがあり、どれも楽しそうだった。筆者も手に入れたいスキルがたくさんある。次は何にしようか考えているだけでも楽しい。
1人ぼっちでダンジョンも。メインストリーム「G1」に挑戦
「マビノギ」の世界に入ってから、「マビノギ」のストーリーらしきものには触れてこなかった。メインストリームクエストはチュートリアル終了後に発生していたのだが、別のお使いのようなものやスキルを手に入れたり、スキルレベルを上げたりするものばかりこなしていた。
先輩プレーヤーもメインストリームには触れてこないし、このあとのんびりやってみようと思っていたのだ。しかし、先輩プレーヤーは筆者がメインストリームに挑戦できる時期を見計らっていたようで、突然メインストリームをやろうと告げられた。突然のことにちょっと戸惑ったが、まぁやろうと思ってたしと気軽に始めてしまった。
メインストリーム「G1」はストーリー序盤ということもあり、はじめのうちはお使いのようなクエストが多く、これは先輩プレーヤーと一緒にやる意味があるのだろうかと、ちょっと申し訳ない気持ちになった。あっちこっち移動して話を聞いてまた移動しての繰り返しである。先輩プレーヤーのペットに乗って移動しているので、申し訳なさ倍増だった。
徐々にダンジョンに行くことも増えていくと、先輩プレーヤーのありがたさが身にしみた。一緒にダンジョンに行ってくれるだけで随分心強かった。
しかし、試練というのは必ず来るもので、ずっと先輩プレーヤーと一緒にプレイしていた筆者もついに1人でダンジョンに挑戦することになった。正直不安しかなかった。今まで先輩プレーヤーとしかダンジョンに行ってこなかった筆者が急に1人でダンジョンに行くなんて無謀だとしか考えられなかった。でも行くしか無い。行かないとストーリーは進まないと自分を奮い立たせて、1人ダンジョンに入った。
ダンジョンに入ってからずっと孤独感を覚えつつも、なんとか1人でダンジョンをクリアすることができた。長い長い道のりは不安感を駆り立てられたが、それでも段々とメインストリームが楽しくなってきていた。
今回は先輩プレーヤーがどこが難所で、どうやってメインストリームをプレイするとおもしろいか熟知した上で、ナビゲートをしてくれ、筆者がメインストリームを楽しめるようにずっとサポートしてくれていた。そのため筆者はサクサクとメインストリームを楽しめた。
「G1」終盤は怒涛の展開でかなり大変な思いもしたが、無事に先輩プレーヤーと共に「G1」をクリアできた。メインストリームの1番最初が終わっただけだが、かなりストーリー展開が気になるので、早く続きがしたい。ただ、筆者のゲーム操作やキャラクターのレベルなどもう少し上達しないと難しいかもしれない。
マビノギの世界に
今回の「マビノギ」体験のレポートはこれで終わりだが、今回は先輩プレーヤーに連れて行ってもらったおかげで、いろいろな経験をすることができた。そして先輩プレーヤーがいたことで非常に楽しかった。多分1人で「マビノギ」の世界に入ってもこんなに楽しくはなかったと思う。
とりあえず、今回の体験を機に筆者は「マビノギ」の世界に長居することにした。「マビノギ」の世界は広いし、まだ行っていないところもたくさんありそうだ。浪漫農場も作り始めたばかりだし、「裁縫」のスキルを上げて服も作ってみたい。そしてメインストリームの続きも気になる。本当にやりたいことがたくさんある。
「マビノギ」の楽しさは知り合いができてこそだと思う。筆者は先輩プレーヤーがいたが、これから始める人は1人かもしれない。できれば友達を誘って一緒にプレイして欲しいし、掲示板やTwitterなどで仲間を募集している人達に声をかけてみるのもいいだろう。
先輩プレーヤーは「ダンバートンは『マビノギ』で人の集まる街。活発なギルドや、楽しそうな話をしている人などが数日プレイしてると見えてくる。勇気を出して声を掛けるのもいいのでは?」といってくれたが、これは中々ハードルが高い。しかしそうやって初心者を受け入れてくれる人は少なくないと感じたのも事実だ。
これから「マビノギ」をはじめるプレーヤーの方は、気軽にキャラクターを作ってはじめてみて欲しい。「マビノギ」の世界に入ってみたら、この世界が好きになり、筆者のようにやりたいことが見つかるかもしれない。良い出会いがあることを願いたい。