【特別企画】
シビアな世界で探索探索!「ゴーストリコン ブレイクポイント」クローズドβテストレポート
RPG的な要素を盛り込みやりこみ度が大幅アップ!
2019年9月11日 12:00
- 10月4日 発売予定
- 【価格】
- 通常版:8,400円(税別)
- ゴールドエディション:12,000円(税別)
- アルティメットエディション:14,400円(税別)
- コレクターズエディション:20,000円(税別)
ユービーアイソフトは、プレイステーション 4/Xbox One/PC用オープンワールドミリタリーシューター「ゴーストリコン ブレイクポイント」のクローズドβテストを9月5日より9日にかけて実施した。
「ゴーストリコン ブレイクポイント」は2017年に発売された「ゴーストリコン ワイルドランズ」の続編となるタイトル。南太平洋に浮かぶ「アウロア島」を舞台に、「ノマド」(プレーヤー)が孤軍奮闘するというストーリーだ。
クローズドβテストでは序盤のメインミッションと複数のサイドミッション、そしてアウロア島の一部の探索を楽しむことができたので、まずはインプレッションとしてお伝えしていく。
筆者が感じた本作の一番の魅力はオープンワールドの探索にある。もちろんメインストーリーの続きも気になるし、CO-OPで手強い敵と戦うのも楽しみだ。だが目的もなく探索していると発見できる隠された情報やアイテムを探していくのが楽しい!
オフィシャルなジャンルとしては「オープンワールドシューター」となっているが、筆者は「オープンワールドRPGをシューターの文法で解釈した作品」と感じた。どのあたりがオープンワールドRPG的で、どのあたりがシューターなのかは本インプレッションでお伝えしたい。
シビアな難易度はそのまま。マップを自由に探索し、キャラを成長させ、戦い方を練ろう
プレイして最初に感じたのが、「このオープンワールドを自由に探索して良いのか!」ということだ。もちろんユービーアイソフトのオープンワールドシューターとしては「ディビジョン」シリーズなども挙げられるが、「ディビジョン」シリーズはストーリー展開に重きを置き、ミッションのクリアに比重を置いた作品だと感じる。
本作はもっと探索寄り、サバイバル寄りに舵を切った作品だ。広大なアウロア島にはユニークなロケーションが多く、移動手段も多い。マップは用意した、移動手段も用意した、さぁ自由にこの島を探検してくれ!というメッセージを感じる。
ストーリー展開はこうだ。偵察任務でアウロア島に派遣されたプレーヤー(ノマド)のヘリコプターが撃墜される。敵である「コール・D・ウォーカー」はかつての仲間で、主人公と同じ「ゴースト」である。彼が裏切った原因は現時点では不明だが、非常に手強い敵であることは間違いない。アウロア島でプレーヤーに協力してくれる住民に出会うことができるが、基本的にはプレーヤー1人の孤軍奮闘が描かれる。
ベースとなるストーリーはメインクエストを追いかけていくことで展開される。そして様々なサイドクエストや、島の探索で物語やゲームがより立体的になっていくというシステムになっている。
冒頭でも述べたとおりベースのシステムはシューターなのだが、非常にRPG要素の高い作品だ。
まずプレーヤーキャラクターにクラスという概念がある。は正面からの攻撃が得意な「アサルト」、回復が得意な「フィールドメディック」、ステルスに特化した「パンサー」、遠隔から着実に敵を倒していく戦い方が得意な「シャープシューター」という4つのクラスから1つを選択する。
さらに敵を倒したり、ミッションを達成すると経験値を入手でき、キャラクターがレベルアップする。レベルアップ時に獲得できるスキルポイントを割り振ってキャラクターが成長していく。
スキルにはパッシブスキルや、決まった数しか装備できないPERKに分かれており、スキルを獲得することでキャラクターが成長していくというシステムだ。また武器や防具にはギアスコアが設定されており、より強い装備を探していくという要素がある。これらの要素からもRPG的な要素が非常に高いことが伝わると思う。
ゲームシステムもそうだが、もう1つRPG的で面白かったのが「アウロア島の探索」だ。もちろんメインミッションやサイドミッションで「マップ上の特定のポイントを訪れ、アクションを行なう」というスタンダードな要素もあるが、特に理由も目的もなくアウロア島を探索するのが面白い。
ジャングルの中には過去の遺跡があったり、開けたところには多くの敵が待ち受ける研究所などがあったりする。これらのポイントでは強力なアイテムが入手できたり、様々な情報が獲得できる。それは「島のここに野営地があるぞ」という情報や「この武器の設計図はここで入手できる」、またコレクションアイテムなどが入手できる。
特に研究所などは数十体の敵兵士が待ち受けていることがある。「ゴーストリコン」シリーズらしい要素として、ドローンを飛ばして事前に索敵することができる。だがドローンも電源に限界があるので長時間飛ばし続けることはできないし、敵に見つかると撃ち落とされてしまうこともある。じれったいあまりに正面から突っ込むと最初の数体はともかく、敵に見つかり、増援を呼ばれ、集中攻撃を受けてダウンしてしまう……という容赦のないゲームバランスは相変わらずだ。
もちろん回復アイテムもあるのだが、「プシュッ」と短時間で回復できるようなものではなく、数秒程度の時間をかける必要がある。こうしたシビアなゲームバランスは「ゴーストリコン」らしい作風だと感じた。
ストーリー的には孤軍奮闘という設定だが、本作は最大4人までのCO-OPプレイに対応している。筆者がプレイしたのはPC版なのだが、野良でマッチングしてプレイするのは意思疎通面などで難しかったのが正直なところだが、フレンドと4人プレイなどができればまた状況は異なると思う。
クローズドβテストということで遊べたコンテンツに制限があったが、メインストーリーの展開は気になるし、スキルシステムなどから生まれると思われる本作ならではのPvPも楽しみだ。また発売後も継続したアップデートが予定されているので、長いスパンでじっくりプレイできる作品になりそうだ。