【特別企画】
カプセルは"下から上に"浮き上がる!じっくり考えて遊べる「ドクターマリオ ワールド」インプレッション
2019年7月8日 22:00
1990年にファミリーコンピュータとゲームボーイ向けに1作目が発売された、落ちモノパズルゲーム「ドクターマリオ」。その後も移植作やリメイク作が登場し続けたが、20周年を迎える直前の2019年、スマートフォン向けアプリとしてリリースされたのが、新作「ドクターマリオ ワールド」だ。
「ドクターマリオ」といえば、マリオが瓶の中に投げ込むカプセルを操作し、ウイルスを消していくという落ちモノパズル、と覚えている人も多いはず。今作では、下から上へと浮かび上がっていくカプセルを操作し、ウイルスを消していくシステムへと変わっている。他にも数多くのモードが取り入れられ、長くつきあえるアプリとして完成しているので、その概要を見ていこう。
落ちモノパズルから、じっくり考えてプレイするパズルゲームに進化
ワールド1のエリア1は全体がチュートリアルのような感じで進行し、序盤はドクターキノピオが細かなルールを説明してくれるため、このシリーズを始めてプレイする人でも困ることはないだろう。各エリアは20のステージから構成されており、20ステージ目をクリアすると次のエリアへと進むことができる。2つのエリアを終えるとそのワールドはクリアとなり、次のワールドに移る仕組みだ。
プレーヤーは下から浮かび上がっていくカプセルを操作し、同色で縦か横に3つ以上並べればウイルスを消滅させられる。投入されたカプセルはタップすると回転させることができるほか、プレイエリアに入れる前に回しておくことも可能だ。投入したカプセルは、タップし続けることで上左右に自由に動かすことができるが、下に戻すことはできないので注意しよう。
画面右上には、各ステージで使えるカプセルの数が表示されている。これが0になるまでに、ステージ開始時に提示された条件を満たすことができればクリア。途中でカプセルが無くなってしまったら失敗で、やり直しとなってしまう。オリジナル版では、カプセルをフィールドに置くと次が自動で投入されたが、「ドクターマリオ ワールド」ではプレーヤーが任意でカプセルを投入する仕組みへと変更された。従来のアクション+パズルから、パズル+若干のアクション、という体に仕上がっているので、アクションが苦手だった人や、パズルゲーム得意な人には朗報だろう。時間制限がないので、じっくりプレイすることができる。
数々の新要素が収録された、盛りだくさんの内容に
プレーヤーキャラクターは最初はドクターマリオだけだが、10ステージをクリアした時点でドクターマリオとドクタークッパ、ドクターピーチから1人を選んでプレイすることができるようになる。さらに、コインまたはダイヤモンドを消費してスカウトを行ない新ドクターを獲得できれば、現時点では最大で10キャラクターから選択が可能に。
各ドクターごとに、条件を満たした時に発動できるスキルの能力が違うため、自分のプレイにマッチしたドクターを選ぶのがカギとなるだろう。また、ドクターをサポートしてくれるサポートキャラクターも、2人まで設定することができる。チュートリアルで追加されるサポートキャラクターのクリボーならスコアが1%アップするなど、こちらも選んだキャラクターごとにさまざまな効果が得られるのだ。
これら以外にも、「ドクターマリオ ワールド」には数多くの要素が盛り込まれている。そのうちの一部を、ここで紹介しよう。
時間を忘れて黙々と、そして延々と遊んでしまうハマりやすいタイトル
じっくり考え込んでプレイするスタイルでも、アクションパズルをクリアする感覚で遊んでも良く、気がつくと時が経つのも忘れて熱中していたほど。ステージ数が大量にあるだけでは飽きてしまうが、どの面も工夫が凝らされているため、ついつい「もう1ステージ」と手が出てしまった。
また、2つ星以下でクリアすると悔しくてやり直してしまうのだが、そんなステージを3つ星クリアできると嬉しくなり、さらに止め時を忘れて遊んでしまう魅力も持っている。VSモードも用意されているので、全世界のプレーヤーと腕を競えるのも面白い。その昔、ファミコンやゲームボーイなどでプレイしまくった人だけでなく、良質なパズルゲームを探していた人にもオススメできるアプリだ。
©2019 Nintendo Co-Developed by LINE and NHN