【特別企画】

神奈川の綾瀬でGALLERIA GAMEMASTERを7分で組み上げるマイスターに出会った

PCの修理から再生、eスポーツ部への貸し出しまでマルチで活躍する「修理部」

 筆者の“ワクワクPC工場ツアー”も終わりに近づいている。綾瀬事業所のワンストップ工場を構成する各部門の中で最もユニークな活動を行なっているのがズバリ修理部だ。説明してくれたのは生産物流統括本部 修理部次長の高橋翔太郎氏。

 修理部は、驚くほど数多くのセクションで構成されており、大別すると4つだという。製造部から弾かれた未発売の初期不良品を直す部隊、販売後に故障したPCを修理する部隊、サードウェーブの対外的な取り組みとして注目を集めている「eスポーツ部支援プログラム」で学校に貸し出しているPCを管理する部隊、そして下取りPC/中古PCをリユースする再生部隊。

【修理部】
修理を手がける修理部
修理を待つサードウェーブPCたち

 修理部が初期不良品や故障品を修理するのは当然だが、「eスポーツ部支援プログラム」で扱うPCまで管轄に収めているのは何故だろうか?

「eスポーツ部支援プログラムでレンタルされたPCが戻ってきた際、メンテナンスを行なって再び貸し出せるようにするのは我々だからです。修理とは再生でもあり、“サードウェーブのPCの再生”は修理部門の担当です」(高橋氏)

【レンタル部門】
「eスポーツ部支援プログラム」は正確にはレンタル部門が担当している

 “再生”という言葉に修理部門のプライドと誇りが感じられる。では、4つ目の再生部門とは何だろうか? 高橋氏が案内してくれた再生部隊は、ドスパラや上海問屋の倉庫が大半を占める3階の奥にひっそりと存在していた。これはお宝の臭いがぷんぷんする。

 この再生部隊が扱っているPCは、キャンペーン等で下取りに出された動作すら定かではない“下取りPC”と、中古としてドスパラが買い取った“中古PC”だ。

 下取りPCは、PCとしての動作の可否を問わないため、とにかくとんでもないものが集められてくる。埃やキズ程度ならまだ良い方で、タバコのヤニや鉄さびがビッシリ乗ったものなど、いわゆるジャンク品が届けられる。

【下取りPC】
山と積まれた下取りPC。3段目に積まれているPCのファンには埃がギッシリ詰まっている
こちらは業者に売るものが集められている。キロいくらの世界だ
中古PCとして再生品化を待つ

 一方、中古PCは、ドスパラユーザーが、新たなPCやパーツを購入する足しにするため、あるいは純粋に現金を獲得するために、現役のPCを売ったもので比較的状態がいいものが揃っている。共通点は、ドスパラが展開している日本全国から、有史以来のPC、メーカーを問わず集められているということだ。

「かつては店舗ごとにやっていたんですが、PC製造と同様に、こちらもすべての機能を集約させワンストップでやったほうが効率がいいということで、下取り、中古ともすべてここに一端集められています。下取りと中古はわけて置き、中身を確認して埃を弾いた上で動作チェックをして、不具合があればパーツ、SATAケーブル等を交換して、ドスパラの通販や店舗で中古PCとして売り出します」

 質問が山ほどある。まず、下取りと中古はなぜ分けるのか?

「状態が全然違うからです(笑)。下取りはとんでもないものが来るので、中古とは分けてます。下取りは、使えるパーツはすべて外して、最終的にメタル資源として業者に売却します」

 高橋氏が自作したという埃をはじくためのクリーンブースを見せて貰った、“ぷちぷち”こと緩衝材で囲われた空間内で、風で埃を飛ばす仕組みになっている。外したパーツは業者ではなくユーザーに売るのだろうか?

「ドスパラの通販や店舗で販売します。目安としてはHaswell世代です。あえてその世代のパーツが欲しいという方もいらっしゃるので」(高橋氏)

 なるほど。いわゆる古物商のカテゴリに含まれる中古ビジネスもサードウェーブではワンストップで組織的に行なっているわけだ。では、ややデリケートは話だが、ストレージのデータはどう処理しているのだろうか?

 高橋氏は待っていましたとばかりに、筆者を再生部門の奥に誘ってくれた。ラックの中段に複数のPCケースが側面が開けられた状態で横倒しになって置かれ、中からケーブルが伸びている。

「ここが消去エリアです。ラックのPCにはSATA、mSATA、m.2とあらゆるタイプのストレージが接続できるようになっていて、専用のツールを使って情報を完全に削除し、我々が扱う中古品から情報の漏洩がないようにします」

【下取り再生エリア】
高橋氏が自作したというPCに付着した埃を吹き飛ばすクリーンブーム
下取りPCの再生処理を行なうブース

 やはり抜かりはなかった。ただし、機密情報があるということで撮影は禁止である。それにしても、業者にまとめて買い取ってもらう下取りPCは一カ所に集める意味があると言えるが、店舗で買い取った中古PCも集める理由は何だろうか? 往復の送料などを考えると、利益が飛んでしまうのではないだろうか?

「そんなことはないんです。たとえば、SATAケーブルなどの交換パーツは、2階の製造エリアと共同で手配しているものを使いますし、先ほどお見せしたように、買い取ったPCを中古PCとして売り出すためには、クリーンナップしたり、データの消去を行なうための設備が必要になります。それと店舗ごとに持つのは無駄が多くなりますし、再生作業が完了した中古PCを売り出すための写真を撮る施設もここにあります。送料を考えても利益は出ます」(高橋氏)

 ラックには再生を待つ中古品が何十台も並べられている。サードウェーブのPCのみならず、マウスのG-Tune、TSUKUMOのG-GEAR、ユニットコムのLEVEL∞といったコンペティターのPCも同列でズラリと並ぶ姿はまさに壮観だ。日々、凄まじい種類のケースに触れる人間として、これまででもっとも優れているPCケースはどれだろうか? これはぶっちゃけで聞いてみたい質問だ。

【中古PC再生エリア】
中古PCは、再度販売することが前提となっているため。新品同様の扱いを受ける
こちらは販売を待つ中古PC。サードウェーブ以外のブランドのPCも並んでいる

「これは私がサードウェーブの人間だからというわけではないんですが、個人的にはGALLERIA GAMEMASTERに勝るPCケースは今のところないと思います。これは良いケースです」

 取材の最後の最後で、本企画にとって理想的な本音を現場から聞き出すことができた。現場のお墨付きが得られるGALLERIA GAMEMASTERは優れたゲーミングPCと言っていい。現在、ゲーミングPCを買おうと検討されているPCゲームファンは、GALLERIA GAMEMASTERも選択肢に加えてみては如何だろうか。

【GALLERIA GAMEMASTER】