インタビュー
鹿島高校「OLPiXと愉快な仲間たち」(佐賀)、プレイ4,000時間超えの自信が「連携力」に破られた
「第2回全国高校eスポーツ選手権」、「ロケリ」部門準優勝チームインタビュー
2019年12月28日 18:14
- 12月28日、29日開催
- 会場:EBiS303
佐賀県立鹿島高等学校のチーム「OLPiXと愉快な仲間たち」は、「第2回全国高校eスポーツ選手権」の「ロケットリーグ」部門において、大分県立鶴崎工業高等学校のチーム「雷切」に敗れて準優勝となった。
前回大会の優勝チームである「OLPiXと愉快な仲間たち」だったが、最大の敗因は「雷切」の「連携力」だったという。「練習は誰よりもしてきた」というリーダーのOLPiX08選手、Ron-nex選手のプレイ時間は4,000時間を超えており、その自信が決勝大会に進むまでの推進力にもなっていた。他のチームが恐れるほど個人技の実力は高いものがあったが、それを上回って「雷切」の連携力が襲いかかってきた。
また大会中は、連覇が掛かる大会だけにプレッシャーが大きかった。「緊張はなかったが、負けたらどうしようという不安があった」(Ron-nex選手)、「思った以上の実力が出せなかった」(Morix選手)とそれぞれの口から語られた通り、本人たちとしても最高のパフォーマンスとは言えなかったようだ。
しかしながら、試合中の雰囲気は決して悪くなかった。「OLPiXと愉快な仲間たち」はラウンドを落としてから巻き返す場面が1回戦でも決勝戦でも見られたが、そこは声を掛け合うなどして気持ちを切り替えた。結果、1回戦では逆転勝利し、決勝戦ではあと一歩のところまで「雷切」を追い詰めた。その点はチームとして上手く機能していたそうだ。
「ロケットリーグ」の魅了については、「プレイしただけ実力がつくこと。また運要素がほぼないこと」だとMorix選手とRon-nex選手が口をそろえる。Morix選手は今大会から出場し、プレイ時間は300時間と他メンバーに比べれば実力不足と感じていたそうだが、それでも「ロケットリーグ」の魅力を味わいながら、「応援してくれるみんなの応援があってここまで来られた」と語っていた。
OLPiX08選手は「第2回全国高校eスポーツ選手権」という場が設けられたことで、「世界に向けて、アジアでも『ロケットリーグ』が盛り上がっていることがアピールできたのでは」と話した。Ron-nex選手も「この大会をきっかけに、より『ロケットリーグ』が盛り上がってくれれば」と、自身のことよりも『ロケットリーグ』コミュニティのことを気にかける様子が印象的だった。最後まで大会を盛り上げてくれた「OLPiXと愉快な仲間たち」に大きな拍手を贈りたい。