【特別企画】
「スト6」公認オフ大会「Fighters Crossover 全国大会 #02」現地レポート
モダンヴァイパーで11勝無敗! コサク、稲葉、takepiが組んだ「モンスターなハンターたち」が頂点に
2026年3月3日 20:28
- 【Fighters Crossover 全国大会 #02】
- 3月1日 開催
- 会場:TUNNEL TOKYO
対戦格闘ゲーム「ストリートファイター6(以下、スト6)」のオフライン対戦会などを開催するコミュニティ「Fighters Crossover」は、2025年11月より「スト6」のカプコン公認オフライン大会「Fighters Crossover 全国大会 #02」の予選を開始。その勝者を決める決勝大会を3月1日に開催した。
「Fighters Crossover」は北海道から沖縄までの全国の施設にて、オフラインによる対戦会を実施している日本最大級の格闘ゲームコミュニティ。主催するのは「かげっち」こと影澤潤一氏だ。対戦会は、「スト6」のオフライン対戦が楽しめる場となっており、会場のさまざまなプレーヤーと自由に対戦できるほか、ちょっとしたミニ大会が頻繁に開催され、格闘ゲームを楽しむ仲間たちの交流の場となっている。
そんな「Fighters Crossover」が開催する大型大会が、今回決勝大会が開催された「Fighters Crossover 全国大会」だ。今年は「Fighters Crossover 全国大会#02」となっているが、00も含めて実質3回目の開催となる。「スト6」を使用した完全オフラインの3on3大会となっており、2025年11月22日より全国36カ所で開催されたオフライン予選を通過した30チームに加えて、2月28日に行なわれた最終予選(LCQ)を勝ち抜いた2チーム、全32チームが決勝大会トーナメントで激突。優勝チームが決まる流れとなる。
また、大会会場では対戦会も併設して開催。本選出場選手も、観戦目的の来場者も誰でも参加が可能となっており、来場者たちは観戦と対戦を楽しんでいた。
3on3チーム戦という先の見えない激闘の数々を会場内で共有する体験、そして実力以外にも運や流れなど、勝利のために必要な物を全てを持っている者たちだけが勝者となる1発勝負の行く末を現地で目撃するべく、今回も会場にて取材してきた。その躍動感が少しでも伝わるように、本稿では「Fighters Crossover 全国大会 #02」の現地の様子や試合の流れをレポートする。なお、本文中の参加選手たちの敬称は略している。
対戦会が激熱! 展示ブースは9社出展で展示会のような賑わい
会場となったTUNNEL TOKYOの入口を抜けると、ディスプレイに「全国大会 #02」のイメージビジュアルが来場者を出迎える。入場してすぐのエリアには2列に渡って複数台のPCが並べられ、向かい合う形で対戦が行なえるようにレイアウトされており、入場開始直後から、対戦会で盛り上がる様子が確認できた。
最奥部には中央にステージがあり、その右側、左側に決勝大会で使用する2組の対戦台を設置。中央のステージの右奥には入場ゲートも用意されており、今回は選手たちの入場演出も追加され、試合前からさらに盛り上がるようになっていた。ステージ前のエリアは何もなく、ここに観戦者たちが直接床に座って観戦するスタイルが、「Fighters Crossover」のお馴染みスタイルだ。
観戦のみが目的の来場者は早々にステージの前面を陣取り、楽しく観戦している様子が見られたほか、対戦台では来場者も参加選手も入り混じり、和気あいあいと「スト6」の対戦を楽しんでいる様子がうかがえた。
そして、「Fighters Crossover全国大会」の決勝会場と言えば、やはり出展ブースも魅力のひとつだろう。今回は協賛22社とのことで、前年と比べても出展ブースが大幅に増加した。会場側面エリアはほぼ協賛スポンサーによる出展ブースで埋め尽くされており、小規模の展示会のような様相を呈していたので、ざっくりと紹介していきたい。
まずはダイヤモンドスポンサーであるアイ・オー・データ機器のゲーミングブランド「GigaCrysta」ブースでは、同社のOLED(有機EL)パネル採用ディスプレイ「LCD-GDQ271UEL」と液晶ディスプレイ「LCD-GDQ271RA」シリーズを並べて展示し、OLEDパネルの発色性の違いなどがわかるデモを実施していた。
また、大会で使用されているモニター「LCD-GDQ271JA」については、大会で使用された機材という条件付きながら、3月3日までの期間・数量限定で24,800円と、かなり破格の値段で販売が行なわれている。以前は来場者限定セールだったが、今回は数量限定ながら誰でも購入できるようになっており、太っ腹さが増した印象だ。
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HORIのブースでは、現在開発中のレバーレスコントローラの試作機を参考出展。試作機は残念ながら来場者のみのお楽しみとなるが、実際に触れてみた印象としては、キーの静音性がかなり高まっている感触で、これまでの同社製デバイスとは趣が異なる印象を受けた。同社によると、現在新たなキースイッチを開発中のため、来場者やこれまでのユーザーからのフィードバックを参考にしたいとしている。製品としての詳細が発表されるのはもう少し先の話になりそうだが、期待大と言える。
GRAPHTは発売中のレバーレスコントローラ「iO(イオ)」を出展していた。これまで同社直販サイトでは、組み立て前の状態で販売されていたが、1月30日より新たに順次店頭販売を開始。このバージョンでは組み立て済みでパッケージングされているほか、底面に滑り止めが貼り付けられた状態となっているという。組み立て済みバージョンについてはかなりの人気となっており、直販サイトでもいずれ販売したいが、現在はリソース不足から実現に時間がかかるとしている。
HJKのブースでは、同社アーケードコントローラ「HITPAD」と合わせて、年末に発表された豪鬼コラボモデルについての紹介。さらには非売品の「Fighters Crossover 全国大会 #02」バージョンが出展されていた。豪鬼コラボモデルの現物はなかったが、担当者にお話を伺うと、ベースは従来の「HITPAD」と同様だが、手首が置かれるパームレストの部分に「滅」と「天」の文字がプリントされており、「スト6」の豪鬼テイストが溢れたデバイスになるようだ。
ゴッパのブースでは同社が開発中というラピッドトリガー搭載のレバーレスコントローラを参考出展。会場ではボタン押下距離2.0mmのバージョンと1.5mmのバージョンの2台の試作機が並べられており、どちらの感触がよいかなど、来場者向けのヒアリングが行なわれていた。
こちらの製品については、最終的にゴッパから発売されるか、他社から発売になるかは未定としているが、いずれ市場に登場することになりそうだ。加えて会場限定ながら、同社が3月1日より販売を開始したRadeon RX 7600搭載GPU「XFX SPEEDSTER SWFT 210 AMD Radeon RX 7600 Core Edition」がさらに安く買えるクーポンコードなども公開されていた。
ZENAIMのブースでは現在開発中の新型レバーレスコントローラ「ZENAIM ARCADE CONTROLLER」を参考出展。ZENAIMは東海理化が開発を手掛けるゲーミングギアブランド。これまでもゲーミングキーボードやレバーレスコントローラの組み立てキットなどを販売していたが、新たに完結した形でのレバーレスコントローラを発売することとなる。
今回の新型についてもZETA DIVISIONとの共同開発となっており、2026年発売の期待が高まる。それ以外の詳細は未定としているが、展示品の完成度は非常に高く、近日中に何かしらのアナウンスがありそうな雰囲気となっていた。
Brook Gamingのブースでは、国内代理店のエム・エス・シーが3月発売予定としているアーケードコントローラ「A02」についての出展や、同社が国内展開する既存のコントローラやボードなどの製品を展示していた。
moimateのブースでは、同社が展開するレバーレスの最新モデル「Rushbox Click」を出展。キースイッチにマウスなどで使用されているマイクロスイッチを搭載しており、カチカチと軽妙なクリック感で心地よく操作できる。他にも筐体をプラスチックにした「Rushbox Lite 2」やアルミ筐体の「Rushbox 2」、キーを減らしたり、機能を抑えて低価格化した廉価モデルの参考展示なども用意されていた
アーケードコントローラのボタンやレバーなどのパーツでお馴染みの三和電子も自社製レバーレス新製品の試作機を参考展示。実際に操作してみると手になじみのあるボタンの感触が魅力で、レバーレスに移行したい人にとっては有力な選択肢の1つと言えそうだ。
予選も激熱! 42チームの中から激闘を乗り越えた2チームが全国大会に進出
「Fighters Crossover 全国大会 #02」のレギュレーションは、選手3人で1つのチームを構成する3on3で、1試合先取、通称1先の勝ち抜き方式が採用されている。先に3勝したチームの勝利となる。
1先の場合、運も勝敗に左右する大きな要因となり得る。相手の実力以外にも、初見の相手の予測不能な行動や、相手キャラの予想外の挙動や行動の読み合いなど、想定外の事態が連続すると、優勝候補のチームであってもあっさり負けてしまう可能性が常に存在する。また、チーム戦となるため、出る順番などの駆け引きも存在するなど、シンプルながら深いルールと言える。
まずは2月28日の最終予選の様子から簡単に紹介したい。eSports Style UENOで行なわれた最終予選(LCQ)はその名の通り、全国大会出場への最後のチャンスということもあり、プロアマ問わず全42チームが参加し、トップを目指して激闘を展開した。Twitchによる配信だけでも、かなり豪華なメンバーが参加していたことがわかる。
ぱっと見るだけでも、ふ~ど、ひびき、ひかるの3人による「ふ~ど一派」、古くから「ストリートファイター」シリーズのプレーヤーとして知られる、ゴールデンボンバーの歌広場淳(今回はギガクリスタ淳として参戦)、YouTuberのいおり、REJECTのLaggiaによる「最高税率」チームが1回戦から激突するという衝撃の組み合わせだ。ここはふ~どが粘りを見せて接戦を制し、「ふ~ど一派」がコマを進めることとなった。
さらにはYuto、ときど、LeSharという3月11日に開幕を控える「CAPCOM CUP 12」出場メンバーを含めた3人によるチーム「オニキ軍団」は2回戦で敗北するという衝撃の展開を見せるなど、1先ならではのまさかの結果となり、驚きの展開だ。他にも立川、Shuto(シュート)、あでりいの3人による「しゅーかわりい」や、キチパ、じゃじい、ストーム久保の仲良し3人による「久保部屋」、NL、Armperor、もっコりfgcの大冒険の3人による「Welcome to japan」など、挙げていけばきりがないほど豪華な面々が序盤で姿を消すなど、通常の大会以上に波乱の展開が各所で見られた。
そんな波乱の試合を乗り越え、全国大会決勝出場の資格を得たのは、コサク、稲葉(inaba)、takepiの3人による「モンスターなハンターたち」と、いちじっち、すりーぷ、miLiqの3人による「いつでもすりーぷしてゲイザーして踊り隊」の2チームが選出されることとなった。
全国大会の進行は、集結した32チームを8チームずつ、A~Dの4ブロックに分け、それぞれトーナメント形式でブロックごとのトップを決めていく。その後、AブロックとBブロックの勝利チーム同士、CブロックとDブロックの勝利チーム同士で準決勝が行なわれ、その勝者が決勝戦で激突する。
配信開始とともに、ステージではMCのコーリーと主催者のかげっち氏による挨拶が行なわれた。協賛スポンサーの紹介時には最終予選にも出場していた歌広場淳さんが登壇。同氏は現在、ダイヤモンドスポンサーのアイ・オー・データ機器の「Gigacrysta」と個別にスポンサー契約をしているとのことで、配信のコメンテーターや、プレゼンターとして参加。トークも軽妙で格闘ゲーマーたちならニヤリとさせられるような面白いコメントを連発して会場の笑いを誘った。その後は、入賞者への景品や配信終了後のお楽しみ会などでプレゼントされる豪華な景品を紹介してオープニングは終了となった。
試合はやはりどこも波乱含みで、ナリ君、ゆずぽんず、なおーんの3人による静岡代表の「Nemesis」やりゅうせい、みすとめーる、Seiyaの3人による秋葉原代表「みすとめーる軍団」、えいた、Gorou、横浜タローによるつくば代表「えいた大好きクラブ」、YAS、シティ・ポップ横山、ジュニアの新潟代表「実直ーズ」、Noble、えだ、きんぐすベガの3人チーム、長野代表「因幡はねる軍団」、あくたがわ、希、さうたむの池袋代表「あくたがわのぞたむ」など、プロや強豪プレーヤーを含むチームが次々とトーナメントから姿を消していく。これが1先の恐ろしさ……。
加えて、去年はブロック通過を果たした、2BASSA、こばやん、ヤナイの3人による郡山代表「つばこばやな」も初戦でまさかの敗退! トーナメントから姿を消した。3人とは少し話をしたが、やはり1先オフラインの難しさを改めて痛感していたようだ。
また、筆者も所属している「スト6」のDicordグループのメンバーの1人が大阪代表「荒らし三銃士」として、出場していたのには驚いた。メンバーは鳥ちゃん、とうふや、並盛りゲコの3人で、残念ながら初戦で敗退してしまったが、現在大学生の鳥ちゃんは、荒らし三銃士のチーム名の割に荒らしが足らなかったと、慎重な立ち回りが敗因と語る。並盛りゲコは来年も参加できるように今年はMR2400目指すと熱く語っていた。
ついに出そろった4強による大激闘、1先オフラインの栄光をつかみ取ったのは?
こうして、ブロックごとの代表が決まった。Aブロックは渋谷代表、前年度覇者となるチーム「韋駄天」で、メンバーも去年と同じく、ACQUA、cosa、水派。Bブロックは、るが、ドドガマル、きのこ要塞の3人による「富士山 防衛軍」だ。
CブロックはなんとLCQで勝ち上がってきた「モンスターなハンターたち」でメンバーはコサク、稲葉、takepi、Dブロックは「Jimmy1_ファイターズ最強一派」でメンバーは、Jimmy1、アヤサカ、れ~げんの3人となる。
こうしてメンバーたちを眺めてみると、プロプレーヤーも多く見られる一方で、学生たちが多く見られた。また、プロチームの若手育成プログラムに参加している選手も多く、「スト6」に貪欲に挑む若手の姿が印象的だった。また、12人中3人が広島 TEAM iXA所属のメンバーだったのも驚きだ。
準決勝第1試合はAブロック代表「韋駄天」とBブロック代表の「富士山 防衛軍」の1戦。先鋒はACQUAのブランカときのこ要塞のガイルによる1戦で、ここはきのこ要塞の読みが通って先制。続く2戦目、「韋駄天」側はcosaのケンが登場して挑むが、ここはcosaのケンが勝利して取り返す。3戦目は「富士山 防衛軍」側からるがのジュリが挑み、cosaのケンを撃破して決勝進出にリーチをかける。
4戦目「韋駄天」の大将、水派の舞が挑み、ここは慎重に対応した水派の舞が勝利し、「富士山 防衛軍」の大将、ドドガマルの春麗との大将戦で勝負を決めることとなった。フルカウントまでもつれる接戦となったが、立ち回りで上回っていた水派の舞がリーサルを逃した隙を突き、ドドガマルの春麗が要所で読みを通し、遅らせ打撃でリーサルに繋いで逆転勝利を収めた。前年度覇者の「韋駄天」は準決勝で散り、「富士山 防衛軍」が決勝進出を決めた。
準決勝第2試合はCブロック代表「モンスターなハンターたち」とDブロック代表「Jimmy1_ファイターズ最強一派」の1戦。先鋒はtakepiのJPとJimmy1のテリーの1戦で、ここはJimmy1のテリーが勝利。続く2戦目「モンスターなハンターたち」からはコサクのエレナが登場し、Jimmy1のテリーに挑むが、ギリギリのところでJimmy1のテリーが連勝する好調な展開を見せる。ここで「モンスターなハンターたち」の大将、稲葉のモダンヴァイパーが登場し、崖っぷちでの対戦となる。
ここまで無敗と好調の稲葉のモダンヴァイパーは、準決勝でも絶好調! 接戦ながらJimmy1のテリーをくだし、続く4戦目「Jimmy1_ファイターズ最強一派」の中堅、アヤサカのA.K.I.との1戦も相手の動きを読み切った動きで、稲葉のモダンヴァイパーが連勝を決めた。最終5戦目、れ~げんのDeeJayとの大将戦までもつれ込み、この大将戦もギリギリのところで稲葉が相手の動きを読んでのユニークなリーサルを決めてリーチ、続くセットも劣勢の体力からインパクトに成功、そのままクリティカルアーツでリーサルを決め、3人抜き(逆3タテ)を達成して見事に無敗をキープ! 「モンスターなハンターたち」が決勝進出を決めた。
いよいよ迎えた決勝戦は「富士山 防衛軍」と「モンスターなハンターたち」の1戦。試合前コメントは、「富士山 防衛軍」のるがから「ここまで来たからには勝つしかないなと思ってます。勝ちます」と強気のコメント。対する「モンスターなハンターたち」はコサクが「応援団長のコサクです。もうキャリーしてもらっているので、今回もうちの稲葉がやってくれるということで頑張ります」と小ネタを挟みつつ会場を盛り上げた。
こうして開始した決勝戦。第1試合は「富士山 防衛軍」はきのこ要塞のガイル、「モンスターなハンターたち」はtakepiのJPによる1戦で、ここはtakepiのJPが伸び伸びとしたプレイできのこ要塞を撃破して先制。続く「富士山 防衛軍」の中堅はるがのジュリが登場するも、takepiの勢いが止まらず、決勝の舞台で2連勝を決めてみせる。そして迎えた3戦目。「富士山 防衛軍」の大将、ドドガマルの春麗が挑み、接戦を制してtakepiのJPに勝利。ここで「モンスターなハンターたち」の中堅はコサクのエレナが登場。試合前のコメントでは自らを「応援団長」と言うなど盛り上げ役に徹していたが、ここでは見事な立ち回りを見せて圧勝し、無敗の稲葉が出ることなく、チーム「モンスターなハンターたち」が優勝を決めた。
勝利者インタビューでは、優勝を決めたコサクから「最後、美味しいところだけいただいちゃった形になったんですけど、ちょうど3日前に誘ってもらったチームでしたが、昨日LCQに出て、こんなところまで来られて感無量です。ありがとうございました」とコメントし、喜びをアピールした。
稲葉は「なんか勝っちゃったんですよね。自分でも信じられないぐらい勝っていて、『なんでこんなに勝てているの?』と毎回メンバーに聞いたくらいです。読みが冴えていて、最近すごいハマってるモダンのヴァイパーで優勝できたので、すごく嬉しいです」とした。takepiは「予定が重なってしまい、LCQにしか出られませんでしたが決勝まで来てちゃんと優勝できてすごい嬉しい」と笑顔でコメント。
大会終了後、個別に話を伺ったが、コサクは「とにかく稲葉さんがすごかった! 稲葉さんのキャリーで優勝できました。だって、11勝無敗ですよ!」と改めてトーナメント道中の稲葉の活躍を強調した。また、VARRELのサポートスタッフのほか、プロゲーマーたちの配信番組の裏方など多方面で活躍しているコサクなので、どのような紹介をしたらいいかと尋ねたところ「拾われた男でいいですよ」と笑ってコメントしてくれた。
ゲームにおけるオフラインコミュニティの重要性
試合終了後は表彰式のあと、かげっち氏の総評として「『スト5』の頃から知り合いのコサク、19歳の頃から見てきた稲葉、最近知り合ったtakepiの3人が優勝して、長生きはするもんだと思った」とコメント。しんみりしたコメントになるかと思いきや、優勝選手たちへの盾の授与が漏れているというライブ感溢れるトラブルもあり、ドタバタしながら、最後は実況解説陣も集まって挨拶したところで配信を一旦終了。
その後には、会場限定の恒例イベントとして、事前に告知されていたお楽しみ会が行なわれた。毎年、やたらと豪華な景品が登場し、それがジャンケンに勝つことでゲットできてしまう大盤振る舞いのイベントとなっており、こちらもかなりの盛り上がりを見せていた。
今年で3回目の開催となった「Fighters Crossover 全国大会」だが、会場での様子を見ていると、オフラインで「スト6」を楽しみたいという観客の需要の増加、さらには若い選手や年を重ねた選手の増加など、年齢層の幅がさらに広がっている印象を受けた。
今回もかげっち氏個人による“趣味の公認大会”という点は同様ながら、突然の会場変更といった大規模なトラブルを乗り切った手腕は、見事の一言に尽きる。さらに今回からの新たな試みとして、パンフレットの頒布が行なわれた点は特筆すべきアップデートと言えるだろう。
パンフレットの内容についても簡素なものではなく、全24ページのフルカラーで、LCQを除く全国大会出場全30チームの選手やチームの紹介が写真付きで掲載されているのに加えて、過去の大会についての会場の写真などが豊富に掲載されており、これが来場者や選手たちには無料で頒布されたのだ。しかも写真については、個人の撮影したものではなく、大須晶氏や志田彩香氏など、格闘ゲームのプロカメラマンたちによる写真が惜しみなく使われており、完成度の高い1冊に仕上がっている。
来場者からも話を聞いてみたが、出場選手や来場者たちの評判はいずれもかなり好評で、「昔を思い出した」「思い出になる」「選手の顔と名前が確認できてありがたい」など、喜びの声が多数聞こえてきた。
パンフレットについて、かげっち氏は「まだやり残したこともあるけど、限られた中である程度、やりたかったことができた。次はもっと充実した内容にしたい」としている。また、今回のパンフレット最終ページには、ダイヤモンドスポンサーのアイ・オー・データ機器の「Gigacrysta」の広告が少し入っており、来年以降、パンフレットがより充実してきた際には、協賛企業に広告出稿してもらうなど、より本格的な冊子となる可能性なども示唆していた。
今回も、会場で撤収作業の途中まで現地にて取材していたが、制限のある中ながら、来場したファンたちの熱気は変わらず、観戦目的のファンたちも対戦会目的の来場者たちも楽しく会場でのオフラインイベントを楽しんでいる印象を受けた。従来の大会とは異なり、選手が場内でリラックスしたり、対戦台で観客とともに対戦を楽しんだりするその距離感は、対戦会ならではの魅力の1つに違いない。
「Fighters Crossover 全国大会」は、「スト6」を日々オンラインで遊んでいるプレーヤーも観戦ファンもみんなで楽しめるとてもユニークなイベントだ。来年に4回目の「#03」が行なわれるかは現段階では未定だが、興味がある人はぜひ今後の動向をチェックしておいてほしい。
なお、「Fighters Crossover」の対戦会は常時全国各地のどこかで行なわれているので、こちらもオフライン対戦の雰囲気を味わってみたい人はぜひチェックして来場してみてはいかがだろうか。
(C)CAPCOM




































































































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